【ONE PIECE】電気(ことわり)を統べる者 〜海賊王の右腕となる雷の能力者〜 作:フォレスティアル
第21話は『シロップ村編』中盤戦!
ウソップの屋敷訪問、カヤを護る執事クラハドールとの遭遇、そして裏で蠢く恐ろしい計画をルーサスが固有技と圧倒的な洞察力で暴き出す緊張感あふれる展開をお届けします!
ルーサスの参謀としての真骨頂をお楽しみください!
村のレストランでウソップから父親・ヤソップの話を聞きながら腹ごしらえを終えた俺たちは、ウソップの案内で島一番の巨大な屋敷へと向かっていた。
「ここがカヤの屋敷だ! カヤは病弱で外に出られないから、俺が毎日嘘の話を届けて元気づけてやってるんだ!」
誇らしげに胸を張るウソップ。
屋敷の巨大な門に差し掛かったその時、奥の敷地から黒いスーツに眼鏡をかけた男が静かに歩み出てきた。屋敷の執事――クラハドールだ。
「……また貴様ですか、ウソップ。何度も言わせないでください、病身のカヤお嬢様に野良犬のような男を近づけさせるわけにはいきません」
冷徹で見下すような視線。眼鏡を掌の付け根で押し上げる特有の仕草。
「なんだとクラハドール! 俺はカヤを喜ばせたくて――」
「親の顔が見たいものですな。海賊として海へ逃げ出した不甲斐ない父親の血を引いているだけあって、息子も下等な嘘つきだ」
「っ……!! おやじをバカにするな!!」
ウソップが激怒して殴りかかろうとした瞬間、俺はスッとウソップの肩を掴んで制した。
「下がっていろ、ウソップ」
「る、ルーサス……?」
俺はポケットに両手を突っ込んだまま、冷ややかな視線をクラハドールへと向けた。
「面白いことを言うな、執事殿。……いや、『百計のクロ』と呼ぶべきか?」
「……!?」
クラハドールの身体が一瞬で強張った。眼鏡の奥の瞳に、隠しきれない殺気が走る。
「何をおっしゃっているのか理解できかねますな。私はカヤお嬢様に仕える執事クラハドール――」
「とぼけるな。東の海で死んだとされていた懸賞金1600万ベリーの海賊『百計のクロ』。処刑されたのは影武者で、お前はこの屋敷に入り込み、三年間かけて財産を合法的に奪う計画を進めていた」
「な……なんですって!?」
後ろで聞いていたナミが目玉を飛び出させて驚愕し、ゾロが不敵に刀の柄へ手を置く。
俺は静かに歩みを進めながら、固有技を発動した。
固有技――『参謀の戦術眼・脳内未来予測(タクティカル・アナライザー)』。
クラハドールの全身の筋肉の収縮、重心移動、そして鋭い猫の手爪(ヌキテ)を構える動作の予備動作を超高速演算する。
「お前が暗躍させている催眠術師ジャンゴと海賊団の合図……そして、お前の得意とする無差別高速移動『杓死(しゃくし)』。すべて俺の演算(未来予測)の中だ」
「くっ……貴様、一体何者だ……!?」
クラハドール――クロは仮面を脱ぎ捨て、凶悪な殺意を剥き出しにして腕を構えた。
「計画を知られた以上、生かして帰すわけにはいかん……! 死ねぇぇぇっ!!」
クロの姿が完璧に消えた。音もなく、目にも留まらぬ速度で空間を縦横無尽に駆け巡り、俺たちの首を切り刻もうと襲いかかる!
だが、俺の視界にはクロの移動軌跡が青い線となって明確に投影されていた。
「ルフィ、右斜め後方だ。ゾロ、正面を抑えろ」
「おうっ!!」
「任せな!」
俺の未来予測の指示を受けた二人が、完璧なタイミングで動いた。
「ゴムゴムの――銃(ピストル)!!」
ドガァァァン!!
「な……っ!? なぜ私の動きが見えて……!?」
ルフィの伸びる強烈な拳が、高速移動中だったクロの腹部に完璧なタイミングでクリーンヒット! クロの身体が爆音とともに吹き飛ばされ、屋敷の壁へと叩きつけられた!
「ぐはっ……!? 馬鹿な……私の『杓死』が見切られるだと……!?」
血を吐きながら倒れ込むクロ。
「お前の『絶対的な計画』とやらは、最初から詰んでいる。……ウソップ、カヤを守りたくばお前も覚悟を決めろ」
俺は倒れたクロを見下ろしながら、静かに次の指示を出すのだった――。
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第21話では、執事クラハドールの正体が『百計のクロ』であることを見抜き、ルーサスの固有技による未来予測指示と、ルフィ&ゾロの圧巻の連携で完封する展開をお届けしました!
次回第22話は、シロップ村編のクライマークス!
ジャンゴ率いるクロネコ海賊団の襲来をルーサスの固有技で完封し、ウソップが一歩を踏み出す熱い決着をお届けします!
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