そして、業務連絡をば……被お気に入り件数200件突破しました!!ヤッタネ!
これを読んでくださる方々にはもう感謝感激すぎて言葉が見当たりません!語彙の低さ故ですかね……
そしてもう一つ、これを機に私の処女作であるデジモンアドベンチャーの二次創作をこちらのサイトに完全移転いたしましてブログの方は閉鎖しようと思います。
できれば、そちらの方も読んでいただけたらと思います。
では、最新話どぞ~!
フレッドside
無限跳躍……跳躍スキルが500、体術スキルが521の時に剣技リストに出現した複合技である。モンスターを上から踏みつけることが初動モーションとなる技で簡単に言うとジャンプし続ける&地上に着かない限りは連続でソードスキル並みの威力の踏みつけができるというチートじみた技だ。
このソードスキルの特徴は規定された動きが存在せず、自在に跳び回り着地と離陸の時のみライトエフェクトを纏った踏みつけを喰らわす為、相手に読まれにくく、敵の攻撃を受けにくい。
ただし、一回でも地上に着いてしまうと、ディレイが5秒、クーリングタイム10分という重い枷があり、尚且つ周囲の状況を完全に把握する必要が出てくるので使い勝手は一般的には悪いだろう。
だが、3次元的に場を支配する―――それはすなわち《同士討ち》の原理と同じであるこの技はむしろ俺にとって最高の使い勝手の良さを誇る。
つまり、状況把握を元に、相手の頭に着地離陸をひたすらに繰り返せばそれだけで敵が何千の軍隊であろうが、無傷且つ一人ででも殲滅できてしまうわけなのだから。
「ハハッ、てめえら如きじゃ俺にはカスリ傷一つさえ付けることは叶わねぇよ、雑魚ども!」
俺もカイのことをよく戦闘マニアとか呼んでいるが、これを使ってみると戦闘が面白くて仕方ねぇ……。なんせこれを使ってる間はほぼ無敵。だけど、読み違えたらその瞬間現実でも死亡する……なんてスリル、そして爽快感。だからこそ、このソードアート・オンラインは面白ぇ。
さて、まずはゴーレムっぽいやつを先にぶっ潰すとしようか。はっきし言ってこいつらにレオンのハイディング見破られると、それだけで俺の行動に無理が生じてくるからな。
俺の筋力値補正に上積みされたこいつの威力は伊達じゃねえ、左から着地、右で離陸という確立されたスタイルのこの2擊を急所である頭に喰らえば大抵はそれだけで踏み倒すことが可能だ。
もし倒せなくてもタゲは確実にこちらに向かい突っ込んでくる。そこを《同士討ち》にしてやれば、ヘイトは自分達の仲間に溜まり俺はその間に別のゴーレムを屠る。
勿論、そこにはゴブリンという邪魔者が存在するが、それは大した問題にはなり得ない。理由は簡単、ボスでもないAIごときでは俺のいるところしか攻撃できねぇ、つまりは適当に攻撃をゴーレム型のやつにぶつけてやりゃ、ゴーレムは視覚情報がないために俺を攻撃しようとしていたゴブリンをタゲし、攻撃する。それでゴブリンが倒れてくれりゃ文句はないし倒れなくても、それの繰り返しでそのうち死ぬ。
無限跳躍実施後5分、既にそこにはゴーレム野郎の姿は存在しなかった。あんなノロマ、そもそもが俺の熟練度500ある《跳躍》の瞬発についていけるはずもなく、宣言通り一ドットのダメージもないままゴーレムは潰し切ってやった。
残るはゴブリン数匹か……おし、こっちで止めと行くか。
俺はゴブリンどもの杖を避けながら、ストレージを開き、さっきしまった《アルティマハイト》を取り出す。
アルティマハイト……《究極》の名を冠す両手剣。その名に恥じない攻撃力を持つ、俺達が23層でギルドホームを手に入れた時からの相棒だ。
「さて、今度は剣舞を披露するとしよう。ハッ!」
掛け声と同時に放つ技は両手剣4連撃スキル《イナズマ》、一番近いMobに最初に突進からの《ホリゾンタル》の如き真一文字を浴びせ再び次の敵へ突進しての繰り返しを4回浴びせる。
この技は本来、浴びせる技自体が《ホリゾンタル》なので、大した威力にはならない。
だが、あるスキルのおかげで筋力値が高い俺の補正付きの《イナズマ》は剣の攻撃力とも相まって一撃でゴブリン共を切り伏せていく。
そのディレイ時に後ろから敵反応……、硬直解除と同時に俺は自ら姿勢を後ろに崩し間一髪で杖による一閃を躱す。もちろんこれだけでは終わらせない。続いて放つは両手剣刺突系重攻撃技《ザ・タワー》見事に相手の腹を貫きポリゴンの欠片に変える。
姿勢を崩したままの俺に更なる追撃が来る。これも当然受けはしねえ。俺が次に打つは回し蹴り《ブレイク・ハリケーン》名の通り、ブレイクダンスの如き動きで相手を吹き飛ばし、そのついでに崩れた姿勢をも矯正できる中々使い勝手のいいスキルだ。
さてさて、気付きゃもうラス一か……、さっさと決めようか!
「さて、残った君にはラスト賞をあげよう!」
例によって特殊攻撃のない単調な突進、それを俺は全力で応えてやることにした。相手に向かって走ること自体が初動のこの技《ジェットライナー》
「ぜぇやああああ!!」
当然、俺に単身で突撃なんていう馬鹿げた行動中のあいつにこいつが決まらない道理はなく、ゴブリンの額に一撃……、それによってこの小さい部屋にPOPしたMobは全てデータの欠片も残さずに消えた。
キリトside
凄い。素直にそう思った。あの大群を相手に一撃も受けていないというのは勿論ながら、それを前にして一切臆することなく冷静な判断を下せたフレッドの精神に……。
ソードスキルは使う度に若干の精神力を削られる―――これはアスナにも言ったことだけど、あんな短時間で無数のソードスキルを放って見た感じ全然普通そうにしているあいつの精神力は一体どうなってんだ……
そう思っているとフレッドが宝箱から何か赤色に輝くものを取った後こっちに寄り、同時にいつの間にか肩に乗っていたフレッドのテイムモンスターが彼の肩に移った。
「ありがとう、フレッドのおかげで助かったよ」
俺の言葉を皮切りにダッカー、ササマル、テツオにサチとフレッドへの礼が続いた。
「まぁ、こっちも一応下に道があると教えてくれた君らへの礼とでも思っといてくれ」
下?そういえば、この人なんで上から登場したんだ?そのことを聞くと返ってきた答えは……
「ヒーローっていうのは空からやってくるもんだろ?……っていうのは冗談で上の層からフォールトラップに引っかかって落ちてきた」
「落ちた!? 28層から!? なんで無事なんだ!?」
「俺テク」
……さすが攻略組きっての異端、その誰にも縛られない自由奔放さ、キレた時の阿修羅の如き怒気、攻略組の中でもトップクラスの実力者、ついでに彼がギルマスを務めるギルド《Famiglia》の名も相まって攻略組の中では「ゴッドファーザー」なるあだ名が付いている。
「俺も聞きたいことがあった。キリト君、君はなんで攻略組でもないそのギルドに入っているのか?疑問で仕方ないんだが」
!? ここでその言葉を言われるとは思わなかった。その言葉に最初に反応したのはダッカーだった。
「攻略組?アンタ何言ってんのさ?なんでキリトが攻略組にいなくちゃいけないのさ?」
「? おかしなことを言うなぁ、マント君。彼は“攻略組”のキリト君だ。誰が呼び始めたか、《黒の剣士》というあだ名すらある、攻略組界隈では超の付く有名人だ。見間違えるはずがない。最近ボス戦はご無沙汰だったけどな」
「「「「!?」」」」
俺とフレッドを除いた四人が驚きを顕にする。
当然だ。今まで、自分たちとだいたい同じくらいのレベルだと思っていたギルドのメンバーが攻略組の一人だったとは誰も思うまい。
だけど、サチに至っては少し得心がいったかのような顔をしている。
俺が疑問に思った数瞬後、今度はササマルが言った。
「だけど! 俺たちがキリトと出会ったのは最前線じゃない……当時でも10層も下のダンジョンだったんだぞ、なんで攻略組が……?」
「別に大して疑問に思わないな、攻略組といえど、素材収集の為に下に降りてくることはよくある話だ」
「じゃあ……じゃあ! なんで、キリトは嘘をついてまで僕たちと一緒に居たんだ!?」
「それを俺は聞いている。で、どうなんよ、キリト君? 言っとくが、妙に悪ぶらなくていいぜ?」
最後にテツオから疑問が飛び、フレッドが同調する。
そもそも悪ぶるつもりは毛頭ない、だけど彼らとの関係性を保ちたかった俺の心には今までの嘘を上塗ってきた罪悪感が再びこみ上げていた。
「分かった。だけど、ケイタもいる前で全てを話すよ」
第11層主街区―タフト
俺達が狩りから戻って借家があるタフトに戻った時、既にケイタは買い取ったギルドホームの鍵を持って転移門の前で待っていた。
「皆、良かった。いつもの狩場より上の層へ行っているから心配したよ。でも、まぁ無事でなによりだよ。……どうしたんだ? 皆顔が暗いけど何かあったのか?」
「あ、あぁ……。ここだと話しにくいんだ。まずは借家に行こう」
俺はあえてまだ借りている状態のホームへ行こうと提案した。そっちのほうが近いし、何より俺自身がそこにいる権利はないと判断したからだ。
雰囲気を察してくれたのか、ケイタはそれに関しては何も言わなかったが、後ろにいたプレイヤーに関しては気になっていたらしく、
「それはそ」
「あぁあああ!!思い出した!」
おそらくそのことを聞こうとした直後に当の本人であるフレッドの絶叫で遮断された。
「お前、ケイタ、そうか確かにケイタだ。覚えてねぇか?はじまりの街でレクチャー会開いたフレッドだ!」
「え? ……あぁ! フレッドさん! お久しぶりです。フードで顔隠してるんで気づきませんでした」
聞く話によると、二人はフレッドが開いたはじまりの街のレクチャー会で知り合い、フレッドが定めた参入年齢に適さなかったのでその時に色々と聞いたり聞かれたりした仲だという。
「何だ、しぶとく生き残ってたか。しかもお前がギルドの頭ねぇ……、まぁ適性は十分か。あのレクチャー会の時、お前以上に狩りについて聞いてきた奴はいなかったからなぁ」
「当然ですよ。いつ、殺されるか分からない世界なんですから……。仲間を守る身としてはあれでも足りなかったくらいなんですから」
「そうかい。だとしたら、今回はこの世界で最も生き残るために必要なことを教えなかった俺のミスだな。危うく全員死ぬところだったぜ」
「え?」
「まぁ、そういう話も結構ごたついてるから、そういう意味も含めて宿屋へ案内してくれや」
この宿屋に着くまでギルドの空気は非常に重苦しいものとなっていた。事情を知らないケイタはまだマシでダッカーをはじめとするギルドメンバーに関しては言わずもがな……、そして珍しく自由気ままなフレッドですら気楽にはいなかった。
ホームに着いてのまず第一声はフレッドがあげた。
「さて、じゃあ、説明してもらおうか? 攻略組である君がなんでこのギルドに入っているのかを、さ。今、俺もギルメンに心配かけてる身だからな、当然メッセージは送ったがね。とっとと話してくれや」
「分かった。……」
そこから先喋ったのは、今回あった事件―――アラームトラップの件、フレッドの介入によって難は逃れた事、本当のレベルを隠していたのは下層荒らしと思われたくなかったから、次に攻略組である俺がこのギルドに入ったのはこのアットホームな空気に惹かれていたから、という旨を伝えさせてもらった。
初めは暗かった雰囲気も俺が話を続けていくにつれてギルドの皆は理解してくれたみたいだった。
初めにその暗黙を破ったのはサチだった。
「そうだったんだね。実を言うと私ね、本当はキリトがどれだけ強いか知ってたの。……たまたまメニューウインドウが開いていたからその時、後ろから覗いちゃったの。キリトがレベルの低い私たちと一緒に戦ってくれる理由は一生懸命考えたけど判らなかった。でも、そういうことだったんだね」
!? 知られていたのか、だからあの時あんな顔を……、多分それでも俺に答えを求めなかったのは俺がいつか話してくれると信じていたから……
「な、な~んだ……。それならそうと早く言ってくれればよかったのにさ。あ、僕が悪かったかな、最初に会った時にあんな聴き方しちゃったもんだから」
「そうだぜ、リーダー! 全く変にキリトに気を遣わせちまったってことじゃないか、しっかりしてくれよ!」
ケイタの言葉にダッカーが続き、俺の言葉を良心的に受け取ってくれたみたいだ
「だから、あの時宝箱を開けないほうがいいって言ってくれたんだね。……ちょっと調子に乗ってたみたいだねオレ達……」
「そうだな、レベルだけ上がっていって、まだキリトに守られていたに過ぎなかったのにな。実際、あそこでこの人が来てくれてなかったらオレ達死んでたかもしれないんだよな」
今更ながらゾッとする。
恐らく、フレッドが偶々上の層から落ちてくるなんていう展開がなかったら俺はまだしも彼らを救うことはできていたのだろうか? ……おそらく無理だったろう。
彼が戦ってる間、俺らがタゲされなかったのは彼の―――レオンとか呼ばれていたテイムモンスターのハイディングが優秀だったからだ。もし、あのモンスターがいなかったらフレッドがいたとしても何人か犠牲は出ていたろう。
「キリト、僕らとしてはこの後も君にギルドに残って欲しいと思ってる。勿論、君が良ければの話だ。僕らのレベルは君から見てとっても低いから無理にとは言わない。どうかな?」
……俺からしたら、その誘いは眩しすぎて……それに必死にすがりつきたい、だけども―――
「ゴメン、それはできない」
―――ただ一言だけ、彼らと決別の意の言葉を示した。
「……やっぱり、レベルの問題、かな?」
「それもあるかもしれない。でも、それだけじゃない。この光景はあくまでそこにいるフレッドが偶然落ちてきた、その結果としてこの光景があるんだ。ケイタ、ひとつ聞く。もし、この光景に言い方は悪いがダッカーやササマル、テツオにサチ……この四人がいなかったら君はどうしていた?」
「そ、それは……」
彼の人格を信じていないわけじゃない、むしろ信じているからこそ、きっと俺を貶し、自分も自棄になっていたと思う。
そんな時、今まで沈黙を保っていたフレッドが口を開いた。
「へぇ~、思ったより身分は弁えているのな。ここでこれからもよろしく的なことを言ってのけたらそん時はまずは一発ぶん殴ってたところだぜ?」
「フレッドさん!? 何を……」
「当たり前だろ? この世界では情報は武器だ。それを赤の他人である誰かに秘匿するってんならそれは当然だ。いつ、敵になるとも分からん奴だからな。だが、ギルドの仲間ってのは赤の他人って関係じゃねえだろ? 信頼し合ってるからこそギルドの仲間としてやっていける。確かに隠していた方が面白い情報に関しては俺自身隠すこともある。だが、死に直結するような情報は全て教えている。キリト君、君は27層より上はトラップの解除レベルが一段階上がってることを知っていたはずだ。情報が武器ということを知っている君がたとえ行かないにしてもその収集を怠るなんてことはないはずだからな」
フレッドの言うとおりだ。俺はあの層の危険性を重々承知していた。だからこそ、あの宝箱の危険性を伝えられたはずだった。だけど、俺はそれをしなかった、俺の嘘がバレることを恐れて……
「ギルドの仲間に嘘を付くっていうのはそのメンバーを信用していないことに他ならねぇ。ギルドのメンバー全員に27層の情報をちゃんと伝えておけばあの事態は回避できていたんじゃないかな? “情報は
「違う! 俺は……俺はただ……」
「“ただ……俺一人の力でみんなを守れる”そう言いてぇんなら君にギルドを持ったり、入ったりする資格はねぇよ。 人間独りでできることにゃ限界があるのさ。全部独りでできる? 驕りだな。そんなことを思ってんなら君は
「!?」
その通りだった。一人で何でも出来る……今までそうだった、だから今回もなんとかなる、そう思っていた。……その驕りが、ここにいる皆を危険にさらした。他でもないこの俺が……
「……ゴメン、皆」
俺はその場でヨロヨロと立ち上がり、部屋を出ようとした。そこを誰かの腕が引き止めた。
「キリト……」
サチだ。あの死への恐怖から彼女が失踪した日から互いの傷を―――俺は罪悪感、彼女は死への恐怖を嘗め合うようにしていた彼女が俺のコートの裾を引っ張っていた。
だけど、俺は「君は死なない」というその言葉すら守れなかった。
助けたのはフレッドであり、俺じゃない……、俺はここにいちゃいけない。
「ゴメンな、サチ。君には「死なない」と言い続けたのに、俺は君を……いや、君たちを自分の驕りで殺してしまうところだった。……ここにはもういられないよ」
「キリト!」
俺はそこから彼女の手を振りほどいて、逃げるようにそこから立ち去った。
サチside
「キリト……」
私はどうすることもできなかった。本当は色んなことを言えた、キリトを引き止めるモノを……、だけど、咄嗟には何も出てこなかった。
その時、もう一つ立ち上がる影があった。私たちを助けてくれたフレッドというプレイヤーだった。
私たちを助けてくれたことには感謝している。けれど、キリトをあそこまで追い詰めたのはどうしても許せない。
「さてと、俺も戻るとしよう。仲間からさっさと帰ってこいコールがひっきりなしに来てるからな」
「フレッドさん。キリトにあそこまで言う必要はあったのか? 彼も自分の驕りは認識していたと思うんだけどな」
私と同じことを思ったのかケイタも目の前のプレイヤーに問い詰める。心なしかいつものケイタより怒ってる感じがした。
「言う必要はあった。彼はあそこまで言わないと同じ過ちを繰り返したろうね。今回の一件で彼が失ったのはなんだと思う?」
「このギルドだろうが!なんであそこまで言ったんだよ!?」
フレッドさんの詰問を疑問に思ったのは私だけではなかったらしくダッカーもササマルもテツオも彼に詰め寄る。
「そう。彼は今回の一件で取り返しのつかないものを何一つとして失っていない。もし、この一件で彼が君らと“死別”という意味で失っていたなら俺もあそこまでは言わなかった。だが、今回失ったものは取り返しは幸いまだつく」
「「「「「…………」」」」」
言い返せない、私やケイタたちだったら別に彼のことをもう責めるつもりはもうない。もうこんな過ちを起こさないと私たちは思っているから。
だけど、それは私たちとキリトが2ヶ月近く一緒にいて私たちは彼を信用しているからであり、これからもそうだと思っている。
けれど、それは他人から見たら愚行……なのかもしれない。人を信用しすぎるってことは確かに危なくはあるかもしれない。
それでも、私は「君は死なない」と言っていたキリトのあの目が偽物だって思いたくない。
「フレッドさん、確かにあなたの言うとおりだ。じゃあ、そこまで責任をもって面倒を見てくれるんだろうね?」
「俺にアフターケアーをしろ……と?」
「あなたのおかげで僕らとキリトとの確執は今や決定的なものになりつつある。でも、僕らが攻略組に入ってキリトと協力を結べる仲になったら……そしたら、また前のように戻れると思うんだ」
「理解、攻略組に恥じないレベルと情報の提供を言いたいわけか……。まぁ、俺と君の仲だ。協力は惜しまないよ。だけど、それで君のギルドのメンバーは納得するのかい? 死ななかったとはいえ、ケイタを除いた君ら4人は臨死体験をしたようなもんなんだぜ? 同意は得なくていいのか?」
そんなの言うまでもない。私たちはキリトのおかげでここまで来れたし、キリトが初めて助けてくれたあの場所で私たちは死んでいたかもしれないんだ。
「私はケイタに賛成。確かに死ぬのは怖いよ。だけど、キリトとこんな別れ方のままっていうのはもっと嫌」
「当然、オレも、さ」「このギルドで挑むんなら怖いものなしさ」「そのとおり!」
私たちの言葉に、フレッドさんは手を広げやれやれといった感じで言い出した。
「ハハッ、なるほど、意志は固いみたいだな。いいだろう、君らを攻略組の中でもトップクラスの実力に鍛えてやろうじゃねえか。言っとくが生半可な努力じゃ俺のシゴキにはついてけねえぜ?」
「望むところです!」「ドンときやがれ!」「上り詰めてやろうじゃん」「おうよ!」
私以外の4人が彼の挑戦を受ける意思を示した。もちろん私も―――
「大丈夫です!!」
―――キリトに追いつけるなら、なんだってやってみせる!
はい、当初の予定通り、黒猫団攻略組シフトアップを図ります。
さて、次は多分赤鼻のトナカイを完全に終わらせにかかります。……えぇ、ニコラスの話です。原作でもここ空きすぎだろうとか思ってたところですね。
間話入れてもいいんですけど、とっととトナカイ終わらせたいし、属性云々マジどこいったとか聞こえてきそうで……
ご感想・ご意見等あれば細かいところでもなんでもビシバシとお願いいたします。
今回はこの辺で……、ではでは!