おばあちゃんごめんよ〜沖縄土産のタオル、どっかで落としちゃった。
あと異様に全身が痒い!!
もう寝よう………。
「そういえば織斑さん」
「……苗字で呼ぶな。吐き気プラス寒気でえらいこっちゃだわ」
「そうですか?では、一夏さん」
「……お前に下の名前で呼ばれるほど馴れ馴れしくなった覚えはないが、もういい、消去法だ。んで、なんの用だ?特に理由もなく来やがったなら、今すぐターンライト、席に着きやがれ」
「いえ、なんでも二組に転校生が来たらしいのです」
この時期に転校生って、手続きとかが長引いたりか?どんまい以外、特に言うことなどないが。
「なんでも、中国の代表候補生らしいですわよ?」
「……中国、か」
「あら?何かありまして?」
「別に。ガキの頃知り合いが中国に越していっただけだ」
「一夏さんにご友人がいらっしゃったのですね……」
「よーしよし、セシリア・オルコット?そんなに世界を構築する一部分になりたいか?なら今すぐに原子レベルにしてやろう」
「心の底から本気で遠慮いたします」
だったら最初からいらんこと言うな。
「それよりも、一回一回フルネームで呼ぶのは大変でしょう?わたくしのことはセシリアとお呼びください!」
「何が悲しくてお前を下の名前で呼ばなきゃならねぇんだ、アホか。お前は俺のなんだ?彼女か?」
「そんなぁ、彼女だなんてぇ…」
「なんでそこで照れんだ耳キーン女!!」
身体クネクネさせんな気持ち悪い。
その時、勢いよく教室のドアが開いた。
「ん?」
うるせぇなぁもっと静かに開けやがれ。ただでさえ、目の前の奴の雑音に耳が痛いってのに。
「…………一夏?」
「お前……まさか」
そこには見覚えのあるツインテールのお子ちゃまが。
「っ!!」
「凰…鈴音か?」
「い、一夏〜〜〜っ!!!」
いきなり泣きながら抱きついてくるチビっ子。
「いきなり、何しやがる……!」
「良かったぁ、ぐすっ、生き、生きてたよぉ〜〜!!」
「あぁもう!そんなに泣くな!耳が痛いんだよ!」
なんでどいつもこいつも、俺の耳を破壊しようとしやがる!?
「とりあえず落ち着け!泣きすぎてお前が何言ってるかも分からんだろうが!」
「う、うんうん!そう、だよ、ねっ」
やっと泣き止むチビっ子。見た目じゃなくて中身もチビっ子かよ。
「随分はっちゃけた久々のご挨拶だな、おい」
「アンタこそ!随分、冷たいじゃない……」
「普通だわ。お前のテンションに置いてけぼりなだけだ」
「だってぇ、だってぇ…!」
「うるさいぞ、小娘」
「何よぉ!こっちは今大切な話……っ!」
いきなり現れた糞教師が出席簿を振りかざして来やがった。
「いくらタメで呼ばれたからって、すぐ暴力に出るとこさっさと直せ馬鹿が。こんなのは小学校の時とかに言われるレベルだろうが」
「……」
「やっぱ向いてねぇよ、教師。あんたは軍人だよ」
凰鈴音を庇った手を振って、出席簿を払いのける。
「…お前もクラスに戻れ。後でゆっくり聞いてやるから」
「…うん」
さて、また厄介ごとが増えた……。
「一夏ぁ!こっちこっち!」
「うるさい」
昼休み。食堂に行くと凰鈴音が待ってやがった。
「なんでお前もいやがる…」
「聞くまでもないでしょう?」
なんなんだよ、ほんと……。
「それで?なんでそんなに泣き喚いてた?悪い方向に目立っただろうが」
「だって、アンタが行方不明になったって聞いたから……」
「それ、どこで聞いたんだよ?」
「IS関連の上の人たちが言ってたのをたまたま聞いた」
情報統制しっかりしやがれ!中国連中もそうだが、なんだ?そんな世界的に有名な話かよ?というかドイツ!あんまり公表しないって、世界レベルはあんまりなのかよ?最大は宇宙規模か、あぁ?
「とにかく、一夏が行方不明になったって聞いて、ISの訓練にも身が入らなくて、そしたらアンタがISを動かしたって聞いて、頑張って候補生になってIS学園に来なきゃって思って……」
「ハイハイストップストップ。なんとな〜く分かったから」
IS適正があったチビっ子は、日本に戻る口実に代表候補生になろうとしたらしい。なんとも不純な動機だなぁおい。
「俺のことを心配してくれてたのは感謝するが、あいにく心配されるほどくたばっちゃいねぇよ」
「うん、元気そうで良かったぁ」
「主に悪い方向に元気になっちゃったけどな」
「そう?口悪いのは今更じゃない?」
「一夏さんは、昔からこういう口調だったのですか?」
「え?うん……誰?」
そりゃあいきなり黙ってた女が喋り始めたら、そうなるわ。
「失礼しました。わたくし、イギリスの国家代表候補生のセシリア・オルコットと申します。よろしくお願いいたします」
「そうなのね。あたし凰鈴音。中国の国家代表候補生、よろしくセシリア。あたしのことも鈴でいいわ」
この短時間で随分仲良いな。さすがは女。候補生つながりもあるんだろうが、どっちにしろ厄介者が増えるのか。
「そういえば一夏、なんでアンタIS使えるのよ?」
「んなもん知るか。分かってたらさっさと情報提供して、この腐った世界変えようとするわ」
「それもそうね〜。いつから?報道時と同じくらい?」
「だな。……ってなんでそんなくだらんこと聞くんだよ。もっとマシな話ねぇのかよ」
「いいじゃないくだらなくて。久々なんだし」
「そうかい」
俺はさっさと帰りたいの。
「……まだ、憎んでるの?」
「…………いくらお前でも、あまりうるさいとぶっ壊すぞ」
憎むとか、そういうレベルじゃない。裏切ったのはあっちが先だ。
「例え身内でも、あいつは俺の大事なもんをぶっ壊した。許さない理由なんて、それで十分だろうが」
「でも……」
「お前如きが口挟むな。何様のつもりだ?」
「…………」
必要以上に関わるな、ただの知り合いでしかないのに。踏み込んじゃならない領域ってのがあるんだよ、中華娘。
「……メンドクセェ」
どうやら、クラス対抗戦の初戦の贄は凰鈴音らしい。ご愁傷さん。
「一夏!」
「うっせぇ」
「あたしが勝ったら教えてよね!」
「はっ?何を?」
「アンタの…過去のこと……」
「そんなことをお前に言って、俺にとってなんのためになる?知ってお前にとってなんになる?可哀想、大変だったねって、同情するつもりか?だったらマジでふざけんな。同情されて少しは俺が救われるとでも?勘違いも行き過ぎると痛いんだよ。ハッキリ言う、迷惑だ」
「それでも……」
こいつの俺を見る目は、淀みなく透き通り、ただまっすぐ俺を見ていた。
「アンタに触れないと、あたしが前に進めないの!!」
「……」
「アンタと出会ってからも、ずっと教えてくれなかった。触れられたくないことだってくらい分かってる」
「じゃあ聞くな。学習能力をフルに使え」
「それでも!アンタのそんな顔、もう我慢出来ないのよ!」
……顔?
「関わって欲しくないとか、要らない心配するなとか、そんな目で見られたって、素直に「はいそうですか」なんて言えるわけないじゃない」
……目?
さっきから何言ってやがる、こいつは。
気づけばその大声に周りのモブ共がこっちに注目し始めている。
「それに……」
「もういい。それ以上喋んな。耳障りなんだよ」
「っ…」
なんなんだよ、どいつもこいつもよぉ。なんで俺なんかに構う?人生暇人か?
「好き勝手言うじゃねぇか、あぁ?そんなに聞きたいか知りたいか触れたいか?……そういうのホンット要らない。ムカつく」
……関わんなよ、俺なんかに。
「……勝手にしろ」
「………えっ?」
頼むから、俺の世界から消えろよ……。
「これ以上なんか言ったって、無駄なんだろどうせ。……せいぜい足掻いてろ」
「え、えぇ!待ってなさい!目にもの見せてやるんだから!」
なのに、俺は……。
君も薄々と気づいているのだろう?
君が本当に望んでいるものが。
君はただ、目をそらしているだけ。
素直になりたまえ。
そうすればきっと、
君が本当に望む真実の世界が見えるであろうよ。
迷走中!!
あれ?このSSってこんなテイストだっけか?
深夜テンションって怖いね!!
自分でも方向性が分からんくなってきた。いや、元からそんなの無いけど。
感想待ってます!!来たら五体投地しながら歓喜に震えます!!