暗黒遠未来で喰われる側   作:黒い芋けんぴ

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ティラニッドって可愛いよね
スペースマリーンの方が好きだけど登場はしません。

ゴメン


序文

三千年前に滅びた故郷。先祖たちの銀河があった。

 

当時の文明はすでに超光速亜空間移動技術を確立し、広大な恒星間国家群を形成していた。その輝かしい時代に終止符を打ったのは、のちに「ティラニッド」と呼ばれる異形のエイリアンたちだった。

 

はじまりは、版図の北端に位置する小さな辺境惑星。警備隊から上がった「宇宙空間を漂う巨大な生物のような船」という報告がすべての始まりだった。

 

直ちに最も近い軍基地から調査隊が派遣されたが、彼らが72時間後に現地へ到着したとき目にしたのは、異質な静寂だった。

惑星の地表の一部から緑が消え去り、岩盤だけが剥き出しになっていたのだ。

その辺境惑星には法執行機関の駐留拠点があるだけで、人員はわずか9000人足らず。気象衛星すら配備されていない辺境ゆえ、異変の察知が遅かった。

 

調査隊はただちに手分けして、警備隊が地表の調査へ、調査隊の本隊は宇宙空間に浮かぶ異形の生体船へと向かった。

 

地表で警備隊を待ち受けていたのは、地獄のような光景だった。成人ほどの大きさをした甲殻類型のエイリアンが無数に蠢き、植物や野生動物を怒涛の勢いで喰らい荒らしていたのだ。

警備隊の姿を捉えた群れの一部が襲いかかり、偶発的な戦闘が発生。だが、その結果は全滅だった。

 

ティラニッドは、自らの身体器官そのものを兵器としていた。

爪は金属の装甲を容易く引き裂き、強靭な顎は人体の骨を噛み砕く。治安維持レベルの軽装備しか持たない警備隊の攻撃では、奴らの厚い甲殻を貫くことすらできず、隊員たちはただの養分として喰らい尽くされた。

 

時を同じくして、上空でも悲劇が進行していた。軍の調査隊と、巨大な生体船との戦闘だ。

生体船の巨躯から解き放たれた無数の小型生物が、調査隊の軍艦に吸い付くように群がり、外壁を食破して艦内へ侵入。

保安員たちが通路で凄惨な防衛戦を繰り広げ、艦自体も生体船へ向けて艦砲射撃を重ねた。しかし、調査目的の装備では決定打になり得ない。接触からわずか数時間後、軍艦は完全に沈黙した。

 

残された戦闘記録が本国政府へ届き、事態の異常性が認められた頃には、すべてが遅すぎた。まとまった規模の軍隊がその辺境惑星へ急行したとき、かつて緑豊かだった地表の七割は、すでに生命の欠片もない不毛の死土へと変わり果てていた。

 

後に判明した事として、高等生物はおろか、バクテリアすらも存在しなかったらしい。

 

周辺に存在していた、緑豊かなはずの惑星群が次々と干上がっていった。大気も、海水も、植物も、生きとし生けるすべての有機物が、根こそぎ奴らの腹の中へ消費された。

 

やがて、ティラニッドの牙は人が暮らす居住惑星にまで及んだ。

 

重厚な対空防衛網と最新鋭の要塞を誇り、万全の防衛体制を敷いていたはずの要衝惑星すら、押し寄せる圧倒的な「数」の前にわずか三分月で食い尽くされた。個体数は百億、千億、数兆の領域へと膨れ上がり、宇宙を覆い尽くす黒い津波となって押し寄せる。

 

人類はただ、陣地を捨て、星を捨て、後退しながら戦うことしかできなかった。

 

奴らの猛威から逃れるため、人類は危険を承知で銀河の未探索領域へと向けて大移動を開始した。

何十億という命を巨大な移民船団に乗せ、暗黒の宙域へと逃れようとしたのだ。

 

しかし、追撃を振り切ることは叶わなかった。ティラニッドは果てなき飢餓感に突き動かされるように、どれほど距離を離そうと、まるで最初から居場所を知っていたかのような精度ですぐに背後まで追い追いついてきた。

 

終わりの見えない惨劇と、死に物狂いの抵抗。数百年にわたる絶望的な戦いの末、人類はついに、残酷な決断を下す。

自分たちの故郷であり、母なる「銀河」そのものを捨て、遥か彼方の別銀河へと逃げることを。




AIって凄えよな、カスみてぇな駄文を読める位に矯正してくれるんだから
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