ゼロ、その先へ   作:偵斗

11 / 18
前回。

黒いランスロットに乗るユーザーであり、学園長リヴァルの娘であるリシャリーとであったルルーシュ。

その後サザーランドの回収や、街の改修のため避難生活は続いていくのであった。

そんな不満だらけの生活の中、一つの希望が手を差し伸べる。




偽りの正義の仮面

俺はスザクのことだからあいつは生きていると思っている。

よっぽどのことがなければ、あいつは死んだりしない。

そう思い込み、仕事を続けた。

「皆さん、避難はこちらへ!」

とにかくこんな状況だ…はやいところこの事件を収束させなければ!

俺は避難してきた住人を含め、総勢750人余りを体育館に避難させた。

避難生活は2週間目に突入した。

ぎゅうぎゅう詰めで、ちらほらと文句が出てきている。

「お疲れ様…ルルーシュ。ほら、水だ。」

「あ、ありがとうございます。」

「まさか…こんな事態になるなんてな…。許せないな…黒の騎士団…。もう無くなったはずじゃなかったんだな…。」

そう、黒の騎士団は不穏分子を殲滅させるためには多少の犠牲はつきものだと思っている。それが日本に対する不安分子を殲滅させるという目的のためならば、許して置くわけにはいかない。会長や、学校の生徒。そして…スザクまでも巻き込んだからには…。白の支配者。許さない…!!

「ど、どしたんだ!?ルルーシュ!なんだ!具合が悪いのか!?スザクのことか!?」

「え、ど、どうしたんですか会長。俺、どうかしてました?」

「あぁ…この世のものとは思えない…鬼の面のような顔をしていたぞ…!」

鬼…、か。あながち間違えではないのかもしれない。俺の頭には文字通り、鬼のような心を装い続けた皇帝がいる。しかも俺はその生まれ変わりときている。

「や、やだなぁ…ちょっと疲れただけですよ。ほら、会長。そろそろ俺たち仕事に戻りましょう。」

俺はいつも通りの作り笑顔を会長に向け、体育館に戻った。

その時。

体育館の照明が全て落ちた。

「な、なんだ!?」

「予備電源まで壊れてしまったの!?いやよ!」

人々の恐怖の声が聞こえる。

まずい…このままでは暴動に!!!!

 

『人々よ!!!』

 

突如体育館中に響き渡る声。

そして舞台の上が照らされた。

「皆。ごきげんよう…。私は…ゼロだ!」

現れたのは…。

(ほう…人の真似事か?)

自由の象徴ゼロだった。枢木卿もルルーシュ皇帝も死んだいま。ゼロを演じているのは黒の騎士団の誰かのはず…!何故こんなところに!?

「皆は今、思っているだろう…。『なぜ、弱者の味方のはずの黒の騎士団がこのようなことをするのか。』『むしろ、この平和な世に黒の騎士団など必要ないのではないか!』と。」

そうだ!そうよ!などと野次を飛ばす人々。

「ならば!我々の力で黒の騎士団を消してしまえばいい!残念ながら今の私の力ではあの暴走した黒の騎士団を止めることは出来ない。だが、皆の力があれば!必ずできる!」

人々を引きつけるカリスマ性。絶対的にどこかで見たことがある。

そう、ルルーシュ皇帝もこうしたカリスマ性を兼ね備えていたのだ。

「賛成のものは!拍手を頼む!」

鳴り止まない拍手喝采。これまでにこの場の人々の心は絶望し、希望を求めていたのか…。

「皆、ありがとう。ではまず、この学園から!私は自由の国、ジパングを創る!」

またも鳴り始める拍手。

この学園を…国にするだと…!?

「では!この場は!この日を持って!自由の国ジパングとなる!!」

これまでに…先手を打たれるとは……。まずそのゼロに会わなければ…。

「お、おい!ルルーシュ!どこにいく!」

会長の言葉もよそに俺は走った。人の気配が多すぎて物に足を取られながらも急いだ。

(ゼロは正義の味方…本当にそいつがそうなのか…確かめてみようではないか…。この無謀な計画に、終止符を打て…。)

L.L.の声が聞こえる。

全てはこの計画の真意を知ってからだ…。

俺は舞台裏の扉をあけた。

「何者だ!」

銃のストッパーが外れる音が聞こえた。下手をしたら撃たれる…。

「ゼロ様…そこにいらっしゃるのですか!?」

俺は目の見えないふりをした。実際、感じているのでいないのかいるのかはわかっている。ゼロは…いる…。

「なんだ…。私に用か。」

コツコツと舞台袖の階段から降りてくるゼロ。

「あ、あの!ずっと憧れてたんです!実際にお会いできるなんて!!」

ゼロの手をわざと探し、握らせた。

手からもゼロの…いや。ゼロの中身の本意が少しなら探れる…。

……!!……信じられん…。ゼロが…正義の味方のはずのゼロを…!

「私も君のようなファンに会えて嬉しいよ。だが、私は行かなければ。では。」

俺の手を離すとゼロ…はいってしまった。俺は元の体育館へ戻った。体育館内ではゼロ様がいれば百人力だ!などと声が上がっている。

(フンッ…呑気なものだな。これから殺されるというのに。)

そう…あのゼロから感じ取れた本意。あいつは…この場にいる、ジパングに賛成した人全てを殺す気だ……!黒いランスロットのユーザも、黒の騎士団に反するものたちもまとめて殺す気だと…!?

どこが平和だ!!あのゼロは…!

 

 

 

 

「また…あなたにお世話になってしまいますね…。」

 

「いいえ。いいんです、今回は敵がはっきりしていますから。………も…………と争わずに済むんですから。」

 

「まだ……◯◯◯ということですかね……全くどれだけ人を働かせたら気がすむんだか。」

 

 

 

 

はぁ……………

 

「お目覚めですか?」

 

はぁ…はぁ……

 

「まだまだあなたには利用価値があるのですから、死んではいけませんよ?いや………生き続けなければなりませんよ?ですかね。」

 

 

 

 

 

 

 

 




タイトルの意味、わかっていただけるとこのゼロの正体を知ることができるかと。

1個目の*と2個目の*は時間軸は同じですが、視点が違います。さぁ、誰視点と誰視点でしょう。

ヒントはみなさん、ご存知のキャラですよ。
1個目の*は簡単ですかね?(^∇^)

ではご読了ありがとうございました!



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。