どうせ殺されるのでヤケクソでヒロインを攻略します! 作:空色
命を狙われだしてから1年。本日5回目の死でタイムリープしました! (ヤケクソ)
1:イッチ
えー、対策として黒幕ロールプレイで意味深なこと言ってたら、さらに別の奴に命を狙われるようになった………本末転倒では?安価で方針決めたやつ、責任取れ!
2:名無しのパンピー転生者
はい
3:名無しのパンピー転生者
………うん
4:名無しのパンピー転生者
イッチ、それはお前や
5:名無しのパンピー転生者
まあ、知ってた
6:名無しのパンピー転生者
状況がわからない。前スレを要約して
7:名無しのパンピー転生者
>>6
イッチが転生した世界では何故か10~20代の若者が異能力を発現することがある。
異能の存在は都市伝説で一般には認識されていない。
異能力者が異能力者に殺されると、異能を奪われるし、殺された人間は現実世界では最初からいない認識に書き変わる。異能力者は殺された人間を認識可能。
イッチは転生特典でこの事実を認識。その後、イッチ自身も殺された。死んでるのがモブ顔の奴ばかりだから、目立つしかないと思い立つ。この時点で錯乱し、スレを立てた。
何故か、安価で今後生き残る方針を決める。
結果、黒幕ロールプレイで意味深なこと言いまくる。以上
8:名無しのパンピー転生者
長い
9:イッチ
はい。自業自得ですね!モブ顔の奴ばかり死ぬなら整形するべきだったわ
10:名無しのパンピー転生者
そうじゃない
11:名無しのパンピー転生者
>>8 要約した方や!感謝しろ、ドパガキ
12:名無しのパンピー転生者
前スレ見ろ!
13:名無しのパンピー転生者
違う、そうじゃない
14:名無しのパンピー転生者
草
15:名無しのパンピー転生者
モブ顔以外も犠牲者いただろw
16:名無しのパンピー転生者
イッチの世界、原作ありらしいけど、唯一知ってるやつがうろ覚えすぎてラブコメってにことしかわからない
17:イッチ
異能力のタイムリープは15の時に発現した。大抵の能力者は能力を自発的には制御できないらしいが、ワイは好きなときに発動できる!(自分語り)なお、セーブポイントはランダム。
18:名無しのパンピー転生者
人が死んでてラブコメなわけないだろ!
19:名無しのパンピー転生者
それはそう
20:名無しのパンピー転生者
>>17
何でそんなこと知ってるの?
21:名無しのパンピー転生者
転生特典は?
22:イッチ
>>20
マジで偶然、野生の有識者に出会って聞いた。 異能力は個人差があるけど、基本的には30歳までしか持たないらしい。昔、能力者だった32歳のお姉さんに聞いた。
23:イッチ
>>21
転生特典は 自分の立っている場所を中心として半径50m以内で過去3日に起きた出来事を参照することができるいわゆる過去視
24:名無しのパンピー転生者
まあ、ラブコメ成分があればラブコメだから
25:名無しのパンピー転生者
ストーリーはあんまり覚えてないけど、でも能力バトルものじゃなかったはず。そんなバトルできるような力 ばっかじゃないでしょ
26:名無しのパンピー転生者
何で過去視をしたのか気になる。怪しいことあったん?
27:名無しのパンピー転生者
何でそんな怪しいお姉さんに会っているんだ…
28:イッチ
やっぱり、意味深なセリフも安価したのが悪かったかもしれない
29:イッチ
>>26
友達の彼女が浮気しているかもしれないっていう疑いがあって噂では、ショッピングモールで他の男と歩いてたって言うから、好奇心に駆られてショッピングモールで過去視をした。
30:名無しのパンピー転生者
>>25
有識者さんじゃん!
31:名無しのパンピー転生者
結果は?
32:名無しのパンピー転生者
で、どうなった
33:イッチ
まあ、確かに友人の彼女は別の男と2人で歩いてたけどそれはどうでもよくて、モブ顔の高校生が不可避の力に突き飛ばされてショッピングモールの吹き抜けに落下。殺されたことが問題。マジで、突き落とされたやつの周り誰もいなくて異能力以外ではありえない 挙動 だった。その1週間後、ワイも殺されてる。でタイムリープして戻ってきた。でもタイムリープ後に過去視を使わないで、大人しくしてても殺されるんだよね………
34:名無しのパンピー転生者
そっちの話はどうでもいいな。その友達の彼女は浮気をしてたのかそれが問題だ
35:名無しのパンピー転生者
犯人わからなかったんだ?
36:イッチ
友人の彼女、そもそも三股してるっぽいから終わりって感じ。そっちはどうでもいいんだ。むしろ興奮するって そいつ言ってたし
37:名無しのパンピー転生者
風向き変わったな
38:名無しのパンピー転生者
性癖の業が深いw
39:名無しのパンピー転生者
これはひどい
40:イッチ
>>35 周りに人がいなかった。10メートルくらい離れればいたけど………スレのポンコツ有識者と野生の有識者お姉さんの情報を合わせると、攻撃的な異能力って少ないしそもそも制御するのは困難なはずなんだけど
41:名無しのパンピー転生者
ちょっと、そろそろ話を戻したいんだけどイッチは何で命を狙われてるんだ?別の奴に命を狙われてるって言ってるけど、何人もいるの?
42:名無しのパンピー転生者
草
43:名無しのパンピー転生者
それ、お姉さんが黒幕だよね?
44:名無しのパンピー転生者
何でコントロールが難いの?
45:名無しのパンピー転生者
イッチさ、隠し事あるだろ
46:名無しのパンピー転生者
何で攻撃的な異能が少ないんだ?
47:イッチ
>44
能力っていうのは、そもそもその人が生まれ持った気質や トラウマ、強烈な願望に起因して発現するから。例えば、よくありがちな異能力である透明人間。人に見られるのは苦手でこの場からいなくなりたい、透明になりたいと思った人間が異能を発言したとする。大抵は羞恥心や逃げたしたいという感情がトリガーになるから、本人が能力の制御できないとか。
>>41
ちなみにこんな感じだから、異能力を発現してから、人生が狂ったって思う子が少なからずいて黒幕ロールプレイをすると、お前が犯人か!ふざけんなこの野郎ぶっ殺してやるってなる子がいる。だから、一番初めにワイを殺した奴とロールプレイの結果ワイを殺そうとしている奴で2人います。
48:名無しのパンピー転生者
この透明人間わしやん
49:名無しのパンピー転生者
あーうん
50:名無しのパンピー転生者
やはり自業自得
52:名無しのパンピー転生者
ワイは決めた!抗うのをやめてハジけるとッ
53:名無しのパンピー転生者
おや?
54:名無しのパンピー転生者
ん?
55:名無しのパンピー転生者
お?
56:名無しのパンピー転生者
流れ変わったな
57:イッチ
気に入らないやつに好き勝手言うし、ノリで告白もするし、警察も気にしねえ!
58:名無しのパンピー転生者
あれ?
59:名無しのパンピー転生者
落ち着け
60:名無しのパンピー転生者
何で?
61:イッチ
手始めにクラスメイトをさらうぜ!ヒャッハー!
金石緋色は自暴自棄の極みに陥っていた。5回目のタイムリープ。いずれも殺される運命だった。であれば、楽しんだもの勝ちだろう。
タイムリープの副産物である未来の知識を使えば色々と出きるはずだ。バイト終わりに、自転車を押しながら今後を考える。
「人殺しっ!」
唐突に、叫び声が鼓膜を叩いた。見れば、少し先で二十代と思われる女性がヒステリックに叫んでいた。もう一人の声は聞こえない。このまま通り過ぎればいいのか、手前で立ち止まって迂回した方がいいか。
考えるまでもない。緋色はハジけると決めたのだから!
罵る女性は後ろ姿しか見えない。しかし、もう一人は知っている。制服姿、しかも見慣れた我が高校の制服の彼女を。
「あんたさえいなければ……あんたさえいなければずっと幸せだったのに!」
制服姿の女は、相手の言葉を甘んじて受け止めている。感情を殺したように無表情で佇んでいる。
美しい黒髪に、赤目。人形を思わせる美しい顔立ちにすらりと伸びた手足。それは、朝比奈リナミという少女だった。
「死ねばいいのにっ!」
憎悪の黒い叫びがリナミに降りかかっている。いったいどんな事情なのか。はっきり言って関わりたくない。モブでもないし、事件とは無関係な女だと思った。2周目はそれで見捨てて自殺していた。
だが、今回は違う。別に何をやらかしてもどうせタイムリープするのだから。
彼らの道は交わった。緋色が知っているのは、リナミが異能を持っていることだけ。事情はわからない。しかし、冷静な判断などクソ喰らえだと緋色は思う。
やっちまえ。一度見て見ぬフリをしたそれを、今度は捕まえてやる。決意を抱いて緋色はぎゅっと力を込め、ハンドルを握る。自転車を手で押しながら、走った。
加速をつけて飛び乗る。
立ち漕ぎで勢いをつけて走る。
二人の距離がどんどん近づく。電柱を一本通りすぎる。更にもう一本。ここだ。ジリジリジリジリジリジリ。ベルを思い切り鳴らす。叫ぶ。
「乗れ!」
声に反応してリナミが顔を上げた。目を白黒させている。
「早くしろ、通りすぎるぞ!」
勢いだけだ。こんなものが映画やドラマのようにうまくいくのか。ギャンブルだ。
叫び散らしえている女性は彼を見向きもしない。
「早く!」
「え、え……?」
「急げっ朝比奈!」
気迫が実ったのか、はたまた全く別の理由か、リナミはくるりと反転して緋色と同じ進行方向へと走り出す。そして走りながら振り返った。
「いくぞおおおおお!」
「うんっ!」
叫ぶ女性の横を通りすぎ、リナミに近づいたところで減速する。かけ声と共に緋色の両肩に手が。次の瞬間後ろの荷台にずどん、重み。
意外と重い。見た目は軽いのに。しかし。口には出さない。幸いここからは下り坂だ。
ぎゅっと二本の腕が緋色の腰に回って結ばれる。
「………!」
ごうごうと耳元で風が唸る中、置き去りにした女性が叫んでいたようだが、なにを言っているかわからなかった。
ある程度距離をとろうと思っていたら、途中で警察に発見された。背後で叫ぶ警官を振り切るために更に猛然とダッシュする羽目になる。
「アハハハハハ!」
なんだか面白くて緋色は笑ってしまった。
しかも自転車で巡回中だった警官は仕事熱心なことに彼らを追いかけてくる。
「なに!?なんで私、金石君と一緒に警官に追いかけられてるの!?」
「知るかッ!」
冷静な部分では、こんなことになるなら素直に止まって「二人乗りしてすみません」と謝っておけばよかったと後悔する。しかし、そうしているうちにあの叫び散らしていた女が追いつくかもしれない。
路地に入り込んでぐねぐねと曲がる。再び大通りに抜け、直線を手走する。背後に警官の姿は見えなくなった。上手く撒けたか。
「どこまで行くつもりなの!?」
下り坂でスピードがついて風の音がうるさい。
「決めてない!」
「え………じゃあ私連れ去られてるってこと?もしかして私やばい?」
「大丈夫な根拠ないだろ。よく大して話したことないクラスメイトの手を取ったな」
「確かに………色んな意味で私やばいな。今更だけど」
「何処か行きたいとこは?」
「海!すっごい見通しのいいところ!」
言葉に反してリナミはさほど焦っていなさそうだった。ただ、緋色は未来の記憶を想起して思わず問いかける。
「自殺しに?」
「………えーしないよ?何だと思ってんの」
しばらく会話が途切れる。海につくまでに自転車で30分程度だろうか。さっそく、緋色は自分の行動を後悔し始めていた。そんな自分が嫌いだった。
「なあ、さっきの人誰なんだ?」
緋色がそう切り出す。少しして、リナミが答えた。
「…あれは私の姉なの」
「義理?」
「実の血が繋った姉」
「…思ったよりヘビーなやつだな。物騒なこと言われてた理由とか聞いていいやつ?」
「………私は、姉の婚約者を殺したから」
表情は決して窺えない。ただその声は冷たく澄んで、綺麗だった。邪魔をしないよう、緋色は静かにペダルを踏む。月明かりが照らす町を行く。
「半年前の通り魔殺人事件。知ってる?」
「ああ、5人殺して自殺した現代の切り裂き魔。話題になってたな」
夜な夜な街に現れて5人も殺害した殺人鬼。当時は大きく話題になった。
「あれさ、姉の婚約者も被害者なの」
「………」
「私、結構夜遊びしててその日も終電なくなっちゃって、姉の婚約者に迎えをお願いしたの。仲良くてさ」
声色に後悔が灯る。
「夜は出歩くな、事件のこともあってそう言われてたんだけど守らなくて………そしたら、彼が死んじゃった」
なのに私はピンピンしていると冗談めかして言う。全然笑えないが。
「殺したのは殺人犯、でも私が迎えに来てとか言わなければきっと彼は死ななかった。私が殺したって姉が言うのも仕方ないと思う」
そんなことないだろなどと当事者ではない緋色は言えない。
「姉の婚約者が死んで、親戚の人の中には私が悪いみたいに言ってる人がいてさー。もちろん、本当に私が悪者になった訳じゃないよ。みんなバカじゃないし…でも彼のことを大好きだった姉が…おかくなって」
さっき見た女性は、傍から見ても情緒不安定だった。
「時間が解決してくれると思ってた。だから半年経って、姉に謝ったの。そしたらああなった」
リナミの異能は目を合わせた相手に本音を話させる異能だ。きっと、彼女はそれを使ったのだろう。そして姉から呪詛を浴びせられた。
彼女の表情が、なによりリナミの実情を表していた。少しして海に辿り着いた。
自転車を止めた途端、耳を打っていた激しいペダルの音と風の音がぴたりとやみ、代わりに世界を支配したのは、底知れぬ闇を孕んだ波音だった。
「ご要望の海だぞ」
目の前に広がる夜の海は、インクを流し込んだようにどこまでも黒く防波堤を冷たく濡らしながら、規則正しくうねっている。潮風が微かな冷たさを運んできて、火照った肌を撫でていく。
「夜だと全然見えないね」
視線の先、隣に立つリナミは黒い海面を無表情で見つめていた。その横顔には複雑な感情が合わさりすぎて虚無が垣間見えた。
言葉を探す喉はカラカラに乾き、押し黙った重い空気だけが黒々と広がる波音の合間に冷たく染みこんだ。
「…ねえ、何で私に関わったの?」
切り出したのはリナミだった。その疑問は当然の物だろう。しかし、緋色はタイムリープや自分の状況を言う気にはなれない。信じてもらう時間が足りないと判断していた。
「朝比奈って、オカルトを信じる?」
「………乙女だから、占いとか信じるよ」
「異能は?」
踏み込んだ言葉にリナミは目を細めた。
「ネットの都市伝説の奴?」
「そうそう。で、ちょっと色々あって自暴自棄でな。色々考えるの嫌になって気が付いたら朝比奈と海に来てた」
「何それ、いかれてるね、普通あんまり関わりのないクラスメイトを自転車で攫う?」
「通報しないでくれると助かるよ」
苦笑するリナミ。
緋色は嘘はついていない。そして、異能絡みの非日常を体験しているリナミは緋色に踏み込むのを止めた。自分と同じで色々あったのだろうと察しがついて、気軽に聞けなかった。
「私達、似た者同士なんだろうね」
「それは嘘だろ。俺はギャルでもなければ、ただ自暴自棄になっただけのバカなガキだ」
「ギャルって…私そんな感じに思われてるのかー」
「夜遊び、ピアス、校則違反。髪まで染めればギャルのスターターセットじゃん」
「コテコテのイメージすぎてウケる」
微かに笑みを浮かべその場に座り込むリナミを見て、緋色はとある決心を固めていた。
「なあ、このまま誘拐されないか?」
「………へ?」