織斑一夏が世界を壊そうとする話   作:ソナ刹那

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このSSの一夏くんは、かなり性格は酷いです。ぶっちゃけ一番どうしようもないのはこいつです。万人受けしないように書いてるので、そんな風に思ってくれれば幸いです。



03 入

「織斑一夏だ。不本意ながら、世界で唯一のIS男性操縦者になってしまったので、ここに通うことになった。さっさと目的を果たして、さっさとここからおさらばしたいが、しばらくかかりそうなので退学するまでの間はよろしく頼む。あ、別に話しかけなくていいから」

 

いい加減?いい加減な理由で来てるのに、まともなことを話せと?そんな無駄な労働はしたくない。

 

自己紹介を終えて、座ろうとしたら頭に出席簿が降ってきた。

 

「…いきなり暴力を振るうとは、教師云々以前に人間としてどうなんだ?なぁ、織斑千冬」

「……織斑先生、だ。そして敬語を使え」

「悪いが無理だ。あんたに敬語を使うなんて、生理的に身体が拒絶する」

 

敬語ってのは、尊敬する方に使う言葉だろう?いくら形式的に使うものだとしても、あんたに使うなら喜んでこの命を投げ打とう。

 

「…全く、どんな身体をしているんだ……」

 

その呟きは、俺が言った体質のことなのか、それとも身体の頑丈さのことなのか。

糞ニート曰く、魔術みたいなものが使えるようになってからは、少しという域には収まらず、だいぶ身体が頑丈になった。

話では、次第に銃弾が当たってもかすり傷一つつかないらしい。…俺ももう人間ではなくなってしまった。

だがまぁ、今の時点でもかなり硬いので、いくら世界最強の一撃と言ったって、何も感じはしない。むしろあちらの手が痺れているだろう。超合金に攻撃するのと同じように。

 

「にしてもまぁ、馬鹿の集まりか、ここは」

 

織斑千冬が担任だと分かった瞬間、クラスの女共が騒ぎ出す。耳触りなノイズが響き、今すぐこいつらをそこらのゴミと同じにしてやろうかと思ったが、落ち着くことにする。

こいつの何がいいのか。ただ喧嘩が強いってだけだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっといいか?」

「……悪いが、帰れ。お前と話すことはない。篠ノ之箒」

「なっ!?ひ、久々に再会した幼馴染みへの最初の言葉がそれか!?」

「それだよ。とにかく、うるさいから自分の席に戻れ。お前と話すための口は、あいにく俺は持っていない」

 

確かにお前とは、昔は仲よかったな。昔は。

だが今は、お前のことをただのクラスメイトとしか思っていない。

 

「……どうして、しまったのだ?」

「は?」

「昔は、そんなことを言うようなやつじゃなかっただろう」

「勝手にお前のイメージを押し付けるな。お前と居た時はそうだったとしても、今は違う。俺はお前の理想になるとでも?あいにく俺とお前の関係は、小さい頃の少しの間一緒にいたっていうだけとしか思っていない。第一」

「……なんだ?」

「俺は人間が嫌いだ。それはつまり、お前のことも嫌いだということだ」

「っ……!!」

 

走って教室を出ていく篠ノ之箒。随分と酷いことを言ったと思うが、別に悪いとは思っていない。

俺の世界に、今のあいつはいらない。あくまで今のところ、だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の望みは至って至極単純。俺が望んだ世界になること。最低限、ISはいらない。そしてリセットする。創り変えるんだ。あの時から、また……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっとよろしくて?」

「よろしくない。帰れ」

「んなっ!?」

 

声の主を見上げてやると、金髪ロールのいかにもお嬢様って感じで、まず間違いなく俺が大嫌いなタイプの人種だ。

 

「このわたくし、セシリア・オルコットが話しかけて差し上げてるというのに、なんですかその態度は!?もしや、わたくしのことを知らないのですか!?このセシリア・オルコットを!?」

「うるさい。二回も自分の名前を叫ぶな。……セシリア・オルコット。イギリスの国家代表候補生。専用機持ち。お金持ちの家に生まれたいわゆるご令嬢ってやつか。入学試験も主席合格。実技試験では、唯一女性で教官に勝った、言ってしまえばエリート中のエリートだな」

 

めんどくさいスペックを持ってやがる。

 

「……それで、そんなエリート様が俺に何の用だ」

「その口調はなんですか!?ちゃんと敬語を用い…」

「い い か ら 、さっさと要件を言え」

「うっ……上に立つ人間は下々の人間に情けをかけるものですから、あなたにISについて教えて差し上げようと思って、こうしてわざわざ自ら話しかけてあげたのです」

「遠慮させてもらう」

「なぜですか!?」

「そんなに舐められてるのに教えを請うやつがいるわけないだろう?それに、自分より弱い奴になにを教えて貰えばいいっていうんだ?」

「……あなた、今なんとおっしゃいました?」

「聞こえなかったのか?お前は俺より弱いって言っているんだ」

「なっ……!!」

「……チャイムが鳴った。さっさと席につけ。迷惑だ」

 

二度と話しかけてくるな。





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