春風千桜の弟 in ムラサキノヤカタ   作: ふーみん

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今回主人公について色々わかります。

主人公の性格なんかぶれぶれになってきた気が……

今時の中学生って何考えてんすかね?

3話どうぞ!


自分からコミュ障とかいう奴にコミュ障はいない

 バイト先『喫茶どんぐり』に着いた千鶴はヒナギクの後に続いて中に入った。

 

「マスター、新しくバイトに入る子連れてきました」

 

「子っていうとなんか女の子みたいですね」

 

「そう?そんなことないと思うけど……マスター?」

 

「はいはい。二回も呼ばなくても聞こえてるわよ、ヒナギクちゃん。それと初めましてね。私は加賀北斗」

 

「初めまして、春風千鶴です。よろしくお願いします」

 

 ぺこりと頭を下げる千鶴をまじまじと見つめるマスター

 

「?なにか?」

 

「ん?ああ、ごめんなさいね。じろじろ見ちゃって。ただヒナギクちゃんが子とか言ってくるからどんな子かな~って思ってたら男の娘だったのね」

 

「なんか男の子の言い方おかしくなかったですか?俺はノーマルな男です」

 

「ふふっ、冗談よ。じゃあ着替えちゃいましょうか?」

 

「え?いきなり接客とかやるんですか?もっとこう色々聞かないんですか?」

 

「ええ。志望動機は書類に書いてあったし見た感じ真面目そうだしなによりヒナギクちゃんの紹介だしね」

 

「……わかりました。期待にそえられるよう頑張ります」

 

「ふふ、じゃあ私は帰るわね」

 

 千鶴とマスターのやりとりを見て大丈夫だと思い、ヒナギクは帰ろうと扉のほうに振り返ったが服の裾を千鶴に引っ張られた。

 

「えっ!?ど、どうしたの?」

 

「…これから用事あるんですか?」

 

「特にはないけど」

 

「じ、じゃあもうちょいいませんか?せめて俺がマスターと50回くらい言葉交わすくらいまで」

 

「それいつまでよ…というかなにか私がいないと困るの?」

 

「あ~、え~と~」

 

 ヒナギクの質問に言葉をにごす千鶴

 

 それを見ていたマスターが千鶴に助け船を出した。

 

「ふふ。まあ自分じゃいいずらいわよね」

 

「?何がですか」

 

「千鶴君、だっけ?彼コミュ障なのよ」

 

「いやコミュ障ってほどじゃないっすよ。初めてあった人とでも会話できるし!人に話しかけられるし!」

 

「でも知らない人に話しかけられるとどもったり初めて会った人と二人っきりは耐えられないって聞いてるわよ」

 

「…聞いてるって誰に?俺書類に人と話すのが少し苦手としか書いてないっすけど」

 

「あなたのお姉さんから。後は緊張すると『~~っす』みたいになるとか」

 

「へ~。でも私に剣道教えてほしいって言ったの出会ってから結構すぐじゃなかった?」

 

「それは…姉ちゃんの知り合いだったから」

 

「あなたお姉ちゃんっ子なのね」

 

「違うっすよ!」

 

「お姉さんのほうもわざわざあなたのこと話すなんて愛されてるわね~」

 

「…はぁ、もうそれでいいっすよ……それで!師匠は残ってくれるですか?」

 

 問いかけられたヒナギクは千鶴の目を見た。千鶴の目は『残ってください!お願いします!マジで!』といっているような必死さがありヒナギクは一つため息をついた。

 

「はぁ。ちょっとだけね」

 

「おっしゃー!!」

 

「ふふ。あなた達も仲良いわね。というかヒナギクちゃん師匠って呼ばせてるの?」

 

「呼ばせてるんじゃありません!」

 

 

 

 

 □ □ □

 

 

 

 

 

「はい、では接客業がなんたるかを教えていきます」

 

「うっす」

 

 バイト用の服に着替え終わった俺は現在仕事についての話を聞いていた。主は接客とか文化祭でしかしたことないので内容は割愛しましょう。

 

「メタ発言はやめたほうがいいわよ」

 

「心ん中よまないでください」

 

 つーかメタ発言という発言事態がメタ発言……不毛だ。やめよう

 

「まあ笑顔をたやさず注文もちゃんと取ってくれれば後はなんとかなるわ」

 

「了解です」

 

「お客が来たらよろしくね」

 

「はい」

 

「じゃあ私は行くわね」

 

「はい……ってえええ!?」

 

 な、何で!?どこに!?もうなんなんだよ!今日謎事態ばっかだよ!

 

「いや~、チェーン店の方に行かなくちゃならなくてね」

 

「じゃあここどうするつもりだったんですか!?」

 

「あなたに任せるつもりだったわよ」

 

「そんななんでもできる能力もってませんよ!」

 

「でも、あなたのお姉さんがなんでも知ってるって」

 

「知ってるのとできるのは違いますよ!俺料理とかちょっとしたのしかできないしコーヒーとかインスタントしかやったことないですよ!てか中学生ができることも限られてますし!」

 

 それに何でもは知らない。なんにも知らない

 

「これはヒナギクちゃんに残ってもらって正解だったかもね」

 

「…はぁ。任せてください…と言いたいところですけとバリスタじゃないんでさすがにコーヒーを作るのは……」

 

「ん~、じゃあ彼を呼びましょ」

 

「彼って…ハヤテ君のことですか」

 

「ええ。彼ならホントなんでもできるし頼りになるから」

 

「で、でもすぐ来れるでしょうか。彼、執事をやっていて忙しいですし…」

 

「連絡取れました。すぐ来るそうです」

 

「あら。それはよかったわ。じゃあ彼が来るまで二人でお願いね。まあほとんど客来ないと思うけどね」

 

 …それはどうだろうか?

 

 

 

 

 ハヤテが来るまで二人となった俺と師匠なのだが師匠はなぜか裏のほうに籠ってしまった。ハヤテが来るから身だしなみ整えに行ったとか?

 

 つーか今客来たらやばいな~……ってこんなこと考えてたら誰か来ちゃうよな。無心になろう。そうすれ場誰も来ない…はず!

 

 

 

 カランカラン

 

 

 ほらね、誰か来た……………誰か来ちゃったよーーー!!!

 いや、もしかしたらハヤテかも知れねえ

 

「うっ…えっ…」

 

 なんか俺より年上なのにちょうびびりっぽい人きたーー!初めてのお客にしては難易度たけーよ、神様、デンデ様!

 

 だがここに足を運んでもらったのに何もしないのも失礼。ここは俺の人生約14年間をかけて編み出した対人用プログラムを発動するときがきたようだ。

 

 まずは深呼吸。

 

 スゥ…ハァ…スゥ…ハァ…

 

 次は相手をよく観察。相手のことを知れば緊張も解れるはず。

 

 えーと席には自分から座ってくれたけど見た感じ…というかどっからどーみてもちょーおびえてるよ。入ってから少し経ったのにいまだにキョロキョロしてるし。

 

 最後は物真似。礼儀やら作法やら完璧な人の真似をする。そんなやつは……あの執事野郎しかねえ!

 

 さあ、一つ目以外碌に使えなさそうだが行くしかねえ。笑顔を浮かべて

 

「いらっしゃいませ。ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」

 

「うっ、は、はぃ…」

 

 ここでお冷やとおしぼりをおいて退散。

 

 ……ふぅ。なんとかなった。あの人もびくびくしてるけど返事してくれたし…そもそも一人で喫茶店来るんだからそこそこのコミュニケーション能力あるよな……それだと俺がないみたいな…いや、ラーメン屋なら一人で行くしコミュ障じゃねーな。

 

「す、すみません」

 

「は、はい!」

 

 自分で呼んでくださいって言いながら上ずった声で返事しちまった!は、ハズイ!

 

「こ、このケーキセットを一つ」

 

「お飲み物はどうなさいますか?紅茶とコーヒー、hotとcoldがあります」

 

 あ、あれ今ちゃんと日本語言えた?ホットじゃなくてhotとか言った気がするんだけど

 

「じゃ、じゃあ紅茶の…ほ、hot…で」

 

 やっぱり言ってた~!しかも真似された~!!ハズイ!

 

「かしこまりました。ケーキセットがおひとつ。お飲み物は紅茶のホットですね」

 

「は、はい」

 

「では少々おまちください」

 

 

 

 はあはあ……し、死にそう。久しぶりに初対面の人と一対一だぜ。あ?姉ちゃん探すときに聞き込みをしてた?あのときはテンパってたからよく覚えてねえよ。

 

 さて、師匠はいっこうに出てこないしハヤテにいたっては来る気配すらない。ここは一人で乗り切らねば……幸い今日のケーキセットのケーキと紅茶なら姉ちゃんがメイドで鍛えた技術を見たことあるからなんとかなる。さあ、頑張って作ろう!

 

 

 ……………

 

 

 

 なんかできすぎじゃね?師匠はこっちこないしハヤテが来るかも?と思わせて師匠を呼びに行かせないようにして俺を一人にしてるような……それにあの客も見た感じ話しにくそうだが普通に注文言ってくれるし注文内容も俺が一人でできそうなのだし…そもそもなんでもできるって聞いたからってこんな初めて会ったガキに店を任せるなんておかしい…これはもしかして………

 

 

「…ふぅ」

 

 やめよう。何かあるとしてもそれはからかいではなく俺のためのはず。なにより客を待たせたまんまってのはここの店員としてなにより俺のプライド的な何かが許さねえ。今俺にできることは最高のケーキと紅茶を作ることだ!

 

 

 

 

 

「お待たせしました。こちらケーキセットになります」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「では、ごゆっくりお過ごしください」

 

 

 

 

 

 さて、後はいつ呼ばれても大丈夫な場所からガン見はいやだろうから食器拭きとかしながらお客様を見ていよう。

 

 あ、ケーキ食べた………嫌な表情はしてない。よかった。

 

 あ、紅茶飲んだ………ちょっとおいしそう。よっしゃ。

 

 

 

「…お、お会計を」

 

「かしこまりました」

 

 俺はレジに向かう……そういやレジの使い方教えてもらってなくね?

 

 いやレジくらいなんとかなるはず。

 

 レシートを受け取り注文内容を読み上げながらレジをうち、表示された金額をのべる。お金をうけとりもう一度レジをうちチンッと軽快な音とともにレジの下の金が収用されているところが開く。そこからお釣りをとり、お客に渡す。最後に

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 おっしゃできたーーーー!!

 なんかレジ打てたのが一番嬉しかったぜ。

 

「お疲れ様」

 

 喜びに浸っていると後ろから師匠の声が聞こえ振り返るとそこには師匠だけでなくハヤテ、ナギ、なぜか鷺ノ宮、そして姉ちゃんがいた。

 

「やっぱ姉ちゃんの策略か」

 

「ふふっ。千桜の言った通りばれてたみたいね」

 

「そうですね。あそこまでコキ使われたのにばれてたなんて」

 

「コキ使う?」

 

俺が不思議に思っているとナギが説明してくれた。

 

「今回の面接の内容を考えたのはお前の予想通り千桜だ。マスターがちょうど別の店に行かねばならなかったのでな。だったらできるだけきつい状況にしてこれからやっていけるようにしようって千桜がいいだしたのだ」

 

マスターの話はホントだったんだな。

 

「それで?」

 

「それでやるなら徹底的にということになってさっきの客はハヤテがわざわざ探してきたのだ」

 

「ええ。もうホント大変でしたよ。ほぼ半日でしかも千鶴にさとられないよう探してこいなんて」

 

「……もしかしてアパートでちょっと俺に棘があったのは」

 

「ただの八つ当たりですね」

 

姉ちゃんーーー!!!!

 

「ま、いい経験になったんじゃないか?」

 

今まで何もしゃべらなかった姉ちゃんが俺の前にやってきた。

 

「んで、合格なのか?」

 

「それはヒナか綾崎君に決めてもらってくれ」

 

師匠とハヤテのほうを向くと二人とも笑顔を浮かべてくれた。

 

どうやら合格のようだ。

 

俺はハヤテ達の方から姉ちゃんに向き直った。てか鷺ノ宮がここに来てからまだ一言もしゃべってねえ

 

「姉ちゃん。ここまでやったんだからなんかくれるよな?」

 

「そうだな。じゃあこの前お前が欲しがっていたものをやろう」

 

この前欲しがっていたもの?新作のゲームか?買えなかった漫画か?

 

「どうやら千桜のやつ、千鶴に何かあげるみたいだな」

 

「ほんと千鶴には甘いわよね」

 

「ですね~」

 

「「ええい!うるさいぞ!そこ!」」

 

「姉弟息ぴったりですね!」

 

ハヤテく~ん!今日絶対痛い目みせてやるからな!

 

「で、姉ちゃん。何をくれんの?」

 

「いや、あげるのは私じゃない」

 

姉ちゃんがそう言うと鷺ノ宮が俺の前までやってきた。

 

「ん?鷺ノ宮が何かくれんの?」

 

「ええ。あなたのお姉さんからのお願いで」

 

「ふ~ん。何くれんの?」

 

「超人的な力」

 

…………今なんとおっしゃいました?

 

という俺の疑問も束の間、急に鷺ノ宮が人差し指と中指を揃えて俺の額を突いてきた。あまり勢いのないそれは痛くないと思い俺は避けることはしなかった。しかし、

 

「いってーーーー!!!!!超痛え!!ナニコレ!?鷺ノ宮さん何したの!?後俺が欲しいものが超人的な力って何なの!?」

 

もう痛みと疑問しかねえよ!

 

「私のことは伊澄でいいですよ。これからもよく会うでしょうし」

 

「まさかのスルーですか伊澄さん!?」

 

「それで与えた力についてなんですけど」

 

「つっこみに反応して!!」

 

さすが咲夜が天然でボケボケとか言うだけあるぜ。つーかまだ額痛いんだけど!

 

「その力は……もしかして痛かった?」

 

「今さら!?痛いって叫んだんだけど!もういいよ!説明続けて!!」

 

「では…あなたに与えた力を説明します。まず霊とかが見えます。ハヤテ様の半分程度ですけど。他にはちょっとした珍しいものが扱えます。生徒会長様がもっている正宗や白桜のようなものですね。まあ霊感があがるとでも思っていただけたら。後は目がよくなります」

 

なんかそれ聞いてるとすごいのかすごくないのかよくわからん。ハヤテと師匠って何者なの?これ超人的な力ってことは超能力的なあれだよね。なんで二人使えてんの?後正宗と白桜って何?

 

ていう質問は『ハヤテと師匠だから』ですみそうで怖いので聞かないでおこう。

 

無難な質問でいこう。

 

「目がよくなるってどのくらい?」

 

「疑問になるのそこかよ!」

 

なぜかナギからのつっこみがきた。え~、普通の質問だと思うんだけど

 

「いや他に何聞くの?」

 

「霊が見えるとか色々あるだろ!」

 

「いや聞いてもはぐらかされそうだし咲夜から多少話は聞いたことあるし…それより伊澄、さっきの質問の答えは?」

 

「それよりって……」

 

「目ですね。昔のモンゴル人並です。動体視力などもあがっているのでまた試してみてください」

 

昔のモンゴル人って……5.0くらい?結局よくわかんねえな。でもなんか伊澄のマイペース感って慣れたら楽そうだな。てかまだ痛いんだけど!

 

「他にもできることはありますがそれは練習しないとできないので…。それと効果がでるには一週間かかります。説明、このぐらいでいいですか?」

 

「ああ。ありがと……てかさっきから駄弁ってるけど大丈夫なの?」

 

後一週間って長いな!

 

「大丈夫ですよ。ここあまり人来ないですし」

 

「それマスターにも聞いたけどホントここ大丈夫?」

 

 

 

その後、俺はバイトを続け、ハヤテ、師匠はそれを手伝ってくれ、ナギ、姉ちゃんはカウンターでなぜかPSP、伊澄はいつのまにか帰っていった。今度伊澄に御礼をしよう。この力があればもう目の前の友達くらいは助けれるはずだ。

 

 

 

 

 

 

「ところで姉ちゃん。なんで俺が超人的な力が欲しいって知ってたの?」

 

もしかしてあのことを知ってるんじゃ…

 

「ん?だからこの前言ってたじゃないか。『俺も超人的な力が欲しいんだ!お前を守れるくらい!』って」

 

「それ9月くらいの話だし文化祭の芝居の台詞だよ!」

 

びびって損したよ!




たくさんやるつもりはないけどバトル展開やってみたいな~なんて思って主人公に力つけちゃった。てへぺろ!タグ増やさねば

最近自分でコミュ障とか言ってるやつ見るといらっとくる。お前この前ナンパしてたじゃん!ってな感じで

伊澄さんとマスターのしゃべり方がむ、むずい。原作欲しいー!……家にあるわ。そして設定みたらヒナギクさん162cmってでかいな!俺と6cmしか違わないじゃん。

ハムスターの話入れるか迷い中。あれ主人公入れにくいんだよね。カユラ早くだしたいからちょっととばすかも。ハムスター好きの人、すんまそん。

次の更新いつになるんだろう。がんばります。
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