皆さん、後ろについてきてくださぁ~い!!   作:ユーハ馬ッハ

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こんな話を誰か続き書いてくれねえかなぁ


サンバンファイ、トレセン学園に入る!

東京都府中市トレセン学園、通称中央。そこは能力の優れたウマ娘が在籍し。花形であるトゥインクルシリーズを駆け抜けていくべく、日本各地から選りすぐりのエリート……と言っていいのかどうなのか分からない生徒も多数存在する。まさしく「天才」と言われる様なウマ娘が集う場所

 

そんなトレセンの門は狭い、そこに一人。まだ桜も散らないと言うような4月終わり。新しく編(・)入(・)する葦毛のウマ娘が一人

 

「はぇ~…………おっきい…」

 

サンバンファイ、それが彼女の名前である

 

 

────最も

 

 

「今日から、サ(・)ポ(・)ー(・)ト(・)頑張ります…………!!」

 

彼女は最初から、レースに出るつもりなんて無いのだが

 

 

 

 

 

────生徒会室

 

「し、失礼しまぁす…………!」

 

此処まで来るのに大体1時間ぐらいたってしまいました。動きがちょっと遅いので、あちこちさ迷うのにも時間がかかってしまいます……たづなさんに連絡を入れ忘れていた私が悪いんですけども。と思いながら、なんかこうすごくいすごい風格のあるお部屋が生徒会室、とのこと。そこの扉をゆっくりと開けて、ちょこっと中を様子見……

 

「……………………」

 

シュババババ!!!!!

 

す、すごい勢いで仕事してる………声、聞こえてるかな。どうなのかな……おおおお、落ち着くんだサンバンファイ………!!!こ、此れからお世話になるんだから、もう少し踏み込んで………!!!!

 

「失礼しま────」

 

「問題ない、入ってくれ」

 

「ひゃ、ひゃい」

 

口を開く直前で声をかけれました。ひんひん………で、でも。ちゃんとわかってくれて待っててくれたってこと、何ですよね…………??

 

「よ、よろしくお願いします。生徒会長……さん」

 

「はは、生徒会長さん。と硬く呼ばずに、ルドルフさんと呼んでもらって構わないよ」

 

目の前にいるのは、生徒会長の「皇帝」シンボリルドルフさん、見た目がちょっと怖いというか。雰囲気の圧力がすさまじくて、とっても凄いと思いました。なんて事を考えていると、生徒会長………ルドルフさんが、椅子に座る様に促してきました

 

「立ち話には長くなりそうだ、腰かけてくれて構わない」

 

「お、お邪魔します………」

 

そういわれると、高そうなソファーに腰かける。すごくふかふかしてて、何だか眠くなりそうな座り心地がしてて。沈んでいく感覚にあたふたしてると、ルドルフさんが微笑ましそうな顔をしてました

 

「話し中に、寝てしまわない様に気を付ける様に」

 

「ひゃ、ひゃい」

 

もしかしたらそうなるかもしれない、なんて思って気の抜けた声を出してしまうと。もっと可笑しそうに、溜まらずと言った様に笑われちゃいました。は、恥ずかしい…………

 

「君がどんな生徒なのか、今ので把握できたのは幸い。さて、改めて────ようこそ、トレセン学園へ。歓迎しよう。サンバンファイ。君に入学してからやってもらいたいことは、既に話してあると思うが、問題はないかい?」

 

 

 

 

「だ、大丈夫です。わかってます………誘(・)導(・)バ(・)、ですよね」

 

「その通り。君にはレース等で必須な誘導バをやってもらいたく、この中央トレセン学園に来てもらったんだ。」

 

 

誘導バ、それはレースに行う前に。先頭に立ってパドックを歩いたりするウマ娘のこと。私みたいな葦毛だったり、珍しい子だと白色のウマ娘が担当するのが習わしだったりするのが有るみたいです。その役目に、私が抜擢されたという事ですね。それについては、色々あったりしたんですが……今は良いかな…………

 

「その上で、本来はサポート科に編入してもらう所。君には、一般クラスに編入することになった」

 

「ほえ?」

 

そんなことは一言も聞いてなかったので。思わず間抜けな声を出してしまう、本来であれば。事情が有ったり、レースに出ない子はサポート科に行くことが通例とか、お話で聞いてたりしたんですけど…………。そんな風に首を傾げてる私に、ルドルフさんが説明を加えてくれる

 

「君は誘導バ」、となると。日頃からレースに出るウマ娘と一緒に生活してもらうのが良いと思ってね?素性が知らない生徒よりも、そちらの方が彼女達を宥(・)め(・)る(・)時にも有効に働いてくれると考えている」

 

そう、誘導バはただ単に先頭になってパドックを歩くだけじゃない。気性の荒いウマ娘を宥めたり、ぐずってしまっているウマ娘を沈めたりするのが役割なんですけれど…………ま、まあ確かに。何処とも知らないウマ娘よりかは、そっちの方がいいの…………かも?

 

「加えて、君には自分のクラスだけではなく。他のクラス、他の学年ともある程度の交流を深めてほしいと思っている。……………頼めるかい?」

 

ルドルフさんが、此方を見定めるような目つきになって問いかけてくる。うん……、それは大丈夫……!!!誘導バになってみないかって。あ(・)の(・)日(・)言われた時から。頑張るって決めたから

 

「……私に出来る事は限られてしまいますが、精一杯。誘導バになります………!!!!」

 

その言葉を聞いて、ルドルフさんはほんの少し肩の力が抜けた様な。そんな気がする笑みを一瞬見せた………様な気がした

 

「では、今日から宜しく頼む。サンバンファイ」

 

「はい…!!よろしくお願いします、ルドルフさん…!!!」

 

そうして、差し伸べられた手に握手して。今日から学園生活がスタートするわけです…………!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………一つ言い忘れていた。寝ぐせは治した方が良い」

 

 

「ほぇ!!!???」

 

 

 

す、スタートするんです!!するったらするんです!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拝啓、おじいちゃん。おばあちゃん、お父さんにお母さん、あとおねえちゃん。私はトレセン学園に編入することになりました。色々あったけど、此処で頑張っていくつもりです

 

「…………………………………………」

 

訂正します、隣のクラスメイトが物凄く興味津々な目で私を見てくるんです!!!どうにかしてください!!!!!なんて心の中で叫んでいると、担任の先生が挨拶を促してきました

 

「あ、えっとぉ………へ、編入生のサンバンファイって言います………。ど、どうぞ皆さんよろしくお願いします…………!!」

 

シーン………って教室が静まり返ってしまいました。ど、どうしましょう。ファーストコンタクト失敗したんでしょうか此れ、なんだかおどおどしたとろくさいウマ娘が来たなとか思われてるんでしょうか…………!!??

 

私の学園生活は、おしまい!!!!なんて悲観に暮れていると

 

「もー。そんなに緊張しなくていいよ~?スマイルスマイル♡」

 

と、第一声を上げてくれたのは。同じく葦毛のウマ娘の人、何だかこう。すっごいキラキラしているのは分かります……!!!ええと、名前は名前はと………

 

「あ、ありがとうございます。カレンチャンさん……?」

 

「さんは要らないよ?カワイイカレンチャンだから。それと名前覚えてくれてるの?カレン嬉しい~♡」

 

しどろもどろになりながら、そう返すと。可愛く首を傾げながら、此方に問いかけてくるカレン……さん。それはまあ、クラスメイトの人の名前は全員覚えてきてますけれども

 

「はいは~い!じゃあ私は~?」

 

「ふ、フサイチパンドラさん?」

 

「せいか~い!!」

 

別の金髪のウマ娘の人が挙手すると、記憶を頼りにそう呼ぶと。その人もあってたみたいで、元気よくお返事しながらこっちに手を振ってくれたので。い、一応返しておきます

 

「じゃあじゃあ私は!?」

 

「あたしの名前もわかる~?」

 

「えっとぉ────────」

 

そうして、あれよあれよと自分の名前も知ってるかと確認を取ることになってしまって。担任の先生を見ましたが、これもクラスと打ち解けるために必要だと判断してくれたのか。そのまま続けさせてくれました

 

「あたしの名前こさ覚えてくれてるべ~」

 

ちょっと訛りが有るのがユキノビジンさん、東北の人っぽい感じがする。ほにほに~です

 

「………よろしくお願いします」

 

何処となく、落ち着いてる雰囲気なのがレッドディザイアさん

 

「新しい風ですね………?」

 

何処かのほほんとした、ちょっと個性的なのがヤマニンゼファーさん

 

「此れから宜しくね、サンバンファイちゃん?」

 

凄く親しみやすい雰囲気を出してくれてるのが、ブエナビスタさんです。

 

……………と、粗方自己紹介が終わってから。言い忘れてたことが有ったと、言う様に。先生が口を開きました

 

「ああ、彼女は誘導バとしての編入です。仲良くしてあげてくださいね?」

 

それを聞いた瞬間、周りの雰囲気が一変する

 

「え、マジ?誘導バ????一般クラスに??」

 

「普通サポート科じゃないの??」

 

なんて言葉が出てくるのは当たり前の話で~……………………場違いなのは、重々承知してますけど~なんていう風に。ほんのすこ~ししょぼくれていると……

 

わッッッ!!!!!と一部の生徒の皆さんが立ち上がって、私をもみくちゃにし始めました

 

「わ~~!!!誘導バちゃんだ!!!カワイイ!!!!」

 

「うっそ、ほんとに誘導バ??嘘じゃないよね!?」

 

「誘導バってかなり難しいって聞いたよ!!!頑張ろうね!!サンバンファイちゃん!!」

 

「この子に誘導バして貰えるようにレースに勝たなくっちゃ……!!!」

 

(な、何ですか此れぇ…………!!!!!???)

 

 

思ったよりも熱烈歓迎されまくっていることに、ひじょ~にびっくりしてるんですけれども!?な、なんなんですか此れ………わ、分かんないです……!!!あのあの、あんまりもみくちゃにしないでください~~!?せっかく直した髪の毛が~……!!!!

 

「はいは~い、サンバンファイちゃんが困ってるから。その辺りにしておこうね♡」

 

カレンさんがそういうとさーっと指定の席に戻っていきました。と、統率が取れてるすごぉいクラスなのかもしれません………?なんてことを考えてると、カレンさんが手招きして、指さしたのは。空いている席。多分あそこが私の席………なのかな?

 

「し、失礼しまぁす」

 

「此れから宜しくね?」

 

すごすごと席に座ると、カレンさんがニコッと笑ってくれました。この人優しいです………頼れそうな人が居てよかった………と思っていると、成り行きを見守っていた先生が。ホームルームを始めました

 

 

──⏰⏰──

 

そんなこんなで授業が終わって、放課後になると…………

 

「よろしね~!!!」

 

「こ、此方こそよろしくお願いします………!!!」

 

「誘導バの子、初めて見た。編入ってことは、何処かで声かけられたの?」

 

「は、はい………いろいろあって」

 

「そうなんだ~!!!」

 

「でもレースに出たいとか思わなかったん?」

 

「ばっかお前…………誘導バは誘導バで倍率凄く高いし。慣れるの適性検査も有って狭い門なんだぞ!?」

 

「知らなかったそんなの………」

 

なんていう様に、物珍しさも有るのか。質問責めだったり、周りで一杯お話しているのを聞いてて圧倒されそうなんですけどぉ……!!!!

 

「あんまり困らせないで上げてね?入ったばっかりなんだから」

 

そういって輪に入ってきてくれたのは…………ブエナビスタさん、ですね!覚えてますよちゃんと!ブエナビスタさんがそういうと。周りの子がはぁいと言いながら掃けていきました

 

「いいよ?改めて、宜しくね。サンバンファイちゃん」

 

「よろしくお願いしまぁす………!!」

 

優しそうな人で良かった…………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、サンバンファイかい?彼女はとても優しくて、良いウマ娘だと思っているよ。何処か気の抜けたウマ娘に見えるけれど、仕事はしっかりとこなすタイプだ。それに…………彼女の存在が、私の叶えたい「願い」を実現する為に、とても必要だと思っている。────ところで、サンバンファイを撫でたことは?もしないのであれば、彼女に頼んでみると言い。篝火に手を翳しているように、暖かい気持ちになるよ

 

                            ────────シンボリルドルフ

 

 

 

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