ゼロ、その先へ   作:偵斗

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ゼロの正体はなんと黒の騎士団のバネットというギアス所持者保持者だった。

彼のギアスは、見たものを殺すこと。

ルルーシュとリシャリーはリヴァル理事長の死を乗り越え、バネットを倒すと約束する。

果たして、彼らはゼロとしてゼロを倒すことができるのか!




白に映える赤

 

「作戦は簡単だ。俺が流した噂でゼロへの信頼は揺らいでいる。そこに新生ゼロがランスロットとともに現れたら民衆はどう思うだろうか?……ほとんど、賭けに近いが今は時間がない。頼んだぞ、リシャリー。」

「ほんと…君はすごいよね。目、見えてないんでしょ?………それなのに……なんかこの世界をよく知ってるみたい…。」

当たり前だろう。俺が見た世界とL.L.が見た世界の両方を今の俺は持っているんだからな。なんて……まだいえないな。

「では、地上へ。…あと俺の名前は出すんじゃないぞ……。俺の周りの人間が危険だ。」

俺はそう言うと白いゼロの仮面をかぶった。よっぽど凝ったのであろう。質もいうことなしであった。

「じゃあ……ランスロット・紅蓮。出すよ…!」

リシャリーはそういうと、地下のガレージから勢いよく地上へ飛び出した。学校の校庭に出た。こんな構造になっていただなんて……。

ランスロットを体育館へすすめ、体育館の天井を開けた。突如訪れた体育館の崩落と、ランスロットに怯えた人々は体育館の外へワラワラと出てきた。

こうすればゼロは黙ってはいない。なんせ、弱者をまもるのが【ゼロ】なんだからな。ここで出て来なければゼロ失格。必ず出て来なければならない状況下に陥れたのだ。

「ゼロッ!助けてくれよ!」

「なんでナイトメアが学内に!?!?」

そんな声が鳴り響く。

「何事だっ!!!!」

よし…ゼロのお出ましだ。

「我々は黒の騎士団ではない!攻撃するつもりはない!従って、武器を下ろしてもらおうか!!!!」

ランスロットから響く声。

人々はキョトンとしている。なんせ、武器なんて彼らからは見えないからだ。本当はある、草陰に隠れている黒の騎士団がこちらを狙っているのはよくわかる。

「武器を下ろせ!皆の者!」

ゼロは武器を下ろさせた。戦う意思のないものに撃つのはゼロ失格。ほぅ…あのバネットとかいうやつ。ゼロを偽物と疑われたくないのだな…?

武器を下ろさせると俺はコックピットから降り、ランスロットの手に乗った。

「人々よ!こんな噂をきいたことがあるか!!【黒の騎士団と戦っていたのは黒いランスロットだ】という噂だ。そして、そのランスロットはアッシュフォード学園校門前にて自爆した。これで黒の騎士団に対する反逆者はいなくなっただろうか!否!この学園に紛れ込んでいるのかもしれない!彼らはそう思ったのだ。探すのは難航を極める。ならばどうすればいいか……」

ざわざわとする民衆に俺は言い放った。

「まとめて殺してしまうのが一番手っ取り早いだろう……?一般市民を殺したとなれば、大罪だが……。自由の国ジパングに賛同した市民となればそれは反逆者も同じ……。つまり……そのゼロは…黒の騎士団の団員なのだよ。現に私たちはみた。そのゼロがこの学園の理事長である『リヴァル・カルデモンド』を殺したところを!」

民衆からざわめきが消え、どんどんと顔を青くしていく。

「さぁどうする、ゼロ。それでもお前はゼロと言い張るのか!!!!」

俺が言い放つとゼロは笑い出した。これは…諦めの笑いだ。……しまった!

「人々よ!目をふさげ!ゼロの目を見てはならない!!!!」

俺が言い放ったのは少し遅かった。何十人の人がその場でバタバタと倒れた。

「そうだよ、白いゼロ……いや……きっと君が本物のゼロなんだろうね……。そう……君はあの時部屋に居たんだね……。なら…君も口封じをしなければね!!!!ここにいるみんなとともに!」

マスクを取り、奇妙な奇声をあげながらバネットはいった……。くそっ…こんなにはやくゼロを諦めるだなんて!

人々は目を塞ぎ、うずくまっている。見えはしないが音による恐怖。ゼロの裏切り、そして白いゼロの登場。混乱するのも分けない。俺としては、早く逃げて欲しいのだが……。

「じゃ!白いゼロくぅん?君から行っちゃおうか!」

バネットが俺に目を向けた。

「ん?なんで聞かないんだよ……死ねっ!死ねっ!」

「馬鹿者が……お前の【ギアス】は俺にはききやしない。」

俺がこうしている間に……人々が逃げてくれれば幸いだが…!

「君に聞かないんだったら……!君の救いたいこの人たちを!!」

その瞬間、アンチナイトメアのシールドが張ってあるはずの学園内に学園外からナイトメアが入ってきた……あれは……!

(ん……あれは……朱雀のランスロット……!)

白いランスロットが空から降りてきたのだ。ランスロットはバネットの前に立ちふさがった。

「な、なんだお前は!なぜシールドを超えられる!黒の騎士団のものではないな!」

ランスロットは答えることなく、人々の縦になり早く逃げろと言わんばかりに首を振った。

「くそっ……誤算だ!引き上げるぞ、お前たち。」

バネットはそういったが彼のギアスはやはり、限界を迎えていた。仲間までもを殺してしまったのだ。もうギアスを止めることはできない。

「ば……馬鹿な!そんな……くそっ…誰か!……この……言うことを聞け!」

なんと見苦しい……。これがギアス保持者なのか……?俺は…ギアスの殲滅もしなければならない。

「バネットよ。」

俺は地上に降り、バネットに近寄った。

「貴様は…哀れな男だ。ギアスなんて力を手に入れたがため、このような……。いや、なんでもない……。貴様には…!」

俺がそう言いかけた時、もうバネットは死んでいた。自分の頭に手を銃口をあて、自殺した。

「……。」

新生ゼロの白い衣装すこし赤が付いていた。

「ゼロ……そろそろ。」

「あぁ、すぐいく。」

「あの白いランスロットも私たちの仲間よ…。うん……ゼロ。貴方は悪くないよ。」

俺はランスロット紅蓮の手に乗り、その場を去った。以前からのナイトメアのように飛行ユニットから羽を出し、空を飛んだ。雲の上を飛んでいた。白いランスロットも後から続いた。

「人々は……助かったんだよな。」

「うん……残った私たちの仲間の話じゃ白いゼロは英雄化されているらしいよ。白いランスロットとこの機体も。」

「そうか……。」

「あとね、私とルルーシュ、それからスザクは死亡したことにしちゃったから…もう、あそこには戻れないよ。勝手なことしてごめんね?」

「いいや、構わない。そうするつもりだったしな。…そういえばどこへ向かっているんだ?」

「北海道だよ、私たちの本拠地はあそこにある。」

まだ黒の騎士団の手が届きにくい北海道が拠点か……。現代のランスロットの飛行速度を考えれば、妥当なのかもしれないな。

「白いランスロットの乗り手。だれだかしりたくない?ルルーシュ。」

「俺の知り合いなのか?」

ふふっとリシャリーは理事長が死んでから始めて笑顔を見せた。

「着いてからのお楽しみね!」

「そんなこと言わずに、教えてあげなよ。リシャリー。」

「この声は!!!」

俺の予想は的中していた。枢木卿のランスロットを使えるのは……

「元気そうで何よりだよ、ルルーシュ。」

「ス、スザク!!!!スザクなんだな!?!?」

「何度も呼ばないでよ、僕だよ。鏑木スザク。」

 

 

 

 

「また一人、ギアス保持者を失いました。」

「フンッ、使えないバネットめ……。まぁよい。これから増やせばいいんだ……。おい……女。できないことは……ないんだったな?」

 

 

こんなこと……言いたくは……

 

「い……イィ……エス……マイ……ロード……。」

 

 

 

 

 

 






さて、いかがでしたでしょうか!

バネットはあっけらかんと死んでしまいました。
リシャリー、ルルーシュは復讐を誓っていたため、モヤモヤとしたまま本拠地、北海道へむかいます。

白いランスロットのパイロットは予想通り、スザク君でした。なぜ彼がランスロットを扱えているのかは次回かその次でわかります多分。

読んでくれてありがとうございます!


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