このSSの一夏くんは、かなり性格は酷いです。ぶっちゃけ一番どうしようもないのはこいつです。万人受けしないように書いてるので、そんな風に思ってくれれば幸いです。
「織斑一夏だ。不本意ながら、世界で唯一のIS男性操縦者になってしまったので、ここに通うことになった。さっさと目的を果たして、さっさとここからおさらばしたいが、しばらくかかりそうなので退学するまでの間はよろしく頼む。あ、別に話しかけなくていいから」
いい加減?いい加減な理由で来てるのに、まともなことを話せと?そんな無駄な労働はしたくない。
自己紹介を終えて、座ろうとしたら頭に出席簿が降ってきた。
「…いきなり暴力を振るうとは、教師云々以前に人間としてどうなんだ?なぁ、織斑千冬」
「……織斑先生、だ。そして敬語を使え」
「悪いが無理だ。あんたに敬語を使うなんて、生理的に身体が拒絶する」
敬語ってのは、尊敬する方に使う言葉だろう?いくら形式的に使うものだとしても、あんたに使うなら喜んでこの命を投げ打とう。
「…全く、どんな身体をしているんだ……」
その呟きは、俺が言った体質のことなのか、それとも身体の頑丈さのことなのか。
糞ニート曰く、魔術みたいなものが使えるようになってからは、少しという域には収まらず、だいぶ身体が頑丈になった。
話では、次第に銃弾が当たってもかすり傷一つつかないらしい。…俺ももう人間ではなくなってしまった。
だがまぁ、今の時点でもかなり硬いので、いくら世界最強の一撃と言ったって、何も感じはしない。むしろあちらの手が痺れているだろう。超合金に攻撃するのと同じように。
「にしてもまぁ、馬鹿の集まりか、ここは」
織斑千冬が担任だと分かった瞬間、クラスの女共が騒ぎ出す。耳触りなノイズが響き、今すぐこいつらをそこらのゴミと同じにしてやろうかと思ったが、落ち着くことにする。
こいつの何がいいのか。ただ喧嘩が強いってだけだろ。
「ちょっといいか?」
「……悪いが、帰れ。お前と話すことはない。篠ノ之箒」
「なっ!?ひ、久々に再会した幼馴染みへの最初の言葉がそれか!?」
「それだよ。とにかく、うるさいから自分の席に戻れ。お前と話すための口は、あいにく俺は持っていない」
確かにお前とは、昔は仲よかったな。昔は。
だが今は、お前のことをただのクラスメイトとしか思っていない。
「……どうして、しまったのだ?」
「は?」
「昔は、そんなことを言うようなやつじゃなかっただろう」
「勝手にお前のイメージを押し付けるな。お前と居た時はそうだったとしても、今は違う。俺はお前の理想になるとでも?あいにく俺とお前の関係は、小さい頃の少しの間一緒にいたっていうだけとしか思っていない。第一」
「……なんだ?」
「俺は人間が嫌いだ。それはつまり、お前のことも嫌いだということだ」
「っ……!!」
走って教室を出ていく篠ノ之箒。随分と酷いことを言ったと思うが、別に悪いとは思っていない。
俺の世界に、今のあいつはいらない。あくまで今のところ、だが。
俺の望みは至って至極単純。俺が望んだ世界になること。最低限、ISはいらない。そしてリセットする。創り変えるんだ。あの時から、また……。
「ちょっとよろしくて?」
「よろしくない。帰れ」
「んなっ!?」
声の主を見上げてやると、金髪ロールのいかにもお嬢様って感じで、まず間違いなく俺が大嫌いなタイプの人種だ。
「このわたくし、セシリア・オルコットが話しかけて差し上げてるというのに、なんですかその態度は!?もしや、わたくしのことを知らないのですか!?このセシリア・オルコットを!?」
「うるさい。二回も自分の名前を叫ぶな。……セシリア・オルコット。イギリスの国家代表候補生。専用機持ち。お金持ちの家に生まれたいわゆるご令嬢ってやつか。入学試験も主席合格。実技試験では、唯一女性で教官に勝った、言ってしまえばエリート中のエリートだな」
めんどくさいスペックを持ってやがる。
「……それで、そんなエリート様が俺に何の用だ」
「その口調はなんですか!?ちゃんと敬語を用い…」
「い い か ら 、さっさと要件を言え」
「うっ……上に立つ人間は下々の人間に情けをかけるものですから、あなたにISについて教えて差し上げようと思って、こうしてわざわざ自ら話しかけてあげたのです」
「遠慮させてもらう」
「なぜですか!?」
「そんなに舐められてるのに教えを請うやつがいるわけないだろう?それに、自分より弱い奴になにを教えて貰えばいいっていうんだ?」
「……あなた、今なんとおっしゃいました?」
「聞こえなかったのか?お前は俺より弱いって言っているんだ」
「なっ……!!」
「……チャイムが鳴った。さっさと席につけ。迷惑だ」
二度と話しかけてくるな。
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