今日はノワールが来る予定だ。
まぁこいつの服が一番苦労した。
あのドレスみたいな服のデザイン、色、着やすさ、素材などをじっくり考慮して作った。
作った時、当の本人は
「まぁ良しとするわ。あんたにしては上出来だわ」
マジかよ。
と、その時俺はノワールの基準の高さに愕然とした。
だが、今回は出来が違う。
前回と比べて黒と青の割合を多くし夏なのでお腹の部分を露出し、清涼感溢れる感じだ。
さて、今回は何て言うのだろうか。
「お邪魔するわよ」
ノワールが入って来た。ネプテューヌに比べて静かな登場だ。
一応女神であり、客でお得意様なのでちゃんと接客する。
「いらっしゃいませブラックハート様」
「店の中だからかしこまらなくていいわ。
普段通りで頼むわ」
よし。
許可を貰ったので普段通り…
からかってやろう。
「ありがとうございます。では…
ブラハ様この椅子にお座りください。」
「なによそれ!ブ○マヨみたいじゃない!」
「これは失礼しました。」
「あと何で敬語なのよ。いつもは敬語なんか使わないくせに。」
「あれ?あんたと俺ってそんなに仲良かったっけ?」
「え、そんな…」
「すまん⁉冗談だ!」
やり過ぎた…根は凄いマジメだから傷つきやすい。
「よ、良かった…」
涙目で安堵するノワール。
そんなにボッチなのか…まぁ仕方が無い。
女神だから周りは自分を敬うだけだし、対等である他の女神達はシェア争いで仲悪いし。
てか、早く友好条約結べや。
まぁ今はそんな事より仕事だ。
「お忍びで来て貰ってすまんな
本当ならラステイションに行きたかったけど」
「けど?」
「徹夜で体が怠い」
「どうしたの?」
「ノワールの服が意外と難しくて1週間は寝てない」
「そんなに⁉」
「あぁだから今回は凄いぞ」パチン‼
指を鳴らすと服を着たマネキンが天井のシャンデリアの間をすり抜けながら落ちて来た。
「この仕掛けいくらしたの?」
「年収の半分」
「嘘…しかもこの店ゲイムギョウ界で一番だから、億単位⁉」
そうそう、その反応を見る為に作った物だからな。
まぁネプテューヌは予想通り過ぎてつまらなかったが。
「それよりこの服を着てみてくれ」
「分かったわ。試着室借りるわね」
ノワールは服を持って奥の試着室へと入って行った。
…それよりマネキンが落ちる時にシャンデリアに当たらなくて良かった。
そして10分経った。
ノワールが試着室から出て来た。
「どうかしら…」
頬を赤く染めながら聞いてくる。
よし、最終チェックだ。
上着は肩を見せる様にノースリーブにカットし、以前とは違い胸は露出せず代わりにお腹を露出させる様に胸元までカットしてあり、青いリボンがついてある。
両腕は裾が広くしてある。
ミニスカートはフリルを付けずに大人しめにしてある。
下は太ももからのガーターベルトのニーソックスだ。
「あぁいいぞ!」
「…どっちが?」
ノワールがジト目をしながら聞いてきた。
ここは素直にいこう。
「もちろんノワールだ」
「‼ま、まぁ今回も良い出来だわ」
頬を更に真っ赤にし、ツインテールをクルクルしながら言って来た。
ん?今回''も"?
「え⁉前回のはまぁまぁじゃなかったのか?」
「違うわよ!前回のも結構気に入ってたし」
「でも、まぁ妥協してやるか!ってみたいな事を言ってなかった?」
「それはまぁ何と言うか…その…ノリよ‼」
まぁ何と言う事でしょう…
俺はそんなノリで言った戯言にムキになっていたと言う事か。
「あの、その…ありがとう」
ノワールがモジモジしながら言ってきた。
………まぁいっか。
前回も今回の徹夜も無駄じゃなかった事が分かったし良しとするか。
「今日は一日それを着てくれ。
キツイ所があったら修繕する。
お代はその後だ。」
「分かったわ。それではまた」
ノワールは店を出て行った。
…そういえばネプテューヌのヤツまだ払いに来て無いな。
また明日教会へ行くか。
今日はとにかく寝る。
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