IS(インフィニット・ストラトス) 未来(あす)を目指す超越者と純粋な存在 作:ナハト・リコリス
因みに出てくるのは分かりやすいかな?
俺と刹那は機体のウイルス除去とエネルギー回復を同時並行して行っていて、映像越しであるが他の専用機持ちの面々は福音との戦闘を行っていた。
6人もの専用機持ちの内、シャルロットの新機体フリーダムと、簪の新機体エクスバインに関しては二人が前に使っていた次世代型訓練機を元にした物よりも数段性能は上で、フリーダムは高機動で多数を殲滅する能力持ちなので、今回の福音の相手には丁度良い上に、エクスバインは専用パーツを付けることで近接格闘と中遠射撃型の両面になれる為、エクスバインは射撃型のガンナー装備で運用してもらっている。
但しオリジナルのような重力兵器ではなく、ビーム兵器と実弾兵装を合わせた物になっているが、戦闘面では問題は無い。
同時にこの作戦の要はクリスのケルディムの特殊運用装備として超遠距離狙撃型の大型スナイパーライフルによる狙撃である。
スナイパーライフルに関しては実弾兵装で、両肩部に専用の遠距離狙撃用のレーダー等を装備し、装弾数は3発と少ないが、専用レールガン【グングニル】による狙撃を目的としているのだ。
まぁ装備の関係上機体がその場から動けなくなるという弱点はあるが、超遠距離からの狙撃でもある為、相手は相手に近付く前に倒されるのが目に見えているのだ。
弾数が3発なのも武器の冷却時間等が理由だが、宇宙空間等でなら、推定であるが38万キロ以上を有効射程とすると試算したほどだ。
(ストライクガンダムのライトニングストライカーパックと同じ有効射程になります)
映像越しであるが休眠してエネルギー回復を図っていた福音に初弾が命中し、そこに他の面々の攻撃が入っていき、初弾で受けた威力が高過ぎたのか福音の機動性や攻撃が自分達との最初の戦いの時と大きく違い、そして戦闘を見て放った2発目の狙撃を受けて福音は完全に沈黙し、操縦者保護で福音の装甲が消えて落下していたパイロットも鈴が回収し、福音戦は完全に終わりを告げたのであった。
まぁクリスの狙撃能力と、今回の運用ができるか待って来ていた狙撃ライフルのおかげと言えるが、俺達としても戦闘が無いから良いかと思っていた。
だがしかし、事態は突然一変した
戦闘空域の近くにミサイルのような物が現れ、そして福音と戦った面々と相対するような形でそのミサイルが自爆し、爆炎の中から上半身が円形の形をした巨大なISの反応をした異形の姿をした機体が現れたのだ。
「な、何だあれ!?」
「この見た目って、まさか!!」
映像越しであったが、そこには異形とも言えるISが存在していた。
基本的にISはパワードスーツの系列なので2・3M級の装備であるのだが、映像に現れたのは10Mは超えているであろう存在で、しかも両肩と言える部分には巨大な2門の砲門を持っていたのだ。
そしてその機体の両肩部から放たれた極太のビームを何とか全員が回避したのであるが、一時的とは言え海を切り裂いたと言える火力に驚愕していた。
俺はすぐさま福音の操縦者を抱えた鈴に通信越しで撤退命令を出し、鈴も状況を理解しているのですぐさま撤退をし、他の面々は鈴を守る目的もあって謎の存在に攻撃をしかけたが、バリアのような物をはられ、最後の一発をクリスが放ったのであるが、それすらも直撃したにも関わらず無傷で存在していた。
流石に現時点で最強の攻撃を受けて無傷となるとヤバいと思って戦闘空域の全員に撤退を通信越しでいようと思っていたら、今度は映像から全てが乱れ、完全に通信が途絶してしまった。
「クリス!急いであいつ等の撤退支援に迎え!!状況次第ではチャフでも何でも使って全員で何とか逃げろ!!」
『わ、分かりましたわ!』
流石の緊急事態に俺達ですら最悪だと思った上に、ウイルス除去とエネルギーもどちらも半分を少し超えたくらいしかできていないので、最悪過ぎると思ってしまった。
クリスを先行させて事態の対処を図るしか現状ではできる手段が存在しないのが最善の策というのは何と言うかである。
「・・・和輝、もしかさてあの機体を知ってるのか?」
「・・・あぁ。俺が知っているのと同じならアレの名称はデストロイガンダム。機体系列的には拠点殲滅に特化している存在なんだが、同時にアレは普通の人間には扱えない仕様のものだ」
「普通の人間に扱えない?」
「俺が知るのと同じならデストロイは機体制御や火器管制システムが複雑化しすぎたんだ。結果的に普通の人間には対応できなくて、薬物とかも使った非人道的な処置を含めて造りあげた強化人間でしか対応できない存在になってしまったんだ」
「・・・まさかと思うけど、それだとデストロイは俺達が知る限りでの人間なら、ラウラが操縦してるって可能性があるんじゃないのか?」
「・・・確かにその可能性は有るし、機体の適正という点では合っているだろうが、篠ノ之束からしたら福音の性能を当てにしていたなら、アレは完全に不要な存在だ。それにラウラのような存在にあんな物を渡しても、あいつには居場所も何も無いんだぞ?そんな奴に最新鋭の武装とかを施した機体の操縦者に、それもエース級のパイロットなら倒せる拠点殲滅特化以外の使い道が無い専用機の操縦者にするのがいると思うか?オマケにアレは初見殺しに近くて、後々出た存在はアッサリとヤラれてるのか確定している機体だからな」
そう言われると刹那も考えてしまった。
デストロイガンダムは強い系列の存在なのだが、後に登場したデストロイガンダムはエースパイロット2〜3人が上手く連携すればアッサリと倒されているほどの存在に格下げされている。
オマケに現時点で俺達の知る中でデストロイガンダムを操縦する適性が合致するのがラウラだけなのだが、例え篠ノ之束がデストロイガンダムを造ってラウラに渡したとしても、拠点殲滅に特化している機体である以上普通で役に立つような部分は無い上に、手土産に持って帰ってもドイツ本国から不要な存在であるラウラでは意味も無い。
そして福音を篠ノ之束が暴走させたとしたら、デストロイガンダムは必要無い存在なのだ。
だからこそ、誰が何のために俺達のいる場所にデストロイガンダムを差し向けた理由すら分からないとしか言いようが無いのだ。
俺達は機体のウイルス除去とチェックを先に回し、エネルギーは現時点で7割程度の回復したので、機体が万全になればデストロイガンダム殲滅に向かうことにしたのであった。
ウイルスチェックが終わり、エネルギーは戦闘空域への移動込で5割を切ってしまった。
戦闘空域に関しては未だに通信妨害がされており、自分達が来た時には事態は余りにも最悪過ぎる状況になっていた。
実はここに来る前に福音の操縦者を抱えた鈴が現れたのだが、帰ってきた鈴のISの装甲は大破と言っていいほどボロボロで、鈴自身も着ているISスーツも腹部が消え、胸部に少し残っている程度のボロボロであったのだ。
流石の鈴の状態に唖然とした俺達が話を聞くと、何と秋斗が二次移行した白式で戦場に現れたのだが、そこに謎の赤い機体が現れ、巨大兵器と赤い機体の2つが共闘して襲って来て、鈴は逃げてはいたらしいのだが、戦闘に巻き込まれたらしい。
「オマケに現れた赤い機体に関しては赤い粒子を撒き散らしてた上に、ビット兵器みたいなのも使ってたわ。逃げれたのも、赤い機体の操縦者が遊んでくれたからだけよ。悪かったら落とされてたわ」
鈴からそう言われ、俺はその赤い機体が何なのか予想ができたのだが、ここまで来ると最悪を通り越して何とも言えない状況になってきていたのだ。
俺達は鈴と福音の操縦者を他の人達に任せ、すぐさま戦闘空域に向かったのだ。
だがしかし、事態は想定していた事態を完全に超えてしまっていた。
変形して人型の姿になっていたデストロイガンダムと、もう一つの機体はアルケーガンダムであったのだが、その改良型とも言える存在でもあるヤークトアルケーガンダムだったのだ。
オマケに戦闘空域での味方の反応を調べたら生き残っているのはクリス・シャルロット・簪の3人だけで、後は撃墜されている状態であった。
しかも参戦した時に聞いたら3人ともエネルギーはギリギリに近く、俺達が支援しながら撃墜された3人を連れて逃げてもらった。
その間は向こうは待っている様子だが、見た感じではアルケーガンダムがデストロイガンダムの支配権をもっているという感じであった。
同時にヤークトアルケーガンダムがアルケーガンダムに変わっていたが、これは武装や機動性が理由だろうと判断した。
『やっぱりクルジスのガキが乗っていたのと同じ見た目のガンダムか。面白そうだねぇ〜』
アルケーガンダムから発せられた声を聞き、俺は目の前の存在が誰なのかを理解し、俺と刹那だけの特別通信を繋いだ。
「(気をつけろ。あの赤い機体の操縦者はアリー・アル・サーシェスと言って、別世界で伝説の傭兵にして戦争屋と名高い存在だ。下手したら死ぬぞ)」
「(そんなにヤバイ奴かよ。・・・分かった。和輝も気をつけろよ)」
元々デストロイは俺が、謎の赤い機体には刹那に対応して貰うつもりだったので、同時に俺達は機体の制限リミッターを解除してエネルギー表示は完全に意味をなさない状態し、俺達自身の戦闘に関しての制限は全て解除し、完全に試合ではなく【死合】の状態にした。
そして戦いが始まったのだが、戦闘に関しては滅茶苦茶であった。
実は本来なら俺達はビーム兵器を運用できるのであるが、下手にビーム兵器を運用できるのがバレると面倒だと判断していたのもあり、基本的にはビーム兵器を封印していたのだ。
だがしかし、それすらも感じさせない戦いをしたのであるが、アルケーガンダムの誘導兵器であるGNファングとデストロイの周囲を攻撃するビーム兵器による弾幕を回避しながら俺達は戦っていた。
オマケにデストロイは最近こちらが開発したばかりの【PS(フェイズシフト)装甲】か、強化発展型の【VPSヴァリアブルフェイズシフト装甲】である為なのか、実弾攻撃にはほぼ無効に近くて強過ぎたのだが、それでもやりようはいくらでもあったのだが問題があった。
「(機体が鈍い。ウイルスチェックはしっかりとしたが、サブとかにもウイルスを残していたか、あのクソウサギめ!)」
機体の感じがおかしく、本来なら余裕で回避できそうな攻撃が、ギリギリに近かったりと、俺達の機体の反応速度が色々とヤバい感じになっていたのだ。
元々俺達の戦闘に関しても十二分に対応できるように機体は組んであるのだが、幾ら何でも俺達が機体の性能を飛び越えて急成長したというのは無理があるからだ。
そうなるとメインシステム以外のサブシステム周りにもウイルスが存在し、この場でのウイルスの完全除去が出来ていない状態だと判断したのだ。
恐らく機体性能的にもこの場でデストロイガンダムを余裕で倒せる程の性能差と力量があるのに、クズウサギのウイルスが原因で十二分に力を発揮できないのもあって最悪でしかなかった。
このままだと敗北すると思っていたのであるが、そこにクリス・シャルロット・簪の3人がエネルギーと弾薬を回復させて戻って来て援護をしてくれたのだ。
3人の援護のおかげで何とか持ち直すと同時に、俺達の機体は二次移行《セカンド・シフト》し、刹那の機体は【ダブルーオークアンタ】になり、俺の機体は【ビルドストライク・エクシードギャラクシー】に変化した。
そしてダブルオークアンタを見て撤退を考えたアルケーガンダムであったが、俺が刹那にアルケーガンダムを逃がしたら、何処かで戦争を引き起こす要因を作り出す可能性があるとし、刹那はアルケーガンダムを撃墜した。
同時に機密保持なのか撃墜したと同時に機体は自爆したので、AIか何かしらの遠隔操作型だったのかと後で思ったほどである。
何しろアルケーガンダムがいる間はセンサー系がうまく機能しなかったので、自爆して初めて人が操縦していなかったのかと思うほどであったからだ。
俺はクリスと簪の援護を受けながらデストロイガンダムの胸部を攻撃して胸部を破壊し、同時に機体の中心部分にある生体反応がある近くを破壊すると、そこには無数のケーブルで繋がれたラウラが存在していた。
だが同時にラウラはこちらを認識できる様子では無く、完全に壊れたような言動等があり、ラウラが自爆するみたいな言動を言ったので何とかラウラを救出し、同時にデストロイガンダムは自爆した。
そしてラウラから事情を聞こうと近くの島に移動したのであるが、ラウラは壊れた様子でこちらの言葉には反応すらせず、最後には生命活動は停止していた。
何とも言えない事件の終わりであったが、俺達は後味が悪い終りを迎えるのであった。
ラウラファンのすみません
因みに次の話でラウラが何故デストロイに乗っていたのかを書きますが、ある意味悲惨です