そして、同時に投稿が遅れてしまってスイマセンでした。まさか、健康には結構気遣っていた自分が入院するはめになるとは・・・やはり、病気は恐ろしいものです。
そんなこんなで、文脈がおかしいと思われる投稿作品をお読み下さい。
では、どうぞ。
~保健室~
「体の調子はどうですか、先輩?」
雪菜が、横たわる古城を見て心配そうに訊いてくる。
古城はのろのろと状態を起こし、カサカサの唇で頼りなく笑ってみせた。
「ああ、だいぶ良くなってきた。ありがとな、姫柊」
「まったく、その鼻血がでやすい体質は治せないんですか?」
雪菜が呆れたように肩をすくめて言う。
「無茶を言うなって、この体質は吸血鬼になる前からあるものだし、どちらかというと遺伝に近いものなんだよ」
「遺伝ですか?」
「ああ、うちの母親のな」
「・・・納得しました」
過去に、雪菜は深森が診察しているところを見たことがあった。その時に、女性患者の胸に頬を埋め、そして興奮のあまりダラダラと鼻血を流していたのである。そんな彼女を見てしまった雪菜は古城の言った言葉に納得せざる得なかった。
「ま、凪沙に、この体質がなかったことだけは救われたな」
「・・・そうですね」
凪沙が深森の体質を受け継いだことを想像したが、彼女のイメージを壊すことになるので即座にやめた。
「とりあえず、教室に行きましょうか、先輩」
「今朝みたいなことが起きないことを祈るぞ、マジで」
弱音を吐きながら古城はベットから降りようとすると、立ち眩みを起こしたかのようにバランスを崩して、雪菜の上に倒れそうになったが、前にも同じようなことがあった為、雪菜はうまく反応して倒れてくる古城を抱きしめるような形で支える。
「大丈夫ですか、先輩」
「大丈夫だ、姫柊。ちょっと、体の力が抜けたけだ」
本人はそう言っているが、実際にはまだ、古城の顔色は少し悪かった。自分のことを気遣ってくれたことに呆れたのか、雪菜は苦笑い混じりに溜息をついた。
「先輩・・・私の血を吸ってもいいですよ」
「え!?」
顔を少し赤面にしながら大胆な発言をした雪菜は、自らの衣服に手を掛ると、
「ちょ、姫柊。待てって!」
雪菜の行動に、古城は慌てて制止した。
「先輩。まだ体調が優れていないなら、そうと言って下さい。今朝みたいに吸血衝動を起こされたり、倒れられたりすると困まりますし」
「いや、なにも、吸血行為をするほどの事じゃないだろ」
確かに、吸血行為をすれば、吸血鬼の本性が表に出て、回復も強化するが、体の調子が悪い位で吸血行為をするのは、古城には抵抗があった。ましてや、普段から身の回りの世話をしている雪菜ならなおさらである。
「先輩わかってるんですか。先輩が今朝みたいなことが起きて倒れるだけならまだしも、もし、吸血衝動に耐え切れずに女子生徒達に襲い掛かってでもしたら、それこそ一大事なんですよ。それに私は過去に何度も先輩と・・・・・・・きゅ、吸血行為をしましたし、今日は、その・・・・・大丈夫な日なので・・・・・」
少し、脅しまがいな説得をしてしまったが、勿論、雪菜の本心ではない。しかし、こうでも言わなければ優しい古城は、雪菜の言うことに同意しない。
「・・・・・わかった。姫柊」
流石に、女の子にここまで言わせておきながら、無下にするのは雪菜のことを傷つけることになる。古城は覚悟を決めて雪菜を抱き寄せた。細い体から、かすかな温もりと、心地よい匂いを感じると、すぐさま目が赤く染まった。
「んっ・・・あっ・・・センパイ・・・」
古城が匂いを嗅ぐたびに、雪菜は甘美な声を漏れてしまう。
「姫柊・・・」
「先輩・・・」
お互いが吸血行為を再度確認するかのように名前を呼び合い、古城が雪菜の首筋にその鋭い牙を突き立てようとした時だった。
「あのー」
大人びた顔立ちの可愛らしい少女が、ベットの前に立って、古城たちの姿を見つめていたのであった。
「ゆ、結瞳(ゆめ)!?どうして、ここに・・・・・!?」
「古城さんが倒れたと聞いて、心配で見にきたんですけど・・・・・・お邪魔でしたか?」
「ち、違うです、結瞳ちゃん。これは、その・・・・・」
なんとか、この状況を打破しようとしたが、まともな言い訳をすることが出来ず、
「別に、お二人がそのような行為をしていても構いませんが、時と場所はわきまえるべきではないでしょうか」
「「す、すいません」」
結局、吸血行為も行えず中学生に正論を諭される二人であった。
~昼休み~
あの後、保健室で一悶着あったが、とりあえず教室に移動して授業を受けた。しかしながら、そこでも休み時間になるたびに、当然のごとく、古城の周りには女子生徒達が集まる。結局、古城の願いは神様に届かなかった。そして現在、古城はというと、
「ハ~~~~~」
屋上で長い溜息を立てながら椅子に腰を置いていた。当然ながら、横には雪菜がいる。
「あの先輩、大丈夫ですか。なんだか今朝よりも、顔色が悪そうですけど・・・」
「ああ・・・・・大丈夫だ」
明らかに嘘だった。今の古城は誰がどう見ても疲れ切っていた。
「あの私、飲み物を買ってきますね。先輩は何かご要望はありますか?」
「あ~、コーラを頼むわ」
「わかりました。コーラですね」
とりあえず、飲み物を買ってくるという名目で古城を一人にさせてあげた。今の古城に励ましの言葉をかけても意味がないことを雪菜はわかっており、そんな古城を一人にさせてあげるのは、雪菜なりの気遣いである。
「ハ~」
古城は一人、また溜息をついていると急に睡魔が襲い船を漕いでいると、視界の隅に人の足が現れ、なにかと思い、顔をあげると、
「・・・・・・・姫柊?」
「はい、先輩」
目の前には先ほど出かけたはずの雪菜が立っていた。
ーおまけー
「まったく、古城さんは」
先ほど、古城達の行為を見ていた結瞳は機嫌を悪くしており、古城達はというと椅子に座らせていた。流石に、結瞳も古城の体調を気遣って、地べたに正座させるのは避けたらしい。
「私を幸せにしてくれるって言ったのに」
もじもじと頬を赤くして呟く結瞳。それを聞いていた雪菜は古城を睨んだ。
「いや、結瞳。それはだな・・・」
なんとか、この状況を脱出する為に誤解を解こうとしようとした時だった。
「失礼します」
古城が話そうとすると、一人の少女が入ってきた。
「探しましたよ、結瞳さ・・・こ、古城様!!!」
部屋に入ってくるなり、古城の姿を見て驚嘆した。
「ななな、なんで古城様がここに!?というか、結瞳さんが、なぜ、古城様と一緒にいるんですの!?」
「エルちゃん一旦落ち着いてよ。古城さんたちが見てるよ」
この学園に来て以来、結瞳とは何回かあったことがあるが、結瞳の友人とは、今回が初めての会ったのである。
「も、申し訳ありません、取り乱してしまって。お初にお見えになります、古城様。私は結瞳さんのお友達で、エル・ラントと申します」
エルが挨拶をすると、古城はその礼儀正しさに感心し、雪菜と初めて出会った時のことを思い出した。
「・・・・・先輩。何か失礼なことを考えてませんか?」
「あ、いや・・・と、ところで、エルちゃんは魔族登録証がついているってことは、魔族なんだよな」
雪菜の勘の鋭さ相変わらず健在であり、危うくバレそうになった。しかしながら、直ぐさま別の話題にそらしてごまかした。
「はい、私はD種の吸血鬼です」
「てことは、ヴァトラーの奴と同じか」
「はい。それで、その古城様。・・・ヴァトラー様のことで質問をよろしいですか?」
「別にかまわないが、俺はそこまで、あいつのことを知ってるわけじゃないぞ」
「これは、古城様でないとダメなんです!」
「?」
なぜ、自分にヴァトラーのことを聞くのか。確かに、古城はヴァトラーと結構な頻度で会っていたりするが、私生活を細かく知っているわけでわない。とりあえず、思い当たる事を考えている時だった、
「その・・・ヴァ、ヴァトラー様が、こ、古城様に愛の告白をされたって本当ですか!?」
顔を真っ赤に染めながら質問した内容に、古城は思わず吐き出しそうになった。
「ちょっと待て!誰がそんなことを言った!?」
「ジャガン卿です。先週、お会いした際に話してくださいました」
「あいつかよ~」
過去に、この話題でトビアスとは一悶着あったが、何度も言おう。ヴァトラーが惚れているのは古城自身ではなく、古城に流れている第四真祖の血なのである。だが、目の前にいる少女は、嘘の話を鵜呑みにして古城に真相を迫ってきた。古城は精神的に多大なダメージを負い、噂が違う方向へと一人歩きして行くことに、頭を悩ませいると、
「古城さんが・・・そんな・・・」
話を聞いて結瞳は一人狼狽していた。
「いや、結瞳。違うからな、これは、違うからな」
「だ、だ、だ、大丈夫です。古城さんがどんな趣味でも、私・・・その・・・頑張りますから!」
「頑張らなくていい!」
明らかに、嘘話を鵜呑みにしていた。なんとか、古城が誤解を解こうとすると、雪菜が結瞳の前に立った。
「結瞳ちゃん、大丈夫ですよ。先輩は、その・・・」
古城は雪菜に期待した。これまでに雪菜は古城がピンチになるたびに、救済してくれていた。今回も彼女に任せれば、もしかしたら、この場を沈められると思っていたが、
「そう・・・先輩は、小っちゃい女の子が好きですから、男の人になびくことはありませんよ」
「ちょ、姫柊!」
雪菜なりに、オブラートに包んで言ったつもりだろうが、寄りにもよって、現在の状況で最も言ってはいけないことを発言をしてしまった。当然ながら、結瞳たちは、このことを聞いて真っ先にある言葉を頭に浮かべる。
「あの、それって・・・」
「こ、古城様は、ロリ・・・」
「違うからな!断じて、違うからな!!な!!!」
結瞳たちが、その言葉を言い終える前に古城が真っ向から否定した。もし、その言葉を小学生に言われたら、間違いなく古城は立ち直れない。そんなことを考えていると、突如、体から力が抜け始めた。目の前にいる結瞳たちを巻き込んで倒れた。所謂、床ドンみたいな形である。
「すまん。二人とも怪我はないか?」
「ダ、ダイジョウブデス。コ、コジョウサン」
「へ、ヘイキデス」
二人は頬を赤く染めて、片言で返事を返したが、とりあえず、大きな怪我もなかったので、二人の上から退こうとした時だった。
「こ、古城くん」
「な、凪沙!」
現状況で最も、この場を見られたくない人物に出会ってしまった。慌てて結瞳から退いたものの、あと一歩遅かった。
「こ、古城くん・・・な、なにしてるの?」
当然ながら、途中から来た凪沙が、この状況を見れば、古城がしている行為を、小学生に襲い掛かっている変態としか受け取らない。
「ま、待て、凪沙!?」
「いや、近づかないで、この変態!」
実の妹に変態呼ばわりされ、精神的に大ダメージを負ったが、それでもこの誤解を解かなければ今後の生活に支障がきたすと思い必死に言葉を並べようとしたが、
「いや、だから、これは・・・」
「エロ!ドスケベ真祖!!ロリコン吸血鬼!!!」
結局、誤解も解けぬまま、それ言葉を言い残し、凪沙は泣きながら去って行く。その状況を呆然と見つめていた雪菜は、とりあえず古城が心配だったので声を掛けたが、
「先輩・・・その・・・元気出して下さい」
「・・・・・」
古城には返事がなく、心配した雪菜は顔を覗いてみると、
「・・・・・気絶してる」
白目を向き、立ったまま気絶していた。
~数時間後~
古城の体調も万全になったので、教室に移動することになった。
「先輩、さっきの凪沙ちゃんの件なんですけども・・・・」
凪沙との件が心配だったので雪菜が尋ねると、古城は首を傾げる。
「凪沙?凪沙がどうかしたんだ?」
雪菜は気づいた。妹の発言が、予想以上の精神的ダメージとなって、記憶が抹消されていたことに。
やはり、暁古城はシスコンである。
今回のことで、雪菜は改めて確信できたのであった。
その後、しばしの間、第四真祖がロリコンだと噂され、お見合い候補に小学生があげられたという。
どうでしたか?
次回も暇な時があれば見て下さい。
そろそろ、ラ・フォリアを出したいけど・・・タイミングが・・・