【ONE PIECE】電気(ことわり)を統べる者 〜海賊王の右腕となる雷の能力者〜   作:フォレスティアル

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第18話はいよいよ『オレンジの町編』に突入!
天才航海士ナミとの遭遇、ルフィの豪快な打撃、ゾロのキレのある三刀流、そしてルーサスのオリ主固有技が炸裂する大迫力の連携バトルをお届けします!
ルーサスを認め名前で呼ぶようになるゾロとの信頼関係にもご注目ください!



第18話 『道化の街と、三人の共闘』

静まり返った『オレンジの町』の港に船を繋ぎ、俺、ルフィ、ゾロの三人で上陸を果たした。

 

住人の気配が全くない無人の街並み。至る所の建物が破壊され、空気を重苦しい異様な緊張感が包み込んでいる。

 

「なんだぁ? 誰もいねぇぞ、静かな街だな!」

 

ルフィが呑気に頭の後ろで腕を組んで歩く。

 

「いや……ただの無人街じゃねぇ。どこぞの海賊が暴れまわって住人が逃げ出した後だな」

 

ゾロが不敵に口角を上げ、三本の刀の柄に手を置く。

 

その時――俺の『参謀の戦術眼・脳内未来予測(タクティカル・アナライザー)』が、路地の奥から接近する複数の運動ベクトルを捉えた。

 

「助けてーーーっ!!」

 

橙色の短い髪をなびかせ、一人の少女が悲鳴を上げながら飛び出してきた。その後ろからは、サーカスのような奇抜な衣装を着たバギー海賊団の下っ端ども数十名が、刀や銃を振りかざして追ってきている。

 

「逃がさねぇぞ泥棒女! バギー船長から奪った『偉大なる航路(グランドライン)の海図』を返しやがれ!」

 

「きゃぁぁっ!」

 

少女――ナミが俺たちの姿を目に留めると、その瞳をすばやく光らせた。

 

「ボスー! たすけてー! 約束通り海図を持ってきたわよー!」

 

ナミはルフィの服を引っ張ると、俺たちの後ろへとスッと隠れた。

 

「あぁ!? ボスだと!?」

 

「テメェらか、この女の仲間は! まとめて切り刻んでやる!」

 

大勢の下っ端が一斉に飛びかかってくる。

 

「しししっ! 仲間なら任せとけ!」

 

真っ先に動いたのはルフィだった。両腕を大きく後ろへ伸ばすと、一直線に前線へ飛び込んでいく!

 

「ゴムゴムの――銃乱打(ガトリング)!!」

 

「「「ぶへぁっ!??!?」」」

 

無数の拳の残像が前衛の海賊たちを乱打し、一瞬で十数人の下っ端が空へと吹き飛ばされた!

 

「なっ……手が伸びたぁ!?」

 

「ひるむな、囲んで斬り殺せ!」

 

左右から長刀を持った海賊たちがルフィの死角へ襲いかかる。だが、そこへ刃の金属音が響き渡った。

 

「俺の船長に手ぇ出そうとしてんじゃねぇよ」

 

ゾロが両手と口に刀を咥えた三刀流の構えで一瞬にして間合いを詰める!

 

「三刀流――鬼斬り(おにぎり)!!」

 

交差する三枚の刃が空間を切り裂き、襲いかかった海賊たちの武器ごと鎧を叩き切った!

 

「ギャァァァっ! つ、強い……強すぎるぞこの二人!」

 

ルフィのダイナミックな打撃と、ゾロの鋭利な切断。二人が暴れ回るだけで、追撃部隊の半数が瞬く間に沈んでいく。

 

「ルフィ、ゾロ、そのまま押せ。残りの指示をこちらで書き換える」

 

俺はポケットから一匹の小型デンデン虫を取り出した。

 

固有技の発動――『全知の軍師・情報統轄網(オーバーロード・ネットワーク)』。

 

バチッ……!!

 

俺の脳内から放たれた目に見えない電磁パルスが、街の奥に潜む残りの部隊が共有していた通信網を完全にジャックした。

 

『――緊急連絡! バギー船長より全隊へ告ぐ! 港の部隊は裏切り者だ! 今すぐ全軍で前方の仲間をハデに叩きのめせ!』

 

「え……!? 船長の声!?」

 

路地の奥から駆けつけてきた後続部隊が混乱に陥り、残った仲間同士で大激突を始めた。

 

「な、なんなのよこの三人組……!? 腕力もデタラメだけど、あの黒髪の男(ルーサス)、喋ってもいないのに敵同士を戦わせてるの……!?」

 

ナミが目を丸くして呆然と立ち尽くす。

 

ゾロは血を払うように刀を振ると、通信ひとつで敵を自滅させた俺の横顔を見つめ、ニッと野性的な笑みを浮かべた。

 

「手を出さずに残りを自滅させるか。大したもんだな、ルーサス」

 

「ん……? お前、さっきまで『参謀殿』と呼んでいたじゃなかったか?」

 

「へっ……『参謀殿』なんて堅苦しい呼び方は柄じゃねぇ。お前がただの知恵袋じゃねぇのは嫌ってほど分かったからな。お前は俺たちの仲間――『ルーサス』だ」

 

「……ふっ、そうか。好きに呼ぶといい」

 

頼もしい仲間の言葉に、俺は不敵に口角を上げた。

 

◇

 

だがその時、街の中央広場から地響きのような怒号と凄まじい風圧が押し寄せてきた。

 

「おいおいおい! 何が起きているんだハデに言ってみろぉぉぉっ!!」

 

広場の屋根の上から現れたのは、大きな赤い鼻が特徴的な男――『道化のバギー』。

 

「通信が狂い、部下どもが同士討ちを始めておる! 貴様らか、俺様の街でハデにやってくれたのはぁっ!?」

 

バギーが激怒し、巨大な大砲の前に立った。

 

「えぇい、鬱陶しい虫ケラどもめ! この特製大砲で、町ごと跡形もなく吹き飛ばしてやるわ! 見よ! 俺様の誇る『特製バギー弾』の威力をなぁぁっ!!」

 

導火線に火が点けられ、大砲が火を噴いた。

 

ドドォォォォン!!

 

放たれたのは、一発で街の一画を木ノ葉のように吹き飛ばすほどの質量と爆破エネルギーを秘めた漆黒の巨大砲弾。凄まじい風圧と衝撃波がこちらへ迫る。

 

「きゃぁぁぁっ! 逃げて! あれに当たったら死ぬわよ!!」

 

ナミが顔を蒼白にして絶叫する。

 

「ルフィ、ゾロ、下がっていろ」

 

「おう! 決めろルーサス!」

 

「見せてみろ、参謀の力を!」

 

俺はポケットから両手を出し、前方に静かに手のひらをかざした。

 

固有技の発動――『絶対領域・局所事象改変(イベント・ホライゾン)』。

 

ゴォォォッ……!!

 

俺の周囲数メートルに、物理現象の法則を完全に書き換える『絶対力場』が展開された。

迫りくる特製バギー弾が、俺の手のひらの数十センチ手前で、まるで目に見えない巨大な壁にぶつかったかのようにピタリと停止した。

 

「な……っ!? 大砲の弾が止まった……!?」

 

バギーたちが目を疑う中、俺は静かに口角を吊り上げた。

 

「運動ベクトルの絶対反転――そのまま持って帰れ」

 

パチンッ!!

 

俺が指を鳴らした瞬間、バギー弾が保持していた莫大な運動エネルギーが真逆の方向へ100%以上の威力を乗せてベクトル変換された。

 

シュバァァァァン!!

 

「な……なにぃぃぃぃぃっ!??!?」

 

超音速で逆噴射した特製バギー弾は、バギー海賊団の陣営へと一直線に突っ込んでいった。

 

ドガァァァァァァァァン!!

 

「ギャァァァァァっ!??!?」

 

広場が大爆発に包まれ、バギー海賊団の拠点が一瞬で粉々に吹き飛んだ。煙が晴れると、黒焦げになったバギーと部下たちが白目を剥いて転がっていた。

 

「な……な……なんなのよこの化け物たちの戦闘はぁぁぁぁっ!??!?」

 

目玉をポーンと飛び出させ、顎が地面に着くほどの超オーバーリアクションで絶叫するナミの叫び声が、スカッと晴れ渡ったオレンジの町の空に響き渡ったのだった――。

 




ご覧いただきありがとうございました!

第18話では『オレンジの町』に上陸し、ルフィのガトリング、ゾロの鬼斬り、ルーサスの『全知の軍師』通信ジャック、そして『絶対領域』による特製バギー弾の反転大爆発を描きました!
バギーの一人称(ハデに俺様)をしっかり修正し、ゾロがルーサスを「ルーサス」と認める熱い信頼関係を描いています!

次回第19話は、バラバラの実の能力者・バギーとの直接対決、そしてナミを正式な航海士(協力者)として巻き込んでいく怒涛の展開をお届けします!

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