IS(インフィニット・ストラトス) 未来(あす)を目指す超越者と純粋な存在 作:ナハト・リコリス
ラウラとかのバトルを期待した方もいるかも知れませんが、色々と他に書いてる作品の方が考えやすいので、この作品に関してはさっさと終わらせることにしました。
なので、この話で原作2巻の話は終わりです
トーナメントが終わり、俺達は少しだが楽な日々を送っていた。
生徒会室で手伝いをしながら、俺達は話をしていた。
「あの疫病神も消えて少しだがせいせいしたな」
「まぁ、あいつも織斑千冬の強さにしか目にいってなかったからな。自業自得だよ」
「アレに関しては、いくら織斑先生でも手は出せないからね」
問題児とも言えたラウラ・ボーデヴィッヒに関してだが、実は数日前にドイツ政府からの要望で、このIS学園から【退学】させられた。
事の起こりは数日前に行われたクラス対抗戦のトーナメントで、ラウラは抽選で選ばれた相棒の箒と共に、刹那とシャルロットのペアに一番最初に始めた初戦で激突したのだ。
だがしかし、個人での戦いしかしないラウラは、刹那とシャルロットのコンビネーションにより、邪魔者に近い箒をあっさりと倒された後はあっさりとヤラれそうになったのだ。
そして本来ならそのまま彼女の敗北で終わる筈であったのだが、ヤラれそうになった彼女のISには国際的に禁止されていた【VTシステム】が搭載されており、ラウラは戦いの中でシステムを発動させたのだ。
その結果トーナメントは中止となり、VTシステムによって現役時代の織斑千冬のような姿が現れたのだが、刹那とシャルロットの前では実力差がありすぎた。
刹那とシャルロットは幻想郷での実力が数段上の存在達との弾幕ごっこや実践経験も有り、オマケに決められた動作しかしないお人形のような過去の織斑千冬レベル以下の存在では相手にならず、あっさりとラウラを救助して倒したのだ。
そしてその翌日、ドイツ政府はテスラ・ライヒから提供したラウラの学園での問題となる態度を重視し、ラウラは朝のHRに参加したのだが、俺はラウラより少し遅れて教室に入ったのだ。
その際にラウラから専用機の状態を聞いたら、予備パーツで修復したと聞いた後、俺はラウラに専用機を提出するように命令した。
流石の事態に教室は騒然とし、ラウラ自身も怒った。
「な、何故お前に私の『これ。テスラ・ライヒ宛にお前への通達書類だ』えっ?」
ドイツ語で書かれていた書類にラウラは目を通すと、ラウラの顔は一気に真っ青に染まり、ガクガクと全身が震えていた。
「そ、そんな、馬鹿、な」
流石のラウラの状態に皆が不思議そうにしているので、俺が代わりに見せた書類の内容を読んだ。
まぁ色々と形式的な部分もあるので、皆に分かりやすく書かれた内容を要約して説明した。
「ラウラ・ボーデヴィッヒに関しては、学園でのクラス対抗戦の戦績に関わらず、クラス対抗戦が終わり次第、当人の我がドイツでの軍人としての資格並びに国民としての資格を永久剥奪し、本国への来訪はどんな理由があろうとしてはならないするものとする。当人の専用機は即時返却を要望し、学園から退学させるものとする」
ラウラ・ボーデヴィッヒはドイツ本国から切り捨てられたのだ。
流石の内容に周りも何も言えない様子であったが、俺は助ける気すら無かった。
織斑の馬鹿はラウラを助けようとしたが、この書類はドイツ本国から正式な書類で、日本政府と学園にも同様の書類が出ていること、オマケにラウラを引き取るにも、ラウラ自身はどんなに頑張っても国家代表候補生の座には戻れないことを伝えた。
「全てこいつが今までやってきた事のツケの結果だ。寮の部屋のお前の荷物の荷造りは手伝ってやるが、それからは俺も知らん。今日の昼までに学園から出て行けとの通達だからな」
そしてラウラを連れて寮の部屋に行き、少なかったが彼女の荷造りをした後、ラウラは学園から去って行ったのだ。
同時にこんな風になってしまった時点で、彼女に生きる道は何処にも無いのだ。
何しろ国籍無しの上に身元を保証するものすら無く、軍人としての力量があると言っても、彼女に一般的な知識がほぼ無いのを知っている。
オマケに本国であったドイツの土を二度と踏むことすら許されなくなったのだ。
この時点でラウラ・ボーデヴィッヒと言う存在はこの日本から出ることすら許されないが、帰る場所すら無いのだが、俺は彼女のこれまでの行動を考えれば助ける気すら全く無いのだ。
後はどんな人生になろうと、彼女次第だろうとして、見送りを終えて帰るのであった。
そして冒頭に戻るのだが、次の臨海学校に関しての準備に忙しかった。
と言うのも、実は旅館やホテル等からはIS関係者は良い目で見られていないのだ。
何故かと言うと、大半の関係者が【自分は選ばれた人間】みたいな感じで色んな所で問題行為を起こし、そのためIS関係者はこの手の人間達からは白い目で見られているのだ。
そのため一部は金払いが良いがとし、関係者が泊まる場合は他の客を入れないようにして対応し、極力男性従業員が被害を受けないようにしているのだ。
「全く、たったの10年くらいでここまで酷いとな」
「そうなのよね。私達の年齢ですら嫌われてるから、事前に引き締めも大事だもんね」
そして何とか臨海学校を行う旅館の予約等もでき、俺達は臨海学校への準備をしつつ、シャルロットと簪の二人には新規開発した専用機を持たせるようにした。
問題だった装甲も完成し、試作品だが完成したのだ。
同時にこの装甲の完成により、俺と刹那が運用するつもりでもある【真の専用機】開発も始まった。
これが完成した時、世界は新しい道へと進むことになると信じて
読者の方々だけに、ラウラのその後をお教えしよう。
ラウラは学園から出てから駅に到着する前に、特殊部隊のような人間に捕まり、意識を失うのであった。
そしてラウラが意識を取り戻すと、今の自分が全裸状態で、首には首輪のような物が有る以外、何も無い部屋にいる事が分かった。
突然部屋に明かりが灯ると、そこにモニターのような存在が現れ、モニターには影のような存在が映し出された。
『ようこそ、家畜小屋へ』
「家畜小屋だと?」
『その通り。各国の国家代表候補生達の中でも落ちこぼれとされる存在達がここに移送される。君はその中では初の国家代表候補生になるね。まぁ元だけど』
ラウラも意味が分からないでいたら、数十人の裸の男達が部屋の中に入ってくるのであった。
『どこの国も国家代表になる程の人材を育成するには金がかかるからね。つまりここはちょっとしたリサイクル場なのさ』
そう言ってモニターは消え、ラウラは男達を倒せば良いと思ったのだが、その瞬間に首輪のような物から電力が流れ、その場に倒れた。
そして倒れたラウラはこの部屋に来た男達によって、決して終わる事の無い地獄に連れて行かれるのであった。
この家畜小屋と呼ばれる場所は、女尊男卑によって男子の数が減るのを危惧した各国が裏で運営している【人間牧場】なのだ。
使われる母体は各国の国家代表候補生の中で落ちこぼれとも言われる存在達で、そう言った存在を公式には死亡した扱いにし、ここに移送するのだ。
そして彼女達は二度と日の光を見る事は無い。
この家畜小屋とされた場所で、母体が壊れるまで妊娠と出産を繰り返し、死んでもその肉は残った家畜とされた子達の餌にされるのだ。
産まれた子供達も男なら手厚く保護され、この場所が管理している特別施設で育てられる。
だがしかし、女は即座にこの家畜小屋で一生を過ごすだけの存在になる。
女達には名前は与えられずに番号だけが振られ、日の光も外の景色も一度も見られずに一定の年齢が来たら殺され、医療用の移植臓器生成や輸血の為の道具として扱われるのだ。
時には新生児の時点で殺され、その臓器を運用される場合もある。
医療用の存在として扱われるのは、この牧場の前身が捨て子等や重犯罪者を利用した非合法の場所で、彼等を使って人体実験等も行われていたからだ。
それがISができてから用途の一部が変更されて運営しているのだ。
そしてここで生まれた彼女達は最大でも20歳までしか生きられない。
20歳になった存在は即座に処理され、全てを後の医療用の物品として冷凍保存されるのだ。
こういった誰も知らない犠牲により助かる命があるとは、誰も知らない。
ここでは女達はただの家畜なのだから
そしてここに来てしまったラウラは、逃げることも何もできず、死ぬその瞬間まで家畜として生きていくのであった。