【ONE PIECE】電気(ことわり)を統べる者 〜海賊王の右腕となる雷の能力者〜   作:フォレスティアル

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第17話は『オレンジの町』へ向かう船上での日常&ルーサスの全能力・オリ主固有技大公開回です!
自由奔放に暴れるルフィ、ルーサスが魅せる「電磁・熱力学・絶対零度・爆熱・VR精神牢獄・デンデン虫ジャック・未来予測・絶対領域・崩壊砲」という超規格外な全技の全貌と、ゾロとの濃密な参謀指南をお楽しみください!



第17話 『穏やかな凪と、万物の理を解き明かす船上』

シェルズタウンを出航してから二日。

澄み切った青空の下、俺たちの乗る探検船は穏やかな海風を受けて滑るように進んでいた。

 

「うおーっ! 腹減ったー! ルーサス、飯! 肉はねぇのか!?」

 

甲板の上で、ルフィが腹をグーグー鳴らしながらゴロゴロと転がっている。

 

「さっき朝飯を食べたばかりだろう、ルフィ。非常食はきちんと管理してある、食い荒らすな」

 

「ちぇーっ、ケチ! じゃあ獲物捕まえてくる!」

 

ルフィは船首の甲板に駆け上がると、上空を優雅に飛んでいた巨大な海鳥を見上げ、腕をビヨーンと後ろに伸ばした。

 

「ゴムゴムの――ロケット!!」

 

飛び出したルフィは鳥の足ではなく、胴体に見事に抱きつき、そのまま空の彼方へと連れ去られそうになった。

 

「うわぁぁぁ!? 連れてかれるーっ!」

 

「あのアホ船長は……まったく」

 

俺は溜め息をつきつつ、ポケットから右手を出してスッと大気を撫でた。

 

能力の発動――『電磁反発・空導浮遊(レヴィテーション・フィールド)』。

 

スッ……。

 

俺の身体が重力を完全に無視し、まるで空間に階段でもあるかのようにふわりと空中に浮き上がった。そのまま風を切って上空へと飛翔する。

 

「な……っ!? おいおい、参謀殿が空飛んでぞ!?」

 

甲板で刀の手入れをしていたゾロが、目を丸くして立ち上がった。

 

俺は上空でルフィの襟首を掴むと、左手からわずかに熱エネルギーを奪い去る冷気を放った。

 

『――【氷結・荷電静止(フロスト・バースト)】』

 

巨大海鳥の羽の一部が一瞬で白銀の氷に覆われ、身動きが取れなくなった鳥からルフィを容易に引き剥がす。そのままルフィを抱えた俺は、空を悠然と滑空しながら甲板の上へと舞い戻り、静かに着地した。

 

「うわっとっと! た、助かったぁ〜! って、ルーサス空飛んでるし鳥凍らせたぞ!? すげぇーっ!」

 

「手のかかる船長だ。……少しは落ち着け」

 

「へっ……手のかかる船長なのは同感だが、参謀殿、お前のその能力は一体どうなってやがる?」

 

ゾロが興味深そうに腕を組み、鋭い眼光を向けてくる。

 

「シェルズタウンで弾丸を溶かした『熱流弾き』、モーガンの斧を打ち砕いた『熱風破』、さっきの『氷』に『浮遊』……。悪魔の実の能力にしちゃ、一脈通ってねぇ気がするが?」

 

俺は不敵に口角を上げ、甲板の縁に腰掛けた。

 

「鋭いな、ゾロ。……能力の全貌を敵に明かさないのが参謀の鉄則だが、仲間のお前にはすべて教えておこう。俺が操っているのは、特定の属性(エレメント)ではなく『物理現象の理(ことわり)』そのものだ」

 

俺は足元に転がっていた小さな鉄のボルトを指先で一つ拾い上げた。

 

「大気中や物体の『電荷』、そして『分子の振動』と『電磁力』。これらを絶対制御している。周囲の熱エネルギーを一瞬で奪い去れば分子運動が停止して『氷』になり、逆に分子を猛烈に超振動させれば高熱の『熱風破』や、弾丸を溶かす『熱流バリア』になる。そして空間の電磁場と自身の電荷を反発させれば、重力を無視した『浮遊』も自由自在だ」

 

説明しながら、俺は指先のボルトに強烈なローレンツ力(電磁加速)をチャージした。

 

バチバチバチッ……!!

 

青白く弾ける強烈な放電現象。

 

『――【電磁投射砲(レールガン)】』

 

ドガァァァァン!!

 

指先から放たれたボルトは、超音速(マッハ5以上)の衝撃波とともに一直線に放たれ、数キロ先の海面を巨大な水柱とともに大爆発させた。空気が焦げる匂いと凄まじい衝撃波が船を揺らす。

 

「っ……!? なんだ今の破壊力は……! 大砲どころの騒ぎじゃねぇぞ!?」

 

ゾロが汗を流して目を見張る。

 

「だが、俺の能力は物質の物理操作だけにとどまらん。人間の『脳神経』や『通信網』、そして戦術そのものを支配する――俺固有の技(シグネチャー)が存在する」

 

「ほう……?」ゾロがさらに興味深そうに耳を傾ける。

 

「一つ目は【参謀の戦術眼・脳内未来予測(タクティカル・アナライザー)】。周囲の電荷や運動ベクトルを超高速演算し、味方の脳内視界に敵の死角や攻撃軌道をUIとしてリアルタイム投射する。二つ目は【絶対領域・局所事象改変(イベント・ホライゾン)】。俺の周囲数メートルに展開し、敵の攻撃の運動エネルギーをそのまま真逆へベクトル変換して跳ね返す絶対防御だ」

 

俺はさらに続けて指を立てた。

 

「三つ目は【電磁神経監獄・仮想精神牢獄(パノプティコン・ダイブ)】。相手の脳神経に電磁介入し、無限の漆黒のVR空間へ精神を隔離する。現実では0.1秒の間に、相手の脳内では数千回の敗北と絶望を味あわせ、無傷で心をへし折る。四つ目は【荷電粒子崩壊砲・神威雷光(インフィニティ・レールガン)】。大気中の分子を電荷帯電させ、山を穿つ超高熱プラズマ流の超音速撃滅波を放つ最大攻撃だ」

 

最後に俺は懐から小型デンデン虫を取り出した。

 

「そして五つ目が【全知の軍師・情報統轄網(オーバーロード・ネットワーク)】。海域一帯の通信電波を完全に支配し、敵の命令を偽情報に書き換えて同士討ちに導く情報戦の技だ」

 

「……」

 

ゾロは言葉を失い、冷汗を流しながら呆れ果てたように息を吐いた。

 

「脳みそをジャックしてVRの精神牢獄に閉じ込め、未来を予測して絶対領域で跳ね返し、極光のレールガンで山を消し飛ばす……。お前、本当に人間の範疇を超えた化け物だな。敵に回したら悪夢だぞ」

 

「ふふ、勝つための最善策を打つのが参謀の仕事だからな。……さてルフィ、世界政府や『偉大なる航路(グランドライン)』に挑む準備はできているか?」

 

「おう! 七武海も四皇も全員ブッ飛ばして、俺は海賊王になる!」

 

肉の缶詰を勝手に開けて食っていたルフィが、口の周りを油だらけにしてニカッと笑った。

 

俺は苦笑しつつ、見聞色の気配察知を遠くの海へと走らせた。

 

(……聞こえた通り、次の島はバギー海賊団が占拠する『オレンジの町』。そして、偉大なる航路の海図を持つ天才航海士ナミとの遭遇か)

 

電磁制御、レールガン、VR精神牢獄、そして固有の戦術眼と絶対領域。

俺の持つ規格外の『理』の力をどう使ってバギー一味を完封してやるか。

 

「そろそろ目的地だ。ルフィ、ゾロ、出撃の準備をしておけ」

 

「おう! 暴れ散らかしてやるぞー!」

 

三人となった『麦わらの一味』の船は、爆音と波乱が渦巻くオレンジの町へと、静かに着岸していくのだった――。

 




ご覧いただきありがとうございました!

第17話では、ルーサスのこれまでの全能力に加えて、オリ主固有の5大技(未来予測・絶対領域・精神牢獄・荷電粒子崩壊砲・情報統轄網)の解説と実演をゾロとの会話形式で大迫力で網羅いたしました!
参謀としての知略とチート級の物理・精神制御の全貌を楽しんでいただけたでしょうか!

次回第18話からは、いよいよ『オレンジの町』に上陸!
天才航海士ナミとの遭遇、そしてバギー海賊団が放つ『特製バギー弾』をルーサスの『絶対領域』や『レールガン』で完璧にスカッと粉砕する制裁バトルをお届けします!

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