【ONE PIECE】電気(ことわり)を統べる者 〜海賊王の右腕となる雷の能力者〜 作:フォレスティアル
第10話は、ルーサスの教えを受けたエース、ルフィ、サボの3人が、それぞれの戦闘スタイルで圧倒的な強さと新技を披露する主役回です!
ルーサスが仕掛けた模擬戦闘を舞台に、三人の怪物たちの進化と熱い激突をお楽しみください!
コルボ山の奥深く、かつて大木が立ち並んでいた広大な開けた土地。
そこはいつしか、俺たちが日夜の特訓で大地を抉り、岩を粉砕し続けたことで、本物の闘技場のような荒れ地へと変貌していた。
「おい、今日の組み手は三つ巴だ! ルーサスは審判な! どっからでもかかって来いよ!」
手始めにとばかりに、エースが楽しそうにニヤリと笑いながら鉄パイプを肩に担いだ。
その隣で、ルフィが「しししっ! 今日こそエースをブッ飛ばす!」と両手をぐるぐると回し、サボが「そう簡単にいくかよ、二人ともまとめて相手になってやる」と涼しげな笑みを浮かべる。
少し離れた大岩の上に腰掛け、腕を組んだ俺は静かに頷いた。
「いいだろう。俺が教えた『体幹の軸』、『内部破壊(寸勁)』、そして『見聞色と武装色の気配』……この山で培ったお前たちの実力がどこまで通じるか、見せてもらうぞ」
「「「おうっ!!」」」
三人の気迫が激突し、地面の小石がフワリと宙に浮いた。
――瞬間。
ドンッ!!
最初に動いたのはエースだった。六式『剃』の応用で地面を爆発的に蹴り飛ばし、一瞬で消え去るような超高速移動から、エースの鉄パイプがサボの頭上へと振り下ろされる。
「速い……っ!」
だが、サボは驚異的な見聞色の気配察知で攻撃の軌道を完全に予測していた。
わずかに体を捻り、鉄パイプの側面を自分のパイプで絶妙な角度でいなす。――ルーサスから教わった『受け流し(流水拳)』の理屈だ。
「甘いぜ、エース!」
「っ……相変わらずいやらしい受け方しやがる!」
エースが勢いを殺されまいと体を翻した瞬間、その死角から凄まじい風圧を纏った影が飛び込んできた。
「もらったぁーっ!! 『ゴムゴムの――』!」
ルフィだ。
ルーサスから教わった「弾性エネルギーの蓄積」と「体幹の完全固定」を完全にマスターしたルフィの全身は、ゴムの伸縮限界を超えた尋常ならざる圧縮エネルギーを孕んでいた。
「――『ピストル・インパクト』!!」
ドォォォン!!
ルフィの放った一直線の正拳突きが、エースの脇腹へと直撃する。
表面の肉体は無傷に見えたが、その瞬間にルフィの拳から放たれた『内部破壊の波(衝撃波)』がエースの体幹の芯を直接揺らした。
「ぐはっ……!? こいつ……体の芯に直接響くような重てぇパンチを……!」
エースが衝撃で数メートル後ろへと吹き飛ばされ、激しく地面を転がった。
「すっげぇ威力だな、ルフィ! だが、それだけじゃ俺は倒せねぇ!」
起き上がったエースの全身から、メラメラと荒ぶる情熱の炎のような闘気が立ち昇る。
まだ悪魔の実を食べていないこの時期でありながら、エースの血肉に宿る覇気と生体エネルギーは、すでに一国の猛者を凌駕する領域に達していた。
「次は俺の番だ! 『火拳(もどき)・乱撃』!!」
エースの凄まじい突進と連撃がルフィを襲う。
ルフィはゴムの柔軟性と紙絵のような身のこなしでギリギリかわしていくが、エースの纏う圧倒的な「意志の圧力(武装色の萌芽)」が周囲の空気を切り裂く。
「二人とも、隙だらけだぜ」
そこに割って入ったのはサボだった。
サボの手が奇妙な軌道を描き、空気の層を鋭く引き裂く。
「『竜の息吹』……!!」
掌底から放たれた衝撃波が地面を抉り、エースとルフィの両方を同時に弾き飛ばした。
三人の技が激突し、爆風が周囲の木々を薙ぎ倒していく。
「すげぇ……! 技のキレも、威力の乗り方も、俺が教えた基礎を完全に自分流にアレンジしやがっている」
大岩に座る俺は、その圧倒的な成長ぶりに思わず感嘆の笑みを零した。
前世の知識と科学はあくまで「きっかけ」に過ぎない。彼ら自身の持って生まれた才能、そして「強くなりたい」という強烈な執念が、この化け物じみた成長速度を生み出しているのだ。
「まだだ……! 俺はもっと強くなる……海賊王になるんだからな!!」
ルフィが地面を思い切り踏み込み、全身の筋肉をバネのように限界までしならせた。
その拳に、これまでにないほど濃密な生体エネルギーと意志の光が宿る。
「「ほう……?」」
エースとサボが思わず息を呑み、戦闘態勢をさらに一段階引き締めた。
三人の怪物たちが放つ熱気が、コルボ山の夕暮れの空を真っ赤に染め上げていく。
理を学び、己の力で極めた三人の少年たちは、もはや「子供」の枠組みを完全に超越していた。
世界を揺るがす嵐の日は、確実に、すぐそこまで近づいていた――。
ご覧いただきありがとうございました!
第10話は、ルーサスの教えを血肉に変えたエース、ルフィ、サボの3人による大迫力の三つ巴バトル回でした!
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次回もお楽しみに!