ゼロ、その先へ   作:偵斗

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なんだかんだ言って続編書いちゃいました。

なんだかコードギアスに似合わない平和感がでてしまいましたが、こうなればよかったのに!!みたいな感じです。

ここから分岐点二つ出して、コードギアスらしいエンドとハッピーエンドに挑戦しようかと!思っています!

今回の話はルルーシュとシャーリーになっていますので、弟の座は譲らないぞロロ。恋人の座はあげないぞ!c.c.!カレン!てな感じで。

最後までお付き合いいただければ幸いです。




償い
勇気を持って


俺の名はルルーシュ。ごく一般的な家庭に生まれ、一般的な教養を受け、ごく一般的な幸せを手に生きてきた。

普通と違うってのは俺の目が生まれつき見えない。ということと、双子の弟がいるということ。ま、双子といっても二卵性だから似てないけれど。

そんなごく一般的な俺は高校生になるのだ。

これから生活する学校はアッシュフォード学園。俺はこの学校の入試は楽々とこなしたが、弟のスザクは俺が勉強を死ぬほど教えて、なおかつスポーツ推薦でやっと入れたのだ。

でも本当によかった。スザクのいる学校でなければ俺は学校までたどり着くことができないのだから。

その入学式、俺はしっかりと身だしなみを整え、準備をした。ただ、弟のスザクは…。毎度のことだか寝坊した。本当にどうしようとない弟だ。

そんな弟の猛スピード登校に俺は連れられ、せっかく整えた身だしなみをくしゃくしゃにして学校へついた。

「ね?間に合ったでしょ?ルルーシュ!」

「あ…あぁ…、そ、そうだな…。」

俺は乱れた衣服と息を整え、改めて学園の空気を感じる。

この学園はとても綺麗だと聞いているが…想像がつかないな。ムッ…一度でいいから見てみたいものだ。

「ル、ルルーシュ…?」

俺は突然名前を呼ばれた。

聞き覚えのある声だったのだが、名前が思い出せ……ない…。

「誰ですか?俺の知り合い?ですかね?」

姿が見えないせいで本当に名前が思い出せない。

「え?…僕は知らないな。こんな女の子。ルルーシュ、知り合いかい?」

スザクに思い当たる人がいないのなら、おそらく人違いだろう。俺がそう告げようとした時。

「ルル……?」

もう一度女の子に名前を呼ばれた。

「シャー……リー…?」

俺はなぜだかそう呟いた。記憶なんてないのに、なぜかそう呟いたのだ。

「あ、えっと!ごめんなさいね!初対面……のはずなのに…。あなたを見ているとね?その名前が浮かんできて仕方なかったのよ。それで思わず入っちゃった!ごめんね?私はシャーリー!よろしくね?」

やはり…名前はシャーリーだった…。なんでこんなに胸が締め付けられるように…痛いんだろう。シャーリーという名前の女の子に話しかけられただけなのに……。

「君の勘は鋭いね。そう、俺はルルーシュ。よろしくな、シャーリー。」

俺は見えない彼女への手を差し伸べた。

「よろしく!」

そういって彼女は俺の手を握った。やっぱり俺は知っている?彼女を?

「僕も自己紹介、いいかな?僕はスザク。ルルーシュの弟だよ。よろしくね、シャーリー。」

営業スマイルで応じるスザク。

「よろしくね!」

こちらは満面の笑みで応じるシャーリー。スザクの笑顔が異様過ぎて面白い。

「じゃ、僕らもう行くから。またね、シャーリー。」

「じゃあな。」

そうして俺たち二人は教室へ向かった。そのあとはふつーの入学式。何一つ変わったことはない。入学式もおわり俺たちは淡々と学校生活を始めた。

そんなある日。

「ねぇ、君ら。僕らのこの学園では何かしらの部活に入らねばならない。スザクくん、ルルーシュくん。二人とも生徒会に興味はないかい?」

突然話しかけてきたのは生徒会長だった。青い髪にオレンジの目の男子生徒だったらしいが…なんかそんな奴に昔あったような…?

「え、えっと…ルルーシュ。どうする?」

「いいじゃないか。参加しよう、スザク。」

「では、参加。してただけるのですね。よろしくお願いします。私は生徒会長のハル・シュナイザーと申します。」

会長の口調からいって、とても喜んでいるように思えた。

「それではまた明日から、クラブ棟1階の生徒会室にて待っていますね!」

意気揚々と会長は駆けて行った。

「なんか面白そうな人だね。会長。」

「だな、スザク。」

次の日から俺は生徒会の職務についた。以前からパソコンは打っていて、目が見えなくても会計という職務になんら支障はなかった。

スザクは書記。持ち前の字の上手さで尽力していた。

「会長、この間の予算。少し間違ってませんか?これ。」

「なんと!!桁を一つ間違えてしまった!失敬…。」

「わかりました。直しておきますね。」

会長はツッコミすぎるとややこしくなるからさらっと流す程度でいいのだ。

「会長ぉぉぉー!!」

会長ー!っと叫びながらかけてくるのはシャーリー。急いで来たらしく、水泳で濡れた頭はべたべたのままだった。

「大変ですっ!ラグビー部と馬術部が境界線争いを…!!どーにかしてくださぁいー!」

「うむ、わかった。では…ルルーシュ!シャーリーに付き添ってもらいどうにかしてこい!」

「また俺ですかー?」

「ほら…つべこべ言わずにいった!」

全く人使いの荒い会長だ。

「ルルーシュ、手。貸して?」

シャーリーは俺の手をとり歩き出した。

「ありがとう、シャーリー。」

シャーリーと俺はすぐにラグビー部と馬術部を説得し事件は解決した。

「お見事だね!ルル!」

「いやぁ、そんなことないさ。」

それより、シャーリーについては気になっていることがある。なんでかとても大切な存在に感じられるような…。

「ねぇ?ルル。私、入学式の時に変なこと言っちゃったじゃない?」

「あぁ、俺も気になっていたんだ。なんでわかったんだ?」

「正直なこと言うとね、夢の中であなたにあったんだ、ルル。あの夢でもあなたはルルーシュだったの。だからつい口にね?」

へへーっと笑いながらシャーリーはいった。夢の中で俺…か。

「でね、ルル。私あなたに…その……」

「なんだい?いってごらんよ、シャーリー。」

「あなたのことが…私好きなの。」

俺は正直びっくりした。俺が人に好かれてたのか…?選ぶなら俺は確実にスザクだと思っていた。スポーツ万能。なんの障害もない。顔はどうだか知らないけれど。だから俺が選ばれる意味がわかりらなかった。

「そ、そうか…でも俺はこの通り目が見えない。それでもシャーリー…このハンデを背負っていても俺がいいと思うのか?」

俺はできるだけシャーリーには迷惑をかけたくなかった。

この両目のハンデが彼女にまで及ぶ。そんなのは許されない!

「私はあなたのそんなところをみて好きになったんじゃないと思う。スザクがいないとき、あなたはひとりぼっちな感じがするの。世界に置いてきぼりにされてるみたいに。」

た、たしかに…スザクがいなければ行動することはできても友達なんて…。

「だからね、こうやって…」

シャーリーはさっき俺を引っ張っていったみたいに手を握った。

「ルルの手をずっと握っていたいの。ずっと引っ張ってあげたいの。」

なんだ…この胸にこみ上げる想いは…。これがシャーリーへの想い…?俺は…シャーリーのことを…

「ねぇ、ルルはどう?私のこと……好き?」

こうも確信を突かれると本当に困る。いや、考えが回らないのだ。本当に。どうすればいい…!ここではいと言えば…いいのか?

「俺は……シャーリーのことを…」

心臓の鼓動が聞こえる。

恐ろしいものだ、人1人の言葉でこれほどにも苦しくなるとは…。

「…一度しか言わないぞ……。好きだ……。」

 

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