テストがあったと言い訳させてもらいます。
今回ほぼオリキャラしかでてきません。ちょっと短い…かな
中学校だけの文化祭って行ったことがないのでおかしいところもあるかもしれませんがご了承ください。
では、どうぞ
『それではこれより2-1によるオリジナル劇「ロミオとジュリエットっぽいもの」を開演します』
たくさんの拍手の中、舞台の幕が開く。
今日は剣野カユラの学校の文化祭。カユラのクラスは演劇をやるのだ。だが、舞台上にも裏にもカユラの姿はなく、代わりになぜか千鶴が舞台の真ん中で剣をかかげていた。
「待っていてくれ、ジュリエットよ!必ず君の元にいってみせる!」
『こうして勇者ロミオの冒険が始まるのでした』
(え?ロミオって勇者だっけ?てかタイトルも変だし…ナニコレ)
自分の状況がよくわからない千鶴だった。
千鶴がカユラの学校の文化祭の舞台にでている理由を説明するには昨日の夜まで時間を戻さねばならない。
回想始まり
昨日の夜、カユラ親子と食事を始めた千鶴は風呂前にカユラに言われたことを聞いていた。(カユラの父親とは挨拶済み)
「カユラ、さっき言ってた文化祭を手伝うって何?」
「そのまんま。明日千鶴が私の学校で私の代わりに私が引き受けたことを全部やる」
「ああ、なるほど……って全部!?」
「全部」
「普通ちょっとだけだろ!?」
「私にはやらなければならない使命がある」
「使命って?」
「それは言うことができない」
「予約してたゲーム買いに行くとかなら怒るぞ」
「お母様、今日も食事がおいしいです」
「あら、ありがとう」
あからさまに話をそらされた千鶴は自分の指摘が的を得たことがわかり眉をヒクヒクと揺らした。
「おい、カユラ」
「何?」
「一応口約束とはいえ、執事みたいなことをするって言ったんだ。文化祭の手伝いはしよう。でもな……なんで全部なんだよ!?せめて8割だろ!」
(((8割ならやってくれるんだ)))
「カユラの母さんと父さんも何か言ってくださいよ!いいんですか、娘の横暴を止めなくて」
「ふむ…カユラ。彼を泊めてあげるかわりに色々と頼むのはいいが、限度というものを…」
「親父どの。後で千鶴が新作のゲームのテストプレイしてくれるって」
「千鶴君、カユラの頼みをきいてあげてはくれないか?」
(ものでつられてんじゃねーよ!)
叫びそうになるのを千鶴は必死におさえ、最後の頼みと言わんばかりにカユラの母親に懇願するよな目を向けた。
「ふふ。千鶴君」
「なんでしょう。カユラのお母さま」
「帰りの飛行機代だしてあげるから「了解しました」カユラのおねが…え?」
「カユラ!明日は何でもやってやるぜ!文句なんか1つも言わねえ!」
((ちょろいな))
話し合いは終了、と思いきやカユラの父親が異論を唱えた。
「ちょっと、お母さん。その飛行機代はどこから出るのですか?」
「もちろんあなたのお小遣いからですよ」
「……」
この後、父親の腹いせに千鶴は朝までゲームのテストプレイをするのだった。ちなみにカユラの父親はゲーム会社の社長である。
回想終了
「うおおお!」
千鶴、否ロミオは雄叫びと共に剣をふり、目の前の敵をズバズバと切っていった。
『ジュリエットのもとに行くためにたちはだかる敵を倒していくロミオ。誰も彼の足をとめることなどできません』
(なんでロミオなのにこんな戦闘してんの?もうこれバトル物じゃん!)
そんなことを考えながら目の前の敵を全員倒したロミオ(千鶴)は舞台裏にさがった。
『モブ敵を全部倒したロミオは城に乗り込みました。そのころ、ジュリエットはテラスで月を眺めていました』
□ □ □
「春風君!次の出番すぐ来るけどそれまでに台本読んどいて!」
「了解」
俺は今、カユラの学校で演劇にロミオ役としてでている。どうやらロミオ役だったやつが風邪で休んだらしい。
いきなりの主人公役。緊張するがやりきってみせる!
「……じゃなくて!」
「うお!急に叫ぶなよ。表のほうに聞こえるだろ」
「す、すまん…じゃなくてなんで俺こんなことしてんの?」
「いや知らねえけど。剣野に頼まれたんだろ?」
「そこなんだよ、モブA君」
「誰がモブAだ。
いや、クラス全員から初めて会ってテンパってるときにいっぺんに名前言われても覚えれねえよ。
「つーか、俺と話してる余裕あるのかよ。すぐお前の出番だぜ」
「うお!そういやそうだったな。サンキュー、モブS君」
「だれがモブSだ!あれか、モブSunoharaってか?普通に呼べ!」
うるせえな。いやうるさくしたの俺なんだけど…まあいい、早く台本読まねば。
俺は舞台裏に置いといた台本を手にとり、まだ頭に入っていないところを読み始めた。
《ジュリエット。君に会いにきたよ》
《来てくれたのね、ロミオ!私の勇者様》
ーーーロミオとジュリエットは抱き合う
ジュリエットさん、そこは勇者より王子のほうが……いや、何も言うまい。さっきの戦闘シーンとか考えたら全然ロミジュリっぽい。
さ、続き、続き
ーーー抱きついたままジュリエットは隠し持っていた短剣でロミオを背中から刺す
「は?」
訳がわからないままページをめくると
《ジュリエット…何で?》
《ふっ。ロミオ、いつから私があなたを好いていると錯覚していたの?》
ジュリエット悪っ!!てかもうロミオとジュリエットっぽいものでもなんでもないじゃん!キャストにロミオとジュリエットいるだけじゃん!
「春風君、そろそろ出番よ」
そしてつっこみしてたら出番きちゃったよ!まだ台本全部に目を通せてねえよ!
「え~っと……いた!モブA!」
「誰がモブAだ!」
「俺台本覚えれなかったから裏のほうから俺の視界に台本の中身が写るようにしてくれねえか?」
「は?いや、別にいいけど…。お前、舞台から台本の文字とか見えんのか?」
「モチコース(もちろんとオフコース)!頼んだぜ」
よし、舞台に行こう
その後、俺は舞台の上で剣をふったり後ろから刺されたり死んだふりしたり前から刺されたりジュリエットにキスするふりをしたり串刺しにされて死んで最終的に謎の力で生き返って役目を終えた。
「……」
刺されすぎだろロミオ!!
こうしてなんやかんやで劇は終わりを迎えた。
「ありがとう、春風。君のおかげで成功できたよ」
「うんうん。ホントぶっつけ本番とは思えないくらい上手かったよ」
舞台からおりるとカユラのクラスメイトが話しかけてきた。
「足手まといにならなかったならよかったよ」
「足手まといだなんてとんでもないぜ!な、皆」
うん!と皆が俺を見ながら言う。
めっちゃはずいぜ…て、そういや気になることがあったんだ。
「なあ、台本書いたの誰?まったくもってロミジュリじゃなかったんだけど」
「ああ。それ書いたの剣野だよ」
「え?この変なのカユラが書いたの?」
カユラさん!シェークスピアに謝ってこい!
「はは!変なのか。俺も初め読んだときはナニコレ?って思ったけど意外と面白かったからありかなって」
「あ、私も面白かった!」
「俺も!」
……面白ければいいのか、このクラスのやつら。
「てかカユラが今日来てないのはいいのか?」
俺の質問に全員何言ってんだこいつ、みたいな目で見てきた。
え、なにこれ
「剣野は台本だけじゃなくて練習とか人一倍力入れてくれてたからさ、当日くらい休んでくれないかってこっちから言ったんだよ」
「まあ学校まで休むとは思わなかったけどな」
ハハハハハ、と笑う皆を見て俺は思った。
カユラのやつ、今日休むために準備を頑張りやがったな。
「それにお前をよこしてくれたしな。言うことなしだぜ」
「ていうか、春風君ここで話してていいの?」
「へ?」
「カユラちゃん、確か昨日色んなとこに人足りてないところ聞いてたからてっきりそこの手伝いも君がするんだとばかり思ってたんだけど」
「……」
演劇内容がインパクトありすぎて忘れてたーー!!!
俺は自分のカバンからすぐに一枚の紙をとりだした。そこにはカユラから頼まれた内容が書かれていた。
ーーーーーー
演劇:ロミオ 10:00~10:30
屋台:焼きそば 10:32~11:28
ステージ企画:クイズ大会 11:30~12:00
女装大会 12:00~12:30
文化祭委員見回り:12:30~13:30
部活:漫画研究部 13:32~14:30
科学部 14:32~15:00
一日目後夜祭準備 15:15~
ーーーーー
途中移動時間すらないときがあるけどそんなこと気にしてらんねえ!早く行かなきゃ!
「俺行ってもいいか!?」
「え、構わないけど…」
「じゃあな!」
いそげいそげ~!
「…あいつロミオの格好のまま行っちゃったぞ」
「気づいてないからいいんじゃない?」
その後、俺は学校内でさまざまなことをした。
あるときはそばを焼き、
「おい!ロミオ!さっさと焼け!!」
「ういっす!」
これ以上火力あがんねえよ!
あるときはクイズに答え、
「エタノールを酸化すると何になる?」
ピコン
「はい、ロミオ!」
「アセトアルデヒド!」
「正解!」
有機とか中学生に出す問題じゃねえよ!
あるときはコスプレして舞台にあがり、
「さあエントリーNo.4は…おっと
ヒュー、ヒュー、ヒュー
「ヒューヒューうるせえ!駆逐したる!」
なんでロミオだけじゃなくて他の服も着なくちゃいけねえんだよ!しかもこの服重いわ!立体起動装置ハリボテならもっと軽くしとけよ!てか女装ってことはこれもしかしてエレンじゃなくてミカサ!?
あるときは見回りをしたり、
「ねえ、ホントに屋上から見えるの?」
「大丈夫だって。あ、体育館前で泣いてる子発見」
この力マジ便利。伊澄さんあざす!…迷子にしたことは許さんがな。
あるときは漫画を書き、
「ロミオ君、絵が漫画っぽくないけど上手いね」
「あざす」
まあ、実際には美術部だし。
あるときには薬品を持ち運び、
「ロミオ君。それ落としたら床が溶けるから気をつけてね」
「危なっ!」
そんな危険なものガキに持たせんなよ!
そして、あるときには後夜祭の準備をし、
「おい、ロミオ!しっかり運べ!後3本木が残ってるからな」
「了解っす」
つーかなんでみんな俺のことロミオって呼ぶんだよ!
後一日目から後夜祭あんのかよ!
なんやかんやで文化祭は終わるのだった。
ロミジュリをぼうとくしてしまった。すみません。
実は初め劇だけで一話作ろうかと思ったんですがわけわかんなくなってやめましたww
ちょっと劇見てみたいなとかあったら番外編でやるかもwww
次は文化祭が終わって、東京に帰るまでの話です。
なんか北海道編長いな。