雪の駆逐艦-違う世界、同じ海-   作:ベトナム帽子

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 先日、この作品のUAが15000を超えました。皆様、この作品を読んでくださりありがとうございます。これからも頑張ります。


 今更ですが、米空軍が装備する航空機のまとめです。

 ※注意
  この作品の設定では「第二次大戦・太平洋戦争は発生していない」ので、ありとあらゆる兵器の開発年代が史実とはばらばらです。



米空軍の兵器

空軍機

F-102デルタダガー

 ジェネラル・ダイナミクス社のコンベア部門が開発し、アメリカ空軍に制式採用された戦闘機(要撃機)。北米大陸を空襲すると予想されたロシア戦略爆撃団を要撃する目的で開発された。旧式化した現在では少数がモスボール保管されているが、大半が標的機となっている。

 最大速度:1,304 km/h

 実用上昇限度: 16,300 m

 

F-104スターファイター

 ロッキード社が開発した超音速ジェット戦闘機。細い胴体に短い矩形の主翼を持つ小型軽量の機体に強力なエンジンを搭載している。卓越した高速性と形態はミサイルを彷彿させ、「最後の有人戦闘機」とも称された。

 旧式化とF-4との更新によって現在ではモスボール保存されている。爆撃能力はほぼないので、対深海棲艦戦でも復帰する予定はない。派生機としてU-2高高度偵察機がある。

 最高速度:マッハ2.2(2693 km/h)

 

F-105サンダーチーフ

 リパブリック社が開発した軍用機である。初めて機体内に爆弾倉をもった戦闘爆撃機であり、「FとAを付け間違えた」とも言われた。最大速度はマッハ2と戦闘機としてもかなり優秀である。

 対深海棲艦戦では戦闘機は役に立たないので、もっぱら爆撃任務に徹している。現在ではほぼ全機がAGM-62 ウォールアイやAGM-65 マーベリックなどの対地ミサイルが運用できるよう改修がされている。派生機として敵防空網制圧任務を受け持つF-105G/Fが存在する。

 最高速度: 2,208 km/h

 武装: M61 20mmガトリング砲

     AIM-9 サイドワインダー 空対空ミサイル

     各種爆弾・ミサイル

 

F-106デルタダート

 アメリカ合衆国のコンベア社がF-102の性能向上型として開発した戦闘機。F-102と同じく、ロシア戦略爆撃団を要撃する目的で開発された。F-102から大きな性能向上を見せており、F-4と並んで、北米防空の主力を担っている。飛行特性がロシアのMiG-21と似ているのでアグレッサー部隊にも配備されている。

 爆撃能力は全くないので、対深海棲艦戦での活躍は全く期待されていない。

 最大速度:2,455 km/h

 実用上昇限度: 17,374 m

 武装: M61 バルカン 20mm ガトリング砲 AIM-9サイドワインダー×2 AIM-7スパロー×4

 

F-111アードバーク

 ジェネラル・ダイナミクス社が開発した機体。F-105の後継機として開発された。可変翼と並列複座、アフターバーナー付ターボファン双発エンジン、地形追従レーダーが特徴的。初期には問題も多く発生し、失敗作とまで言われたが、その後の改修により問題点は改善された。

 Fナンバーではあるが、戦闘機としての能力は皆無と言って良い。しかし、攻撃機としての能力は一流であり、ありとあらゆる爆撃任務をこなす。

 最大速度:マッハ 2.5

 武装:11.340㎏まで搭載可能。米空軍が所持している対地兵器のほぼ全てを搭載できる。

 

F-4ファントムⅡ

 マクドネル社が開発した艦上戦闘機。アメリカ海軍、空軍をはじめ、多くの国の軍隊で採用されている。

 大柄の機体の割りに旋回性能は良く、強力なJ79ターボジェットエンジンにより高い機動性、最大離陸重量を持つ。開発当時にしては高性能なレーダーを搭載しており、レーダーと連動してミサイルを発射できる。

 当初、ミサイル万能論に従い、機首機銃を搭載していなかったが、ミサイルの信頼性の低さからM61バルカンを搭載するようになった。

 最大速度:マッハ2.23

 武装:AIM-9 サイドワインダー 空対空ミサイル

     各種爆弾・ミサイル

 

YF-16

 ジェネラル・ダイナミクス社が開発試作した第4世代ジェット戦闘機。Yナンバーであり、正式採用機ではない。後述のYF-15の開発費が高騰し、生産機のF-15の導入予算が非常に大きくなる予想が成されたため、導入コストが安く稼働率の高い高性能軽戦闘機を目指して開発されていた。

 2000年に深海棲艦が登場してからは純粋な戦闘機は必要ないとされ、開発計画凍結寸前までになったが、JD社は派生機としてクランクト・アロー・デルタ翼を持った攻撃機型F-16XLを発表したため、なんとか凍結からは回避する。CCV、フライバイワイヤなどの技術をふんだんに使用しており、高い性能を誇る。

 深海棲艦戦争後の戦闘機の座を狙ってノースロップ社のYF-17と実戦でトライアル試験を受けることになる。

 

YF-17

 ノースロップ社が開発試作した第4世代ジェット戦闘機。YF-16と同じく、Yナンバーであり、正式採用機ではない。YF-16と同じく、YF-15のコスト増によって、開発が計画された。

 設計は同社設計のF-5タイガーⅡでの経験を踏襲しており、エンジンは双発、高翼面荷重でありながら中低速では抜群の運動性と高い離着陸性能を持つが、高速性能や加速性能がYF-16に劣るのが弱点である。

 深海棲艦戦争後の戦闘機の座を狙ってジェネラル・ダイナミクス社のYF-16と実戦でトライアル試験を受けることになる。

 

A-10サンダーボルトⅡ

 フェアチャイルド・リパブリック社の開発した近接航空支援(CAS)専用機。戦車、装甲車などの地上目標の攻撃と若干の航空阻止により地上軍を支援する任務を担う。深海棲艦が出現した2000年以後に開発された機体であり、深海棲艦上陸に備えて開発された(しかし、構想や設計自体は2000年以前から始まっている)。

 深海棲艦は小型であり、高速のターボジェット戦闘機での攻撃は難しかった。また深海棲艦の攻撃は高射砲、機銃の弾幕によるものであり、ミサイルによる攻撃を前提に開発されていたほとんどの米空軍機は対応できず、撃墜される機体も多かった。

 そのことを受け、地上攻撃のための高い安定性、高い耐久性、強力な武装の三拍子がそろった機体としてA-10は開発された。

 武装:GAU-8 30mmガトリング砲

    GBU-10/12、Mk77、クラスター爆弾、AGM-65、AIM-9、ロケット弾

 

A-15ストライクイーグル

 第4世代ジェット戦闘機として開発されていたYF-15イーグルを攻撃機として設計し直した攻撃機。

 YF-15は当初、純粋な要撃戦闘機として開発が進んでいたが、開発費用の高騰、深海棲艦の出現など要因によって一時、開発計画が凍結された。しかし、開発元のマクドネル・ダグラス社が待ったをかけ、YF-15は機体強度や機動性が高いため、本格的な対地攻撃機として設計変更する声明を出した。そして完成したのがA-15である。

 A-15はYF-15から大幅に設計変更し、防弾性や生存性を高め、米空軍が運用している

ありとあらゆる対地兵器を装備できるようになった。元々が戦闘機のため、攻撃機としての能力はF-111に劣るが、戦闘機なだけに運動性もよく、米空軍は深海棲艦戦争終了後の主力戦闘機にすることも考え、採用、量産指示を出し、ノーフォーク攻略戦「レコンキスタ」にて初の実戦を体験することになる。

 最大速度:マッハ2.5

 武装:AIM-9 サイドワインダー 空対空ミサイル

     各種爆弾・ミサイル

 

B-47ストラトジェット

 ボーイング社製のアメリカ空軍初のジェット推進戦略爆撃機。35度の後退角を持った主翼などスマートなフォルムは、それまでのものと比べると革新的なものであった。

 「レシプロからジェットへのつなぎ」として開発されたB-47は後述のB-52の配備が進むと共に退役していったが、少数が現在でも残存しており、B-52と共に深海棲艦戦争での爆撃任務に就く。

最大速度: 945 km/h

ペイロード(兵装搭載量): 標準 4,540 kg、最大 9,980 kg

 

B-52ストラトフォートレス

 B-47の後継機として開発され、アメリカ空軍に配備されたジェット推進戦略爆撃機。 B-47で実証された要素を踏まえた上で、設計が行われ、大陸間爆撃機の航続力と兵装搭載力に亜音速の速度性能を与えた、堅実な機体としてできあがった。

 深海棲艦戦争においてはB-47と爆撃任務に就き、絨毯爆撃を行った。膨大なペイロードを活かした絨毯爆撃を行うB-52は友軍にとって頼もしい存在であった。一部、巡航ミサイルの運用が可能なよう改修された機体もある。

最大速度::1,052km/h

武装:Mk 82通常爆弾を胴体内に27発。翼下には18発搭載可能。

 

U-2ドラゴンレディ

 ロッキード社がF-104をベースに開発した高高度偵察機。ドラゴンレディという愛称は公式のものではない。

 細長い直線翼と黒い塗装が特徴で、高度25000mもの高高度飛行能力、偵察用特殊カメラなどを活かして、偵察任務に就いている。

 ミサイルの発達により高度25000mにおいても撃墜の危険性が出てきたが、カメラ技術の向上により敵国上空を直接飛ばなくてもかなりの情報収集は可能である。

 深海棲艦戦争においては深海棲艦航空機が到達できない高高度を飛び、深海棲艦の生態や行動、作戦における偵察・調査などで活躍する。

 

EF-111レイブン

 アメリカ空軍が運用しているF-111改造の電子戦機。

 搭載する電子妨害装置はEA-6プラウラーに搭載されているものの改良型を使用している。電子機器やアンテナ類は垂直尾翼や爆弾層に搭載され、EA-6のように翼下に搭載などはしない。

 電子戦専用機とはいえ、EA-6Bとは違いAGM-88 HARMなどの対レーダーミサイルは運用できず、自衛火器も有さない。しかし、F-111持ち前の速度性能は維持されており、遠距離からの電子妨害のほか、攻撃部隊とともに目標に接近しての電子妨害も行えることが考慮されていた。

 深海棲艦戦争では深海棲艦に電子妨害が効くかどうかの実験を除けば、レコンキスタ作戦で初めて本格的に投入された。

 

 

海軍機

 海軍所属の機体であったが、米海軍空母の全消失により行き場のなくなった機体は空軍に編入され、運用されている。

 

A-4スカイホーク

 ダグラス社が開発しアメリカ海軍などに制式採用された艦上攻撃機。

 機体規模に比べ、かなりのペイロードを持つ。機体設計は完成度が高い上、簡潔であり、6本のボルトを外すだけでエンジンを取り出せるなど整備性、安価、性能、経済性において優秀な機体であり、数多くの国に輸出された。

 深海棲艦戦争においては海軍の空母艦載機として深海棲艦への攻撃任務に就く。海上の深海棲艦への攻撃では持ち前の耐久性を発揮し、被撃墜数は少ない。しかし、母艦の消失などに伴い、陸上機として運用されることになる。

武装:コルト Mk-12 20 mm 機関砲 × 2

   各種爆弾×5個(4490㎏まで)

 

A-6イントルーダー

グラマン社が開発した並列複座の攻撃機。

 爆弾などの対地攻撃兵器を大量に搭載し、全天候下で精密攻撃を行う攻撃機として開発された。大型のレドームと並列複座が合わさった機首は丸く大きくなっているのが特徴。

 深海棲艦戦争では深海棲艦への爆撃任務に就くが、A-4と違い、被撃墜機を多く出してしまう。母艦の消失に伴い、陸上機として運用されることになるが、残存木はそこまで多くはなく、後述のEA-6への改造が行われる。

武装:各種ミサイル・爆弾×5個(8,170 kgまで)

 

A-7コルセアⅡ

 A-4の後継機としてチャンス・ヴォート社のF-8クルセイダー戦闘機をベースLTV社によって開発された艦上攻撃機。F-8での問題点をほぼ解消している。

 海軍は超音速攻撃機を欲しがっていたが、超音速攻撃機は価格高騰が予想されることから既存機のF-8をベースに開発されることになる。A-4と違い、戦闘機並みの機動性などは求められていない。

 深海棲艦戦争では深海棲艦への爆撃任務に就くが、高速性能がたたり、命中弾を与えることは難しかったため、早々と空母からは降ろされた。しかし、戦場が陸上に移ってからはA-4、A-6と同じく空軍機として爆撃任務に就くことになる。

武装:M61A1 20mm機関砲

   各種ミサイル・爆弾

 

EA-6プラウラー

 グラマン社がA-6をベースに開発した電子戦機。A-6から直接改装したA型と初めからEA-6として開発されたB型がある。

 電子妨害および敵防空網制圧が主な任務であり、電子妨害装置の他、対レーダーミサイルも搭載できる。

 深海棲艦戦争では当初、電子妨害をすることによって深海棲艦に電子妨害装置などをコピーされることを危惧し、前線に出ることはなかったが、空軍に編入後、レコンキスタ作戦を皮切りにしてEF-111と共に深海棲艦への電子妨害で活躍する。


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