影実・ウィズ・ニンジャスレイヤー   作:ヘルハマーおじさん

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第一話

 あなたは目を醒ました。視界には、見知らぬ木造の天井。最後の記憶では、バーズム=サンのヒサツ・ワザと我がジツがぶつかり合ったところまでは覚えているのだが…

 あなたは状況を把握しようと頭をぐるぐる回転させていたところ、見知らぬ西洋人めいた、中年女性の姿が目に映った。

 

 

「オギャー! オギャー!」

 

 ぬうーっ! これは一体どういう事だ!

 

 あなたは叫ぼうとしたが、口から出たのは赤ん坊の情けない産声だった。

 どういうわけか、なんとあなたは赤ん坊になっているではないか!

 自らのニンタマヂカラのおかげで前世の記憶は完璧に覚えているようだったが、視界に映る自分の手は、かつて数多の悪党を爆発四散せしめた拳ダコなど微塵もない、小さく丸い赤ん坊の手だった。

 あなたの脳裏に、伝説の古代シノビ文書に記されていた不吉な伝承が蘇る。なるほど、これぞまさに次元の歪みが引き起こした「イクサ・インカーネーション888」であったのだ。確か古事記にもそう書いてあった。

 

「まあ、元気な男の子だわ! あなた、名前はどうしましょう?」

「ジャーシノビン男爵家の次男だ。……ニンと名付けよう」

 あなたの名前はニン・ジャーシノビンとなったようだ。

 

 ふむ……まことNRSであるが、またこうして生を受けたのならば我がシノビ・ジツを磨くのみ!

 

 あなたは言葉を発することなく、「キ」と「ニンタマヂカラ」の循環を確認した。オムツの中で2つのチカラが合わさり、アトミックでヌークリアなパワーが感じられる!

 そして驚くべきことに、この世界には超忍たらしめている2つのチカラとは別の、トテモツヨイチカラが存在しているようだ。「魔力」と呼ばれるそのエネルギーは、あなたのニンタマヂカラと狂気的な親和性を示していたのだ!ゴウランガ!

 あなたは心の中でニンジャ・サインを結んだ。

 

        みちみちみち……!

 

 あなたの全身からウルトラディストラクションなオーラが漏れ出し、重金属めいた力場が部屋全体を包み込む。

 しかし、あなたはまだ生まれたばかりの赤子であり、キとニンタマヂカラはともかく魔力の扱いはトーシロ以下のサンシタである。

 このままではチカラが暴走してしまい、取り返しのつかない事になってしまう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!

         

 

        

 

 

「あらあらまぁまぁ」

 

 哀れ!あなたのアトミックパワーは全て尻から放出してしまったようだ。

 世話焼きメイドが、あなたのオムツを交換していく。

 やはり強大すぎるチカラは周りの人々を傷付けてしまうのか……

 あなたはチカラを隠して生きていく事にした。

 

 

 

 

 

 数年後——ミドガル王国辺境のジャーシノビン男爵領。

 あなたは順調にすくすくと成長した。

 あなたは屋敷の裏山で、毎日静かに「魔力」と「ニンタマヂカラ」を融合させるインフェルノな修行に明け暮れている。

 一撃で天を割り、一足飛びで山々を越えるアトミック・ヌークリア・カラテの精度は、前世の領域を遥かに凌駕しつつあった。

 あなたのニンジャソウルパワーもすくすくと成長している。

 そして、ある日の深夜。

 あなたのニンジャ第六感が、領内の森から漂う「マッポーめいた悪の気配」を察知した。

 あなたは寝間着のまま、足音もなく屋敷を脱出。闇に紛れて現場へと急行する。

 そこにいたのは、漆黒のローブとカルトめいた魔法陣の上で聴くだけで恐怖するような讃美歌を歌い上げる謎の集団であった。

 

「ヘルハマー!」「メイヘム!」「サルコファゴ!」

 

 気味の悪い叫び声が木霊するマッポーめいたそこはまさにフロムヘル!!!

 しかし、儀式に夢中であるということは、同時にチャンスでもある。

 あなたの隠密力は目の前でモッシュピットしても気づかれないレベルまで極めており、この状況であれば欺くことなど造作もないことである。

 あなたは儀式のど真ん中まで密かに移動し、隠密を解いた。

 

 ドーモ、謎の集団=サン、ニム・ジャーシノビンです。 

 

デレデレデレデレデ!

 

 

 

 

 あなたは、祭壇の上でオジギをした。

 漆黒めいたローブ男達は、突然現れた上に重金属の如き冷たさを持った威圧感とタイヘン奥ゆかしいアイサツを目の当たりにして戦慄している。

 

 

「アイエエエ!ナンナンジャ!? ナンジャナンジャ!?」

「驚いてる場合かーーー!殺せーーーー!」

 

むむ、アイサツを返さず切り掛かってくるとは、スゴイ・シツレイ!オシオキケッテーイ!

 

 あなたは怒りの鉄拳を握りしめ、ニンタマヂカラを解放した!

 

チョイヤーーーーー!!!

 

 超近接アトミック・手刀が謎の集団へ襲いかかる!

 

ドガガガァァァンンンンン!

 

 黒ローブ達を砦の壁ごと吹っ飛ばし、しめやかに爆発四散させていく。

 悲鳴をあげる暇すら与えず、一撃で地形ごと粉砕していくあなた。

 何が起こったのか理解できず、残りの教団員たちが恐怖で泡を吹いてガタガタと震え出す。

 

「アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」

「あれがもしやシャドウガーデンか!?」

 

シャドウガーデン? 知らんな。知らぬが……悪党なら等しく爆発四散あるのみ! インガオホ!

 

 あなたは黒ローブ達の全滅に向けて必殺のヌークリア・アサルトを繰り出した。

 あまりの激しさに黒ローブ達は恐怖で失禁、まさにアビ・インフェルノ・ジゴク状態。

 だが、あなたのウルトラアトミック・カラテからは逃げることなど不可能である!

 

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたは、ニンタマヂカラと魔力の修行として、この怪しい集団を成敗することに決めた。そして、この日を境にディアボロス教団の拠点が次々と破壊されていく事になる。

 

 

 

 

 

 

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