解釈の違いや原作との違いなどがあるかもしれませんがご理解していただけると幸いです。
「あー…あっついわねぇ…」
そんな独り言を縁側に座りながら呟く。
夏になり、外に出るだけで肌が焼けると錯覚するほどの暑さにうんざりする。
「あんたはそんな格好でよく平気でいられるわね、魔理沙」
横にはこの暑さの中分厚い服のいかにも魔法使いらしい服を着た魔理沙が座っている。
「……私が平気に見えるか?」
「見えるから言ってるんでしょ」
「実はこう見えてぶっ倒れそうだ」
よく見ると表情や姿勢には表れていないものの顔は赤くなり額からは大量の汗が流れていた。
この変化に気づけない自分に驚きつつも問いかける。
「早く着替えたらどう?」
「これが魔法使いの正装だ、やだね」
「倒れても知らないわよ…」
ダラダラと話しているうちに暑さのせいで話すことすら面倒に感じてくる。
「いっそチルノでも連れてくるか」
「いいわねそれ、じゃあ魔理沙行ってきてちょうだい」
「私が案出してやったんだから霊夢が行ってきてくれ」
「いやよ…めんどくさい…」
「いっそのこと2人で行くってのは?」
「それなら紅魔館にでも行った方が楽よ、あそこなら涼しいでしょ」
軽い会話を交わしつつ変わらない現状にうんざりする。
「咲夜あたりが迎えに来てくれたりすれば楽なんだがなぁ…」
「お呼びしましたか?」
「わっ!?」
急に現れた咲夜に驚き、一瞬あれほど辛かった暑さが寒気に変わるのを感じた。
それと同時に咲夜に驚いた魔理沙が私にしがみつき、倍増した暑さが後からついてくる。
「あら、お熱くなってるところ邪魔をしてしまいすみません」
「あんたのせいよ…まぁ別の意味で暑いんだけど…」
「ってかあんたはいつまでくっついてるのよ!暑苦しいったらありゃしないわ!!」
「いやぁ…すまんすまん、ついびっくりしちまって」
「というか咲夜はなにしに来たんだ?」
魔理沙は汗を拭いながら咲夜に質問を投げかける。
「お嬢様がお二人を紅魔館にお連れするように、と」
「レミリアが私たちを紅魔館に?何かあったの?」
「詳しい話はお嬢様が直接お話しするとのことです」
「ちょうど私たちも紅魔館に行こうって言ってたとこなんだ、咲夜が来てくれてラッキーだな」
「ちょうどよかったわね、咲夜、チャチャっと連れてってくれる?」
「ううぇぇ……」
いつも冷静で表情を崩さない咲夜が露骨に嫌そうな顔をする。
「…時止めてるだけで瞬間移動してるわけじゃないものね…悪かったわ…」
自分の言動に反省しつつも自力で行かなければならないことに軽く絶望する。
神社を飛び立ってから数十分、巨大な紅い館が姿を現した。
「久々に来たがやっぱりでかいな…紅魔館…」
「毎日掃除しなきゃなんないって考えたら頭痛くなってくるわ…」
そう言葉を交わしながら中に入っていく。
中に入ると紅い館内とは裏腹にひんやりとした空気が肌を撫でた。
それと同時にレミリアやフラン、美鈴が目に入った。
「こりゃ一体どういうことだ?」
私が質問を投げかける前に魔理沙が質問する。
「よく来てくれたわね、2人とも」
レミリアが話し始めた途端、場の空気が引き締まる。
「ここに来てもらったのは私が見た未来について話しておきたかったからよ」
「レミリアが未来のことで私たちを呼ぶなんて珍しいわね」
「…私も普段なら呼んだりしないわ、でも今回は異変よ、それもとてつもなく大きい…そして禍々しい」
レミリアの眉間にシワが寄り、場に緊張感が走る。
「それでその異変とやらはどんなのなんだ?」
「それが私の能力じゃ詳しくはわからないわ…」
「わかんないのに私たちを呼んだのか?」
「…詳しいことを知らなくても私たちをわざわざ呼ぶくらいやばいってことでしょ」
「話が早くて助かるわ」
「とりあえず、詳しいことがわからない以上常に警戒しておくことしかできないわね…」
「力不足で申し訳ないわ」
「わかっただけで十分、魔理沙帰りましょ」
「えっ、もう帰るのか?」
「いつどんな異変が来るかわかんないのに一箇所に固まっておくわけにもいかないでしょ」
「確かにそれもそうだな、帰るとするか」
「何かあったら教えてちょうだい、咲夜、2人を送ってあげて」
「わかりました」
私たちが頼んだ時とは違い、顔色一つ変えずに承諾する。
レミリアと咲夜の関係性を考えた上でしょうがないと自己解決をし、私たちは帰路についた。
プロローグをご閲覧いただきありがとうございます!
まだまだ未熟ですが投稿していくので引き続き読んでいただけると嬉しいです!!