SAO ~属性を操りし豪剣士~   作:ALHA

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戦闘シーンの描写難しいよ~

最近泣き言が多くなったALHAでございます。

いつもより文量少ないというのにいつもより苦戦したという、大人数での戦闘シーンは課題ですね……

では早速、新話どぞ~


第十三話 ~嘆きの巨人~

25層主街区広場

 

「あのさぁ、1層の時も遅れてなかったか?フレッドさんよぉ……」

「いや~、許してくださいよ、コペルさん。決してわざとじゃないんですよ?例によって例のごとくMobPOPの嵐に巻き込まれてですね……、結晶使うんももったいなかったし」

「だったら、レオンのハイディングで隠れて来りゃよかったじゃねえか!」

「いや~、いつも肩に乗ってるだけであんま仕事させないもんだからどうしてもねぇ……」

「だからあたし言ったじゃないですか!?レオンの能力使えばこのPOP状況でも躱していけるんじゃあ?……って」

「てめっ、それは黙っとけって、……あっ」

「やっぱりテメェの巻き込まれ性格のせいじゃねえか!ただでさえ攻略会議に全時間欠席であまつさえ、先に攻略隊には出られちまってんだからな!?」

なんで、俺はコペルとカイの前で正座させられてるんだろう。

まぁ、理由は簡単だ。

攻略会議にシリカ巻き込んで遅れた。

いや、あのPOP状況だったら倒して行きたくなるって、経験値稼ぎにはもってこいなんだし……

 

例によって、コペルとカイを置いて来たんで、なんとか話の内容は聞きづてだが、理解している。

ボスの名前は《THE Smith of Scream》訳せば"叫びの鍛冶師"といったところか。

名前から分からねぇが、二つ頭の巨人らしい。

見た目から圧倒的な攻撃タイプというこの情報は偵察隊の証言。

一人がどうやら殺られたらしい。

で、生存者に聞くと武器は両手アックスを4つ……言ってしまえば某ポ○モンのカイ○キーの様に4本腕、しかも両手用武器の癖に全てを片手で操るというとんでも野郎だ。

そして、ゲージを5本中2本削ったまでだと特殊攻撃はしてこないらしい。

迷宮区周りのクエストも一応ほぼクリアしたと思われるが、どれもそいつの情報と思わしきものは存在しなかった。

この前の24層時点でボス情報自体が曖昧になってたのでもしやとは思ったが、どうやらこの先のフロアは事前のボス情報が一切ないということらしい。

あとこの層含めて76回もボス戦があるっつーのに見捨てんのが早すぎじゃありません?茅場さん……

「まぁ、後にしよう。今はいち早く先に行った攻略隊に追いつきたいし……」

「いや~、ありがたいですねぇ~。さぁ、さっさと行きましょうや」

このあと向かう途中カイとコペルにさんざん詰られたよ、シリカも苦笑するばっかりでフォロー出さねぇし……

 

25層迷宮区

 

さて、先を行っていた攻略隊を見ると……おぉおぉ、壮絶な顔ぶれ……

相変わらずソロのキリト君に、《聖竜騎連合》のリーダーを務める片手剣+タワーシールド装備のディアベルにそのサブリーダー両手斧使いのブランシュ君、《アインクラッド解放軍》のサブリーダーの片手曲刀使いのキバオウ君、そして新顔ながらポテンシャルが最も高いと俺が勝手に思ってる《血盟騎士団》その副リーダーを務めるは細剣使いのアスナちゃん、そしてそのギルドを束ねる団長ディアベルと同じ武器のヒースクリフさん(さすがに君はつけられない……)とこれまでの攻略会議ではこの内誰かは欠けてる状態だったが、ここまで揃うのはおそらく初だろうな。

しかし《軍》の人数が圧倒的だなぁ~、今回の攻略は2レイドで挑むらしいがその約7割が《軍》で構成されてる。

まぁ、20層あたりからこの光景は当たり前みてぇな感じだったけどな。

因みに軍のリーダーであるシンカー君は若手育成のため欠席だそうだ。

 

最近、有名ギルドの合併が激しく、俺んトコも何度か誘われたが全部蹴った。

リーダーの奪い合いとかめんどいし、何より良い方向には進まんだろ……

そん中でも、現在名《聖竜騎連合》と《アインクラッド解放軍》は多少なりとも良い方向へ向かうと判断したのか合併を果たした。

今回のレイドのリーダーは《軍》のキバオウ君と、同じく《軍》の一人が務めることになってるらしい。

 

そんな中、俺らが追いついてきたことをいち早く見つけてくれたんは、俺の大親友であるところのディアベルだ。

流石に隊列を崩してこっちに駆け寄ってくることはなかったが、手で挨拶をしてくれたので俺もそれに返す。

ディアベルとは一層攻略以来色んなクエを手伝い合ったりしてる仲で必然的に元《ドラゴンナイツ》のメンバーとも良好な関係だ。

っと、さっさとリーダーであるところのキバオウ君に報告しとかねぇとな、後でなんでコソコソしとったんや?とか言われたかねぇからな。

 

「すまない、キバオウ君。Famigliaの攻略隊四人今揃った。遅れたことに関してお詫び申し上げる」

「あぁ、フレッドはんか。今までのあんたの功績があるから強うは言わんけどな、もうちょい時間には注意したってや。それとあんさんらはB-7隊の遊撃チームに入ってくれや」

「……以後善処しよう。チームに関しては了承した」

遊撃チームとは言ってしまえばボス戦でのいつもの俺らの立ち位置だ。

俺ら四人の内コペルと俺がガードもこなせるダメージディーラーなので基本はカイとシリカが攻撃し俺らがブロック兼隙の小さな攻撃を当てるというスタイルが確立されつつある。

従って、無理に攻略隊の中へ入って合わせようとすると、俺らのスタイルが十分に発揮できないとのことでレイドには入れてやるが、後は勝手にしろという感じである。

一回、キバオウ君がリーダーの時に、無理に俺らを分裂させてそれぞれ固有の専門部隊へ入れて対フィールドボス戦があったが、もしあれがフロアボスなら死者が出ていたであろうひどい戦いになった。

まぁ、そんなこんなでほぼ放置状態が続いている現状というわけだ。

そして、その4人に決まってプラスされるのももう大方決まっていて

「相変わらず遅刻の癖は抜けないのか?フレッド」

「随分お偉いお役職なことで」

隊列に戻ろうとした俺に話しかけてくるこの二人、キリト君とエギル君だ。

まぁエギル君に関しては20層攻略時にアスナちゃんが血盟騎士団に入った後釜的なポジだが、ことキリト君に関しては彼が攻略欠席している時以外は1層からずっとパートナーという感じだ。

「俺自身の落ち度じゃないさ。連続POPしてくるMob共が悪ぃんだ。あんたらもどうせB-7隊だろ?まぁ、今回もよろしく頼むよ」

俺が手を差し出すと二人順に俺と握手する。

 

あれから数分カイ達と駄弁りながら俺ら2レイドの攻略部隊はフロアの目の前へ到着した。

これだったらPOPするのくらい我慢して迷宮区向かったほうが早かったんじゃね?

因みに俺らの前にPOPした連中はほとんどが軍の勢力に潰されていた。

Mobにはご愁傷様だな。

 

「行くぞ!」

これはなぜかヒースクリフさんが毎度言っている。

そっちのほうが士気が盛り上がるからということらしいが、まぁキバオウ君が「行くで!」とかいうよりは盛り上がるわな。

 

フロアの扉をくぐるとまずは暗闇、そして奥の方に光源があるようでそこだけボゥっと光っている。

そして放射状に光が届くはずなのに途中で途切れている。

簡単な話だ。

そこに今から俺らが倒すべき巨人《THE Smith of Scream》がそこにうずくまっていた。

だが、扉が開けられたと確認したのかその禍々しい出で立ちを俺らに向けた瞬間の後

「「ぶギャルァおおおおおおおおおお!!!」」

うっせぇな!

まぁ、肩にいるレオンの本気の咆哮と比べるとこっちに軍配が上がるな、さて。

「A隊攻撃準備!B隊はA隊がダメージ負ったときに回復の隙をカバーするんや!!」

キバオウ君が叫ぶがカイはとっくのとうに走り出してる。

まぁいつものことなんで、これに関してもキバオウ君は無視。

「とっとと行くぜ!《走り居合・影月》!!」

相変わらず居合という言葉を付けたがんなぁ、アイツ……

見た目通り、敏捷はほとんどなくカイの影月は当たりはしたが、流石に防御が高いな。

ソードスキル使ってHP5段ゲージの一番上が数ドット削れただけだった。

まぁあいつの目的も奴のタゲを取ることだから問題はねぇな。

さて、俺らも行くか。

「キリト君、エギル君。いつもと一緒のパターンでいきましょう。俺がカイのサポートをします。コペルはシリカと、エギル君はキリト君とで」

「「「「了解!!」」」」

 

戦闘開始後、数十分と経った。

先遣隊が与えたという2段のゲージを吹き飛ばし、残りは3段。

いつも通りのA,Bの全隊スイッチを駆使して今のところ死傷者は0、確かに力は半端ないものがある。

壁戦士を防御状態で半分削るあの攻撃力には恐れ入るが、こちとらトーシロってわけじゃねぇ。

今までのボス24戦でどういうタイミングでスイッチするかっていうのは攻略隊の中で知らない者はいない。

的確なスイッチを駆使して今までのボス戦での死傷者は0に抑えてきた。

故に

「カイ、スイッチだ!」

「おぅよ!」

カイのディレイ中、俺はリズ会心の作の両手剣《アルティマハイト》で迫る奴の斧振りおろしをガードし、そしてカウンターに近い感じで《アッパー・グレイヴ》の上位二連撃スキル《メテオ・グレイヴ》で奴の首元を十字状に叩き斬る。

単純に言ってしまえばコイツは《アッパー・グレイヴ》の斬る順序を逆にした技だ。

故にスキル終了時に宙に居ることがない。

 

そして、ゲージ3段の真ん中を過ぎた頃、奴は再び吠えた。

……って事はここから攻撃パターン変化か。

それを理解した直後、奴は後ろに大きくのけぞるような体勢になった。

別に攻撃に対してその体制を取ってねぇ……、ってことは、ブレス!

「一時、下がれ!やつの範囲攻撃が来る!」

「言われなくとも!」

キリト君がそれに応え、レイドのほぼ全員が下がったが、B軍リーダー含む《軍》の4人ほどが出遅れ、その場にとどまってしまった。

そして、俺の予想通り右の頭から赤い炎、左の頭から青い炎が吐き出され、その4人はガードする間もなく混沌とした炎に包まれた。

 

ブレスのような特殊攻撃は攻撃威力もそうだが、問題なのはその名の通りそれが持つ特殊効果だ。

2層のフロアボスの牛男が使ってきたのは麻痺効果のある雷ブレス、あれのおかげでワイプになっちまう可能性があったのは俺の中だとまだ記憶に新しい。

今回のブレスにはどんな作用があるのかと思ってブレスを見ていると、おかしなことに気づいた。

ないのだ、ゲージが……

数秒前まであった4つのほぼフルだったゲージが一切見当たらない、どころかこの世界のものには全てつくはずのカーソルさえ見えないのだ。

つまりは……

 

「一撃死……」

パーティーの誰かがそう漏らした。

「う、うわぁあああああああ!!!」

その瞬間周りから上がるのは当然悲鳴の嵐だ。

今まで、一撃のダメージとはどんなに多くてもレッドにぎりぎり届かない程度だったというのにその暗黙のルールを何事もなく破ってきたのだから当然といえば当然と言える。

ただでさえ、レイドリーダーであるキバオウ君を始めアスナちゃんやキリト君、ディアベルでさえどうすればいいのか唖然としている。

だが、ここでの滅茶苦茶な行動は破滅しか生まねぇ……

今、俺の目の前にいた軍の人間が尻尾を巻いて逃げ出そうとしていた。

ったく……

「静まれ!!馬鹿ども!!!ここでの統率の取れない行動は死を招くぞ!!」

だが、俺の言葉が既に慌てふためいている連中に結局届くはずもなく……

俺やキリト君、ディアベル達のようなその場で待機していたものを無視してジャンプで飛び越していき、そして……

 

「うぎゃ!!」

「は……が!!」

 

またもや、HPが大して減っていない逃げ出した連中のゲージを削っていった。

!? やべえやべえ、俺としたことが数瞬考えがまとまんなかったぜ……

「ひぃい!」

逃げ出した連中から短い悲鳴が上がる。

その瞬間、俺は剣をその場に突き刺しジャンプする。

その後、ボスが狙っていたプレイヤーの目の前に行き《煌脚》で振り下ろされる武器の軌道をずらし、斧は俺のすぐ横の床を叩きつける。

「キバオウ君、一時撤退を勧める。勿論さっき死んだ連中のことを思うのであれば攻略再開に俺は余念を示さねえが……」

「あ……当たり前や!ここで退却したらさっきのやつらの犠牲が無駄になってまう。壁戦士を前に置き、ディーラーたちは総攻撃。短期決戦で行くんや。さっきのブレスが来しだい壁の後ろに隠れるんや!!」

「「了解!!」」

これに答えるのは軍のメンバーでなくそれ以外のレイドメンバー達。

軍はどうやら意気地無しが多いらしいな……

しかしなるほど、一瞬で考えたにしては随分いい判断をするじゃないか。

「ちょっと待て!ここは一時撤退の方がいい!これ以上犠牲者を出すつもりか!?」

「そうよ一体何考えてるの!?」

 

キリト君とアスナちゃんが反論しようとキバオウ君に近づこうとするが、俺はそれを手で制す。

「フレッド!なんで止める!?」

「レイドのリーダーであるキバオウ君が戦闘の継続をすると決定した。ならばそれに従え!ここで余計な時間を取るよりも攻略に専念したほうが俺自身も優策と判断している」

「なぜ!?」

「見て分からねぇか?あいつはどうゆーAI与えられてるか知らねぇが惚けてた俺らに構わず、逃げ出した(・・・・・)連中を優先的に狙った。そっから推察するにコイツはこのフロアを守るというよりはプレイヤーを殺すことを優先したAIを与えられていると考えたほうが無難だ。戦闘において最も無防備な姿勢を知ってるか?それは逃走行為にほかならない。攻撃後のディレイも同率と言えるが戦闘に対する意志力という面でこっちに軍配が上がる。そんな中一斉に逃避行動起こしてみぃ?ワイプは確実だぜ?」

「「!?」」

向こうの方でもヒースクリフさんが俺と同じことを言っているのが聞こえる。

さすが、ポテンシャルNo.1!考えることが違うねぇ。

 

だが、キリト君やアスナちゃんの言う通り、ここで戦闘を継続するのは本当は結構なレベルでまずいことだ。

まぁ、仕方ねぇな。

今までボス攻略の本戦においてはただ一人の死者も出しちゃいねえ……

感覚が麻痺しようが詮無いこっちゃ。

 

そんな時、俺の横からカイが珍しく尋ねるような口調で聞いてきた。

「なぁ、旦那!アレ使っちゃダメか?」

「……まぁ構わねぇよ。こうなった以上、お前がそう来るのは折込済だし、肝心な時に使えなきゃ宝の持ち腐れだしな。許可すんよ」

「おっしゃ!じゃあ行くぜ!!」

カイがそう言うと同時に、ウインドウを操作しながら、ボスに突っ込む。

さっきまで使ってた刀をストレージにいれ、新たな得物をストレージから取り出す。

その間にも奴の斧による攻撃はカイを狙ってくるが、敏捷よりに振っている奴のステータスだったら筋力総振りと思わしきあいつの攻撃なんぞに当たる道理はねえ。

そして、ストレージからあいつの新しい得物が姿を見せる。

それは薙刀と称される武器に近い形をしているが少し違う。

刀身が二つ(・・・)あるのだ、正位置と逆位置に一つずつ。

「うおぉらぁあ!!」

「ぐるぁ!?」

姿を見せると同時に縦に4連撃エックス型に切り裂く《デュアルエックス》が決まりその勢いでボスがノックバックを起こす。

「見してやんな、お前のエクストラ第二弾。《両薙》のチカラってやつをよ!」

 

 

 




はい、どんどんカイだけがエクストラを入手していきます。

この《両薙》に関してはあとでメンバーの誰かが解説加えると思うので悪しからず。

そして課題の戦闘シーン、しかもギルメンだけでなく大多数のMobプラス原作組という状況だと何をしていけばいいかリアルで分からなくなってきますね……

ホントは予定崩してフロアボスやるのやめようかなとも思ったんですが、一度予告してしまったんで書く事に致しました。

ご感想・ご意見等ございましたらビシバシ言っていただけると助かります。
特に今回、戦闘描写が……となっておりますので、ご意見伺えたらなと思っておりますのでどうぞ、よろしくお願い致します。

今回はこの辺で、ではでは!
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