とある魔術の禁書目録 Another story   作:笑顔

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恐ろしく下手くそです!
暖かく見守ってくれると助かります。
誤字脱字もたくさんあると思います!!
完全ifなのでご都合主義、主人公補正は見逃してください。
投稿するペースは激遅なのでご了承ください!!



一話 三位×六位

「いやいや一方通行、それはやりすぎだ」

 

路地裏に声が響きわたる。呼び止めているのは学園都市最強最悪の男、第一位。

それをわかっていても少年はやめようとはしない。

 

「あァ?弥勒、こンなクズみたいなやつ消しても変わンねェだろォが」

 

ギロリと赤い目が片手に不良を掴みながら後方に向いた。

 

「それじゃあやってることはそいつらと同じだぞ?」

 

ふと我に帰った一方通行は男の胸ぐらを掴んで手の力を抜いた。

どさりと男が地に落ちる。

 

「……命拾いしたなァお前ら、弥勒に感謝するンだな」

 

「行こう、一方通行。そのうち風紀委員もくるだろうし」

 

「……あァ」

 

短く返事をして二人は路地裏から表に出た。

四月八日、入学式が終了した直後、帰路についた二人はナンパされている少女を半ば無理やり一方通行を連れて助けに行った弥勒は見事に少女を助けた。

そして一方通行が後から湧いてきた男どもを文字通り蹂躙した。

 

「悪いな一方通行、面倒事に巻き込んで」

 

弥勒が素直に謝罪する中一方通行はニヤニヤしていた。

 

「かまわねェよ、くかかっ、それにしてもいつにも増して女難のそうが濃く見えるぜェ?」

 

「冗談じゃない、そういうのは垣根にでも譲ってやるよ」

 

「ハッ、違いねェ」

 

通りはいつもより静かで人も少なく、閑静な町並みは貸切に等しい状態だ。

 

「……」

 

ふと、雑談していた一方通行の口が止まった。

前方には一人の少女の姿があった。

学園都市でもトップのお嬢様中学校の制服を身に包んだ少女は一方通行を見るなり少しニヤっとした。

 

「アンタ、友達いたの?」

 

「そういうお前は独りぼっちかァ?」

 

「ち、違う!ちょっとゲーセン行ってただけで……って、それよりもそっちは?」

 

話題は弥勒の方にシフトした。

 

「……言ってもいいのかァ?」

 

「いいよ」

 

少女は首を傾げる。

 

「こいつは食蜂弥勒、第六位だ。以上ォ」

 

説明を聞き終えた少女はぽかんとしている。

かと弥勒は思った瞬間に紫電が頬の横を通過した。

 

「……一方通行、この人ちょっと借りてもいい?」

 

「弥勒、良かったなァ。第三位様からナンパされるなンて」

 

完全に人事な一方通行はケラケラと楽しそうに笑いながらポンと弥勒の肩を叩くとそのまま帰ってしまった。

 

「……斬新なナンパをするんだな御坂は」

 

「食蜂弥勒!私と勝負しなさい!!」

 

「マジで?もしかして本気と書いてマジと読むタイプの?」

 

「そうよ!!」

 

意気揚々と勝負宣言をした御坂は早速紫電を弥勒に飛ばした。

ギリギリで避けることに成功した弥勒は慌てて口を開いた。

 

「ちょっと待って!」

 

御坂が止まる。

 

「何よ?」

 

「場所を変えよう。ここだと街が壊れる」

 

しばらく考えた御坂だったがそれに同意し二人は河原へと移動した。

 

 

 

「じゃあ、始める前にルールを決めよう」

 

河原に着くまでに御坂は律儀にも何もせず黙って弥勒についてきていた。

 

「ルール……そうね」

 

「そっちに提案が無ければこっちから出しても?」

 

「構わないわ」

 

御坂は首を縦に振った。

そして弥勒はルールを即答した。

 

「膝をついたら負け、それ以外は負けと認めない。でどうだ?」

 

「シンプルね、じゃ、スタートね!」

 

再び弥勒に雷の槍が飛来した。

数はさっきの比ではなく、数十倍にふくれあがっていた。

しかし、それが弥勒に到達することはなかった。弥勒の前まできた紫電は弥勒の左右に枝分かれした。

 

「不意打ちは卑怯じゃないのか?」

 

思わぬ不意打ちに弥勒は苦笑いを隠せない。

 

「スタートは言ったんだから不意打ちではない!」

 

再び紫電が飛ぶ。今度は弥勒の真上から。

 

「違いない」

 

そのまま雷の刃は弥勒を飲み込み轟音が響いた。

砂煙にが舞い上がり視界が曇る。

それも束の間、だんだんと晴れていく。

そして目を御坂は見開く。

 

「なっ!無傷だなんて……」

 

弥勒は顔色一つ変えずに直立していた。

口元には笑すらも見て取れる。

それを見た御坂はついにスカートのポケットからコインを取り出した。

 

「だったら、これは……」

 

一度御坂の親指から離れ落ちるコインが再び指に触れた時にはそれは第三位の代名詞である『超電磁砲』が放たれていた。

 

「どうよ!!」

 

音の数倍速い超電磁砲は衝撃波によって地面を抉り対象へと進む。

バンッと言う音は弥勒のははるか斜め後ろで鳴り響き水しぶきをあげた。

服には汚れは一切なく、息一つ乱れず、汗一つ垂らしていない。

涼しい顔をしている弥勒に御坂は動揺を隠せなかった。

 

「そ、そんな……くっ」

 

この技さえも無力だったと思ったのはいつぶりだろうか。御坂は思い出す。

あらゆる全てを反射する第一位、一方通行の顔が思い浮かべ磁力を操作した。

 

「何考えてるんだ?」

 

「えっ」

 

ふときた御坂は弥勒の質問の意味が分からなかった。

なぜならば、目の前にいたはずの敵は視界にはいない。代わりに右の耳元から声がする。

 

「あ、アンタ!」

 

回し蹴りを放つがそれも空振りに終わった。

屈んだ弥勒は少しニヤっとしたがすぐに少し残念そうな顔をした。

 

「そうだ、俺が勝ったら伝言頼んでいいかな?」

 

弥勒は少し距離をとって御坂に提案した。

突然の提案に当然御坂は首を傾げる。

 

「操祈に『ただいま』って伝えておいて欲しい」

 

「……良く分からないけどわかったわよ、勝ったらね!」

 

御坂の前に鉄の塊が現れた。能力を応用してできたその塊はピストルなどの弾の形をして中に浮いている。

 

「……マジで?」

 

その大きさに弥勒は思わず顔を引き攣らせた。

 

「マジよ!!」

 

弥勒までの距離は約4m、反射でない限り必中距離であるそれは弥勒の反応的にもマズイ距離であることは明確だった。

 

「もらった!」

 

御坂は拳を大きく振りかぶり弾にパンチを食らわせた。

特大の超電磁砲、相手に当たるまでにかかる時間は一秒の百分の一以下。

御坂は全ての力を込めて直撃すれば風穴どころでは済まない一撃を放った。

 

はずだった。確かに放った。御坂は今の事態を受け止めることができなかった。

放ったはずの超電磁砲は突然消えてしまった。

必殺の一撃ですら当てられない。そう思う御坂に敗北感が押し寄せる。

 

「そろそろ下校時間だね、終わりにしよう」

 

左手の親指と中指をくっつけた状態で御坂にそれを向けた。

 

パチンッ、小気味のいい音が鳴り響き御坂は地面に膝を着いた。

 

「ふぇ?」

 

御坂が素っ頓狂な声をあげる。

そして、目の前にいつもよりも少し低い世界が広がっていることに気付き御坂は目を見開いた。

 

「なっ!?」

 

地についた膝が震える。

 

「なかなか応用の効くいい能力だな」

 

弥勒が賞賛の声を聞かせた。

御坂にはイヤミにしか聞こえなかった。

 

「リベンジ……」

 

今にも泣き出しそな声で御坂は呟く。

 

「いいよ、何回でも受けて立つ。さ、今日はもう下校時刻もすぐだし帰るぞ?」

 

御坂は動かない。

本気の本気で負けた。

あの日からもう二度と負けないと誓ったはずだった。

序列第三位の自分が格下であるはずの第六位に負けた。その事実が鋭い刃となって胸を貫く。

 

「今日は……」

 

「どうした?」

 

「今日は……帰んない」

 

「あ、もしもし一方通行?」

 

「無視するな!!」

 

「あ、元気出た?」

 

御坂が曲がりなりにも元気を出したことに弥勒は心の底からの笑顔を作った。

 

「はぁ!?もともと元気だっつーの!!」

 

そのまま意気揚々に御坂は立ち上がった。

それを見て弥勒はさらに笑った。

 

「ハハハ、じゃあ……帰る?」

 

「帰るわよ!次会ったら覚悟しなさい!!」

 

「はいはい、じゃあ操祈によろしく」

 

「わかってるわよ……食蜂操祈?」

 

ふと思い出す。第五位、食蜂操祈の存在。そして目の前にいる男の名前を……

 

「ちょっと待って……アンタの名前、食蜂弥勒って言ったわよね、ってことは!」

 

「今気付く感じかよ、そう、操祈は俺の妹なんだ」

 

あっけにとられて御坂は開いた口が閉じなかった。

人生で2回目の敗北は最も気に食わなく苦手とする第五位、常盤台の派閥の頂きに君臨する女王。食蜂操祈の兄だった。

そう気付きリベンジの炎をさらに強く燃やし始める。

 

「……アイツのところに行くのはなんか嫌だけど、仕方ないから伝言ぐらいは伝えてあげるわ。感謝しなさい」

 

「ありがと、助かるよ」

 

「でも、今から帰るのは気が重いわ……」

 

上から目線で言った御坂だったが何かを思い出して肩を落胆させた。

 

「どうかした……あ」

 

弥勒もその理由に気が付いた。

手元の腕時計は学生の完全下校時刻ジャストを指していた。

 

「寮監にどやされちゃうじゃない……」

 

「見廻りが始まるのは何時頃?」

 

「あと5分よ、完全にoutよ……」

 

寮監はとてつもなく恐ろしい存在らしく御坂は肩を震わせ怯えていた。

 

「じゃあ急ごう、俺の能力のネタばらしも兼ねて」

 

そう言って弥勒は右手を正面に伸ばした。

 

「ちょっと何やっーーー」

 

何やってんのよ。

そう言おうとした御坂が口ごもった。

目の前には常盤台の校門があったからだ。

しかしそれは普通ではない。河原に穴があいてその中から校門が見えていた。

 

「俺の能力は簡単に言えばべらぼうに強い『念動力』、この場所と常盤台の前の空間を強力な引力によって無理矢理繋げたものだ」

 

「どおりで電撃や超電磁砲が当たらないわけね」

 

「そういうこと。じゃあ、ここでひとまずお別れだ。この穴を跨げばいいだけだから安心して」

 

弥勒はまるで親戚に手を振るように御坂にも手を振った。

 

「はいはい、ありがとね。じゃあ私からも一方通行によろしく言っときなさい。『アンタの友達は化け物ばっかだな!』てね!!」

 

そう言い残して勢い良く穴を跨いだ御坂の姿は弥勒が能力を解いた瞬間に穴が閉じ、完全に消えてしまった。

 

「……帰るか」

 

面倒事を終えた弥勒は一息着くともう一度穴を作り、自らのマンションの一室に繋いだ。

 

 




感想の方はできるだけ返させてもらいます!!

気楽かつ気長にやっていきたいと思いますのでどうかよろしくお願いします!!
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