【ONE PIECE】電気(ことわり)を統べる者 〜海賊王の右腕となる雷の能力者〜 作:フォレスティアル
はじめまして! 小説の執筆と投稿を始めてまだ数日の初心者です。
右も左も分からない状態ですが、AIの力も借りながら大好きな作品の世界観と物語を楽しんで書いています。
現在、リアルが忙しいため、いただいた感想やコメントへの返信は基本的にお休みさせていただいております。せっかく届いた温かいお言葉にお返事ができず、大変申し訳ありません。
個別のお返事はできませんが、いただいた感想や評価はすべて大切に読ませていただき、執筆の大きな励みにさせていただいています!
拙い部分も多々あるかと思いますが、温かい目で見守っていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!
【登場人物・オリ主設定】
■ ルーサス(主人公)
・年齢:ルフィと同い年
・立場:ルフィの幼馴染。将来は『海賊王の右腕(レイリーポジション)』を目指す。
・特徴:前世の記憶と「ONE PIECE」の原作知識を持つ転生者。世界の裏の歴史や登場人物の秘密を知っている。
■ 悪魔の実:『ライライの実』(自然系 / ロギア)
・概要:ゴロゴロの実の上位互換。単なる「雷」だけでなく、「電磁気力」「電荷」「プラズマ」「重力場の干渉」など、物理の理(ことわり)を自在に統べる能力。
・前世の物理・化学知識を組み合わせることで、通常の雷攻撃以外の理系チート技を行使する。
■ 主な使用技
・『重力制御・電磁斥力バリア』:地球の重力と反発する磁界を張り、船や身体を完全に浮遊・滑空させる。
・『電磁バリア(ローレンツ斥力)』:自身の周囲に強烈な磁場を張り、あらゆる物理攻撃や覇気の波を遮断する。
・『電波丸(でんぱまる)』:電磁力で超高硬度に錬成した特殊な刀。高周波振動を纏わせて切断力を極限まで高める。
気がついたら、俺はこの『ONE PIECE』の世界に赤ん坊として転生していた。
前世の記憶を持ったまま生まれた俺が辿り着いたのは、東の海にある静かな港町・フーシャ村。
親もおらず途方に暮れていた幼少期、たまたま拾って食べた不気味な悪魔の実――それが、理(物理)を統べる『ライライの実』だった。
そしてこの村には、未来の海賊王となる少年・ルフィがいる。
運命に引き寄せられるようにルフィと出会い、幼馴染として育った俺・ルーサスは、彼と共に生きることを決めたのだ。
――かつて海賊王ロジャーを陰から支えた『シルバーズ・レイリー』のように。
俺はルフィの『絶対的な右腕』となり、この世界を物理の理と雷撃で制覇する、と。
◇
風車が緩やかに回る穏やかな港町、フーシャ村。
酒場『マキノの店』からは、昼間から陽気な海賊たちの歌声と乾杯の音が響いていた。
「ガハハハ! 飲め飲めー! 今日もいい酒だ!」
「頭! ルフィがまた変な顔して怒ってるぞ!」
赤髪のシャンクス率いる「赤髪海賊団」。その宴の輪から少し離れたカウンターの隅で、一人の少年が静かに本を開いていた。
黒髪の少年、ルーサス。ルフィと同い年の彼は、幼少期に偶然口にした自然系悪魔の実『ライライの実』の能力者であり――そして、この世界の「未来」と「裏の歴史」を知る転生者だった。
(『ライライの実』……雷の生成だけでなく、電荷と電磁気力、さらには原子や分子の運動エネルギー、そして重力場すら統べる力。前世の物理知識とこの世界に関する原作知識があれば、いずれこの世界の頂点に立つことも容易い)
ルーサスは将来、ルフィが背負う『海賊王』の運命を知っている。
だからこそ自分は、かつてロジャーを支えた『シルバーズ・レイリー』のように、彼の圧倒的な輝きを陰から支える「絶対的な右腕」になることを心に誓っていた。
「ルーサス! お前もシャンクスに頼んでくれよ! 俺を海賊船に乗せてくれってさー!」
ぷくっと頬を膨らませた幼いルフィが、ルーサスの袖を引っ張る。その隣には、幼馴染のウタが呆れたように腰に手を当てて立っていた。
「ちょっとルフィ! シャンクスを困らせないでよ! あんたみたいな聞き分けのない子は海賊になんてなれないんだから!」
「なんだとウタ! 俺はもう強いんだぞ! ルーサスだってそう思うだろ!?」
「……ルフィ、シャンクスが乗せないと言っているのは、お前がまだ自分の命を守る術を持たないからだ。焦る必要はないさ」
ルーサスは静かに本を閉じ、ミルクのグラスに手を伸ばした。
彼の手元で、目に見えないほど微細なスパークがパチリと散る。
「ほう……ルフィのツレにしては、随分と冷めてて賢いガキがいるな」
ドカッと隣の丸椅子に腰掛けたのは、酒瓶を片手にした赤髪のシャンクスだった。
シャンクスはニカッと笑い、ルーサスの頭をワシワシと撫でようとする。
だが――シャンクスの手が届く直前。
シャンクスの手元とルーサスの髪の間に、目に見えない「磁場バリア(ローレンツ斥力)」が生じ、ピタリと手が止まった。
「……ん?」
シャンクスの眼光が一瞬だけ鋭くなる。ただの子供の悪戯ではない。完璧に制御された能力の気配を察知したのだ。
「へぇ……自然系か。東の海のこんな辺境で、えらいモンを食べてるな」
「たまたまだよ、赤髪の大海賊」
ルーサスは感情を崩さず、静かにシャンクスの顔を見つめ返した。
シャンクス・ベンチ・ヤソップ……名だたる猛者たちが自分たちを見守っている。ルーサスはグラスを置き、シャンクスにだけ聞こえるような低音でつぶやいた。
「――ねぇ、シャンクス。聖地マリージョアの住人たちは、今でも優雅に紅茶でも飲んでいるのかな?」
「……っ!?」
その瞬間。
酒場の陽気な空気が、一瞬にして凍りついた。
シャンクスの目が開かれ、放たれた圧倒的な『覇王色の覇気』の片鱗が、酒場の床をミリミリと軋ませる。
シャンクスの背後にちらついたのは、紛れもない「世界を統べる王家」――フィガーランド家の影。
(知っている……お前がゴッドバレー事件でロジャーに拾われた、元・天竜人の血筋だということも。そして、世界の均衡を保つために動いている『フィガーランド・シャンクス』だということもな)
シャンクスは数秒間、ルーサスを静かに見つめ直すと、ふっと覇気を収めて豪快に笑い飛ばした。
「ガハハハハ! おいおい、どこでそんな物騒な言葉を覚えてきたんだ? 東の海のガキが知るような名前じゃないぞ」
「本が好きでね。……世界の『表』と『裏』の歴史には興味があるんだ」
「……へぇ。面白ぇガキだ」
シャンクスは酒を飲み干すと、ルーサスの肩をぽんと叩いた。その目は、すでにルーサスを「ただの子供」としては見ていなかった。
「なぁルーサス。お前、ルフィの横に立つつもりか?」
「ああ。こいつは将来、世界の誰もが成し遂げられなかったバカげた夢を叶える。……俺はその隣で、あらゆる障害を雷撃と理(物理)で叩き潰す『右腕』になるよ」
「……クハハ! 言ったな! ロジャーの船にも、お前みたいなクレバーで頼もしい副船長がいたよ」
シャンクスは嬉しそうに目を細め、ルフィとルーサスを交互に見つめた。
それから数日後――。
山賊ヒグチの件でルフィを救うため、シャンクスが海王類に左腕を奪われる事件が起きた。
「ルフィ!! 泣くな男だろ!!」
「シャンクス……!!」
片腕を失いながらも笑うシャンクスを見据えながら、ルーサスは歯をくいしばった。
(原作通りの展開……だが、俺がついていながら守りきれなかった。……今の俺たちには圧倒的に力量が足りない。もっと理(物理)の領域を極めなければならない)
シャンクスたちが旅立った後、俺とルフィはガープ中将によって、コルボ山に住む山賊・ダダンの元へと預けられることになった。
そこには、俺たちの運命を大きく変える二人の少年――エースとサボが待っていたのだ。
理(物理)を解き明かす転生者と、未来の海賊王。
彼らの絆を紡ぐ冒険が、深緑の山の中で静かに動き出す。
ご覧いただきありがとうございました!
面白かったら評価やブックマークをしていただけると、すごく執筆の励みになります!