影実・ウィズ・ニンジャスレイヤー   作:ヘルハマーおじさん

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第2話

 

 

 あなたは惨劇の跡地に立っている。

 

 

 あたり一面に転がるのは、先ほどまで「バソリー!」などと叫んでいた教団員たちの爆発四散した残骸と、崩れ去った砦の瓦礫のみ。

 あなたのアトミックでヌークリアなカラテは、敵の生命のみならず周囲の地形ごと破壊し尽くしていた。

 

 ふむ……悪党どもめ、我がトキシック・カラテに断てぬもの無し……!!!

 

 あなたは、最近日課となった教団狩りに精を出していた。

 ニンジャ第六感に従い、ブラックでヘヴィな金属的アトモスフィアを感知。夜な夜なアルコホリックな実験や儀式をしている謎の集団を成敗しているのだ。

 襲撃を繰り返している際に、「教団に楯突く愚か者め!」と叫んでいたので、この謎めいた集団を教団=サンと呼ぶ事にしている。

 

 今日もあなたは無事に悪を滅ぼし、ニンジャ・サインを解こうとしたその時だ!

 

         ザザッ……!

 

 夜の深い静寂を破り、周囲の樹々の陰から無音で現れる複数の影。

 月光に照らし出されたのは、全身を漆黒の密着型スーツに身を包んだ、異様なまでに洗練された体躯を持つ美しき少女たち——アルファ率いるシャドウガーデンのエントリーだ!

⁠

 その異様な出で立ちとえっちさを醸し出す謎の集団に、あなたはすわ敵かと警戒し、クリプトプシィ・ニンジャ・アイを極限まで研ぎ澄ませ、新手の一団を凝視した。

 漆黒の装束! 闇に溶け込む隠密性! そして全員が漂わせる、過剰なまでのセクシー・ダイナマイト・アトモスフィア!

 ぬうーっ! 間違いない!

 奴らは、前世で倒したバーズム=サンの遺志を継ぐ悪の組織『ブラック・メータル』の残党だ!!!

 あなたの中で一部の隙もない完璧な理論が完成した!

 

 

「我らは『シャドウガーデン』……陰に潜み、陰を狩る者……」

 

 

 敵の残党はブラック・メータル改め「シャドウガーデン」と名乗っているようだ。

 一筋の月光に照らされ、全員がマントを靡かせるその出で立ち。少し変わったチューニアイサツであったが、なかなかのオテマエとカッコ良さ!

 ならばこちらも相応のアイサツを返さねば無作法というもの……。アイサツは実際ダイジ!

 

 ちょうど新しい世界でのタマシイネームを考えてきたところだ。お披露目と行こうではないか。

 

 

 

 

 ゴオオオオオオオオン……!

 

 

 

 あなたはうちに秘めた魔力とニンタマヂカラを混ぜ合わせ、とてつもないエネルギを生み出す!そのエネルギは巨大な重金属の如き低音となって大気を震わせた。

 

 

 

 

デレデレデレデレデ!

 

 

 

周囲の空気そのものが圧迫され、夜露が一瞬で蒸発した。

あなたは静かに、だが天地を揺るがす過剰な威圧感とともに深々と【オジギ】を繰り出した。

 

 

「ドーモ、シャドウガーデン=サン。ポッセッセド・ニンジャ・スレイヤーです。」

 

 

 

ズズズズズズ……!

 

 

 アイサツのコンマ数秒間、完璧な静寂と「ニンジャ流の礼節」がその場を支配する!

 両者間の空気は限界まで緊張し、今にも爆発しそうなほどの殺気と重圧で満ち満ちていた。

 

 「ポッセセ…セ……何?」

 

 アルファの背中に伝う冷や汗と動揺。

 しかし、無常にもアイサツを交わした瞬間、彼らの間に古くから伝わるニンジャの掟が成立してしまった。古事記にもそう書いてある。

 

 あなたは一子相伝のアトミック・ヌークリア・カラテのヒサツ・ワザ「雲耀の太刀(ウンヨー・ツルギ・スラッシュ)」を繰り出す!

 

 

チェェェストォォォオオオオ!!!!!!!!

 

 

「!? なっ……速っ——」

 理解は出来るが理解不能な言語と謎の力、異様な出で立ちとプレッシャー。

 情報量が多すぎてショートしかけたアルファの一瞬の隙を突いて、あなたのパワーが炸裂した!

 爆発四散!と思われたが、今の子供の体と魔力の扱いにまだ慣れきっておらず、僅かながら制御に粗が出たようだ。

 対するアルファも咄嗟にスライムの魔力を全開にし、防御形態へ移行。直撃は免れたが、そのホロコーストめいた斬撃の余波はアルファのみならず、シャドウガーデン全員に襲いかかる!

 

 

ズゴォォォォン!!

 

 

「くっ……ぁあ!?」

 

 衝撃波が森を薙ぎ払い、アルファ達の身体が遥か後方へと弾き飛ばされる。

 地面を破壊しながらなんとか着地した彼女達であったが、腕は激しく痺れ、スライムスーツは融解し尽くされていた。

 

「バカな……あのシャドウ様以外にこのような一撃が……!?」

 

 吹っ飛ばされた七陰の部隊に激震が走る。

 なんとか体勢を整えようとするものの、しかし満身創痍の者も多い。

 アルファは迅速に次の行動を決定した。

 

「全員ここから退避するわよ……反撃は禁止。命を最優先して。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふはははは! 流石はブラック・メータルの幹部、我がアトミック手刀をガードするとは打たれ強い!

 しかし、ここからグレートエスケープするとはブラック・メータルらしくはない……

 まぁ、細かいことは良いか!とあなたは納得することにした。

 

 だがしかし、この異世界に蔓延る悪党どもをすべて爆発四散させるまで、あなたのシノビ・ミチに休みなどないのだ!

 闘え!ポッセッセド・ニンジャスレイヤー!!!

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