転生提督・副官のマルタ島鎮守府戦記   作:休日ぐーたら暇人

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仕事の合間をぬって書いてるのに、何故かサブである筈のこっちが進んでしまうしまうダメな自分がいます。



5 責任容量

1週間後……マルタ島鎮守府

 

 

最上、夕張、睦月、如月の4人を加え、7人になったマルタ島鎮守府は日々の哨戒活動を活発化させていた。

そして、それに伴う増加した執務(微々たる量だが)を捌いている中、今日は少し違った。

 

 

執務室

 

 

 

「まあ、予想は出来ていた事だから、別段驚きもしなかったけど」

 

執務室の窓から鎮守府を出て行く屈強な男達の集団を見ながら滝崎が呟いた。

 

 

「漁師達も海に出れんと生活出来んからな。我々に護衛してくれ、と言いに来るのも当然だな」

 

先程の男達はマルタ島の漁師達の代表だった。

彼らは深海棲艦の出現により漁へと出れなくなっていた。

それは反攻作戦後も変わらず、マルタ島鎮守府が開設されたと聞いた彼らは漁の間に護衛してほしいと頼んで来たのであった。

 

 

「それで…どうしますか、提督?」

 

 

「それは愚問だろう、滝崎。もちろん護衛する。だが、それだと駆逐艦が必要だな」

 

 

「うん、まあ、そうだね。駆逐艦は必要だな。出来れば旗艦の軽巡洋艦も必要だけど」

 

 

「そうだろう。だから、ここで提案なんだが…」

 

そう言って松島宮が言葉を一度区切った時、明石が入って来た。

 

 

「松島宮提督、さっきの建造だけど、完成したよ」

「あっ、明石、それは…」

 

 

「明石、それはどう言う事なのか説明してくれないかな?」

 

ニコニコと微笑む滝崎、引き吊った笑いを浮かべる松島宮、その空気を察して「ヤバくない?」と心中で呟く明石がいた。

 

 

 

暫くして………

 

 

 

「言ったよね、資源は大切に使いましょう、ってさ」

 

 

「「は、はい!」(なんで私も?)」

 

呆れ顔の滝崎に正座で説教を受ける松島宮、そして、同じく正座で説教に巻き込まれている明石。

明石曰く、漁師達の代表団との協議前……どうやら、朝食の時……に松島宮から建造を依頼されたらしい。

ちなみに使用資源はオール50×2と250、200、100、50×2との事だった。

 

 

「はあ…ところで明石さん。結果は?」

 

 

「20分×2、24分と30分です」

 

 

「……まあ、やってしまった事を何時までも言っていても仕方無いか…明石さん、彼女達を…」

 

 

「すみません、もうそこまで連れて来てたんで…」

 

明石の言葉に滝崎は「しまった」と言いたげに額に手をあてて言った。

 

 

「入れて下さい。後で何か都合しますんで」

 

 

 

暫くして……

 

 

 

「陽炎型駆逐艦八番艦の雪風です!」

「島風型駆逐艦の島風です。速きこと島風の如し、です!」

 

 

「……マジですか」

 

レア駆逐艦の『幸運艦雪風』『高速艦島風』のダブル編入に滝崎は苦笑いを浮かべる。

 

 

「よろしく、2人共。私はマルタ島鎮守府提督の松島宮よ」

 

そう言ってニコニコと雪風と島風に挨拶する松島宮。

その印象が良いらしく、忽ち仲良くなってしまった。

 

 

「それで、残りの2人は…」

 

 

「初春型駆逐艦の初春じゃ。よろしく頼みますぞ」

 

 

「初春型四番艦、初霜です」

 

 

「……初春、初霜…また第二機動艦隊の所属艦か」

「そう言う貴官は元第四艦隊の滝崎副官ですな。妾達もソロモンで暴れさせてもらいましたからのう」

 

 

「『ソロモン夜戦』では活躍してもらったからね。シカゴ撃沈は大手柄だった…さて、待たせてしまったお詫びだ。今から間宮さんの所に行こうか」

 

 

「ほう、太っ腹だな、滝崎」

 

何時の間にやら御手玉とあや取りで雪風、島風と遊んでいた松島宮が間宮と聞いて反応した。

 

 

「松島宮、君は仕事の後だよ。大淀さん、仕事の残量は?」

 

 

「これだけです」

 

何時の間に、と訊きたくなるぐらいに現れた大淀が両手で持った書類を見せる。

まあ、毎日真面目に執務仕事をやっていた為か、30分程で終わる量だ。

 

 

「では、大淀さん。松島宮の監視をお願いします。では、行きますか」

 

そう言って滝崎は4人を間宮さんの所まで連れていく事にした。

 

 

 

その頃……クレタ島近海

 

 

 

「最後の…至近雷撃!」

 

そう言って駆逐艦へ至近雷撃を行う朝顔。

そして、最後に残っていた駆逐艦は撃沈され、軽巡と駆逐艦2隻の艦隊は全滅した。

 

 

「いや〜、さすが朝顔さん。年季が違いますね」

 

 

「そうだね。フィンランドで戦艦に痛撃を浴びせたからね」

 

 

「あれは提督がそう指示しての行動だからよ」

 

戦闘を終え、最上、時雨と話す朝顔。

その時、最後の駆逐艦が沈没した地点が光った。

 

 

 

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