「では、始めよう。第一回、スザクアタック大作戦の作戦概要を伝える!」
俺は大真面目な顔で言った。なんたって我弟の作戦だ。抜かりは許されない。
「ちょっと…ルルーシュ。恥ずかしい名前つけないでよ!」
「なんだ!どこが不満なんだ。いいだろうこれで。」
「ルルーシュがいいなら僕は別にいいんだけど…」
作戦はこうだ。
まず2人でパン屋へ向かう。俺とスザクは普通に買い物をし、そこに何食わぬ顔をして現れたシャーリーがとったパンを落としそうになる。それを全てキャッチして返す。まずこれを見てどういう感想をもらえるかでこちらも出方を考えよう。
「わかった。ルルーシュの作戦に間違えはないからね。」
「よし、ならば行動は明日。学校が終わってからだ!」
シャーリーには事情を話したらあっさりと協力してくれた。
そしていざ。本番。
「いらっしゃいませ。」
うん…声に気品を感じるな…。さすがスザク…いい目をしているな!
「ルルーシュ。何か欲しいパンはある?」
「そうだな…スザクが気に入ったのをとってくれ。」
わざと名前がわかるように喋ってみる。これで覚えてもらえたら万々歳だ。
カランッ
足音からするに恐らくシャーリーだろう。今日はヒールを履いているようだ。
「うーんと、これとー…う、うわぁぁ!」
シャーリーが恐らく板の段差にでもつまづいたふりをしたのだろう。トレイとトングのガシャンッという音が聞こえる。
「大丈夫でしたか?」
よしよし!ここまでは計画通りだ。
「ええ、ありがとう!」
シャーリーのトレイにパンを移し、スザクと俺は会計へむかった。
「先ほどの…スザクさん?でしたっけ。ごめんなさい、盗み聞きしてしまって。ただ、本当にすごかったものですから。優しいんですね。」
ふふっと彼女が笑うとスザクはあわあわとなっていた。我弟ながら情けない。
「え、えと…そんな、そんなことありません!はい!あの…よろしければあなたのお名前も…」
よし、計画の最終目標。名前を知る!いいぞ、スザク…!
「私はユフィ。このパン屋でバイトをさせていただいてるんです。」
ユフィ?…ユ…あれ…どこかで聞いたことあるような…。きっと昔に呼んでもらった絵本にでも出てきたんだろう。
「ユフィさんって言うんですね!いい名前ですね!僕、この近くに住んでるんでまた来ますね!今日はお騒がせました!」
スザクは足早に店を出た。
「なんだよスザク、もっと喋ればよかったじゃないか。」
「ルルーシュ、ユフィさんは仕事中なんだぞ。長く喋ってたら迷惑になるだろ!」
スザクはそう言いながらもきっと内心では喜んでいるんだろう。
これでスザクのフラグは立った…あとはフられるなりフルなり、恋人になるなり自分で頑張ってくれればいいと思う。
「ところでさ、ルルーシュ。ユフィってなんか聞き覚えない?」
「あぁ、俺も思ったんだ。なんか聞き覚えあるんだが…ぜんぜん思い出せん。」
二人して頭をこねくり回しても答え
は出ない。本当になんだったか…。
まぁともかくとして第一回、スザクアタック大作戦はせいこうをおさめた。
そんな話をしていると店から誰か出てきた。
「ルルー!」
相変わらず無邪気なシャーリー。そんなところがかわ…とそんなことじゃなくてだ!彼女にはお礼を言わなければ。
「ありがとうシャーリー。お前のおかげで助かった。」
「どーいたしましてっ!それに美味しいパンも手に入ったし!」
紙袋から一つパンを出し、おしひぃ!と食べながら言っていた。
「それはよかった。こっちも作戦は成功だ。」
「よかったね!スザク!」
「ありがとう、シャーリー。」
なぜかこの二人が喋ってるところを聞くのはなんとなく久しぶりなきがする…なぜだ。
「じゃ、私そろそろ部活に戻らなきゃ!じゃあね!ルルーシュ!スザク!」
シャーリーは走って行ってしまった。
「相変わらずルルーシュとは、正反対もいいところだね。ね?ルルーシュ。」
「うるさい、いいんだよ別に。す、……好きなんだから…」
本当にスザクは意地悪だ…。
「ねぇ…ルルーシュ。今度博物館へ行かないか?少し調べ物がしたくってね。大丈夫、博物館には自動読み上げ機もついてるって言ってたからルルーシュも楽しめると思うよ。」
博物館…?そういえば生まれてこの方行ったことがないな…。
「わかった、俺も行く。ちゃんと連れてってくれよ?」
「わかってるさ、当たり前だろ?じゃ、覚えておいてくれよ。」
そういって俺たちは博物館へ行く約束をした。
さていよいよ次でなんと、分岐させます。コードギアスっぽいのと、ハッピーエンドに分かれます。
あ、コードギアスっぽいほうアンチオオギがあるからオオギ好きな人は見ないほうがいいかもね(^∇^)
では、今回も見てくださってありがとうございました!