【ONE PIECE】電気(ことわり)を統べる者 〜海賊王の右腕となる雷の能力者〜   作:フォレスティアル

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第11話は物語の大きな分岐点!
サボの救出を経て、圧倒的な強さと絆を手に入れた四人。そして17歳を迎えたエースとサボが二人で一足先に海へ旅立つ「エース&サボ出航編」をお届けします!
ルーサスが師匠として見送る、熱く爽やかな旅立ちをお楽しみください!



第11話 『二人の先陣、それぞれの海へ』

サボを救い出し、コルボ山に襲来した海賊どもを返り討ちにしてから数年の月日が流れた。

 

俺たちが積み上げた高純度鉄インゴットの莫大な資金は、すでに裏社会の信頼できるルートを通じて世界各地の口座や現物資産へと洗浄・換金され、四人の誰もが一生遊んで暮らせるほどの巨額の財産となっていた。

 

そして、ついにその日がやってきた。

 

「――よし! 準備万端だぜ!」

 

コルボ山の海岸沿い、波が静かに打ち寄せる小さな港。

そこに浮かんでいたのは、俺の科学指導と莫大な資金を投じて建造された、頑丈で美しい小型の快速帆船だった。

 

船の上には、17歳となり、精悍な青年の面構えとなったエースとサボが立っていた。

 

「まさか、俺とサボが二人で一緒に海へ出ることになるとはな……!」

 

エースが帽子をかぶり直し、不敵にニヤリと笑う。

 

「昔からずっと考えてたんだ……俺たちの船の名前は『スペード海賊団』だ! 俺とサボで、まずは海で暴れ回ってこの名を世界に轟かせてやる!」

 

(やっぱり原作通り『スペード海賊団』になるんだな……まあ、エースには一番似合ってる名前だ)

 

俺は心の中でニヤリと笑みを深めた。

 

「ふふ、航海術の心配もいらないよ。貴族の屋敷に閉じ込められてた頃、書斎にあった難しい海洋図鑑や天文学、海流の航海本を全部頭に叩き込んでおいたからね。東の海(イーストブルー)はおろか、グランドラインの気候だってバッチリだ」

 

サボが満足そうに航海図を広げ、腰に差した特製の鉄パイプに手を置く。

二人とも、俺の理(物理・化学)の教えを完璧に自分のものとし、見聞色・武装色の覇気と体術を極めた一国の猛者並みの怪物へと成長していた。

 

「おい! エース! サボ! 寂しくなるぞーーーっ!!」

 

海岸で手を大きく振って叫んでいるのは、14歳になったルフィだ。

体幹の軸を完璧にマスターしたルフィは、すでに拳一発で巨岩を粉々に破砕するほどの強さを手に入れていた。

 

「バカ言え、ルフィ! 寂しがってる暇があったら、あと三年でルーサスからもっと理(ことわり)をしごかれておけ!」

 

エースが豪快に笑い飛ばす。

 

俺は隣で腕を組み、船の上の二人を見上げて師匠としての笑みを浮かべた。

 

「エース、サボ。これまで師匠として教えてきた物理と化学、六式、そして覇気の基本はお前たちの体に刻み込んである。……二人なら、新世界の猛者どもが相手でも後れを取ることは絶対にないさ」

 

「ああ、感謝してるぜルーサス! お前が師匠として鍛えてくれたおかげで、俺たちはここまで強くなれた!」

 

エースが真剣な眼差しで俺を見つめ、力強く親指を立てた。

 

「三年後、ルフィとお前が出航してくるのを楽しみにしてるぜ!」

 

サボも頼もしく頷く。

 

「ルーサス、ルフィを頼んだぞ。三年後、グランドラインの頂点で会おう!」

 

「ああ。俺とルフィも、最高の船と準備を整えて後を追うさ。二人で世界をひっくり返してこい!」

 

「「「「おう!!!!」」」」

 

錨が引き上げられ、白い帆が風を孕んで大きく膨らむ。

エースとサボを乗せた船は、朝日に照らされた輝く大海原へと颯爽と滑り出していった。

 

「行っちゃったな……ルーサス」

 

小さくなっていく船影を見つめながら、ルフィがどこか誇らしげに、そして熱い瞳で呟いた。

 

「ああ。だが、次は俺たちの番だ、ルフィ」

 

俺はルフィの頭をポンと叩き、水平線の向こうを見つめた。

 

「あと三年……お前を史上最強の海賊王にするために、俺の持っている『理』のすべてを叩き込んでやる。ルフィ、俺と二人で最高の旅立ちを飾るぞ」

 

「しししっ! 楽しみだぞ、ルーサス! 修行だー!」

 

先陣を切って大海原へ飛び出したエースとサボ。

そして、三年後の出航に向けて弟子であるルフィをさらに鍛え上げる俺。

 

四人の怪物たちの絆と物語は、それぞれの広大な海へと繋がっていくのだった――。

 




ご覧いただきありがとうございました!

【補足解説:原作との分岐(サボの出航について)】
原作ではサボが10歳の頃、貴族街に連れ戻された絶望から「1刻も早く1人で自由になりたい」と小舟で単身出航し、天竜人の砲撃を受ける悲劇が起きました。
しかし本作では、ルーサス・エース・ルフィの3人が圧倒的な力で貴族街に乗り込んでサボを直接救出し、義兄弟の絆と安心感がより強固になっています。そのため、サボが焦って1人で旅立つ必要がなくなり、17歳までじっくり実力と航海知識を蓄えてエースと共に堂々と出航する生存ルート(IF展開)となりました!

師匠としての役割を果たし、残されたルフィをさらに最強へと導くルーサス。
次回はいよいよ三年後、成長した17歳のルフィとルーサスによる出航&グランドライン突入へ向かっていきます!
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