東方桃悪魔   作:這い寄る劣等感

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やあ、いらっしゃい。


ここは作者の溢れ出るネタを発散させる場所だ。
思いついたネタは尽きること無く、終着点など存在しない。
そんな話になったらいいなぁ、と思う。


それではどうぞ


朧月夜 落ちてきたるは 桃悪魔

ここは冥界にある白玉楼。

広大な庭を有する此処では庭に大量の桜の木々が植えられており、今季も見事な桜の海を広がせていた。

この白玉楼の主人である西行寺幽々子は枯山水がある中庭を縁側に座り、三色団子を頬張りながら眺めていた。

朧月夜であるが、煌々とした月が枯山水の庭を照らし出す様はまさしく幽雅と言うべきである。

 

 

「幽々子様。お茶をお持ちしました」

 

 

そんな幽々子に近付く少女がいた。

彼女の名前は魂魄妖夢。白玉楼の庭師兼幽々子の警護役である。

妖夢はお盆の上に湯呑みを乗せて幽々子のもとまで運んでくる。

幽々子は湯呑みを受け取ると、ゆっくりと口に含む。

はふぅ、と息を吐き幽々子は眼前の光景を眺めて妖夢にこう言った。

 

 

「ねえ、妖夢?朧月夜に枯山水の庭ってとても幽雅だと思わない?」

 

「幽々子様は花より団子の人でしょうに。……ですが確かにそうですね」

 

 

妖夢は幽々子の言を言の刃で斬り伏せてから同意する。

夜空には無数の星々が月よりも淡く、だがしっかりと輝きを放っている。

詩人ならばここで詩でも詠むのだろうが、生憎とこの場には詠うより食べるのが好きな幽々子と庭師の妖夢しかいなかった。

 

 

「お茶を淹れなおしてきますね」

 

 

幽々子がお茶を飲みきったのを見計らい、湯呑みを再びお盆に乗せ、その場を後にしようとする。

幽々子は普通の時分であるならそれを止めることはしなかっただろうが、今回は勝手が違った。

 

 

「ねえ、妖夢?一つ訊いてもいいかしら?」

 

「はい?何でしょうか、幽々子様」

 

 

足を止めて幽々子の方に振り向く妖夢。

幽々子は空を見上げながら

 

 

「星って……あんなに大きかったかしら?」

 

 

と空を指差しながら言った。

 

 

「え?」

 

 

妖夢は手に持ったお盆を床に置いて幽々子が指差した方を見上げると、確かにそこには他の星よりも大きな光があった。

それに気のせいか段々と大きくなっているような気がする。

 

 

「あの星、もしかして私達に向かって落ちてきてませんか?」

 

 

そのことに気付くやいなや妖夢は幽々子の前に立ち、腰に佩いていた長刀の楼観剣を抜き放つ。

光は更に大きくなり、遂には目視でその形がハッキリと見えるようになっていた。

それは如何にも幼い子供が絵に描いたような星といった形をした物体。一番近いのはどこぞの普通の魔法使いが使いそうなスペルカードか。

妖夢はそれを確認すると物体に向かって跳んで、楼観剣を振った。

すると星の形をした物体は真っ二つとなり、勢いを失って枯山水の庭に突っ込む。

 

 

「楼観剣、斬れぬものなど、あんまりない」

 

 

少し押しが弱い決め台詞を言ってから楼観剣を鞘に収める妖夢。その後、すぐに幽々子の安否を確認する。

 

 

「大丈夫でしたか?幽々子様」

 

「ええ、私は大丈夫よ。それよりも庭が大変なことになっているわね」

 

 

謎の物体を真っ二つに斬った後に庭に突っ込んだため、枯山水の砂利が吹き散らされていた。

 

 

「大丈夫ですよ。また敷き直せばいいだけですし」

 

 

幸いと言うべきか木は一本たりとも薙ぎ倒されていないので元のようにするのにそこまで時間はかからない。

問題があるとすれば

 

 

「この物体ですか……」

 

 

妖夢が先程真っ二つにした物体に近付く。

それはよく見れば半球状の硝子が付いてあり、その内部にはピンクの丸い何かがいた。

その何かは目をクルクルと回し、如何にも気絶している風体であった。

 

 

「これは……低級妖怪でしょうか?」

 

「空から落ちてきたから天界の桃がこう何らかの意思を持ったとか?」

 

 

二人して好き勝手言っているが、取り敢えずこのピンクの丸い何かを介抱することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ぽよ〜」

 

 

ピンクの丸い何かが目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。

取り敢えず体を起こすと、畳や障子などが視界に入る。純和風なところらしい。

 

 

「あ、起きましたか?」

 

 

襖を開く音が聞こえ、そちらを見てみれば銀髪をボブカットにしていて黒いリボンを付けている少女がいた。

特徴的なのが周りを人魂のようなものが舞っているところだ。

 

 

「幽々子様。起きましたよ」

 

「あら、ようやくお目覚めかしら?」

 

 

開け放たれた襖の奥から今度はナイトキャップのような帽子に幽霊が頭に巻いてそうな三角布を巻きつけ、水色の着物を着た女性が現れた。

ピンクの丸いのはなんとなく親近感を覚えた。

 

 

「私は西行寺幽々子よ。こっちは私の従者の魂魄妖夢」

 

「魂魄妖夢です」

 

 

幽々子が自身と隣の妖夢の紹介をし、妖夢は頭を下げながら名前を言う。

 

 

「ゆゆこ……よーむ……。ゆゆこ、ゆゆこ!よーむ、よーむ!」

 

 

ピンクの丸いのは紹介された名前を連呼する。

幽々子はそれを笑いながら聞き、妖夢は少し面食らったかのように目を見開く。

 

 

「うわ、ちょ、どうしたんですか急に。まるで覚えたての言葉を言いまくる赤ん坊みたいに……」

 

「実際赤ん坊なんじゃない?それで、あなたのお名前は?」

 

 

幽々子は子供にするかのごとく目線を合わせようとしゃがみながら聞く。尤も相手は20cmほどしか身長がないのでしゃがんだところでまだ目線は上にあるわけだが。

 

 

「カービィ!」

 

 

ピンクの丸いのは元気にこたえた。




どうでしたか?

まあ最初としてはこんなもんかなと自己満足です。
ここから独自展開(だといいなぁ……)に展開できたらいいと思っています。


私は原作をプレイしたことがなく、また関連書籍なども一切読んだことがないので、ネット上の知識しかありません。
ので、まあ矛盾点がこれから多数見つかるかもですが、指摘していただけれその都度改善いたしますので、コレカラモヨロシクです
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