かぐや姫はバッドエンドを否定する 作:超弩級組織最終兵器対神破動砲_魂改
<彩葉視点>
かぐやが月に帰った後、いろんなことがあった。
引きこもって、立ち直って、歌を届けて、ヤチヨに会って、8000年の物語を聴いた。
「ヤチヨ!ネムッテ!」
「はーい。おやすみ」
そして今、ヤチヨはスリープ状態になって寝ている。
FUSHIによると、
「充電とアップデートと記憶の整理のため、定期的にスリープ状態になる必要がある」
ということらしい。先ほど話をしていた時と同じく、笑顔で寝ている。とても可愛らしい。
その後、FUSHIにヤチヨが隠していた、8000年のことを教えてもらうように頼んだ。
ヤチヨは私のものだ。ヤチヨの楽しかったことだけでなく、辛いこと、悲しいことも全部私も受け入れたいからだ。
「分かった。彩葉なら耐えられるだろう。ただ、かなり驚くと思うから、詳細はヤチヨに聴くんだ」
「? 分った。お願い」
「行くぞお!」
そして8000年分の記憶が私に流れ込んできた。
隕石に衝突して、縄文時代に不時着した。
何もできない自分に絶望した。
せめて、彩葉のことを忘れないように魂に刻み込む。
ウミウシの犬DOGEの体に入り込み、他者と交流する。
数えきれない人と死に別れていく。
出会って別れての繰り返しだった。
人と関わるのが辛かった。
好きになる人もたくさんいた。
命を賭して生きる人たちの覚悟を、私は愛していた。
そうして時代が過ぎ、インターネットが発達した。
もと光る竹を取り戻し、ツクヨミを作り、ヤチヨになった。
そして彩葉と再会した。
その後、ヤチヨに心配されながらも意識を取り戻し、ヤチヨと会話し、ヤチヨに再びパンケーキを体験させることを決意した。
「ところでヤチヨ、1990年以降について聴きたいんだけどいい?」
「やっぱり気になるよね?」
「あの時、なぜか断片的にしか体験できなかったんだ。聴かせてほしい」
「あの不思議な能力を持つ人たちって何?」
あの記憶にはおかしなところがあった。
ヒテイシャと呼ばれる不思議な力を持った人たちや、UMAと呼ばれる化け物。
特に太陽との戦いなんてものがあれば、必ず今でも話題になっているだろう。それなのに、そんな話を聞いたことがない。
「やっぱ気になるよねー。いいよ、教えてあげる。ただし、それを聴いたら彩葉は家に帰って休むこと」
「2徹した後に8000年の記憶を体験したんだから、寝ないと本当に倒れちゃうよ」
たしかに、眠気も疲れも限界に来ている。芦花と真実にも心配されそうだから早めに休まないと。
私はヤチヨにうなずき、教えてもらうことにした。
「じゃあ手短に言うよ」
「私は1990年からUNIONという組織の構成員として働いていた」
「目的はUMAと呼ばれる存在に地球を壊されないように守ること」
「UMA撃退後は、全世界の人間がUNIONによってUMAの記憶を忘れさせられている」
1973-1999年のアンデラの出来事:リセマラ
次の話からは、ヤチヨによるUNIONでの日々を話していきます。(異世界おじさんみたいな感じ)
ほのぼの多めなはず。
因みに、ヤチヨの話以外ではアンデラのキャラはなるべく出さないようにします。
<彩葉>
8000年分の記憶を体験するが正気を保つ。やちよにアバターボディを作る。
<ニコ>
100回分のループの記憶を体験するが正気を保つ。タチアナに脳波で動く手足を作る。
FUSHIがすんなりと記憶を体験させたのは、ニコがそれ以上の記憶を体験して正気を保っていたから大丈夫だと思ってしまったからです。
(ニコは魂を知覚して利用したため正気を保てたのを忘れてます)
なんでこの女子高生、8000年の記憶を体験して以前の記憶を忘れずにいられるの?