超次元ショップ‼アイディア工場   作:佐岩爽

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コスプレって言うんですかね?
コスチュームって言うんですかね?
分からなかったのでネプテューヌに近いコスチュームにしました。


出会い ~ノワール~

~ノワール視点~

 

今日はラスティション全ての企業が己の技術を国民達に見せる為の展覧会。

私は女神ではなく、一般人に変装して訪れている。

もちろん変装はバッチリ。

…なぜか、すれ違う人達全員が私の顔をジロジロ見ているんだけど。

そんな事を気にせず足を進めると、展示品であるロボット達が来訪者を出迎える。

恐竜型のロボットに目を輝かせる男の子。

調理ロボットに感嘆の声を上げる主婦達。

やはり女神として国民が幸せであるのは嬉しい事だ。

そんな物思いに更けながら奥に進むと所定の場所に人混みが出来ていた。

真上の看板を見てみると、

 

"コスプレファクトリー(試着あり)"

 

と書いてあった。

コスプレと書いてあっては黙ってはいられない!

私は急ぎ足で人混みの中に入っていった。

 

 

~ファクトリー視点~

 

今日はお忍びでラステイションの展覧会に出展している。

店が最近出来た為、客足が少ない。

少ないって言うより一人だけど。

このままだったら赤字になっちゃうぞ☆

って訳で出展がてら宣伝しようと内緒で来ているんだが…

 

「すごいわ!これ"けい○ん!"の桜が丘高校の制服じゃない!私のよりも上手いわ!」

 

超ハイテンションの女神様が居るんだけど。

しかも聞いた感じ自分で作っちゃってるじゃん。

やばい、どうしよう。

バレたら出展中止どころか逮捕じゃん。

とりあえず黙って過ごしかない。

 

「ねぇ、あんたココの人?この店ラステイションのどこに在るの?」

 

はい、アウト。

何でこうなるの!

こうなったら…取引だ。

 

「あ、それでしたら裏の方でお話しませんか?」

「なんでよ」

「ちょっと地図が無いと説明出来ない場所でして」

「はぁ、分かったわ」

 

こうしてブラックハートことノワール様を連れ出した。

 

 

 

~ノワール視点~

 

店員に裏へ案内される。

どこに在るのかしら?

そう思っていたら店員は御札を数枚か私の前に取り出して

 

「どうかコレで見逃してくださいノワール様!」

 

深々と頭を下げてきた。

 

「ど、どこにノワール様が居るの?」

「目の前に」

「違うわよ!私の名前はノワ子よ」

「ノワール様ですよね」

「な、何で私と分かったのよ⁉」

「いや普通に分かりましたけど」

 

上げた顔を澄ましながら言う。

 

「でも変装はバッチリだったはず…」

「いやメガネ着けてるだけですよ」

「そ、そんな…」

 

それでみんな私の顔を見てたんだ…

ショック過ぎで何も言えない。

 

「ま、まぁ気づいたのは俺だけで他の人は気付いてないかもしれないし」

「…みんな気づいているわ」

「大丈夫ですよ!自分で完璧だと思ったんでしょ?」

「…うん」

「なら大丈夫ですよ。ノワール様が完璧だと思ったら完璧ですよ!」

「そ、そうよね!」

 

何か大丈夫な気がしてきた。

 

「よかった。それではコレを」

 

すると彼は私の手に御札を渡してきて

 

「何コレ?」

「ワイロです」

 

とびっきりの笑顔で言ってきた。

 

「ワイロ?」

「いや実は俺の店ラステイションじゃないんですよ。だから、どうかコレで見逃してください」

 

頭に血が昇った。

 

「何で…」

「それは宣伝の為に「バチン⁉」…は?」

 

私は彼の言葉を遮り、彼の頬にビンタした。

 

「何でお金で解決しようとするのよ」

「だって世の中お金ですよ?」

「…最低」

 

怒りの余り御札を投げ捨て、その場を後にした。

 

 

 

~ファクトリー視点~

 

「最低か…」

 

"金はいくらでもやる!"

"あなたの若さが欲しい!"

"頼む‼何でもするから!"

 

「全員一緒だろうが…」

 

地面に捨ててある金を踏み潰す。

何で女神って奴は純粋なんだ?

 

「…ネプテューヌ」

 

親友の名をそっと口にする。

 

「まぁ、いっか。それより後片付けだ」

 

表に出ようと歩き出す。

だが、

 

「ちょっとあなた!」

 

去ったはずのノワール様が俺の元へ走って来た。

 

「何ですか?」

 

先程の事があってか、少し声を低める。

 

「あなたが展示していたコスチュームが大変な事に!」

 

その言葉を聞いた瞬間走りだした。

表に出てみると、コスチュームが全部破かれていた。

 

 

 

~ノワール視点~

 

早速仕事が出来た。

彼の展示品を撤去させ、彼にはラスティションを出てもらう。

…まぁ、あれ程のコスチュームを作ったんだからラステイションに移住して店を開くなら特別に許してあげるけど。

そう考えながら歩いている内に出展場所に出た。

 

「よし早速……え?」

 

前は綺麗に展示されていたコスチュームが無残に破かれていた。

私は彼に知らせようと引き返した。

 

「ちょっとあなた!」

「何ですか?」

 

彼が不機嫌そうに応える。

だがそれに反応する暇は無い。

 

「あなたが展示していたコスチュームが大変な事に!」

 

彼は突然走りだした。

彼の後について行く。

 

「何だよ…これ」

 

彼は足を止めてつぶやいた。

 

「私が戻って来た時にはもう…」

「…そうか」

 

彼はそれ以外何も言わなかった。

 

「あの誰か犯人を見た人はいませんか?」

 

私が周囲の人達に呼びかける。

だが誰も呼びかけに反応しない。

 

「はぁ。誰も居ないわね。あなたはどうする?」

 

彼に聞いてみる。

だが彼は何も言わず破れた破片を集め始めた。

 

「犯人探ししないの?」

「…」

「ちょっと何か言いなさいよ」

「…」

 

私の言葉に何も反応せず黙々と破片を拾う。

 

「あの…僕も手伝います」

「僕も」

「僕も拾います!」

 

周りに居た人達が拾い始める。

ほぼメガネをかけたオタクっぽい人達だった。

他の人達は彼らを訝しめな目で見ていたが彼らは何も気にせず拾い集める。

いつの間にか私も彼らに交じって拾い集めていた。

 

 

 

~ファクトリー視点~

 

一応散らばっていた破片を全部集めた。

 

「コスチューム大変でしたね」

「でもこれから頑張ってください!」

「応援してますから」

 

オタク達が俺に声をかけ、その場を去って行く。

 

「皆さん、ありがとうございます…」

 

彼らの背中に向かってお礼の言葉を贈る。

 

「で、犯人探しするの?」

 

ノワール様が質問を投げかける。

 

「いえ、俺はコスチュームを直します」

「でも、これだけ破ているけど…」

 

確かに直すには時間がかかる。

けど…

 

「あの人達が拾ってくれて、更に応援してくれた。犯人より、あの人達の為に行動したい」

「先まで世の中金だって言った人とは思えないわね」

「気分が変わりました」

「…何よそれ」

 

不満気なノワール様。

その様子につい笑ってしまう。

 

「じゃあ私は犯人を探すわ。あなたはそこに居なさい」

「ありがとうございます」

「別にあなたの為じゃないだから!ラステイションの女神として動くんだから!」

 

 

 

〜三人称視点~

 

「ひ、ひぃ…」

「やめてください…」

「痛いよぉ…」

「うぜぇんだよお前ら」

 

 

ラステイションの裏路地。

先程拾い集めていたオタク達が地面に伏せていた。

その三人の前に男が拳を血で染めながら立っている。

 

「折角俺がバレずにやったのに何で拾い集めるだよ」

「「「ごめんなさい…!」」」

「チッ」

 

更にイラだつ男。

そして拳を上げる。

 

「お前から殺すわ」

「た、助けて…」

 

そして目の前に倒れてたオタクに向かって上げた拳を降り落とした。

 

「やめなさい!」

 

拳は当たる寸前でピタリと止まった。

声がした方を振り向くと、そこにはノワールがいた。

 

「その人達から離れなさい」

「女神様が何で居るんだよ」

「音が丸聞こえよ」

 

そう言うとノワールは録音機を取り出し、男に見せつける。

 

「なっ!いつの間に‼」

「さぁそのまま大人しくしなさい」

 

だが男は一丁の黒い拳銃を取り出した。

 

「仕方ないわね、実力行使ね!」

「やってみな!」

 

男の拳銃から球状の小さい電磁波が放たれる。

それを弾こうとノワールは剣を取り出し、電磁を斬りつける。

だが剣の刀身はボロボロに砕け散る。

 

「なんでよ⁉」

「驚いてる暇はねぇぜ‼」

 

更に電磁波が放たれノワールは被弾し、着ていた服が破け散る。

 

「きゃっ⁉」

 

かろうじて残っていた部分を手で抑え隠す。

 

「はははっ!いい様だな!」

 

男は携帯を取り出し、ノワールを写真に撮る。

 

「ネットに流して欲しくなければ大人しくしておくんだな」

「そんな…」

 

悔しさのあまり涙するノワール。

男が顔を歪ませながら近づく。

 

「ここは路地裏だしな。やることは分かるよな?」

「(…お願い助けて)」

 

男の手が触れる。

 

「じゃあ先ずは…」

「俺のターンだな」

「あぁん?」

 

突然声がし、男が顔を上げる。

そして顔面に小石が直撃し、鼻から血が出る。

小石が来た方向にはファクトリーが立っていた。

 

「誰だテメェ」

「テンプレご苦労様」

「あなた何でココに…」

「気分が変わりましたノワール様」

 

ノワールの質問に笑みを浮かべさせながら答える。

 

「本当…あなたって分からないわ」

「とりあえず、そこで待っていてください。今助けます」

 

彼の言葉に腹が立ったのか男は鼻を片手で抑えながら拳銃を構える。

 

「くらえ‼」

 

再び拳銃から電磁波が放たれる。

 

「(1秒先、銃撃を防ぎ。3秒先、銃撃を避ける。5秒先、素早く移動。7秒先、殴る)」

 

ファクトリーは横にあったゴミ箱を取り、前に投げ捨て電磁波を防ぐ。

続いて放たれた第二撃を膝から上を地面と平行になるまで後ろに逸らし避ける。

そして素早く体勢を戻し、片足で地面を強く蹴り、前方に加速し相手の懐に入る。

 

「な⁉」

 

男の驚愕に満ちた顔にファクトリーの拳が重く鋭く入った。

 

続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ノワールさんだけ気合い入ってる?
多分気のせいです。
ちなみにノワールさんpart2あります。
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