ジョニィ・ジョースター、テラを往く   作:マイルドハイブリッド

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第16話です。勝利を待てと告げる放送の下で、家が燃えています。


チェルノボーグ事変 その②

 

「――チェルノボーグ憲兵団の迅速な対応により、すでに状況は収束傾向となり、ほとんどのエリアで事態は沈静化しました」

 

街角の鉄柱に据えつけられた拡声器が、雑音混じりの割れた音声で同じ文句を繰り返している。

 

崩れた塀の陰を発ってから、一行は裏通りを縫うように西へ進み続けてきた。その間に夜は明け、煤(すす)けた空は朝の光を受けて鈍い灰色へ変わっている。

 

曲がり角を幾つか越えた先で教官が片手を上げ、隊列を停止させたのが、この拡声器の真下だった。

 

「市民の皆様は落ち着いて、チェルノボーグ憲兵団の勝利を屋内にてお待ち下さい――ウルサスの栄光は、陛下とその臣民に必ずや福音をもたらすことでしょう!」

 

その目と鼻の先で、民家が燃えていた。

 

黒煙が渦を巻き、焼け落ちた屋根の下から誰かの呻(うめ)き声が細く漏れている。放送の朗々とした美声とその呻き声とが、同じ熱風に乗って耳へ届いた。

 

「……想像を絶する状況だな」

 

瓦礫の陰に身を潜めたまま、ドーベルマン教官が苦々しく呟いた。

 

「街中で火災や爆発、戦闘が起きている。チェルノボーグ全体が、同じような事態に陥っているということか」

 

拡声器を見上げたまま、アーミヤが血の気の失せた唇を震わせた。

 

「……あの放送を信じて、家の中で待っている人たちが、いるんですね」

 

「火の手より、あの声の方が先に届くらしい」

 

ジョニィの皮肉に応じる者はなく、短い沈黙の間も、拡声器だけがあの文句をがなり続けていた。

 

上に立つ者が都合のいい話だけを流し、下にいる者はそれを信じて家の中で待ち続ける。似たような仕組みなら、大陸を横断する間に嫌というほど見てきた。

 

大通りへ抜ける裏道を、一行は焦げた壁伝いに慎重に進んでいった。

 

角を一つ曲がった所で、先頭の教官が再び拳を上げる。その先の路地では、白い仮面が三人がかりで一軒の扉を執拗に蹴りつけていた。扉の向こうでは、年寄りの掠(かす)れた声が何事かを懇願している。

 

「開けろ! ウルサスの犬が匿われてるのは分かってんだ!」

 

蝶番(ちょうつがい)が弾け飛んで扉が内側へ倒れこみ、仮面の一人が、腰の曲がった老人を襟首ごと通りへ引きずり出した。その光景に、ジョニィは瓦礫の縁から右手を浮かせた。

 

「待て」

 

ジョニィの肩を掴んで引き留めた教官の目は、路地の反対側の入口を向いていた。揃った重い足音が、そこから近づいてくる。

 

「よく見ろ。あれは、我々の出る幕ではない」

 

現れたのは分厚い鎧に身を固め、人の背丈ほどもある大盾を構えた一隊だった。兜と覆いで顔を隠したその兵たちも、どうやら仮面の連中と同じ側の者らしい。

 

だというのに足の運びは整然として、寄せ集めの暴徒とはまるで違っていた。盾の表面にはどれも同じ印が刻まれている。

 

老人の襟首を掴んでいた仮面の手首を、先頭の大柄な兵が物も言わずに捻り上げた。

 

「何しやがる! こいつらが先に、俺たちを――」

 

「命令を忘れたか」

 

抑揚に乏しい、それでいてよく通る声だった。

 

「市民には手を出すな。指揮官の命令だ」

 

手首を捻られた仮面が膝をつき、残る二人も盾の兵に両脇を固められて、瞬く間に武装を解除された。

 

「連行しろ。指揮官に報告を上げる」

 

仮面たちが路地の奥へ引き立てられていく傍らで、大柄な兵は倒れた扉を足で起こし、老人を屋内へ押し戻した。盾の隊列はそれきり一度も後ろを顧みることなく、黒煙の向こうへ姿を消した。

 

瓦礫の陰で、ジョニィは浮かせた右手を下ろした。

 

「あいつらにも、止める側がいるのか」

 

「規律のある部隊も混じっている、ということだ」

 

安堵するどころか、教官の声音はかえって硬さを増していた。

 

「だとしたら、なお厄介だ。寄せ集めなら崩れるが、律された兵は崩れん」

 

ジョニィはもう一度だけ、去っていった盾の印を思い返した。名前も知らない指揮官の命令が、この燃える街の、この路地にだけは届いていたのだ。

 

裏道の先の大通りにも、防衛線が築かれていた。塀の陰から見たものとは別に、鉄柵と装甲車を連ねた線だ。

 

朝の薄明かりの下、ウルサスの憲兵たちがその裏に身を寄せ合う一方で、向かいの建物の陰からは白い仮面が次々に湧き出してくる。兵力の差は遠目にも歴然としていた。

 

防衛線の中央では隊長らしき男が怒号を張り上げていた。他の憲兵より一回り大柄な体躯で、肩の徽章(きしょう)が炎を映してぎらついている。

 

「うろたえるな! どれほど武装したところで、烏合の衆に過ぎん。訓練も受けていない逆賊など、恐るるに足らんだろう!」

 

「で、ですが……どう考えても、数が多すぎます……!」

 

悲鳴じみた部下の具申を、隊長は鼻先で一蹴した。

 

「フン、人数がなんだ! 我々はこれまでに、味方の三倍は居よう賊どもを打ち倒してきたんだぞ! ここからさらにもう三倍討てば、こちらの勝利だ!」

 

「ハッ、デタラメも大概にしな、憲兵様よ!」

 

鉄柵の向こうから嘲笑(あざわら)った仮面に、隊長が唾を飛ばして吼えた。

 

「黙れ! 感染者のクズが、思い上がった真似を! 貴様らとその穢(けが)れた肉親どもを、追放や労役で済ませてやったのが間違いだった。その場で一人残らず処刑しておけばよかったのだ!」

 

気づけば、指先で爪が勝手に回転を始めていた。

 

昨日の関所で感染者の男を引き倒し、腹を蹴りつけていたのと同じ制服だった。

 

前衛オペレーターが瓦礫の陰から身を乗り出しかける。

 

「まずいですよ、俺たちで助け――」

 

「よせ、まだ動くな。……我々も、今気付かれるわけにはいかん」

 

前衛の肩を教官が押さえつける横で、ジョニィは唸る右手を左手で握りこんだ。掌の中で、回転が渋々と停止する。

 

「今出たら、ぼくは隊長の方を撃つ」

 

「……冗談に聞こえませんって」

 

前衛が首をすくめ、教官は聞こえなかったふりで通りから目を離さなかった。

 

「……現実は、報道とはずいぶんと違うようだな」

 

独白とも取れる沈んだ語調で、教官は続けた。

 

「今にして思えば、我々がこの街を視察した時から、憲兵団や駐留部隊の数にも配置にも、得体の知れない違和感があった」

 

端末から顔を上げたアーミヤが、声を潜めて割りこんだ。

 

「ドクター、偵察から連絡です。ロドスの救援部隊とレユニオンが、間もなく接触します。各小隊の招集を」

 

フードの奥で、掠れた声が短く応じた。

 

「後ろから、挟む」

 

「そういうことだ。今の我々が持つ利は、敵がまだこちらの存在を想定していない、という一点のみだからな」

 

腰の得物を引き抜いた教官が、隊の全員を見渡して号令を発した。

 

「総員、戦闘準備! 一気に攻めろ、反撃のスキを与えるな!」

 

戦闘は呆気ないほど短かった。

 

救援部隊を挟撃しようとしていた仮面の一隊は、自分たちの背後から来る者がいるとは想定もしていなかったらしい。ドクターの指が二度動くと重装オペレーターの盾が通りを塞ぐように並び、前衛が側面から斬りこんだ。

 

仮面の列は向き直るより先に瓦解し、挟まれかけていた救援部隊の数人が、煙の向こうから手を振って合図を寄越す。

 

隊列の脇から逃走を図った一人の脚を、ジョニィの爪弾が撃ち抜いた。石畳に転がった男の仮面がずれ、その下から覗いたのはまだ若い素顔で、頬には黒い結晶が鱗(うろこ)のように浮いていた。

 

その顔から、目を逸らさなかった。逸らせば、あの母親と同じ目になる気がした。

 

だが、息を整える間もなかった。

 

「――おい! そこの貴様ら、何者だ? こんな時に、ここで何をしている!」

 

防衛線の方から、あの隊長が数人の部下を引き連れて歩み寄ってくる。

 

立ち竦(すく)んだ前衛の口から、上ずった声が漏れた。

 

「えっ? な、何って――」

 

「言いよどむとは、まさか連中のスパイか!?」

 

言葉に詰まった前衛の前に、アーミヤが一歩進み出た。

 

「そちらの憲兵さん」

 

「……子供……? っ、貴様……感染者か? そこから動くな! 武器を置け!」

 

隊長の手が腰の柄に掛かる。

 

その時、足元を白いものが這った。

 

「待て、これは霧か……? 一体どこから……」

 

教官の声音が途中で沈んだ。通りの奥から水が流れこむように白い靄(もや)が押し寄せ、燃える家並みの輪郭を見る間に曖昧にしていく。

 

うなじの毛が逆立った。塀の陰を離れてほどなく首筋を撫でていった、あの冷気が背筋を這い上がってくる。

 

「お願いです、話を聞いてください! 私たちが本当に戦うべき相手は誰なのか、あなたもよく分かっているはずですよね?」

 

隊長へ訴えかけたアーミヤの耳が、そこで霧の奥へ振れた。

 

「――ッ! ドーベルマン教官!」

 

「ああ! ――重装オペレーター! 敵襲だ!」

 

いつの間にか、霧の中に人影が佇んでいた。

 

フードを目深に被った細身の女で、両手に短い刃を下げ、顔は霧と影に沈んで判別できない。それなのに、その視線がこちらを捉えていることだけは肌で分かった。

 

息を呑んだアーミヤの唇から、声が漏れた。

 

「……レユニオン……!」

 

「アーミヤ、気をつけろ……ほかの連中とは何かが違う。奴は恐らく、相当の実力者だ!」

 

じりと後退しかけた一行を見据えたまま、フードの女は短く言い放った。

 

「フン、逃げ出すか……無駄なことを。行け。奴らを八つ裂きにしろ」

 

「――了解」

 

霧の奥から音もなく滑り出てきた仮面の一団は、さっきまでの連中とは身のこなしからして別物だった。声も発さず目配せさえしないのに、一人が斬りこめば、もう一人が必ずその死角を埋めてくる。

 

「あの動き……部下の練度も相当高いな。率いるあの女は、レユニオンの幹部か……?」

 

教官の分析を聞きながら周囲に視線を走らせたが、街路樹はとうに霧に呑まれ、葉の一枚も見えない。比率を借りる手本がどこにもない以上、使えるのはACT1の爪弾と、ACT4の拳だけだ。

 

霧の奥を走った影へ放った一発目は、空を切った。斬りかかってきた男の肩を狙った二発目も、霧ごと身をひねって躱(かわ)され、背後の煉瓦壁に穴を穿(うが)っただけだった。

 

霧に溶ける相手を、離れて撃っても当たらない。四発目を撃とうとして指が止まったのは、霧の向こうに味方もいるからだ。

 

――なら、詰めるしかない。

 

瓦礫を蹴って、ジョニィは前へ出た。

 

五メートルで仮面の男がこちらに気づいて刃を返し、四メートルで霧の向こうから別の影が回りこんでくる。三メートル、刃の冷たい光が頬の横を過ぎていった。

 

二メートル。ACT4の拳が届く間合いへ、ジョニィの体は滑りこんだ。

 

『チュミミーン!!』

 

背後から躍り出た桃色の像が、拳で男の刃を叩き折り、その勢いのまま胸板を打ち抜く。肺の空気が一度に押し出される音とともに霧の中へ転がった男は、それきり起き上がらなかった。

 

死角へ回りこんだもう一人が刃を突き出した時には、その手首は既に、振り向きざまの像に掴み取られていた。地面へ叩きつけられた男の下で、石畳が鈍い音を立てる。

 

目の前の霧が、割れた。

 

フードの女だった。

 

いつ、どこから出現したのかも分からない。三歩先の霧が揺らいだと思った時には刃はもう顔の横に届き、熱い線が頬骨の上を走り抜けていた。

 

刃の来た方角へ打ちこんだACT4の拳に、手応えは皆無だった。拳は霧を掻き回しただけで、その向こうにはほどけていく白い渦しかなく、女の影はとうに元の霧の奥へ戻っている。

 

一歩踏みこめば、影は同じだけ遠ざかる。二歩目には霧に溶け、まるで別の場所に浮かび上がる。

 

追いつけない。

 

ACT4の拳の射程はたった二メートルで、その内側にこの女は留まらない。間合いへ入ってきた時には、もう斬って抜けている。

 

頬から、生温かい血が顎へ伝った。

 

女の影はそれきり斬りこんでこなかった。霧の奥で、仮面の一団が包囲の輪を組み直していく足音だけがする。

 

傍らの像は、自分の拳にじっと目を落としていた。何も掴めなかった手を確かめるように一度握っては開き、いつもなら場違いな時に口を開くくせに、今は黙りこくっている。

 

「……おまえにも、見えなかったか」

 

「アーミヤ、これ以上は持たん! 撤退するぞ!」

 

教官の怒声が、立ちこめる霧を裂いた。

 

残った部下たちを背に霧を睨み据えている隊長の方へ、アーミヤが向き直った。

 

「霧が段々と濃くなってきています。この機に乗じて、奇襲を仕掛けてくるかもしれません。憲兵団のみなさんも、すぐにここから離れてください! 退路が断たれる前に――」

 

「――断る。行くなら、貴様らだけで行け」

 

隊長の視線は霧の奥へ据えられたまま、アーミヤの方へ動きもしなかった。

 

「……見逃してやるということだ。さっさと消えるがいい。我々は、この場を死守せよと命を受けている。持ち場は離れん」

 

霧の中で、刃の擦れる音が一つ近づいた。

 

言葉を失って立ち尽くすアーミヤを、隊長はそこでようやく一瞥した。

 

「……子ウサギよ。貴様が何をしに来たかに興味はない。この街を壊しに来たのなら、いずれウルサスの怒りの炎に焼かれる。そうでないなら……ここで起きていることは、貴様らには関係のないことだ」

 

「――分かりました」

 

「ならば行け。これ以上構っている暇はないのでな。――ウルサス人たる者、敵に背を向けるわけにはいかんのだ」

 

その男の背中を、ジョニィは見ていた。

 

関所で感染者を蹴りつけていた制服を、市民など捨て置けと命じた号令を、家族ごと処刑しておけばよかったと吐き捨てたその口を、ジョニィは憎んでいた。この男は、あの制服が積み上げてきたものを、ためらいなく背負っている。

 

その同じ男が、霧の中の刃に向かって真っ先に立ちはだかっていた。

 

部下の何人かはもう膝を震わせているのに、誰ひとり逃げ出さない。隊長が逃げないからだ。

 

それは誇りだった。ジョニィの嫌いな色をした、まっすぐな誇りだった。

 

レースには、そういう男たちがいた。自分の国のために、信じるもののために、ジョニィの行く手を塞いで一歩も退かなかった男たち。ジョニィはその何人かを撃ち、越えて、ここまで来た。

 

今は撃つ理由も越える理由もない。行き場を失った憎悪は、握りしめてもほどいても、どこにも置き場所が見つからなかった。

 

「……ありがとう、ございます」

 

深く頭を下げたアーミヤに、返事はなかった。

 

代わりに口を開いたのは、ジョニィだった。

 

「あんたのことは嫌いだ」

 

隊長の肩は微動だにしなかった。

 

「でも、その背中は覚えておく」

 

隊長は無言で得物を抜き放ち、霧へ歩を進めた。

 

「行きましょう、ドーベルマン教官!」

 

「了解。――総員、第一合流地点へと向かえ! グズグズするな! 各小隊、速やかに行動せよ!」

 

防衛線の端では、まだ若い憲兵が一人、武器を握る手を白くなるほど強張らせたまま、こちらを見つめていた。感染者を見る目ではない。逃げていく者を羨むのでも責めるのでもなく、ただ見送るだけの目だった。

 

その男たちに、背を向けた。生きて逃げる側として。

 

霧に沈んだ通りを、一行は全速力で駆け抜けていった。

 

前衛の肩を借りたドクターも遅れずに付いてくる中、並走する医療オペレーターがジョニィの頬に目を留めた。

 

「ジョニィさん、その傷……!」

 

「浅い。後でいい」

 

手の甲で拭うと、乾きかけた血が爪の縁に引っかかった。

 

霧が揺らぎ、刃が来て、拳を出した時には、そこにもう誰もいなかった。走りながら、ジョニィは何度もあの三歩を反芻(はんすう)する。

 

足を速めて隣へ並んだドーベルマン教官が、走る速度を緩めないまま、横目でジョニィの頬の傷を見やった。

 

「さっきの女。……お前の見えない拳でも、捉えられなかったか」

 

「ああ。三歩、届かなかった」

 

「奴はまた来る。あの手の者は、一度取り逃がした獲物を忘れん。……次までに、その三歩をどうにかしておけ」

 

息一つ乱さない横顔に、ジョニィは鼻を鳴らした。

 

「甲板の時から思ってたが、あんたは無茶を簡単に言うな」

 

「できる者にしか言わん」

 

釘を刺したのか認めたのか分からない一言を残して、教官は隊の先頭へ戻っていった。

 

たった三歩だった。馬の背なら、ひと跳びで越えられる距離だ。レースの間、ジョニィはいつも距離の向こう側から撃ってきた。けれど今、ジョニィの下に馬はいない。あるのは二本の脚と、二メートルしか届かない拳だけだ。

 

――ジャイロなら、どうした。

 

鉄球を投げて、霧ごと回転で掻き回しただろうか。それとも、ジョニィには思いもつかない回転の使い方を、あの得意げな顔で見せつけただろうか。

 

答えは出ないまま、脚だけが前へ動き続けた。

 

不意に、背後の霧の向こうで怒号が上がった。

 

「来い、感染者ども! どうした、突っ立っているだけでは始まらんぞ!」

 

霧越しにも聞き違えようのない、あの隊長の声だった。

 

一拍の間を置いて、女の声が霧を渡ってくる。

 

「チェルノボーグのクズ野郎が……――皆殺しにしてやる」

 

ジョニィは前だけを見て走った。振り返れば、あの背中の前で足が止まりそうだった。

 





第16話をお読みいただき、ありがとうございました。

・ウルサス憲兵隊長の台詞は、多くをアークナイツの原作の原文のまま使い、一部を削っています。「ウルサス人たる者、敵に背を向けるわけにはいかんのだ」も原文です。

・路地で仮面の押し入りを止めた大盾の一隊は、この作品で足した場面です。盾の印のことは、また先のお話で。

・霧から現れたフードの女が誰なのかは、ジョニィが知る時に。

三歩は、まだ届きません。
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