緋弾のアリア 残念な武偵   作:ぽむむ@9

12 / 28
今回は不意に番外編です。



3本立てとなっております。
…一部の話では、キャラ崩壊・メタ発言が飛び交います。
苦手な方はご注意ください。


番外編 ばんがいへんです

番外編その1  詩穂とキンジの出会い

 

 

 

 

 

 

始業式3日前の夜。

いつもどおりやることも無く、俺はテレビを眺めていた。

 

…ピンポーン…。

 

ドアのチャイムが鳴った。

 

…なんだ?

こんな時間に…来客?

武藤あたりが冷やかしにでも来たのだろうか?

とりあえずドアを開けると…。

 

「…あ、えと、はじめまして、です…。」

 

…見たことも無い少女が、そこに立っていた。

茶色がかった長い髪をポニーテールにまとめてある、小さな少女。

幼い見た目だが顔立ちは整っており、上目遣いにこちらを見上げてくる姿は小動物のようだ。

 

…いや、俺はこの少女を知らないわけではない。

強襲科で何回か見かけたことがある。

…だが、それだけだ。

話したことも無ければ、何の接点も無い。

 

「あ、あの…。」

 

少女が話しかけてくる。

その手には…なぜかトランクが握ってある。

…嫌な、予感がする。

 

「わ、私を…ここに置いてください!」

「………は?」

 

何を言っているんだ、こいつは。

わけがわからん。

 

「ちょっと待て。どういうことだ?」

「…え、えと、あの、その……。」

 

ダメだ。

オロオロするだけで何も答えてくれない。

 

ここに置いてくれ、だと?

つまりそれは…ここに、住むって事か?

…冗談じゃない。

そもそもここは男子寮だし、俺は病気持ちだ。

ありえん。

 

「…事情は知らんが、ダメだ。ここは男子寮だぞ?」

「あ…え、えっと!とにきゃく、話を聞いてください!」

 

あ、コイツ今噛んだ。

 

すさまじい涙目で、上目遣いに懇願される。

…ここで話を聞いてしまうあたり、ノーと言えない日本人だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コイツ曰く。

自分は普通に女子寮で暮らしていたが、突然蘭豹の襲撃にあって泣く泣く寝る場所が無い…らしい。

そして蘭豹に教えてもらった空き部屋がここだった。

だからここしか頼れる場所が無い…だ、そうだ。

 

事情を聞いて、とにかく思ったことは。

こいつ、不運なヤツだな…ということだ。

 

コイツ…茅間詩穂と名乗った少女は、今現在俺の部屋のリビングで項垂れている。

 

…さて、どうしたものか。

正直何が何でも部屋には入れたくないが…いかんせんかわいそう過ぎる。

ただの蘭豹の気まぐれで寝床を無くし、一瞬で部屋を失ったコイツが。

 

…ああ、クソ。

まだ俺には遠山の血が、流れてるみたいだ…。

 

困っている人を助けないのは、義の道に反する。

あの時兄さんを失って、それでも兄さんの無念を遂げるため逃げ出さずに頑張ってきた。

…俺の中に眠る、義の心を信じて。

 

…だから、俺は…。

 

「…条件付だ。

 

家の中を制服以外で徘徊するな。

俺の部屋に絶対に入ってくるな。

そして、必要以上に俺に触れるな。

 

…わかったか。」

 

条件付降伏だ。

矢継ぎ早にそういうと、茅間の顔はパァァ、と明るくなって。

 

「あ、ありがとうございます!不束者ですがよろしくお願いします!」

 

そう言いつつ、何度も何度も頭を下げ続けるのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、珍しいタイプだと思った。

基本的に、武偵は活発というか…暴力的で、好戦的だ。

部屋をなくしたら、他の部屋を取る。

抵抗されればボコす。

 

それが普通だ。

 

しかし、今現在ソファに背筋をピンと伸ばして座り固まっている茅間にはそんな好戦的な雰囲気は感じられなかった。

…非戦闘系の武偵なのだろうか?

 

通信科や鑑識科、情報科などは戦闘はあまり行わない。

…まあ、それでも行うっちゃ行うのだが…。

 

そして俺は今さっき先生にも確認してみたが…。

マジだった。

蘭豹あの野郎…。

それどころか、茅間が自分から行ったことにしろ、とまできた。

めちゃくちゃだ。

 

仕方ないので寮長にも連絡して正式に許可を取り、今に至る。

 

「あ、あの…遠山、君。」

 

不意に茅間が話しかけてきた。

その顔はこちらに向いてはいるものの…緊張していることが丸わかりのガッチガチな表情だった。

 

「なんだ?」

「えうっ、あ、あの…て、提案があるのですが…。」

「…提案?」

 

提案。

その内容によっては、俺にものすごいダメージが来るかもしれないな。

…だが、止める術も理由も無い。

 

俺は無言で先を促した。

 

「あ、あの。ただ居候させてもらうばかりじゃ悪いので…わ、私にご飯を作らせてください!あとお掃除もさせてください!」

 

……。

なるほど、な。

こいつの性格がだんだん掴めてきたぞ。

茅間は…明らかに武偵向きじゃない性格をしている。

 

しかし、この提案はなかなかにありがたいものだった。

飯はたまに白雪が作ってくるとはいえ基本的にはコンビニ弁当だからな。

掃除も…男の1人部屋、ということで察しが着くだろう。

 

よって俺は、この提案を飲むことにした。

 

「…やりたきゃやれ。」

「……はい!」

 

またパァァ、と茅間の顔が明るくなる。

犬みたいだなコイツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、次の日の夜。

俺はゆっくりとリビングでテレビを眺めていた。

昨日突然やってきた茅間はというと、部屋でなにやらせっせと何かを設置していた。

…とても大きなパソコンのように見えたのは、気のせいだろう。

気のせいに違いない。

 

「…あ、あの、遠山君。」

 

ガチャリと部屋から出てきた茅間が声をかけてきた。

 

「…なんだ?」

 

軽くぶっきらぼうに返すと、茅間はビクッとなりながらもおどおどと答えた。

 

「あ、えと、お、お風呂を先にいただいてもよろしいでしょうか…?」

 

…風呂、か。

俺は病気的な意味で先に茅間に入られてしまうと妙な想像をしてしまいそうで怖い。

ここは…。

 

「…俺が先にシャワーを浴びてくるから待っていろ。」

「…はい。」

 

女との同居は…なかなかに難しいみたいである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…って感じだ。どうだ?」

「ふーん…。」

 

今現在、俺の部屋のリビングにて。

アリアが俺と詩穂の出会いを聞きたいと言い出したので、詩穂と2人で説明したのである。

 

「なんというか…これなんてエロゲ?」

「やめてくださいちょっと私も思っていたところなんです…。」

 

…俺はやったことが無いから知らないが、エロゲってそんなものなのか?

わからん。

 

「…さて、もうそろそろご飯にしましょうか。」

「そうねー。あたしちょっとコンビニに…。」

「アリアさん?ももまん買ってきたら没収です。」

「あははー、あたしコンビニ行くのやーめたー。」

 

…まぁ。

1人暮らしよりかはちょっと騒がしいが。

こっちのほうが多少は面白い…か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編その2  茅間詩穂の休日

 

 

 

 

 

 

あぁ、あたしよ。

神崎・H・アリアよ。

ここは番外編だから、多少メタい発言もありらしいわね…。

じゃあ言わせてもらうわ。

 

…コホン。

 

なっんっで!

第1巻の内容終了したのにあたしの視点が無いのよ!

おかしいじゃない!

あたしは原作メインヒロインよ!?

もっと尊敬しなさいよ!もっと出番をよこしなさいよ!

第一アンタらあたしがこのこと言うまで気付かなかったでしょ!?

「あ、アリアさんまだ視点もらってなかったんすかーww」

みたいに見てたんでしょ!

 

はぁ、はぁ…。

 

まぁ、いいわ。

あたしは寛大だから。

作者に風穴クラッシュで勘弁してあげるわ。

 

さて、本題だけど…。

今あたしは、レキの部屋を借りてとある調査を行っているわ。

 

依頼者はあたし。

報酬はももまん。

 

何の調査かというと…。

詩穂の実態調査よ!

 

ほら、あの子普段どんな生活送ってるか気になるじゃない?

今日は休日。

詩穂が何の依頼も受けていないことは調査済み!

つまり、今日はあの子は完全にフリー。

これはチャンスだと思ったわ。

 

…現在5時30分。

『早朝から何なんでしょうでしょうかこの人』

みたいな顔でレキがこっちを睨んでるような気がするけど、気のせいよね!

 

詩穂に気付かれないように部屋に盗聴器・小型カメラを設置して、今日は詩穂が寝るまで徹底調査よ!

…あの子の部屋、結構セキュが固くて設置にだいぶ手間取ったけど。

 

…5時40分。

まだ、詩穂は寝てるわね。

スースーと寝息を立てて気持ちよさそうに寝てるわね…。

普段は1つに纏めてある茶髪がベッドに広がってる。

…な、なんというか、普段と違う雰囲気がして…。

…かわいいわね…。

 

 

 

 

 

 

 

っは!

あ、あたしは今何を…。

 

「ふぁぁ…。あふ…。」

 

…どうやら起きたみたいね。

ピピピピと鳴っている目覚ましを止めて、背伸びしてる。

 

「…う~ん…きょうはにちようびれしたっけ~…。」

 

寝ぼけてるのか、声がふわふわしてるわね…。

武偵なんだから寝起きくらいはシャキッとしなさいよ…。

あと平仮名ばっかりで読みづらい。

 

…現在6時ちょうど。

あの子、休日もちゃんと起きるのね。

休日だからって二度寝するキンジにもぜひ見習って欲しいわ。

 

さて、詩穂は少しベッドでポケーっとしたあと部屋着らしい簡素な服に着替えた。

さぁ、どんな私生活なのかしら…!

 

「うーん、まずは歯を磨いて顔を洗ってお掃除でもしましょうか。」

 

主婦かっ!

 

「あ、お買い物もしなきゃですね。」

 

だから主婦かっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして。

色々と作業が終わった詩穂が、自室に戻ってきたわね。

 

…現在8時ちょうど。

どんだけ掃除してんのよ。

買い物と合わせてもそんなに掛からないでしょうに…。

 

「うーん、今日はアリアさんもキンジ君も依頼でいませんし…。」

 

そう。

あたしは依頼でいないことになってるし、キンジもガチの依頼でいない。

ふふふ、完璧よ…。

舞台は完璧…!

さすがあたし!

これほどまでに完璧な計画が、自分でも恐ろしいわ…!

『なんであの人一人で笑っているんでしょう』

的な視線がレキから刺さってる気がするけど、そんなことはどうでもいいわ。

 

「今日はゲーム日和ですね!」

 

うん、なんか知ってた。

そうなるかなー、みたいな予想はしてた。

 

「さて、やりますよー!やっちゃいますよー!」

 

そういうと、詩穂はなんだか色々と準備を始めた。

パソコンを起動して、携帯ゲームを2つ取り出して…!?

音楽プレイヤーを取り出して、ヘッドホンを取り出して…って!

 

どんだけ並行してやる気なのよ!

 

やっちゃいますよー、じゃないわよ!

やっちゃいすぎでしょう!

うわ、小説も出してるし!

変な形の拳銃も出してるし!

 

え、なにあれ?

形状気持ち悪っ!

銃口だけ異様に長すぎでしょう!

バランス考えなさいよバランス!

 

ていうかゲームしつつ銃の整備する気!?

それは武偵としてどうかと思うわ!

 

「さ、始めましょうか。」

 

そういうと詩穂は、ヘッドホンを装着して…音楽プレイヤーの音楽を聴き始めたわね。

そして左手で器用に小説を持ちつつ、右手だけでなにやらパソコンをいじりだした。

…あれは…?

俗に言う、おんらいんげーむ…とやらかしら?

 

「ふーむ…やはり日曜だけあってイン率高めですね…。」

 

ちょっと何を言っているのかわからなくなってきたけど、まあ今回はスルーで。

 

カメラで見えた画面には、チャットのようなものが出ている。

…えーと、なになに?

 

『雷鳴の悪魔さまが降臨なされたぞー!』

『よっしゃ勝ち確』

『悪魔さまのテクが見られるとか感動ですわー』

『悪魔降臨ktkr』

 

…悪魔?

それに対して詩穂はというと。

 

『そんなんじゃねぇよwwあんま期待すんなww』

 

とか返している。

…うん?

いつもと全然口調違うけど?

ていうか『雷鳴の悪魔』ってあんたなの!?

なんか凄い騒がれてるけど!?

 

「にゅふふ、恥ずかしいとはいえこう褒められるのは悪くないですね…。」

 

詩穂が凄い恍惚とした表情で何かを言っている。

…にゅふふってアンタ…。

 

どうやら詩穂のゲームは…なんだろう、画面が結構激しく動いて見えづらいわ…。

 

「あれはFPSと呼ばれるゲームです。」

「うわっ!びっくりした!」

 

不意にレキがにゅっとあたしのモニターを覗き込んだ。

け、気配を一ミリも感じなかった…。

怖っ!

 

「簡単に言うと、私たちが良く行う銃撃戦をゲーム化したものです。」

「ざ、ざっくりした説明ね…。ていうかなんでアンタはそんなこと知ってんのよ。」

「気にしたら負けです。」

 

そういうと、レキはまた部屋の隅に体育座りしてしまった。

…レキもなんだかわからない子ね…。

 

「さあ、戦争を始めましょう!」

 

詩穂は詩穂で凄い事言ってるし…。

 

「…え!?ま、まさか…。」

 

うん?

詩穂がなにやらびっくりしてる。

…またチャットを見てみようかしら?

 

『うわまじか、あれ雷鳴の悪魔じゃん!』

『俺らオワタ\(^o^)/』

『いや待て!こっちには瑠璃色の堕天使さまがおられる!』

 

…うーん、どうやら敵側のチャットのようね。

詩穂はなんで見れてるのかしら?

…あっ、詩穂も武偵か…。

 

『ちょ、向こう側に瑠璃色の堕天使いるっぽいww』

『マジか…』

『悪魔vs堕天使とかなんという俺得』

『ていうかこの戦いやばくね?世紀の大勝負だろ…』

 

…今度は味方側のチャットっぽいわね…。

相手側にも詩穂レベルのやばいヤツがいる、ってことかしら?

 

『ちょっ、マジか。ちょっと俺堕天使と話してくるわ』

 

と詩穂の発言。

と同時に、また別のチャットが開いたわね。

…ああもう忙しい。

 

『堕天使さんはじめまして。雷鳴の悪魔です』

『ご丁寧にどうも。瑠璃色の堕天使です』

 

…上のほうに『個人チャット』とか書かれてるわ。

…ってことは、今詩穂とその堕天使が話してるわけね?

 

『いやーいつか戦ってみたかったんですよ』

『マジっすか、奇遇です。悪魔さんとは一度戦ってみたかったんですよ』

『今日のチーム戦、悔いの無いようにやりましょう!』

『はい!よろしくお願いしますです!』

『しますです?』

『…オナシャース』

 

これを終わりに、個人チャットは終了した。

…なんだか良くわからないけど、これは凄い戦いのようね…!

どんなゲームか全く知らないけど、ちょっとあたしも興奮してきたわ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…3時間後…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…な、なんて強さでしょう…。ここまで苦戦するとは…。」

 

あれから3時間。

詩穂はまだキーボードをガチャガチャやってる。

…しかしまあ、このゲームがわかってきたけど…。

 

明らかに、詩穂と堕天使の動きが他のやつらと違うわね。

他のやつらはアホみたいに死んでくのにこの2人だけはまだ一回も死んでないみたい。

…ていうかどうして撃ち合ってるのに弾がかすりもしないのよ…。

 

「…タイムアップ、ですか…。」

 

詩穂がそうつぶやいた瞬間、画面が切り替わった。

…結局、この2人は一度も死なずに終わったわけね…。

 

また画面が個人チャットに切り替わる。

 

『いやー、上手いっすね悪魔さん』

『いえいえそちらこそ。ぜひもう一度手合わせ願いたいものです』

『ええ、またいつか機会があれば』

『自分、他のゲームもいくつかやってるんですけど堕天使さんはどうですか?』

『あ、自分もです!じゃあまたどこかで会えるかもですね!』

『じゃ、またその時まで!』

『では』

……。

他のチャットが、

『お前がへぼいから足引っ張った』

だの

『お前の装備弱すぎ』

だのと子供みたいな口喧嘩をする中、この2人の会話はものすごく簡易で…。

友情に、あふれている気がした。

 

「…また、どこかで会えますよね。瑠璃色の堕天使さん…。」

 

詩穂は誰もいない部屋で、1人そう静かに呟いた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…現在14時30分。

詩穂は一旦ゲームをやめて、布団の上で柔軟やストレッチをしていた。

…わざわざ体操着に着替えて。

 

まぁ、強襲武偵に基礎体力は必須!

良くわかってるじゃない、詩穂。

 

「…んうっ!…ん~…。」

 

時々苦しそうな声を上げてるけど、頑張ってるわね…。

…こんな真面目なシーンだと、あたしコメントすること無いわ。

 

ここからしばらくは声だけでお送りするわ。

…あたしは少しももまんでも買ってこようかしら?

 

 

 

「…んっ!…んはぁ、はぁ…。」

「ぅん、ふぁあ…。」

「…うぅ、キツイぃ…。」

「はぁ、…ふあんっ!」

「……はぁ、ふぅ…。」

「…ぅう、あ…みゃふぅ…。」

「…そ、そろそろ大丈夫…でしょうか…?」

「…はぁ、はぁ、はぁ…。」

「……っんぅ!ふぁぁぁ!」

「…い、いっぱい頑張りました~…。」

 

(※ストレッチと筋トレです)

 

 

 

 

…そろそろ終わったかしら?

…終わってるわね。

 

…今現在の時間は15時30分。

汗ばんで火照った体を、布団に預けてる。

 

「…うーん、少し眠たいです…。」

 

詩穂はある程度体を休めたら、今度は眠くなっちゃったみたい。

本当にウトウトした目で座ってるわ。

 

「…とにかく着替えてシャワーでも浴びましょうか…。」

 

…というわけで。

詩穂はシャワーを浴びに行ってしまったわ。

…うーん、なんだかあたしも眠くなっちゃったわ…。

『朝っぱらから画面見てるからでしょう?』

みたいな視線がレキから飛んでくるけど、あたしはもう眠気に逆らえない。

 

「…うーん…むにゅ…。」

 

あたしはモニターの前で丸くなり、眠りの世界へと落ちていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っは!あ、あたしは…そうだ!今は一体…!?」

 

起きてすぐに、外がもう暗いことに気付いた。

今現在の時間は…18時30分…。

か、かなり寝ちゃったわね…。

朝無理に早起きしたのが悪かったのかしら?

 

「そうだ!詩穂の部屋は…!」

 

モニターを確認すると、それはもうすでに砂嵐だった。

…ザーッ、と耳障りな音が聞こえる。

盗聴器も機能してないみたいね…。

 

「…電池切れかしら?まぁ、もういいわ。大体の詩穂の生活はわかったし…。」

 

あたしは部屋を貸してくれたレキに礼を言うと、部屋に戻るのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キンジの部屋・リビングにて。

 

「…はぁ、今日の依頼は本当にきつかったなぁ…。」

「だらしないわね、キンジ。依頼ぐらいでへばってんじゃないわよ。」

 

詩穂の作ったまるで普通な味のうどんを食べながら3人で談笑する。

…もうキンジはあたしや詩穂がいることを普通のことだと思っているようね…。

最初はバカみたいに抵抗していたけど…やっぱり同じパーティ同士、分かり合えるものだわ。

などとかなりどうでもいいことを考えながらうどんをスルスルと食べていると…。

 

「あ、そうそう。聞いてくださいよ。」

 

詩穂が話題を切り出した。

 

「私今日ずっと1人だったので、夕方ごろに部屋をちょっと本格的にお掃除したんです。そしたら…。」

「なんだ?Gでも出たか?」

 

キンジが能天気に答える中、あたしのカンは話題を変えるべきだと叫んでいた。

…い、いや、まさかね…。

 

「Gは幸い出ませんでしたが…代わりに、盗聴器と小型カメラを発見したんです。」

「…なんだって?」

「し、詩穂!そ、それ…どうしたの?」

 

内心凄く焦りながら、詩穂に問い詰める。

 

「え、えっと…部屋で逆探知して、どこからパクられていたのか調べていますけど…。」

「そっそれ!あたしがやっておくわ!」

「え?で、でも…。」

「あたしに任せなさい!詩穂を覗いてた不届きなヤツなんて、あたしがとっちめてやるんだから!」

「は、はぁ…そこまで言うのなら持ってきます…。」

 

 

 

 

……後日。

部屋の盗聴器と小型カメラは理子のイタズラ…ってことにしておいた。

 

ごめん、理子。

またどこかで出会えたら、牢屋にぶち込んだ後、ももまんを持っていってあげるわ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編その3  メイン3人でフリートーク

 

 

 

 

 

 

詩穂「はい。というわけでフリートークコーナーです。」

 

アリア「どういうわけよ。」

 

キンジ「ていうかなんだ?この台詞の横にある『キンジ』だの『アリア』だのは。」

 

詩穂「えーと、今回は地の文が存在しないから誰が喋っているのかわかりやすくするためですね。」

 

アリア「ふーん…。で、フリートーク…だっけ?何すんのよ?」

 

詩穂「へ?フリートークですよ?」

 

キンジ「…あれか?ラジオとかでよくやるあれか?」

 

詩穂「そうですね。というか作者の謎の迷走に近い何かですね。」

 

アリア「…まあ簡単に言うと、とにかく喋れば良いわけ?」

 

キンジ「みたいだな。」

 

詩穂「まあ、適度にやっていきましょうよ。今回は番外編なのでメタ発言もありです。」

 

キンジ「そうか…じゃあ、本編では聞けないようなことでも聞いておくか。」

 

アリア「何よ。」

 

キンジ「詩穂は無駄に洞察力が高い…というかぶっちゃけ頭いいけど、何だそのスペック?お前残念武偵じゃないのか?」

 

詩穂「あー、確かにです…。まぁ身体能力は低いですし、明らかにニート一直線の生活送ってますし、残念部分はそこらへんでしょうか?」

 

アリア「確かに、ほぼ夜通しゲームしてるイメージがあるわ…。」

 

キンジ「少なくとも俺たちが眠った後もやっているし…ていうかいつ寝ているんだ?」

 

詩穂「うーん…3時とか4時が多いですね。」

 

アリア「おそっ!武偵なんだから体調管理ぐらいしなさいよ。」

 

詩穂「うーん、でも…私は睡眠時間が短くても大丈夫なんですよね。むしろどんなに早く寝ても3時間で目が覚めてしまいます。」

 

キンジ「それはうらやましいな…。1日21時間も起きていられるわけか。」

 

アリア「狙撃手に向いてそうね。」

 

詩穂「あー、適正のある生徒は強襲科から狙撃科や探偵科に引き抜かれるパターンもあるそうですね。」

 

アリア「専門科といえば、あんた明らかに強襲科に向いてないけど…どうして強襲科を専攻してるの?」

 

キンジ「確かにな。運動できない強襲科生徒なんてなかなかいないぞ。」

 

詩穂「あはは、運動は苦手でして…。なんでかというと、私は昔からあこがれていたんです。強襲科に…というよりも、強襲武偵に。」

 

アリア「…?何か、あったの?」

 

詩穂「それはいつかお話しします。」

 

キンジ「そうか。そういや、このフリートークとやらはいつまでやればいいんだ?」

 

詩穂「…さぁ?」

 

アリア「さぁ…って。」

 

詩穂「作者にOKもらうまでです。」

 

アリア「うわー無茶振り。」

 

キンジ「…仕方ない。何か話題でもないのか?」

 

アリア「うーん…そういえば、なんであたしはキンジのベッドで寝てるのかしら?詩穂の部屋は?」

 

詩穂「あー、それについてはちょっと…。」

 

キンジ「俺も気になるな。家主として聞かせてくれ。」

 

詩穂「それを言われると弱いですね…。うーん、私の部屋は…その…、パソコンやらゲームやら漫画やらが散乱しているので、入れたくないというか…。」

 

アリア「…本当は?」

 

詩穂「成年向けの同人誌があるからです(キリッ」

 

キンジ「キリッとするな。」

 

アリア「…そ、それって…。」

 

詩穂「キンジ君もアリアさんも見たらアウトでしょう?」

 

キンジ「そ、そうだな…。」

 

アリア「…(この前忍び込んだときに見つけなくて良かったわ…。)」

 

詩穂「あ、ちなみに私は腐っていないからBLは無いですよ。」

 

キンジ「どうでもいいだろ…。」

 

詩穂「むっ!どうでもよくないです!女子の全員が全員腐っているとは思わないでください!」

 

アリア「そんなこと誰も聞いてな」

 

詩穂「大体ですね、私が好きなのはむしろギャルゲーのようなかわいい女の子がですね………。」

 

 

 

 

 

 

 

10分後……。

 

 

 

 

 

 

 

詩穂「………ということなんです。わかりましたか?」

 

アリア「わ、わかったわ…。」

 

キンジ「詩穂はモンハンの時といい、どこかこだわりがあるよな…。」

 

アリア「…コホン。こだわりといえば、詩穂の髪型はいつ見てもソレね。」

 

詩穂「…ああ、ポニーテールですか?」

 

キンジ「そういえば、他の髪型は見たことが無いな。」

 

詩穂「これは私のお気に入りの髪型なんです。ポニテに関してはちょっと自信がありますよ。」

 

アリア「うん、とっても似合ってると思うわ。」

 

詩穂「えへへ…。ありがとうございます。」

 

キンジ「でも、長くないか?それ。腰くらいまであるじゃないか。」

 

アリア「そうね。しゃがんだら地面につくでしょ?」

 

詩穂「うーん、確かに地面についちゃってますね…。まぁでも毎日ちゃんと念入りに洗っていますし、お手入れもしているのでまだまだ大丈夫なはず…です。」

 

キンジ「でも、アリアのツインテールも長くないか?」

 

詩穂「そうですねー。アリアさんも腰ぐらい…でしょうか?」

 

アリア「そうね。でもこの長いツインテールはホームズ家のしきたりなの。だからやめるわけにはいかないわ。」

 

詩穂「あー、原作でも言ってましたね。」

 

キンジ「まぁ…なんだ。女子の髪型ってのはこだわりがあるもんなんだな。」

 

詩穂「一概に全ての女子、とはいえないですけど。髪は女の命とも言いますし、気にかけてる方は多いんじゃないでしょうか。」

 

アリア「そういえば、気になってたんだけど。その詩穂の丁寧口調って…なんなの?」

 

詩穂「それ聞いちゃいますか。私のキャラの存命に掛かりますよ。」

 

キンジ「まぁ、仕方ないっちゃ仕方ないな…。原作のリサと口調がかぶっている気がしなくもないが。」

 

アリア「ちょっとその発言はアウトじゃない?まだ登場すらしてないわ。」

 

詩穂「しかもまだ原作を途中までしか読んでいない読者様に喧嘩を売っていますね。」

 

キンジ「…スマン。読者のみんな。」

 

詩穂「まあ、確かに一部のキャラとは口調がかぶりますね…。それに原作の皆さんと比べたら私のキャラクターが薄い感も否めないです。」

 

キンジ「言うな、詩穂…。」

 

アリア「ちょっとこの話題はアウト過ぎるわ。いくら番外編でもグレーゾーンよ。」

 

詩穂「そうですね。さ、次は何を…。」

 

ピンポーン♪

 

詩穂「…っと、もうOKみたいですね。」

 

キンジ「何だ今の。」

 

詩穂「なんだかよくわかりませんが、この音が鳴ったら終了してOKだそうです。」

 

アリア「ふーん…。まぁ、終わるんならいいわ。今日はももまんの特売日なの。買い占めてくるわ。」

 

キンジ「じゃあ、解散だな。」

 

詩穂「はい、お疲れ様でしたー…って、もう2人とも帰られたのですか。読者の皆様も、ここまでお疲れ様でした。次回からはおそらくまた本編が始まると思いますので、そのときにはまたよろしくお願いします。では。」




読了、ありがとうございました。


さて、皆様に謝らなければいけないことが2つほど。

まず、急に番外編を企ててしまい申し訳ありませんでした。
一応活動報告にて発表はしていたものの、やはり身勝手すぎましたね。

そしてもう1つ。
更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
少々リアルが忙しくなってしまいましたので…。
言い訳は無用ですね。
楽しみにしてくださっていた方々(そんな方はいるのでしょうか?)につきましては、誠に申し訳ありませんでした。


さて、番外編でした。
いかがだったでしょうか?
ちなみに『瑠璃色の堕天使』さんはとあるライトノベルから特別出演していただきました。
性格も口調も詩穂と似ているので、是非やりたかったシーンだったりします。



感想・評価・批判・批評・ご意見・ご要望・毒舌・悪口・魑魅魍魎等を心よりお待ちしております。
…あ、やっぱり魑魅魍魎は勘弁してください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。