SAO ~属性を操りし豪剣士~   作:ALHA

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はぁ~、完成です。

今回は完全に説明回です。

まだ戦闘描写考えてたほうが楽ですね、これw

ってことで、早速第四話どうぞ!


第四話 ~Famiglia~

コペルside

 

「さて、ではまずギルドの名前を決めてしまおう」

 僕が放心状態から解放された次の瞬間にはっきり聞いた言葉はこれだった。……いや、ギルド結成者として決めてないって……まぁ、あながちないとは言い切れないから困るのだが。

 僕たちはあの爺さんの町(若干語弊ありそうだけどそれ以外なんかあったっけ?)から帰ってきたときにはすでに全員集合状態だったらしいのだが、フレッドおすすめのレストランを貸し切っていざ、乾杯って時にこのギルマス様とんでもないことを言い始めたのだ。

「時にこのギルドの名前どうしよっか?」

 そりゃあ、全員ずっこけたくもなる。

 僕もそのずっこけの影響で放心状態から戻ったんだから……

 

 しかし、昨日フレッドに会うまでこのSAOをソロプレイで行こうと思っていた自分から見たら、この光景はびっくりだろう。なんせギルドを組んで尚且つ、このお偉いギルマス様の為にクエストのフラグを建てに行く始末。

 まぁあの時フレッドに会っていなかったら、僕は……

 そこまで来て僕の思考は急に絶対零度にまで下がり考えるのをやめた。やめておこう……精神衛生上もそっちのほうがいいに決まってる。

 あの僕が呼んでしまったネペントの群れを倒した次の日、つまりは今日……

 

 僕を助けてくれたフレッドから今朝呼び出されて言われたことは―――

「お前、俺の結成するギルドに入りな」

―――だ。

 そりゃ、最初は断ろうかと思ったが―――

「ちなみに、そのアニールブレードとお前を助けてやったことへの借りを踏み倒していくなら、次ダンジョンで会った時どうなるか分かってるよな?」

―――ひどい脅迫である。

 一応、この時に―――

「まぁ、強制するのは今日いっぱいまでだ。そのあとはお前の好きにしてくれて結構だ」

―――と言われはした。

 まぁ、それぐらいなら入ってもいいかと思った次の瞬間

「じゃあ、ギルマスとして命令。一人でベヘムートの両手剣のクエのフラグ建ててきてくれ♪」

 ……はっ?こいつ今何言った?あの4時間延々聞かされる爺さんの話を一人で?

 

「断る!」

 

「まぁ、それでもいいが、その場合この借りをどう返してくれるのかな?コペル君」

 くっ、人の足元見やがって!こうなったら……、やけだ!!

「あぁ、分かったさ。行ってきてやるよ!」

「よろしい、俺もはじまりの街で子供たち100人程度集まり次第何人か連れてそっち行くから多分クエMobとは一人で戦わなくていいと思うぞ?」

 百人って……、そんな小学校の友達のノリじゃあるまいし……、まぁこの人はやるって言ったらやるんだろうな。だが、それと同時に―――

 

「なんで、子供限定?」

 

―――と思った。

正直子供に限定するよりかは大人たちをかき集めたほうが戦力としてはもってこいだと思うんだが……

「なぁに、俺は子供の方が大人どもより使えるって思ってるだけさ」

「ふぅ~ん」

「じゃあ、頼んだぜ?俺もなるべく早く行くからよ!」

 

 まさか、本当に連れてきてクエスト攻略に参加させるんだもんな……。

 まぁ、僕だけだったら永久に勝負はつかなかった気がするけど。

 

「お~い、聞いとんのか、コペル?」

「ん、あ、あぁ。すまん聞いてなかった。何の話だっけ?」

「だからギルドの名前だよ!俺的には「閉塞せし異界を開けし子供たち」ってのを推してるんだがな」

 ……心の中で突っ込ませてもらおう。

 

 どこの厨二病だ!?おい!!そして妙なところでダサい。

 

 なんで、こんなのが通ろうとしてるんだ!?と周りを見て思った。

 全員とは言わずとも、半分以上が苦笑いしている。反論したいけどできないって感じか……。

 そうか、相手はまだ子供でなおかつ、生き延び方を知らない子供たちだから下手な意見が出せないのか……、でもだからといってこれはないだろ、流石に!?

 しょうがない、僕がアイデアを出さないとな……、ええと名前名前と……子供がいっぱいいる光景、それを束ねる大人(?)……、家族?お、いい感じ?でももうちょっとくらいなら格好良くしてもいいんじゃ……。

「異見がないんだったらこれで決まりかね」

 

「待った、待った。今思いついたからさ!……Famigliaなんてどうよ?」

 

「ふぁみりあ?」

「そうそう、たしかイタリア語か何かで家族って意味でさ、まさにこの雰囲気にぴったりだと思ったんだよ」

 と、あの名前で決定されそうだったので止めるために止むなくアイデア出したんだけど、僕的には非常にいい線いってると思うんだ。

 その意見に近くにいたシリカが―――

「な……中々いいんじゃないでしょうか!?あたしはすごく好きですよ!」

―――と言ってくれる。

 その声に釣られたのか周りの皆も「いいんじゃない」とか「うん、そっちの方がいいかも」という意見が多く上がってくれてる。

「何だ、お前らはそっちのほうがいいのか?まぁ、しょうがねえな。ギルマスとして皆の意見を取り入れないわけには行かねえしな……、よっしゃ、ギルド名は「Famiglia」で決定だ!!!」

 うむ、非常にいい感じに行ったな。てか、なんで今日抜けるはずのギルドの名前を僕が決めてるんだろう?ま、いっか流れに身を任せてれば……

「じゃあ、お前もサブマスね。大切な、大切なギルドの名前を決めてくれたお前が今すぐ抜けるなんてそんな馬鹿なことは言わねえよな!」

「まぁね………って、はぁ!?」

 まずいまずいまずい!流れに身を任せてたらとんでもないことが決定しそうだったのでフレッドに制止をかける。

「なんだよ?まさか、唯一無二のギルド名を決めてくれたお前が抜けちゃったら締まらねえだろ?」

「いや!だって約束だったら今日で抜けさせてくれるって言ってたじゃん!?」

「うん、そのつもりだったんだけどコペル君が必死になってギルド名決めてくれたってことはそれだけ既に愛着あるってことでしょ?」

 ……ハメられた!よくよく見ればフレッドのやつ笑ってやがる!!最初からそのつもりだったな、あんにゃろう……

「いや、流石にあの変な名前のギルドはまずかろうって思ってとりあえず意見を出しただけだからね!?」

「そうなのか?それにしては随分と時間とって考えてくれてたみたいだけど?そ・れ・に」

 フレッドが周りを見るように促す。

 ……視線・視線・視線。そして、僕が見た瞬間に周りから上がる声。

 多方は「行かないでよ」的意味の声が僕に戸惑いを覚えさせた。

 そして……

「……はぁ、分かったよ。僕の負けさ、引き受けるよ、このギルドのサブマス……」

 弱いなぁ~、自分と思いつつも周りから上がる歓声に不思議と嫌な感じはしなかった。

「お~し、では、改めて……ギルド「Famiglia」の結成を祝して!」

「「「「「乾ぱ~い!!」」」」」

 

カイside

 

「さて、宴会も終盤に差し掛かってきたところで、そろそろ作戦会議もとい生存会議に移りたいと思う。まぁ、飲み物でも飲みながら聞いてくれ!」

 旦那の言葉を聞いた瞬間に場が静まり返る。

 しかし、ここでその話するか?それに関しては文句ないけど……

 

「生存会議っつ~けど、旦那と俺とコペルとシリカが戦うって以外決めることあんのか?」

「いやいや、ギルドとしてやってくんだから、もちろんそれ以外にも必要だろう?例えば、武器の研磨とか、防具の生産とか……さ」

 な~る、俺らみたいな子供を超このギルドに入れたんは生産系スキル用か。まぁ、これは子供じゃなくてもいいけどさ。

「ということで、君らには今から戦ってみたいやつ、戦いたくないやつの二班に分かれてもらう。このレストラン貸し切ってるから有効に場を使うとしよう。前者は奥側、後者は出入口側に、そして今の気持ちで考えてくれ」

 旦那がそう言うと、まぁさっき俺が言った3人は当然の如くだったけどそれ以外にも10人以上がこっち側来たんは驚いたな。

 で、結局旦那や俺含めた19人が所謂、戦闘班志望、他が生産班になったんだけど、比率おかしいなぁ、分かってたけど。

「じゃあ、次に戦闘班は俺、コペル、カイ、シリカの4人を除いた15人で5人3組のパーティーを作ってくれ。生産班はちょっと待っといてくれ」

 

 そう言って旦那は俺らの方へやって来る。

「んで、旦那よぉ~。俺らを省いた目的は?」

「まぁ、落ち着けって。省いた俺らは戦闘班の中でも攻略優先組だ。基本的にはこの4人の内3人で最前線を攻略しに行く。そして、残った一人が5人のパーティーのリーダーとなって食料探し並びに生産組の素材集めのアシストだ。リーダーがつかないパーティーは基本待機だが安全マージン……まぁ、言ってしまえばある層のボスを除くMobの最高レベル+10程度上乗せしたレベルを持ったものならリーダーなしでもレベル上げや食料探索等々の圏外へ出ることを許すとする」

「長ったらしいな~、要するに俺らがリーダー、5人の班はグループ、で、安全取れるならグループのみで圏外出てOKってこったろ?」

「まぁ、要約してしまえばそういうこった。ここまでで質問ある奴はいるか?」

 周り見ても手上げる奴はいねえか。ま、割と丁寧だったから居はしねえか……。

「まぁ、じゃ、こっちはそんな感じで適当に決めといてくれ。生産班にも指示出さねえとだからな。決めたら解散でいいぞ」

 そう言って、旦那は出口の方へ去っていった。

 しかし、適当すぎんだろ!丁寧って言ったの取り消すわ!俺らに教えるって言ってたスキル構成とか全く教えないで行っちまったら世話ねえぜ。

 仕方ねえから知ってそうなやつ……まぁコペルだわな、に聞くか……

「なぁ、コペル?」

「なんだい?」

「旦那がスキル構成に関して全く教えてくれなかったからさ、教えてもらいたいんだけど?」

「……分かった。じゃあ……」

 そう切ると、グループ決めをしている方へ向き直って全員に聞こえるような大声で言い放った。

「とりあえず、フレッドの代わりに僕がスキルについていろいろ説明するからグループが決まり次第集まってくれ、僕もβテスターだから君らよりは知識はある!」

 このあとレストランの貸切時間ギリギリまでスキルについて色々と叩き込まれた。……コイツに説明させるととてつもなく時間をとること含めていい勉強になった。

 

 

 

?side

 

「さて、待たせて悪かった。君ら生産班にはまず「職」を決めてもらう」

「職?」

 目の前にやってきたギルドマスターのフレッド?は来るなりよくわからないことを言った。

 この世界にそんなシステムはなかったと思うけど?

「言ってしまえば、俺らのギルドが残るためのスキル決めだ。具体的に言えば鍛冶だったり料理なんかが該当だな。それを君たち自身が選んでギルドのために役立ててもらいたい」

あぁ、そういうことね。でも、職かぁ……、あたしは昔からお店を経営してみたいっていうのが夢だったけどこんなに早く夢が叶うなんてね、……まぁ現実じゃないんだけど。

 

「そして、君たちには基本は出稼ぎに出てもらうことになる。流石にギルド内に収まってるだけじゃ、生産レベルも上がりにくいからな。んでもって、ギルドの身内同士では金銭の取引は無しで武器等の製作を引き受けてもらいたい。そして、代わりにこちら戦闘班からは君らからくる素材系アイテムの採集依頼等を無料で引き受ける。ありきたりだがこのルールで通そうと思ってる。」

 まぁ、そうよね。じゃないと、ギルドとして組んでいる意味がほとんどないし……

 

「さて、では早速作業に入る。まずはスキル設定で鑑定を選んでもらう。本来初期には自分のやりたい生産系スキルにそれにあった武器スキルを選びレベルが上がり次第[鑑定]を入れるスタイルが普通だが、君らは最初の方はフィールドに出ることはない。故に商売をする上で必須と言える[鑑定]と自分のやりたい生産系のスキルを入れてもらう。ただし、今のところは[鍛冶][裁縫][料理][革細工]の4つのうちから選んでもらいたい。これはこの世界における最も需要のある生産系スキルだ。余裕が出来次第別のスキルを追加していってくれ」

 

 あたしはウィンドウを開きスキル設定[鑑定]を探しながら目の前のフレッドの話を聞く。

 あともう一つ……か。ふと目に止まったのは[鍛冶]のスキルだった。女子としてどうなの?と思わなくもなかったけど、気になってしまったものはしょうがない。 あたしがスキル設定の場所で[鍛冶]を選び終わってしばらくするとフレッドが続きを話し始めた。

 

「さて、大方は決め終わったと思う。全体で話すのはこれで終わりだ。あとは同じ職を選んだ者同士で集まりそこの代表を決めてくれ。代表になったものはそのあと俺のもとへ。それ以外は解散だ」

 

 フレッドに言われるままに[鍛冶]を選んだ子達を探して集まると、50人と他に集まっているところと比べると大分多い事となっていた。……やっぱり、女の子は少なかったみたいだ。でも、こっから代表を選ぶとなると全くの情報もないわけで……、知り合いもいないしどうするんだろう?

 

「君でいいんじゃね?」

 

 急にちょっと離れたところにいた男の子があたしの方を指差して言った。

「え!?あ、あたし?」

「だって、そうじゃん?「鍛冶選んだ人集まって」って言ってまとめたのあんたじゃん?何も情報ないんだからさ、ここはぱっと決めちゃおうよ」

 

わいわい……がやがや……

 

 周りからもあたしを後押しする意見があちこちから上がってくる。

 確かに、唯一の情報と言えるようなものがあたしが呼びかけをしたということぐらいだけど、それでも急にそんな大役任されるのもあたしには荷が重すぎると思っていた。

 だから周りに向けて言った。

 

「ちょ、ちょっと待てよ!だってほかにやりたい人とかいるんじゃないの!?」

 と苦し紛れの反論を出してみたものの、この流れの中、自分を推すような勇者はいなかったようで……

「まぁまぁ、じゃあ、こうしよう。この中で、この人がリーダーとなるのに賛成の奴は手を上げよう。じゃ、手ぇ、上げ!!」

そう言った瞬間、周りのみんなは全員手を上げる……あたし以外。

「……分かったわよ!鍛冶の職長はあたしが引き受けるわ!あたしはリズベット、よろしく!!」

 半ば自棄気味に引き受けると、拍手の山が飛んできた。……あの時のコペルだっけ?って人もこういう気持ちだったんだろうなぁ~としみじみ思いながらあたしはフレッドの所へ寄って行った。

 

「ほう、鍛冶職は君が代表か、よろしく!じゃあ、代表4人が集まったとこで重役会議と行こう。まぁ、まずは軽く自己紹介と行こう」

リーダー決めが一番遅かったのはどうやら自分たち鍛冶だったらしい。

 

 軽い自己紹介のあと、会議が始まった。

「まぁ、とは言っても軽い確認作業だけだから会議と言えるもんじゃないかもしれないな。まずは君らにサブマス権限を与える。そして、君らには店を持つ権利を与える」

「店?ってことは職長以外は店を持っちゃダメなの?」

そんなんじゃ、売り物を出すことはあたしたち以外できないことになっちゃうけど?と思っていたらフレッドは苦笑しながら言った。

 

「ちょっと語弊があったな。もちろん出店だとかで売るのはありだ。俺が言うのはギルドの資産を補助にしてプレイヤーホーム……まぁ、自分の店を持つのは君ら職長に限るというのを言っているのさ。プレイヤーホームの店ってのは作業場を独占出来るだけでなく、周囲のプレイヤーからの信頼度も高くなりやすいが、プレイヤーホームだってただじゃねえ。バカみたいに高い。そこで君らにはこれ!と決めた物件に対してギルドの総コルから5割まで引いて使うことを許す。故のサブマス権限だしな。ただ、やたらに建てられてもこっちのコルにだって限界があるから職長だけの特権としてえわけよ。まぁその分君ら職長には血眼になって働いてもらうけどね。なんせ長なんだからさ」

 

 ……随分重いことを軽く言ってくれるねぇ~、この人。

 まぁ、あたしも代表になったからにはほかのみんなに負けないようには努力するつもりだったからいいけどさ。

 

「まぁ、今、長ったらしく説明したが、今日はこれにて解散だ。ほかに意見がある奴は質問をどうぞ?」

 

 このあと店に関する数点の質疑応答があって今日の会議は解散した。

 

 

 




とりあえず、ここまでが序章というより私ALHAのSAO世界の説明といった感じです。

そして、やっとリズは出せました。

え?心情も発言も大して入ってないじゃないかって?まぁ、彼女には後でたっぷり仕事あるんで今は勘弁を……。

そして、次回は時間が飛びます。レクチャー会もやろうと思ったんですけど、正直蛇足な気がしてやめました。

本編入りたいってのが本音だったりしますが、レクチャー会なんてシリカとカイがフレッドの指示に従ってMob倒すぐらいしかやることないですからね!

ということで今回はこのへんで……、ではでは!
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