いや、この話を真面目に書いてたらこれもう(カービィと東方のコラボじゃ)ないじゃんってなるからね、しょうがないね
カービィ達の前後を挟む形で一対の巨大な白い手が高笑いしながら現れる。
それらは暫く指を蠢かした後に話しかけてきた。
「やあやあ、久しいなカービィにデデデ大王。君達に再び会うのを心待ちにしてたよ。まあ、自分から会いに行ったんだがね!」
「兄貴、落ち着けって。まあ、俺もこいつらに会えたのは大分嬉しいと感じているけどよ」
「喋り出したと思ったら随分と愉快な手ね」
シリアスなんてなかったと思わせるほどの落差ぶりである。
だがこの手の言うことを信じるならばカービィにデデデは少なくとも一度はこの手に会っているらしい。
カービィ達との関係も気になるが、それよりも自分に気付かせることなくこんな場所まで移動させた手について気になり、永琳は率直に訊いた。
「貴方達は一体何者なのかしら?」
「む……?何故部外者が此処にいる?……ああ!カービィとデデデ大王だけを招待するつもりがすぐ側にいた君達まで巻き込んでしまったのか!ハッハッハッハ、こいつは私の不手際だな!」
「兄貴、訊かれたことを喋ろうや。俺の名前がただの飾りになるじゃねえか」
「弟よ、お兄ちゃんは悲しいぞ。昔はあんなにも可愛い子だったのに……。お兄ちゃんはそんな子に育てた覚えはないぞ!」
「俺達双子だから少なくとも兄貴に育てられた記憶はねーな。ほれ、いいからとっとと答えんかい」
「ショボーン、だな。まあ、いい。それで君の名前は何だと言うのだね?」
兄弟漫才とでも言うべきものをやってからようやく永琳の話を聞く気になった右手の方。
永琳は軽い頭痛を覚えながらも、取り敢えず訊きたいことを訊くことにした。
「まず貴方達の名前を教えてもらえないかしら?敵意がないことは十二分に解ったから」
「む?それもそうだな。失礼した、それなりに歳をとっているお嬢さん。では名乗るとしようか」
失礼と言いながら永琳に歳をとったなどというあたり、自分が礼を失しているとは思っていないのかもしれない。
「私の名前はマスターハンド。創造欲を司る化身なり」
「俺の名前はクレイジーハンド。破壊欲を司る化身なり」
「私達は双子にして表裏一体の存在。離すことは決して出来ぬ」
「俺達は双子にして表裏一体の存在。離れることは決して出来ぬ」
「して、私に訊きたいことは何だね?御婦人」
「して、俺に訊きたいことは何だ?小娘」
永琳に対してマスターハンドと名乗った右手は永琳のことを御婦人と。クレイジーハンドと名乗った左手は小娘と言う。
正直年齢的に考えても永琳は小娘と言うには老けすぎーーーー
「天網蜘網捕蝶の法」
ちょっ、おまっ!それ天呪『アポロ13』使ってからのやつだr……ピチューン。
幻想郷の奴ら血の気ありすぎぃ!
「そこは素直に死んでおきなさいよ」
医学に携わる者がそんなことを言う⁉︎
ま、まあ、気を取り直していこう。
「そうね……。どうやってここに移動させたか。まずはそれを答えてもらいましょうか」
永琳は自分達をこんな場所まで呼び寄せた方法を最初に訊いた。
月の頭脳と呼ばれるほどの才を有する永琳はどうやって自分に気付かれずに移動させたのか、それが気になっていた。
好奇心から知りたいというのもあるにはあるのだろうが、輝夜の従者として輝夜に降りかかる火の粉は未然に振り払う必要があるから訊いたのだろう。
「とは言ってもなあ……。私は普通に招待しただけだぞ?範囲内にいたからどうも巻き込まれたようだが」
「だよなあ……。敢えて理由をつけるとしたらアレじゃね?敵意が無かったからじゃね?」
「たったその程度のことで私が気付かない……?……まあ今更グチグチ言ってもしょうがないわね。じゃあ次はカービィとデデデとの関係について答えてもらいましょうか」
今度はどうも知り合いらしいので、それについて訊いた。
「うむ。私とカービィ、それにデデデとの間では語るも涙聞くも涙の壮大な物語があっt「ねえよそんなもん。ただポップスター……カービィ達が住んでいる星の上空にある鏡の国での事件のどさくさに紛れて襲い掛かっただけだろうが」
「グスン、お兄ちゃんは悲しいぞ。まあ、確かにその通りだな。あの程度の悪意で私をどうにかするなど無理な話だからな。寧ろそれに乗じて襲い掛かってデータが取れたから私大感激」
「データ?それってゲームとかの話なのかしら?」
おおっと、ここで輝夜くん食いついたー!
「む?何故ゲームを知っている?見た限り幻想郷ではゲームが出来る環境ではないと思うのだが……」
「そうでもないわよ?フレッツ紫に藍ケーブルと揃ってるからね。出来るところでは出来るわよ」
「成る程……。それなら話は早いな。私がカービィ達をこうして招待した目的は私が創ったゲームの駒の性能の上書きのためなのだよ。二人とも私が創った『亜空の使者』というエピソードでは活躍してくれた。カービィが敵戦艦の砲撃でやられたと思ったら実はドラグーンに乗り換えていて敵戦艦を破壊する。これには心が震えたよ」
「俺はデデデが自分のフィギュアから元に戻る装置を他人にやったこととかグッときたな。カービィはその装置を食べ物だと思って吸い込んでたから事なきを得たってなあ、笑わせてもらったぜ」
恐らく笑っているので指をくねくねと動かすクレイジーハンド。
それを見て永琳は溜息を吐き、質問ではなく、要求をした。
「貴方達は私達を部外者だと言ったけど、だったらここから出してもらえないかしら?輝夜に私、妹紅は無関係のはずよ」
「残念だがそれは出来ない」
永琳の要求をバッサリと切り捨てるマスターハンド。
その言葉に今まで黙っていた妹紅が食ってかかる。
「おい、何で出来ねえんだよ」
「私の不手際とは言え、君達もまた、招待に応じたからだ。招待に応じた以上、私は主催者として君達をどのような形でももてなさなくてはならないのだよ」
「応じた覚えはないんだが?」
「いいや、応じざるを得ないんだよ。兄貴は創造欲の化身、俺は破壊欲の化身だなんて言ったが、ぶっちゃければ創造神、破壊神って言葉に置き換えてもらっても構わねえ。で、だ。まさか神にわざわざ招待されたってのに断るバカはいねえよなあ?」
「いや、普通に断れるだろ。幻想郷にも神はいるけども招待されたからって絶対行かなきゃならないとかねえし」
ここでもこたんのマジレスである。
因みにオンバシラなのかケロちゃんなのか我が世の秋が来たぁぁぁぁぁ!なのかは誰にもわからない。
「えー」
マスターハンドは顔はないが多分(´・ω・`)な顔をしていた。
「ま、まあ俺達のは理不尽かもしんねえが勝手に応じた扱いになると思ってくれればいい。で、俺達はお前達をもてなさなくちゃならねえ。だからもてなされてはくれねえか?」
「……クレイジーハンドって言う割には狂ってねえな。寧ろお前の兄貴のが狂ってるんじゃねえか?名前取り替えろよ」
「いや、もう本当にうちの兄貴が迷惑を掛けて……。このお詫びは必ずいつか……」
「(´;ω;`)ブワッ」
おう、目がないくせに涙流してんじゃねえよ。早く目的を果たせよ。
「弟に迷惑がられた……死にたい……けど死ねない……。取り敢えず君達は今から観客席を創るからそこで私達とカービィ達の戦いを見ていてくれ」
項垂れながらもマスターハンドは観客席を指を鳴らして創り出す。御丁寧に観客席までの階段を添えてだ。
「おお、一瞬で」
「君達のルールのようなものに従うとすれば私は『何でも創る程度の能力』だからな。尤も私の創作意欲が湧いたものしか創らんが」
「んで、俺が『何でも壊す程度の能力』ってな。まあ、この能力を相手に向けては使わんよ」
「使ったら一発KOじゃねえか」
妹紅がクレイジーハンドに突っ込みながら、輝夜達と一緒に観客席に入り込む。すると、観客席まで続いていた階段が光となって消えた。
「欲を言えばもっと観客が欲しいが……まあ、いいか。では始める前にカービィ、少しだけ調べさせてくれ」
「ぽよ」
マスターハンドがカービィに断りをいれてからカービィの上に手を翳す。
三秒ほどした後に手を元の位置に戻して、握りこぶしの状態から親指をグッと突き上げた。
「いやー、素晴らしい!君が今恒常的に使えるコピー能力を調べさせてもらったよ。ファイア、ソード、ゴースト、ウィング、ジェット。どれもが一級品の能力だ。出来ればそれらのコピー能力も交えて戦いたいところだが、それだとこちらとしても不本意な結果になるかもしれなくてな。済まないが封印させてもらうぞ」
再びマスターハンドが指を打ち鳴らす。見た目からは何の変化もないがカービィのコピー能力が使えなくなったのだろう。
「その代わりに私が創ったゲームにおけるカービィの性能を一時的にインプットしよう」
またもや指を打ち鳴らす。お前指パッチンしか芸がないのかよ。
指パッチンされてからカービィは片手だけで百烈拳紛いのことをしたり、ハンマーを取り出して力を溜めてから振ったり、トゲ付きの鉄球になったりと大忙しだ。
「うむ、上手くインプットできたようだな。基本はファイターをベースにして、あとはハンマー、ストーン、カッターといったコピー能力を取り入れた。勿論、吸い込みもつかえるぞ。それでは気を取り直して戦うとしようか、カービィ、デデデ大王!」
カービィはマスターハンドと向き合う形で、デデデはクレイジーハンドと向き合う形で背中合わせになる。
先に仕掛けてきたのはマスターハンド。カービィ達を一気に吹き飛ばそうとその大きな手で平手打ちを行使する。
「カービィ、跳べ!」
「うい!」
デデデの合図とともにその場から跳ぶ。
マスターハンドはカービィ達の下を通過していき、この攻撃は空振りに終わった。
「見事だが詰めが甘かったな!俺の存在を忘れてもらっちゃ困るゼェ⁉︎」
だが跳び上がった先にクレイジーハンドが待ち構えており、カービィ達を掴もうとする。
「チッ……。カービィ、邪魔だ!」
デデデがカービィを足場としてクレイジーハンドに向かって飛び込み、ハンマーを振るう。
ハンマーはクレイジーハンドに当たるが、クレイジーハンドは怯んだ様子も見せずにそのままデデデを握り潰す。
「おぉう、一緒に握り潰されるのを自分を犠牲にして回避したか。しかも一撃喰らわせたし。いいねえ、その精神。王たる者の務めってかぁ?だがそれ相応のダメージは受けてもらうぜ」
デデデを握ったまま一回、二回と揉みしだく。
その後丁寧な所作で地面に置く。
デデデは気絶しているらしく、立ってはいたが、頭をグルグルと回しフラフラしていた。
そこをカービィが軽めのジャブを一発入れる。
「むっ……。気絶していたのか。追撃を喰らわずに済んだな」
素直にお礼を言ってもいいんじゃよ?
カービィが改めてマスターハンドに向き直り、駆け出す。そして自分の体が一回転する勢いで上に向かって蹴りを放つ。
この攻撃もマスターハンドにクリーンヒットするが、怯んだ様子を見せない。
「うむ、いい一撃だ。だが、個々人で動いても我等には敵わぬと思え!こい、弟よ!」
「合点だ、兄貴!」
マスターハンドが手を構え、クレイジーハンドがそこに向かって拳を握り締め殴りかかる。
バチィンッ!といい音が鳴り、カービィ達は躱すことかなわず吹き飛ばされてしまう。
「ぐむっ……!流石に強いな」
デデデは空中で姿勢を立て直し、改めてマスターハンドとクレイジーハンドの強さを再確認する。
しかもこの強さで本気ではあるが全力ではないというから嫌になってくる。
この息の合った戦い方をするコンビをカービィは単騎で降したのだ。正確には四騎でかもしれないが。
「カービィ。俺様達が協力すれば奴等を倒すことは出来るか?」
デデデはカービィに問う。
カービィはその問いに頷きをもって返す。
「そうか。ならここからは俺様達の反撃のターンだな」
静かに言い、闘志を高める。
なんだかんだで虚仮にされたのだ。大王たるこの俺様が。
例え神であろうとも、やられたらやり返さなくてはいけない。
そうデデデは決意を固めた。
(ほう……。デデデ大王の纏う空気が変わったな……)
マスターハンドはデデデの様子が変わったのを感じ取り、心が躍る。
これから兄弟のコンビネーションの前にどういった感じで立ち向かうのか。
デデデのパワーを活かし、カービィがサポートに徹するのか。
それともカービィがその軽快な動きで我等を翻弄し、デデデはその巨体でカービィを守るのか。
はたまた別の戦法かーーーー。
そのどれらでも構わない。
ただ純粋に、強者との戦いを楽しみたかった。それだけだ。
「いけっ!そこだ!……あぁ、クソッ!」
観客席でカービィ達とマスターハンドらの戦いを観戦している。輝夜に永琳に妹紅。
取り分け妹紅は割と本気で観戦を楽しんでいた。
「少しは落ち着きなさいな。ここで叫んだところで何の意味もないわよ?」
「んなこたぁ解ってるよ。だけど観戦するのも中々どうして悪くないな。思わず拳を握っちまうよ」
「おお、ガサツガサツ。もっと私みたいにエレガントに観戦しなさい」
「あ?ここで殺ってもいいんだぞ?」
「輝夜も妹紅も互いに喧嘩腰にならないで。それはそうと、あのクレイジーハンドとか名乗った左手の能力。あれは相当危険ね」
輝夜と妹紅がいつものごとく喧嘩しそうになるのを宥めてから、クレイジーハンドの能力を危険視した。
その発言に妹紅が訝しがる。
「はあ?確かに『何でも壊す程度の能力』は危険かもしれねーけどそこまで危険視する程のもんか?私らにとっちゃ関係ないだろ」
今、観客席にいる三人にはある共通点がある。
それは全員蓬莱の薬を服用していること。
その蓬莱の薬の効果によって、輝夜達は不老不死となっている。
その効果は絶大で、カービィが居候している白玉楼の主である西行寺幽々子の能力も蓬莱の薬を服用したいわば蓬莱人には形無しである。
永琳も蓬莱人であり、更にその実力もかなり高いときている。
それなのに危険視する理由が妹紅には解らなかった。
「いいえ、それは違うわ。彼が空間を破いたのを見たでしょう?」
カービィ達とマスターハンドらはいい戦いをしていた。
カービィもデデデ大王も両方アタッカーたり得る戦法でマスターハンドらに着実にダメージを与えていく。
マスターハンドらの見た目からはわからないが、少なくとも戦いを始めた時よりかは攻撃を当てれていた。
ならカービィ達はあれ以降攻撃を喰らっていないのかといったらそうではない。
クレイジーハンドが突き立てる時間が経つか接触することで爆発する光の柱や、マスターハンドが指先から出してくるレーザー。更に兄弟の息の合ったキャッチボールのような攻撃もカービィ達にダメージを与えていた。
中でも永琳が注目したのは、クレイジーハンドが行使した空間を破る技。
空間に指を突き立て破き、出来た穴はブラックホールほどとは言わずともそれなりの吸引力があった。恐らくはダイソンの掃除機くらいはあっただろう。
カービィ達はそれに吸い込まれそうになり、咄嗟にデデデがハンマーから爆弾を出して爆発させることで、それの爆風によって飛ばされることで動きが拘束されるのを防いだ。
その空間を破くというのが問題だったのだ。
「アレはつまり、本当に何でも壊せることの証左に他ならない。人体や物体だけを壊せるのなら私達には何の問題もないわ。けど、空間を壊されたら話は別。彼の能力なら私達蓬莱人が蓬莱人である理由も壊されるわ」
「マジで……言ってんだな。あいつの能力は本当に『何でも』壊せるのかよ……」
「だけどえーりん。それはクレイジーハンドと戦えば死ぬ可能性があるってだけで、倒せないわけじゃないんでしょ?私の『永遠と須臾を操る程度の能力』だったら何もさせずに完封勝利出来るんじゃないかしら。それにそんな私にすら勝てる永琳だったら尚更……」
妹紅が真偽を問おうとするが、永琳の表情から嘘じゃないと察し、口を噤み、輝夜は殺されるかもしれないが、実力で倒せるのではないかと訊く。
「いいえ、それも違うわ。彼らの戦いを見ているけれど、マスターハンドにクレイジーハンドは本気でこそあれど、全力を出してはいない。そもそも全力で戦うというのならあの二人にクレイジーハンドの能力を行使すればそれでお終いよ。それにマスターハンド。彼は『何でも創る程度の能力』の持ち主だったわね。それで私達の能力を封じる道具くらい簡単に創れると思うわ。彼自身の創作意欲が湧けばだけど」
つまりどう足掻いたところでマスターハンドらの全力には敵わない。
例えそれが八意永琳であろうとも。
「それを彼らは把握しているのかしら?」
「多分しているんじゃないっすかねー。大王様もカービィも聡いですし」
「うおわっ!お前いたのかよ!」
輝夜がボソリと呟くと、それに足元にいたバンダナワドルディが反応。
それに対して妹紅が驚く。
「寧ろボクがいないと思った浅はかさは愚かしいっす。一緒の部屋にいたのにボクだけ飛ばされないなんてそれこそないない。ま、大王様達なら勝てるっすよ。相手がどんなに強かろうと」
「あら、それは私でもかしら?」
バンワドのデデデとカービィへの信頼が窺えるセリフを聞き、永琳がバンワドに訊く。
「もちろん。まあ、いずれは勝てるってだけで、今すぐ勝てるってわけじゃないっすけど」
即答した後に補足をする。
永琳はそれに北叟笑み、眼をカービィ達に向ける。
そこで異変に気付いた。
「あら?何か様子がおかしいわよ」
永琳が見たのは、もがき苦しむマスターハンドにクレイジーハンドの姿。
ダメージが許容量を超えたのだろうか。いや、そうではない。
寧ろ何かを抑え込んでいるように見える。だがあの調子だとその何かが出てきそうである。
「……姫様、妹紅、バンワド。臨戦態勢になりなさい」
今まで名前呼びだったのを急に姫様と言った。
つまり、真面目に対処しなくてはならない事態に陥ったというわけだ。
それを解っている輝夜はいつでも動けるように準備する。
それを見て妹紅が手から炎を出し、バンワドが何処からか槍を取り出す。
永琳もまた弓をに矢をつがえる。
『グッ……!済まぬ、もう抑えられん!観客席にいる者よ!今より途轍もなく兇悪な存在が現れる!恥を忍んで頼む!こいつがこの空間から出ることになれば、幻想郷はおろかこの世界そのものが破壊されてしまう!それだけは何としてでも回避せねばならん!故に、協力を…………』
最後まで言い切ることなく、観客席に響いた声は途切れた。
それと同時に観客席に裂け目が開き、そしてマスターハンドとクレイジーハンドは黒い塵のようなものとなって、それらが集合し、巨人となる。
「ウォォォォォォォォ!」
巨人の咆哮が空間に轟く。
それは知られざる幻想郷の危機の幕開けを知らす喇叭の音だった。
「マスターハンドにクレイジーハンド。その正体はマスターコアという兇悪な何かを抑えつけるために生み出された存在。マスターコアにあった創造欲をマスターハンドが、破壊欲をクレイジーハンドが分割することによって抑えつけていた。以降、その封印が解かれることはなし……ね。だけどそんなことはなかったのサ。確かに七つの星の力を束ねたものを吸収したボクでもマスターハンドにクレイジーハンドは操れない。ましてや、マスターコアを引きずり出すことも不可能。本来なら、ね。彼奴らはカービィ達と律儀にも戦って消耗していた。その隙を狙えばマスターコアを引きずり出すなんてワケないのサ。さあ、カービィ?精々頑張ってくれよ?君はボクがこの手で殺してやりたいんだから!」
だけどもスマ○ラ回続投。
フヒヒ、次回はカービィがデデデ、もこたん、ぐーや、えーりん、バンワドと協力してマスターコアと戦うお!
さーて、最後に出てきた奴。七つの星の力を束ねた……一体大彗星ギャラクティック何の力を吸収したと言うんだー。