IS(インフィニット・ストラトス) 未来(あす)を目指す超越者と純粋な存在 作:ナハト・リコリス
後もう一つはこの話もさっさと終わらせようかなと思ってきてますので
「君達があれの乗り手なんだ」
ISの産みの親にして今の世界を作り上げた元凶とも言える存在である篠ノ之束が俺達の目の前にいた。
同時に俺はこの瞬間を心待ちにしていたのだが、過去の事件での件もあり、何時か目の前のこいつと織斑千冬、そして織斑秋斗と篠ノ之箒やその他を含めたクズとも言える人間達を楽園という名の地獄に送ってやろうと決意を固めるのであった。
何故このような状態になっているのか、事の起こりは数時間前に遡る。
臨海学校に来た俺達であるが、旅館の人達からの視線の一部は冷たいものがあった。
事前に皆には説明しておいたが、流石にこんな風な視線を受ける羽目になるとは思わず、皆も少し沈んでいた。
「こりゃ前に何かあったな、ここで」
「IS系は武器の関係上銃火器が多いから、前に爆発漁法みたいな方面でも有ったのかも知れないな」
俺達がそんな風に話をすると、一部は意味が分からないみたいになったらしいので簡単に説明した。
「俺達より前の人達がここ等辺でグレネードとかの爆発系の火器とかを使って、この辺の海産物や生息域の部分にダメージを与えすぎたんだろうってこと。下手したら数年後には海産物は全く食えなくなるみたいな真似を平気でしたんだろう」
そう言うと流石にそれは無いだろうと言う人もいたのだが、実はISが出来て間もない事には平気でやっていた事実であると答えると、大半が唖然としていた。
「第一世代から第二世代の前半位の時期までなんだが、対IS用にどんな装備が有効化なのかとかで、色んな装備が開発されていたんだ。まぁそういったデータが今のIS開発にもいかされてはいるんだが、同時に農業や漁業みたいな生産業の部分に後々で多大なる悪影響を与える部分が多かったんだ」
この手の方面は未だに開発したりする部分としたが、もう一つは自分達よりも前の人達が旅館側に迷惑をかけた可能性もあるした。
装備等の方面と時期は同じなのだが、この時のIS操縦者は横暴すぎる人間も多くいて、結構周りに被害を出していたりするのだ。近年は少なくはなっているが、全く無いという事案にはなっていないのだ。
先輩達から後輩に対して送られた負の遺産とも言える事案に対して皆も何も言えず、自分達はしっかりとしようと考えてはいるらしいが、恐らく無理だろうなと思った。
何しろ蒼天の騎士として色々と調べていたが、この世界に関してはヴェーダの予測でも将来的に自分達の手で滅亡するのが目に見えており、俺達もあと数年したら幻想郷に完全に移住しようという話まで出ているのだ。
同時にこの世界に来るための扉は完全に締め、調べる事も何もしないとしてあるし、俺としてもこの世界が消えようがどうでも良いくらいになっているほど、この世界への愛着だとかそんなものは無いのだ。
「(ヴェーダの予測でも運が良ければ総人口が今よりも桁数が二桁か三桁、悪ければ五桁近く減った上に、文明が大幅に退化して江戸時代レベルになる可能性があるけど、今の人達じゃ食料不足や医療品等の準備等は補えないだろうな)」
何しろ現状日本での食料生産の大部分をテスラ・ライヒの食料部門で賄っており、農家への支援等よりもIS開発や操縦者候補の女性達への支援目的の出費が多く、色々と面倒が多いのだ。
医療品に関しても女性用は多いが、そのための原材料確保が難しい状態なのを大部分が理解していないのだ。
「(まぁ別口でやってる地球と同じような惑星開発も行ってるから、俺達からすると地球がどうなろうと関係無いんだよな)」
実は俺達の運用するISの装備や武装チェック等を兼ねて、地球ではできなくても太陽系外に地球と似たような環境の惑星を探査機を造って探していたのだ。
そしてラウラの断罪から数日後、目的の惑星を発見し、現在も調査している。
現時点での調査結果では、地球と似た環境で人類に対して危険だと判断するような知的生命体や危険な動植物、人体や地球上の生命体に対しての有毒物質等は確認されていない。
幻想郷の面々とも話し合い、最終的には幻想入りした人間達が生活する惑星にしようとなっている。
これに関しては現在の幻想郷ではこの地球から幻想入りして来た面々が多くなり、現時点で幻想郷での受け入れが難しくなっており、この惑星が大丈夫だと確定したら、幻想入りしてきた人間を移住させる計画が立っているのだ。
何しろ地球と似た環境下の上に、知的生命体の反応も無く、開拓惑星で好条件が多くて良い上にこれから幻想入りする人間が増加した場合、幻想郷でも人口増加に伴う様々な案件が発生するのが目に見えており、これ以上は面倒を見きれない言う幻想郷の面々の思いと、今更幻想郷以外の他の場所に行きたいという思いも無いと言うのが理由である。
俺達のISの装備や武装チェックと、幻想郷の面々が遊びに来たりするように一部の広大な土地はこちらが保有するが、それ以外では幻想入りした人達自らの手で開拓していくようになる予定である。
まぁそれでも当分の間は惑星の調査を行い、大丈夫だと確定したら工事を行い、生活拠点も含めテスラ・ライヒ社のIS関係を除く全てをこの惑星で運用できるようにするだけである。
基本的にIS関係はあと数年でどうにもならないと予想もしているので、そこまで力を入れる必要性は低いし、テスラ・ライヒのISを除いた全ての仕事がこの場所でできるよう段取りさえつけば、地球側にある全ての施設や工場は適当な理由をつけて国に売り渡す予定にしてあるのだ。
話を戻すが、初日に関しては海で遊んだり、ビーチバレーをしたりして楽しみ、2日目には専用機持ちと一般に分かれて訓練を開始するとなっていたのだが、何故か篠ノ之箒が専用機持ちの場所にいたので全員が不思議に思っていた。
するとそこに篠ノ之束が現れた挙げ句に、妹でもある篠ノ之箒に誕生日プレゼントを兼ねた専用機《紅椿》を渡すのであった。
そう思いながら紅椿を貰って有頂天になっているバカを見ていたら、山田先生が走ってきて織斑先生に何かを言うと、緊急事案が発生したのか訓練は中止となり、専用機持ちのみが旅館に造られた臨時作戦室で話し合いになったのだ。
実は【銀の福音《シルバリオ・ゴスペル》】と言う軍用ISが運用訓練中に突然暴走し、しかも暴走している福音が進行している方向が俺達のいる場所であるらしく、この異常事態を俺達が対処をするようにとIS委員会から言い渡されたらしいのだ。
流石の内容には俺達も唖然としたが、提供されたデータを見る限りでは今回の作戦は一撃必殺となり、白式を保有する秋斗がメインの作戦となった。
俺と刹那の機体に関しては超高速戦闘は可能としたが、俺と刹那の二人は確実に攻撃を当てるための援護に徹し、レイナが目的地まで秋斗を輸送すると言った作戦内容になりかけたするのだが、それに篠ノ之束が待ったをかけたのだ。
理由に関しては妹に送ったプレゼントの紅椿は現在机上の空論とも言える【第4世代型】の機体で、秋斗の白式は第4世代型の試作機と言われたのだ。
するとレイナは超高速戦闘用のユニットのインストールが終わっておらず、俺と刹那の二人は事前にして完了しており、秋斗の輸送するのは篠ノ之に変更になったのだった。
そして今回の作戦状況をクリス・シャルロット・簪の三人と一緒に二人でどうやって事態を対処するのかを話し合っている時に、冒頭のような展開になったのだ。
「確かにそうですが、何か問題でも?妹の機体の調整は終わったんですか?」
「それなら大丈夫だよ〜。調整なら終わらしてきたもん。それよりも、君達のISのデータを見せてほしいなぁ」
「却下ですね。ISの制作者とは言え我がテスラ・ライヒの開発したISのデータを見せるわけ無いでしょ」
俺達を好奇心と言うよりも、遊び道具的なものなのだと見てすぐさま理解した。
だからこそ放置したのだが、色々と言ってから退散したが、大人のくせして子供とかしか言いようのない人物であったが、消えたと同時に紫さんに来てもらった。
実は話し合いの前に幻想郷にいる紫さんに連絡をとり、紫さんの能力であのクソウサギの居場所を調べてもらうことにしたのだ。
「それであの子はどうするの?」
「前に見つけた惑星にあのウサギとその周りも含めて送ってください。但し、見つけた中で駄目とした惑星ですけどね」
紫さんにそう言うと簡単に納得してくれた。
実は太陽系外の惑星探査の際、人間が住むことができるのだが、危険生物や危険な物質が存在する惑星を複数個は見つけているのだ。
そのため幻想郷の移住計画用の惑星はほんとに貴重なのだと理解もできた。
その中のどれか1つに送り込むように頼んだので、あのウサギはこの地球から完全におさらばするだろうし、あいつの協力者がいたとしても、一緒にいる時点で裏の関係者かまともな人種ではないと判断できるとし、一緒に葬り去れるならこの世界のためにもなるだろうとした。
序に紫さんには後々で織斑姉妹と箒、レイナ達も送る予定にしてもらったので、クソウサギに関してはそれまで生きていればマジであろうと思うのであった。
同時に紫さんとの話し合いが終わった後、作戦開始までに一度俺達のISに何かしらの細工をされてないか確認したかったのだが、俺と刹那のは時間的に無理で、他の面々はしっかりと調べておくようにしておいた。
そして1回目の福音との戦闘結果に関してで言えばだが、最悪の一言であった。
作戦開始の場所で俺と刹那が敵と交戦し、隙を見て秋斗の白式による一撃で落とす作戦だったのに、俺達二人の機体が途中から動きが突然制限され、秋斗の一撃は少しだけ何とか福音に当たるも落とせず、更には作戦区域内に密漁船と思われる船舶を確認し、俺と刹那は船舶の人間を福音からの攻撃から守ろうとしたのだが、あの二人は船舶の人間達を無視した行動をとり、俺達二人が防がなければ船舶にいた人達全員が死んでいたかも知れない事態を平気で起こしたのだ。
そして二人してエネルギー切れを起こし、俺達は二人の変わりに攻撃を受け、二人を強制的に撤退させたのだが、その際の攻撃を織斑が篠ノ之を庇って撃墜され、篠ノ之は織斑を連れて撤退した。
そして福音は撤退する二人ではなく、何故か俺達に狙いを変更し、俺達も色々と設定しているエネルギーが危険領域な上に、篠ノ之束との接触時に何かされた事が確実で、機体制御方面が変な状態なのもあり、何とか一撃を入れた後は二人して撃墜され、俺達二人は彼奴等が密漁船扱いにした人達に助けられた。
戦闘後に福音は何処かに消え去り、この人達のことが作戦室に知られたからか旅館には迎えの人達付きで帰ってきたのだが、実はこの人達は密漁者ではなく、船が故障して運悪く事故であの場にいた被害者で、更に運が悪いことに通信機も壊れていたらしい。
こればかりは色々と不安が重なっていた事案として仕方ないのだが、自分達の命を危険にさらした織斑と篠ノ之の二人に対して滅茶苦茶に怒っていた。
そして問題の本人達に関しては、撃墜された織斑は布団で未だ何故か寝ていて、篠ノ之は専用機を捨てようとするしで、俺達が帰ってきた後に俺達だけで作戦等を含めた話し合いをしていた時に参加してもらった鈴から教えてもらった。
因みに俺達の機体に篠ノ之束によって細工をされた報告に関しては織斑先生等にはせず、仲間内だけにし、クリスやシャルロット、簪にも俺達と同じような細工がされていた事が判明した。
「恐らく狙いは俺達の機体のデータ取りと、今回の事件で邪魔をするなって所だな」
「・・・まさかこの事件って、篠ノ之束による自作自演なのか?」
俺の言葉に刹那がそう言うと俺は頷き、この場にいた面々が唖然としていた。
「妹に対して第4世代なんて何処の国も開発すらしていない製作者限定の超最新機体を渡した後でこんな重大事件の発生があり、そこに俺達の機体に不調するような細工を施したんだぞ?製作者である篠ノ之束による妹に与えた第4世代の性能と、妹がスゴイみたいに世界に知らしめる為だけの自作自演の線以外考えられない事案だ」
俺がそう言うと周りの全てがブチギレていた。
何しろ俺や刹那もであるが、自分達の使っている機体性能を十二分に発揮するのも有るが、努力してこの力を使っている。
他の面々も専用機と国家代表候補生としての資格を手に入れる為に努力し、その努力の結果で今の地位を手にしたのだ。
使用しているISも現時点での最新鋭機に近いが、それを自分の造った機体と妹の華々しいデビューを飾る為だけに利用されたのならば、話は全く違うからだ。
クリスやシャルロット、簪ですら怒りの声を上げ、鈴ですらブチギレていたが、俺はこれからどうするのかを話し合うことにした。
まず第一に俺と刹那は現時点では参戦不可能なのだ。
何しろ俺達二人は数分前に帰ってきたばかりで、オマケに機体を不調させたプログラム等の除去とエネルギー回復がまだできてないからだ。
「今からするにしても時間がかかるし、オマケに現時点での福音の居場所も不明だ。まぁ居場所を探すのは簡単だが、ウイルス除去に時間がかかると見ていいだろうしな」
そんな感じで話をし、結果的には福音の居場所が確認出来次第、篠ノ之の馬鹿を含めた全員で参戦し、これを撃破となった。
「シャルロットと簪の機体は最新機体に変えてあるし、人数的に考えて何とかなるだろうが、こっちもこっちで何があるか分からないから参戦できるように準備はする」
そう言って俺と刹那の機体にヤラれたであろうウイルス除去とエネルギー回復を同時に進行させ、他の面々も作戦を開始するのであった。
現在の地球での総人口が80憶人と言われてますので、そこから予測の人口減少を考えたら、分かりやすいと思います