久々に書いたはいいけど、これどんなやつだったけなぁって、もううろ覚え。
キャラ崩壊がこのssのノーマルなので気にしないでってことで
ちなみに受験生になりました。察してください
夏休みってのが、学生のくせして軍事的重労働させられてる俺たちにも与えられるとは思わなかった。
いや休めるってなら遠慮なく休ませてもらう。あんなメスの匂いで満ち切った空間に居続けるのは、どんな苦行だってんだ。
「…つってもよぉ」
それでもあんなところにいたのは、全寮制ってのは勿論だが、何よりも実家にいたくなかったってのがずば抜けて存在してる。
「なんでここにいんのかねぇ俺は」
なのに今家にいる。なんでだ?
あの堕姉に家を掃除しておいてくれと言われて、イラってきたから埋めて、んで来たわけだが、なんでだ?
というかあのメス調子乗ってるだろ?心許して貰ったとでも思ってるのか知らんが、候補生の発情連中と変わらないレベルまで腐ってるじゃあねぇか。
「…まぁ仕方ねぇか」
悪態つきつつなんだかんだ掃除したりいろいろしてるから、周りのモブから「根っこはいい人」とか「タチの悪いツンデレ」とか言われるんだろうな。そういう人たちには、お礼としてもれなく鉄拳制裁を食らわしてるわけだが。
これでも一応人間だから、人間相応の故郷を惜しむ感情ってのは持ち合わせてるつもりだ。人よりは少ないと確信してるが。なんだかんだ懐かしい。
「…んなところか。買い物もしてきたし、あとは……ん?」
不運にも手に入れたスキル:主婦EXを発揮してると、インターホンのチャイムが鳴った。
「…へーい、どちらさ…ん…」
「へへ、来ちゃった♪」
「帰れ」
そしてドアを閉める。
「ちょちょちょちょちょ!?ちょっと待って!全力でドアを閉めないで!」
ドアを開けるとまだそこに捨て犬…もとい捨て犬だった犬が必死になにかキャンキャン言ってる。いや鳴いてる、か。
「なんでお前が俺の家の前にいる?誰が来ていいって許した?」
「いやお許しは貰ってないけど…ぐ、偶然近くを寄ったからさ?元気かなぁ〜って思って」
「元気です。じゃあ」
ドアを閉める。
「ちょ!?そんな社交辞令よりも雑な返し方ある!?」
ドアを開ける。
「というか何が「来ちゃった♪」だよ。いつからお前は彼女になった?」
「そ、そんなぁ…彼女だなんて…」
出た。なんか変なタイミングでのポジティブシンキング。
脳内お花畑の代償として、イカれてる顔になってる。
「ともかく俺はそれなりに元気でやってるから帰れ。な?」
「そ、そんなぁ…せっかく来たんだから家に上げてよぉ…」
こいつだいぶ図々しくなったな。
「だったら犬は犬らしく、お庭で日向ぼっこでもしてろ」
「えぇ〜、どっちかって言ったら僕って、トイプードルみたいな小型犬じゃない?小型犬は室内飼いがセオリーだと思うんだよね」
なんでこいつ開き直ってるんだよ。
「だからお願い!飼い犬は主人の側にいなきゃ、でしょ!」
「…お前、結構ヤバい奴になったな」
自分のポジションに甘んじてるというか満足してるというか、なんにしろ人間的にダメな奴になってる。
「はぁ…分かったよ、入れ」
「うん!お邪魔します!」
本当に嬉しそうな顔するな、このメス犬は。
中に入ってリビングに居座らせる。
「…ちょっとそこで座ってろ。お茶出すから」
「えっ?お茶貰えるの?」
「犬でも一応客だからな、お茶ぐらいはくれてやるよ」
「…一夏くんってなんだかんだ真面目だよねぇ」
「聞こえてるかんな〜淫乱フランス小娘」
部屋の中をキョロキョロしてる。そんなに興味津々かよ、珍しいもんでもねぇだろうに。
いや、男の家って考えたら初か?どっちにしろ同じだけど。
「ほら麦茶。味薄いけど文句言うなよ」
「うん。ありがとう」
二人っきり…かぁ…。
一夏くんが注いでくれた麦茶を貰いつつ、この空間を味わう。
思い切って来ちゃったけど、正直突き返されるかと思ってた。けど入れてもらえて良かったなぁ…。
「ってかお前、たまたまじゃねぇだろ?」
「えっ?い、いやぁ〜偶然偶然、はは、ははは…」
「嘘をつくんならもうちっとマシにつけよな。下手すぎかよ」
やっぱりバレてた…。
「別に来たかったからでいいだろ?どうせお前の考えることだ。この夏休みの間に他の候補生共と差をつけようっていう魂胆だろ」
「…そのイヤぁなところは心の中に秘めておいて欲しかったなぁ」
全く持ってその通りなんだけど。
「…安心しろ」
「えっ…?」
途端目の前に顔を近づけて優しい声をかける。
「どんなに頑張っても、お前は犬の位置から進化できねぇよ」
「内容は全く持って優しくない!?」
ある意味敗北宣言を突きつけられたみたいだ。
「いいだろ別に。逆に言えば離れることはねぇってわけだし、お前も犬扱いには満足してるみてぇだしよ」
「…そこに反論出来ない僕ってもう駄目なんだろうなぁ」
「間違いなくお前は駄目な奴だよ」
「慈悲がない!?」
無慈悲なダメ押しだ。
ピンポーン
「ん?また訪問者…って淫乱淑女か…」
淫乱淑女って…セシリアのこと?というか一夏くんの僕たちへのイメージが、共通して「淫乱」なんだね…。
「へーい、ちょっと待ってろ」
そう言って玄関に向かっていってしまった。
せっかくの二人っきりが…。
「ついに来てしまいましたわ…」
織斑の表札の前、わたくしセシリア・オルコットは、静かかつ熱く意識を高めております。
「一夏さんと二人っきり…ふふふ…」
待ちに待った夏休み。この機会に二人の距離をサクッと縮めて、皆様より差をつけなければ…!そしてあわよくば…。
『なぁ…?なんだかんだ言って、滅茶苦茶にされたいんだろ?』
『そんな…こと…んんっ!」
『すっかり目も恍惚としてよぉ…欲しがってんだろ?』
『み、耳元で囁かないでください…!』
『それはあれか?まともでいられなくなるからか?…いいんだぜ?狂い果てても、よお」
『〜〜〜っ!!』
なんてなんて…!もしかしたらこんなことだってあるかもしれませんわ!
気持ち昂ぶる夏、一つ屋根の下に二人っきり…。ありますわ!これはありますわ!
「いやねぇよ」
「キャッ!?」
我に帰ると、玄関のドアを開けて顔を覗かせる一夏さんが。
「いいいい一夏さん!?」
「どうも一夏さんでーす。ってか心の声漏れてんだよ」
「なっ!?」
気づかない内にいつの間にか…。ということは、今までのわたくしの妄s…いえ計画が筒抜けに!
「お前の妄想もだいぶイッてんな。そんな危ない脳味噌で語られるパーリーな物語は、中におとなしく閉まっとけ。嫌でも通報しないかんだろうが」
「ここ、これは失礼しました!」
「だからそんなハイトーンハイキーで大声出すな。耳キーンなる」
「すみません…」
声は生まれ持って得たものなので、どうしようにも出来ないのですけれど…。
「…で?お前も夏休みのうちに、エンカウントして好感度を上げようっていう算段か?」
「それは…って、お前『も』?」
「いいからさっさと入れ。どうせおとなしく帰る気なんて微塵もないんだろ」
「はい!わたくしは帰りませんわっ!」
「…そこで堂々とすんなよ」
一夏さんに中に案内されると、そこにいたのは、
「シャルロット…さん…?」
「…やぁ、セシリア。偶然、だね?」
「んじゃ自称淑女が、気を利かせて持ってきてくれたケーキとやらを頂くとしますかね〜」
偶然というか、見事にケーキは3種類。苺ショート、レアチーズ、タルト。どうやら有名店の代物らしい。さすがお嬢ちゃん、金には不自由がないみたいで。
「何を食べるよ?持ってきたんだからお前から選べば」
「え?いや、これは一夏さんの御宅に訪れる際の手土産ですので、一夏さんから…」
「俺から?じゃあありがたく…つってもどれも美味そうなんだよなぁ」
「…一夏くんって甘いの好きだっけ?」
「あん?好きだったらいけないのか?」
「いやいやいや!ちょっと意外、かなぁって…」
確かに、普段こんだけ罵詈雑言かましてる奴が甘いもの好きって、悪い方にギャップが凄いよな。けどまぁ好きなもんは仕方ない。
「あぁ…なんなら全員で分けて食うか?」
「「えっ!?」」
見事にハモってビックリしている英仏。瞳孔開いてんぞ。
「おらフランス、何が食いたい?」
「え?えぇっと…チーズケーキかな?」
「ん。…ほら口開けろ」
「なっ!?」
「一夏さん!?」
だからいちいち驚いてんなよ。勢いが追いつかんわ。
「お前らの腐りきった甘々少女漫画テイストな思考回路なら、どうせアーンして欲しいとか思ってんだろ?」
((バレてる…))
「だったらおとなしく馬鹿みたいに大きく口開いて、せいぜい幸せそうに頬張ってろ」
「そ、そういうことなら…あーん」
目を血走らせているメス犬に、フォークの先のレアチーズをくれてやる。
「ん…これ凄く美味しい!」
「おうそりゃ良かったな」
「へへ一夏くんからのアーン…一夏くんからのアーン…へへ、へへへへへへへへ…」
マジでこいつぶっ壊れてるな。キャラクター変わりすぎじゃねぇか。
「一夏さん一夏さん一夏さん!」
「分ぁったよ…ほら、口開けろ」
「アーン………うん!とても美味ですわ!」
なんで俺が餌付けしねぇといけねぇんだよ。こいつも目にハイライトねぇし。病んじゃってるよ揃いも揃って。
「…さて一夏くん?今度は僕たちの番だね」
「はっ?」
「食べさせてもらったのですから、食べさせてあげるのが礼儀ですわ!」
「いやそれはお前たちの極個人的な欲求を満たしたいだけだよな。てかやだわ、んなもん」
なので、こちらに向けたフォークをそのまま相手の口の中にぶっ込んだ。
続きはいつか書くよ、死ぬまでのいつかには