やはり、春休みということもあって、1日中ゴロゴロとしている日が多く、この1週間で3キロ増加しました。
てなわけで、作品をご覧ください。
どうぞ。
~登校中~
古城たちは、評議会によって用意された黒塗りの高級車に乗って学校に向かっていた。
「ー以上が先輩の今日の予定です」
車内では、雪菜が古城に今日の予定を告げていた。本来なら、監視役である彼女が古城の予定を管理するのは畑違いである。しかし、雪菜ほど第四真祖である古城を熟知しているのがいないため、評議会によって秘書として任命されたのである。当然、この件に関しては師子王機関が噛んでいた。
「予定の方はいいが、その・・・今から別の学校にすることはできないのか?」
「当然ですよ」
現在、古城たちは彩海学園とは別の学校に通っていた。評議会の中には、古城のことを危険視している者がいる。その為に転校という名目で古城のことを監視しておける場所に移すことになったのである。
「正直、このままじゃ俺の身がもたん」
「しっかりして下さい先輩」
古城が評議会から指定された転校先というのが天秦学館という名門高であった。この学校は他の学校よりも登録魔族が多く通っており、中には貴族階級の吸血鬼も通っているという。その為、監視には打ってつけの学園なのであった。しかし、ここである問題が発生したのである。
「寄りにもよって、なんで転校先に女子高を選んだんだよ」
健全なる男子であれば、こんなギャルゲーイベントに対して喜ぶであろうが、古城にとっては地獄でしかなかった。
「よかったんじゃないですか、先輩にとっては」
「よかねーよ!毎回、吸血衝動に襲われてまずいんだよ」
「それは先輩がいやらしいことを考えて見ているからじゃないですか」
「考えてもいないし、見えちまうのは女子高なんだから仕方ないだろ!!」
男子生徒がいない為か女子生徒たちは普段の行動の警戒心が薄い。そんな彼女たちの行動に古城は苦しめられていたのである。
「ところで先輩」
「どうした?」
「その昨日、藍羽先輩と何かあったんですか?」
「ど、どうしたんだよ、いきなり・・・」
突然、話題が浅葱に変わり、古城は慌てだした。
「いえ、お二人の様子がいつもと違っていたので」
「べ、別に何ともないぞ」
古城は昨日の一件を隠した。あの一件で、浅葱の気持ちを知ってしまい、自身でもどうすればいのか迷っていた。正直、好きか嫌いかでいえば好きであるが、彼女の好意を受け入れるとなると、浅葱自身に大きな危険が生じる。しかし、突き放すとなると、自分と彼女を傷つけることにもなる。
「そうですか。ところで、優麻さんの件なんですけども・・・」
「ああ、なんだ」
とりあえず、浅葱の件から話題が変わり安堵したが、それも束の間だった。
「はい、その・・・先輩は優麻さんと結婚するつもりなんですか?」
「え!?」
一難去ってまた一難とは、まさに、この状況を指すのだった。考えてみれば、監視役である雪菜が優麻の一件を知らないわけがない。なんとか、他の話題に逸らそうとしたが、
「それよりも、今日の予定なんだがー」
「誤魔化さないで下さい、先輩。私は真剣に聞いているんです!」
「姫柊・・・・・」
完全に逃れることのできない状態になっていたのである。古城自身は優麻の力になってやりたいとは思っているが、結婚という条件に対して、悩んでいた。もし、仮に優麻と結婚するにしても浅葱の一件がある。かといって、浅葱と付き合うことになれば、優麻は日本に連れ戻される可能性もある。古城にとっては重い選択であるため、決めかねていてのである。
「俺は・・・」
「暁様。もうまなく学園に到着いたしますのでご準備を」
「とりあえず、この話は学校が終わってからにしましょう」
突然、運転手から話しかけられ、緊迫した空気がほどけ、古城は運転手に感謝したのであった。
~天秦学園~
「「「「「「「「「「古城様ーーー!!!!!」」」」」」」」」」
「・・・・・勘弁してくれ」
学校に到着して早々、女子生徒の声援に古城は頭を悩ました。そもそも、何故こうなったのか。
転校初日、女子生徒は古城を畏怖すべき対象として認識していたが、学園生活を送っていく内に第四真祖という存在の認識が良い方向に変わっていった。そうなると後は簡単だった。面倒みの良い性格にさほど悪くないルックス、皇帝となる存在といった良物件に惹かれない女子生徒はおらず、現在に至るのだ。
「古城様、お昼のご予定は?」
「いや、まだ、決まっー」
「「「でしたら、私たちとご一緒しませんか!?」」」
古城が言い終える前に、女子生徒はお昼に誘ってきた。他の女子生徒も負けじと古城との縁を作る為に、押し寄せて来た。
「ちょ、離れ・・・・・う・・・ヤベェ・・・」
彼女たちが押し寄せてたことによって、古城の体に彼女たちの柔らかい物が触れ、女性特有の甘い臭いが鼻孔を刺激していた。当然、これらは吸血衝動を起こす引き金となるには十分なものだった。普段なら自分の血を吸って押さえているのだが、
「「「「「良ければ私の血を吸って下さい、古城様!」」」」」
そう言って、女子生徒たちは制服のボタンをはずし、首元をさらけ出したのである。本来、吸血行為はリスクがある為、人々からは恐れられ、戦王条約にも制約にもされているのだが、悪いことに、彼女たちは吸血行為を恐れず、むしろ古城に吸われることを望んでいたのである。
彼女たちのあられのない姿を見てしまった古城は、限界が来ていた。しかし、それでも残った理性で吸血行為を抑えていたが、別の方で限界を迎えたのである。
「ワリィ、姫柊。・・・・・もう限界だわ」
「え、先輩?!」
雪菜が古城の方を向くと、鼻血を出している状態だった。急いで止血に掛かろうとしたが、
ーブハァー
鼻骨でも折れたかという思わせるほどの勢いで古城は鼻血を噴き出し、倒れたのであった。
「先輩、しっかりして下さい。センパーーーーーイ」
遠のいて行く意識の中で、古城は雪菜の声が良く聞こえていたのであった。
次に出すヒロインを未だに悩んでいます。
誰がいいのやら・・・・・・