転生提督・副官のマルタ島鎮守府戦記   作:休日ぐーたら暇人

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また、題名と中身があってないような…。


75 そして、前に

2日後 マルタ島鎮守府

 

 

「うーん、山本大佐の民兵隊が自前で宿を確保してて助かった」

 

 

「と言うか、民兵隊が戦闘ヘリ持ってるの知ってたんだな、お前」

 

 

「話には聞いていた、それだけだ」

 

ここ数日、山本大佐の(仮称)民兵隊の来てからその受け入れ準備をしていた。

ただ、民兵隊はスポンサーが用意していたリゾートホテル(マルタ島鎮守府同様、深海棲艦出現により閉鎖されたリゾートホテル)があった為に居住については問題はなかった。

また、食事についてもスポンサーが料理スタッフどころか食材(何故かロシア政府やロシア軍の刻印がされてる)まで用意していた。

よって、とりあえずの問題はなかったのだが……まさか、民兵隊がMi24ハインド戦闘(強襲)ヘリまで持っていたとは思っていなかった。

 

 

「もし、民兵隊が何にも無しで来てたら鎮守府は破産してたな…いや、ガチで」

 

 

「だな〜、うん、山本大佐のスポンサー様様だな」

 

 

「呑気でいいな〜、お前は」

 

高塚の言葉に少し呆れ気味に滝崎ぐ呟いた時、件の民兵隊司令が現れた。

 

 

「やあ、同志、おはよう。滝崎大佐もおはよう」

 

 

「おはようございます、山本大佐」

 

 

「おはようございます…うーむ、どうも響きが慣れない…」

 

山本大佐の挨拶に普通に応じる高塚と少し慣れてない滝崎。

 

 

「ところで同志、少し相談なんだが…」

 

 

「なんですか? ある程度は対応しますが?」

 

 

「アサルトライフル、要るかね?」

 

 

「「…………はい??」」

 

 

 

 

「ちょっと、なによ、これ?」

 

滝崎の元に来たエーディトは部屋の状況を見て訊いた。

なにせ、男3人が並べられた木箱を前に唖然としているのだから当然である。

 

 

「いや、実は山本大佐のところに支援物資として100挺程の届けられたM16を点検してたんだけどさ…」

 

 

「完全結合してあるM16はA1の10挺、後は分解されたA2なのよ。どうしようかな、これ?」

 

滝崎と高塚にそう言われたエーディトも事情が解った為に唖然とする。

 

 

「まあ、アメリカからの品だから、CIAの嫌がらせかな?」

 

 

「山本大佐、それはいいとして、さすがにM16の初期型は微妙ですよ」

 

 

「そうね、私も出来るならお断りしたいわね」

 

 

「もう、工廠に持って行って、溶鉱炉にぶち込むなり何なりして再利用した方がマシかも」

 

 

「「「それだ!!」」」

 

滝崎の投げ槍な提案に山本大佐、高塚、エーディトが賛意を示す。

 

 

「そうと決まれば善は急げ! 工廠に全部持って行こう」

 

そう言って高塚は内線電話の受話器を取った。

こうして、この問題は解決した。

 

 

 

暫くして

 

 

 

「……うーむ、レナータやエーディトは予想出来てたが、今やスペイン、フランス、イギリスにロシア…か。なんか、ホントに賑やかになったな。高塚も偶然とは言え来てくれたし…恵まれてるかな」

 

そう呟きながらボールペンを回す滝崎。

最初は松島宮と滝崎、五月雨、朝顔の4人から始まった鎮守府は今やリムパックすら可能な程までに規模を拡大していた。

 

 

「……恵の後に不幸事がおこると言うからな。慢心、ダメ、絶対だな」

 

 

「また、そうやって1人で抱え込む気なのね。まあ、それが貴方の性分だと解ってはいるけど」

 

そう言っていつの間に部屋に入っていたのか、加賀がそう言いながらお茶と間宮羊羹を置いた。

 

 

「…………加賀さん、いつの間に?」

 

 

「貴方が訳の解らない物思いに耽ってる頃からよ」

 

 

「え、いや、なんですか、それ…」

 

 

「まあ、いいじゃあない。それより、その性分はいいけど、倒れられると困る人もいる事も自覚してね」

 

 

「今のところ問題は無いと…あっ、松島宮の暴走があるか」

 

 

「……少し鈍いところも相変わらずね」

 

そう言って加賀は椅子に座る滝崎を背後から抱き締める。

 

 

「……何してるんですか?」

 

 

「あら、知らないの? 副官ニウムの補給よ」

 

 

「………そんなのありましたっけ?」

 

 

「黙ってじっとしておきなさい」

 

 

「サー、イエッサー」

 

半ば呆れながら返事をする滝崎だった。

 

 

 

その頃 憲兵室

 

 

 

「えーと、次に処理した方がいい案件は……どれがいいかな〜」

 

そう呟きながら僅かな書類をパラパラと捲りながら内容を確認する高塚。

その時、扉が開いた。

 

 

「あらあら、サボってるかどうなのか解らないわね」

 

 

「どうしましたか、オールドレディ?」

 

ウォースパイトが入って来た。

 

 

「別に…ただ、変わり者の憲兵さんを見に来ただけよ」

 

 

「あっ、なるほど」

 

自覚しているだけにすんなりと受け入れる高塚。

 

 

「それにしても、親戚で血の繋がりがあるとは言え、そこまで似るものかしら?」

 

 

「何の事ですか?」

 

 

「…狂気の持ち方よ」

 

流石にそれを聞いて高塚も仕草がピタリと止まる。

 

 

「彼も貴方も瞳の奥に狂気を持ってるわ。しかも、まったく一緒の狂気。違いは彼は目に潜ませていて、貴方は心に潜ませている」

 

 

「うーむ、自覚は全然無いですね」

 

顎に手を宛てながら呟く高塚。

 

 

「……本当に不思議な殿方ね。貴方達は」

 

 

「彼奴は歴史を変えただけ。俺は只の陸軍士官。それだけです」

 

 

「『本当』にそれだけかしら? あのドイツのお嬢様は気付いてなさそうだけど…貴方は只の『敗戦の生存者』では無いのよ?」

 

 

「……さすが、情報の海に浮かぶイギリスの艦娘ですな」

 

 

「…本当に貴方も中々のやり手ね」

 

 

 

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