転生提督・副官のマルタ島鎮守府戦記   作:休日ぐーたら暇人

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後半部分は・・・まあ、何時もの通り。



39 イギリス隊

暫くして……マルタ島鎮守府

 

 

 

「わかった。ご苦労様…あぁ、手配しておく。じゃあ、無事な帰還を」

 

そう言って滝崎は受話器を大淀に返した。

 

 

「ヴァリアント達からはなんと?」

 

 

「あぁ、負傷したアークロイヤルをヴァリアントが背負って帰ってくるから、ドックの用意をお願いってさ」

 

 

「そうか。五月雨、済まないが明石に連絡してドックの用意だ」

 

 

「わかりました」

 

返事と同時に五月雨は工厰へと走っていった。

 

 

「……内線で伝えてくれればよかったのだがな」

「まあまあ…一生懸命なのは悪い事ではないしさ」

 

 

「そうだが…しかし、イギリスの装甲空母が来ると同時に、何で日本の装甲空母が出来てしまったんだ?」

 

 

「それは偶然でしょう。爆発した4号機の調子見で大型建造をやるなんて無謀をする事を除けばな」

 

壁際でカチコチに固まりながら此方を見ている大鳳を見て話す2人。

ヴァリアント達が出撃した後、修理していた建造カプセル4号機の修復が完了した為、松島宮が大型建造を行ったら……大鳳が出たのだった。

 

 

「爆発したのによくもまあ、大型建造をやったな」

 

 

「そ、それは…ほら、あれだ。今度は爆発しないようにだな…」

「連続で爆発事例をおこす事になりかけたかもしれないのに? まあ、今回は何もなかったけどさ」

 

 

ジト目で睨む滝崎に松島宮は苦笑いを浮かべる。

 

 

「さてと…彼女達を迎えに行ってくるよ」

 

 

「あっ、私も行くぞ」

 

 

「わかってるよ。そんなに慌てない」

 

慌てて制帽やら何やらを掴む松島宮に滝崎は笑いながら言った。

 

 

 

 

「だーかーら! 降ろして下さいよ、ヴァリアントさん!」

 

 

「ダメ! 怪我人は黙ってなさい」

 

暁、響、雷、電、リージョイ、ラフォレイらに周囲を囲まれながら、ヴァリアントがアークロイヤルをおぶっていた。

「貴女達、アークロイヤルをしっかり見張っててよね」

 

 

「「はい!」」

 

 

「「「「はーい!」」」なのです!」

 

 

「なんで皆揃って返事をするわけ!?」

 

ヴァリアントの指示にリージョイやラフォレイだけでなく、第六駆逐隊にまで返事をされ、ショックで涙目なアークロイヤル。

そんなこんなの内にマルタ島鎮守府に到着した。

 

 

「怪我人と新人さんはこっちよ」

 

 

明石がアークロイヤルを預かり、夕張がリージョイとラフォレイを連れて工厰へと向かう。

 

 

「お疲れさま、ヴァリアント。でも、こっちは一足遅かったようだね」

「松島宮と副官ね。今回はありがとう」

 

 

「別に、やることをやったまでだ。さあ、第六駆逐隊には間宮アイスのご褒美があるぞ」

 

 

「「「「わーい!」」」」

 

松島宮の一言にトテトテと着いていく第六駆逐隊。

 

 

「……今さらだけど良い子達ね」

 

 

「第六駆逐隊の事? 当たり前じゃあないか」

 

 

「そうね…それと、今回は本当にありがとう」

 

 

「別に、当然の事をしたまでだ。それとヴァリアント、ひとつ頼まれてくれないか?」

 

 

「ん? なに?」

 

 

1週間後……

 

 

 

「砲戦始め!!」

 

ヴァリアントの指示に五十鈴とリージョイ、ラフォレイが砲撃を開始する。

更にアークロイヤルと大鳳が攻撃隊を次々打ち出す。

砲撃と攻撃隊が次々に連続攻撃を行い、敵艦隊を削っていく。

 

 

「ふっ…やっぱり、私にはこっちがお似合いよ!」

 

再び砲撃で敵を倒していく。

 

 

「魚雷発射!!」

 

五十鈴の指示でリージョイ、ラフォレイが酸素魚雷を発射する。

それは敵を痛打するのに充分だった。

 

 

 

暫くして、マルタ島鎮守府

 

「敵主力艦隊撃滅! 日英艦隊が主力艦隊を撃滅しました!!」

 

 

「よし! アフリカ沿岸は此方の手に落ちた。次は…ヘラクレス海峡への道だな」

 

大淀からの報告に松島宮が言った。

 

 

「うむ…イギリスが普通に許可を出してくれるとは思わなかったが…まあ、いいか」

 

 

「それに扶桑隊、バレアレス隊、エミール・ベルタン隊…三隊全ての協力のお陰だ。また、褒美を考えてやらないとな」

 

 

「あぁ、さて、今夜はパーと遊ばすか?」

 

 

「うむ、御苦労様会をやらないとな」

 

 

「鳳翔と間宮に予約をとらないとね」

ニコニコと話す2人だった。

 

 

 

その日の夜

 

 

「あ〜、飲んだ飲んだ…久し振りに飲んじゃった〜」

 

そう言ってヴァリアントは会場からバルコニーへと出る。

 

 

「うーん……案外、このままこの鎮守府に居るのもいいかもね」

 

そう呟いてから、ヴァリアントは後ろにいる人物に声を掛ける。

 

 

「後ろからコソコソ近付かないでくれる? レキシントン」

 

 

「ふっ、さすがイギリスの歴戦艦だな」

 

 

「いいえ、私は一度、寄港中の油断を突かれて、大怪我をしたことがあるだけよ。だから、不意討ちは警戒しているの。それより、何か話があるんでしょう?」

「話が早くて助かる。副官の事なんだが…」

 

 

「お断りよ。そんなロクでもない相談は貴女のところの潜水艦とでもやってなさい」

 

 

「……なに?」

 

 

「あーあ、だから、貴女の国は何時も余計な事をして後々に大変な事を巻き起こすのよ。人の事は言えないけど」

 

 

「…ま、待て! それはいったい…?」

 

 

「自分で調べなさい。人は見える物だけ見てると、道を誤ったりするものよ。特に貴女みたいな人間わね」

 

そう言ってヴァリアントは再び中へ入っていった。

 

 

 

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