東方桃悪魔   作:這い寄る劣等感

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大胆にカットしたよ!よ!


封印を 破りしモノと 桃悪魔

「おい、カービィ。お前は奴等のあんな姿見たことあるか?」

 

「やー」

 

「そうか、見たことがない、か。全く、面倒なことに巻き込まれたものだ」

 

 

カービィとデデデはマスターハンドとクレイジーハンドが姿を変えたらしい目の前の黒い巨人を見上げた。

よく観察すれば体表なのかはわからないが、黒い何かが蠢いているように見える。不気味なことこの上ない。

 

 

「大王様、助太刀に来たっす」

 

 

観客席にいたバンワドを先頭に、八意永琳、蓬莱山輝夜、藤原妹紅がやってくる。

今のよくわからない状況なら手数が重要になるかもしれないのでありがたいことだった。

 

 

「奴等が直接頭に話しかけてきた内容からすると、あれはとんでもないものらしいな」

 

「ええ、幻想郷はおろか世界をも破滅に陥れる存在ですってね。いやー、いいわね。こうラスボスのような感じがして」

 

 

妹紅が確認するようにあの巨人のことを言って、輝夜はゲームと同じような展開になったことに歓喜を隠し切れないでいた。

 

 

「ふん、喜ぶのはいいがまずはアレをどうにかしなくてはいけない。おい、永琳。アレをどうにかする方法はあるか?」

 

「無いわね。そもそも情報が少なすぎるのよ。ただ世界をも破滅させる存在というあやふやな事実だけでは具体的にどうこうとは言えないわ」

 

 

デデデが輝夜を諌めながら永琳に対処法を訊き、永琳はそんなモノはないと答える。

兎にも角にもやるだけやってみなくては何も始まらないしわからないといった状態だった。

 

 

「ーーーー!来るぞ、カービィにデデデ、バンワドは避けろ!」

 

 

巨人がその巨大な腕で此方を薙ぎ払おうとするのを見た妹紅が自分達のように飛べない三人に注告する。

妹紅の注告に従い、彼らは跳んだ。

跳んだすぐ後を腕が通過する。

 

 

「ーーーー!いえ、もう一度跳びなさい!」

 

 

永琳が何故だか注意してきた。

流石に意味がわからなかったが、永琳が言うのならと再び跳び上がろうとする三人。

そんな彼らを衝撃が襲った。

 

 

「うわあっ!」

 

「ぐおっ⁉︎」

 

「うひゃあ!」

 

 

三者三様の声を上げ吹き飛ばされる。

攻撃を受けるにしても受け身や身構えることである程度ダメージを減らすことはできるが、全く予想していなかった時に来た一撃なので、彼らは痛手を負った。

 

 

「永琳、今のは……!」

 

「腕による薙ぎ払いはフェイクよ。あれ自体にダメージはない。けど、その後に奔る青い光。アレが本命ね。私達みたいに自在に飛べる者じゃないと、まず間違いなく今のは喰らってしまうわ」

 

 

永琳が冷静に敵の攻撃を分析する。

その間にカービィ達は立ち上がっていた。

だがやはりダメージがあるのだろう。暫く頭を振っていた。

 

 

「おい永琳。お前が後方から奴の行動を観察して逐次俺様たちに教えろ。勿論その弓が飾りでないことも証明しろよ」

 

「言われるまでもないわ。姫様、妹紅。これは遊びの範疇に収まる弾幕ごっことは違うわ。弾幕でも使っていいのは威力が高い技。魅せ技は今は不要よ」

 

「そんなの百も承知よ!こいつをどうにかしなきゃ私が楽しいと思うこともなくなっちゃうしね!」

 

「私も慧音がどこにいて何をしてるのか知るまでは死んでも死に切れねえしな!」

 

 

いやもこたんお前死なへんやろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

(おかしい……)

 

 

永琳は違和感を覚えていた。

巨人の攻撃はあれからそれほど喰らっていない。

頭を抱えるような動作をした後に放たれる衝撃波。

あれは吹き飛ばすことを目的としたモノであったため距離が大きく離されたぐらいしか被害はなかった。

カービィが突っ込んだ際に口のような部分が開きそこがブラックホールのごとくカービィを吸い込んでダメージを与えただとか、その程度のことはちょくちょくあったが。

だがおかしいと感じているのはそこではない。

おかしいのはあの巨人の強さだ。

マスターハンド曰く世界をも破滅に陥れる存在。

そんな存在であるはずなのに未だに私達は善戦できている。

ダメージをどんどん与えれば体から黒いのが飛び散り奴が傷付いたことを如実に示していた。

あの巨人の形態から獣を経て今は複数の剣の形態となっている。

だがそれである今でもやはり弱いのだ。とても世界を破滅できるような存在だと思えない。

皆もその違和感に気づいているようで、怪訝な顔をしていた。

 

 

「永琳、流石に弱すぎない?」

 

 

ついに輝夜が疑問を口にする。

誰もがそう思っているのだから問題はないといえばないのだが。

 

 

「……仮説でよければ、幾つか挙げられますよ」

 

「ほう?一体どんな仮説と言うんだ?是非とも俺様に教えてくれ」

 

「まず一つ目。マスターハンドとクレイジーハンドが分割して封印してたらしいけど、その封印の結果弱まってしまったという説。

次にマスターハンドのいう世界が極々狭い、箱庭のような世界だったという説。二つ目に関してはマスターハンドやクレイジーハンドの力量からまずあり得ないと判断を下せるわ。

三つ目。これが最後の説で、最も当たってほしくないという説よ。それはーーーー」

 

 

永琳が仮説を言おうとしたその時、カービィのハンマーが振るわれ、複数の剣の形態をとっている黒いのに当たる。

それから巨人から獣、獣から剣へと移行した時のように黒いのが拡散してから集積する。

それは彼らも知っている姿であった。

 

 

「巨人、獣、剣。あれらは全て言ってしまえば様子見のための当て馬にすぎない。そして相手の力量を測り終えたところで最強の形態で攻めてくるという説よ」

 

 

それは、少し大きくはなっていたが、八意永琳の姿に酷似していた。




待たせた挙句このクオリティは誠に申し訳なく思うますが許してくだしあ。

ゲーム的には禍々しいものといった説明が付いているマスターコアを私の作品だと世界を破滅に陥れることができる存在としたからね。次の話にでもその理由は書けると思うよ多分
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