織斑一夏が世界を壊そうとする話   作:ソナ刹那

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一夏がやられたことによるヒロインズの反応。
知らないうちにみんな成長している。


20 女子達

「織斑くんの、機体反応………ロストしました」

「くっ…………」

「……なんですって?」

 

耳を疑った。

自他共に強いと認める一夏が、見知らぬ襲撃者に倒された。

 

「くっ…姉さんっ!!」

「なっなに?」

「専用機を私に!!」

「えっでも、要らないんじゃ……」

「今使わなきゃいつ使うっていうのですか!?」

 

一夏がやられた。そんな相手に私が何が出来るのか。そんなことを考える必要はなかった。

 

「正しく使えるかなんて分からない!おそらくそのISに振り回されるだけってことも分かっています!それでも、今私に出来ることがあるならしなきゃいけないでしょう!ただ見ているだけは嫌なんです!」

「……分かったよ。直ぐにセッティングとフォーマット終わらせる。ついてきて」

「おい、篠ノ之!お前死ぬぞ!!」

 

後ろから千冬さんが声をかけてくれる。

 

「……それでもやります。何もしなきゃそれこそ、自分で自分を殺しかねないので」

「篠ノ之……」

 

一夏。お前は私を嫌っていると言ったな。それでもいい。それでも私は、お前のために何かしたいのだ。勝手な私のエゴだが、何も出来ない弱者な私だが、それでも、

 

「待っていろ、一夏」

 

何か出来るなら何かしたいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうする、みんな?」

「……どうするも何も、することは一つだけですわ」

「そうだね。僕たちの出来ることなんて限られてるし」

「元より、何もしないなどという選択肢はない」

『謎の機体、こちらに向かってきています!』

 

山田先生からの通信が入った。

 

「了解。こちらで、迎撃する」

『ボーデヴィッヒさん!?織斑くんがやられた相手ですよ!』

「て言ってもねぇ、ここであたしたちがやらなきゃ誰がやるのよ」

「鈴さんの言う通りですわ、山田先生。皆さんをお守りするのは、我々専用機持ちの役目ですわ」

「それに早急に一夏くんの救出に行かないとね。彼しぶといから、そう簡単にくたばらないと思うけど、早いに越したことはないから」

「あらシャルロット、結構言うじゃない?」

「今くらいだからね、こんなこと言えるの」

『……皆さん、落ち着いていますね』

 

そう。不思議と冷静でいられた。

確かに、一夏がやられてあいつのことは心配だし、一夏がやられた相手にまともに戦えるとも思わない。

けどなんでだろう?

 

「まぁ、正直死ぬかもとは思うけど」

「死にたくないけどね」

「当然ですわ。けれど、ここで何もしないのは……」

「あぁ、間違いなく嫁に馬鹿にされるだろうな」

 

出撃前も足手まといとか言っちゃって、結局やられてんのはアンタじゃない。

 

「「「「それだけは嫌だ!!」」」」

 

だから見返してやんのよ。例え勝てなくても、あとで一夏に謝らせてやるんだから。足手まといって言って悪かった、て。んでもってこっちが馬鹿にしてやんのよ。何やられてんだ、って。

 

「とりあえずは篠ノ之が戦闘に参加するまで、なんとかやつを引きつけつつ時間を稼ぐ。異論は?」

「ないわ」

「ないですわ」

「ないよ」

 

まぁ、アンタのことだし、どうせ死なないんでしょう。

 

「元軍人さん?勝機はどれくらいだと思う?」

「……良くて1%といったところだろ」

「随分シビアですわね」

「けど0%じゃないんだ?」

「この世に絶対などないからな」

 

だから後で、精一杯叩いてあげる。あんなこと言っといて心配かけんなって。

 

「…それに、あくまでそれは勝てる確率だ」

「ん?どういうこと?」

「あくまで私たちは負けなければいい。負けない確率は勝つ確率と等しいわけではない」

「それもそうだね。まぁ、勝てればそれに越したことはないけど」

「たらればの話をしたってしょうがないでしょ?ほら、行くわよ」

「えぇ」

「うん」

「了解した」

 

待っててあげるから、さっさと来なさいよね、一夏。

 




前回についての補足が必要な方は言ってください。
おそらく、活動報告の方で簡易な説明をしますので。

次回はvsヒロインズ。一夏はもうちょっと後で。

感想お待ちしています!!来たら五体投地しながら歓喜に震えます!!
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