前回の話で何となく伝わってくれたと思いますが、キンジは強襲科所属のままです。
ねんのため
HSSーーヒステリア・サヴァン・シンドローム
極めて希に存在する遺伝性の特異体質である。
この体質を持つ男はある一定以上(個人差あり)の性的興奮をすると脳神経の枢軸からβエンドルフィンが分泌されて、常人のおよそ30倍もの反射神経や動体視力を一時的に手に入れる事ができる。簡単に言うと一時的にスーパーマンになる事ができるのだ。
代々遠山家はこの特異体質を受け継ぎ利用し、正義の味方を行ってきた。
遠山の男は自由にこの状態になる事が出来て初めて一人前の男であると認めてもらえる。
この能力は遠山家にとってとても重要な能力なのだ。
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今日はとても大変な1日だった。
あの後、HSSが元の状態に戻るまで適当に時間をつぶし、配属される事になった2年A組に遅れて登校すると先ほど一緒になった神崎さんが教室にいて、突然俺の隣になると言い出したからクラスの皆が騒ぎだしてさぁ、大変。
武藤には
「やっと、お前にも春がきたかぁ…」
としみじみ言われるし、不知火には苦笑いをされるし、理子なんて
「キーくんとアリア、どこまでいったのぉ?二人とも時間差で入ってくるなんてまさか、もうヤることヤっちゃったの?それを悟られないために二人とも時間差わざと作って入ってきたの?」
なんていうから教室が大騒ぎになるから、神崎さんがぶちギレて風穴カーニバルを起こす。
という初日から散々な目にあったわけだが…
今日はもう何もする気力がおきない。日課に成っている愛銃のベレッタM92FSと親父の形見だと教授<プロシオン>が渡してくらたDEの整備を機械的に、しかし丹精を込めて行っていると、
ピーンポーン
とチャイムが鳴った。こんな時間に俺の所に来る知り合いに心当たりが無い。
ピーンポーン
5秒もたたないうちにもう一回鳴った。
こんなせっかちな奴知り合いにいないぞ?
ピーンポーン、ピーンポーン、ピーンポーン、ピーンポーンピーンポーンピンポンピンポンピンポン
ああ、うるさいなぁ
「うるせぇぞ、そんなに鳴らさなくても聞こえてるに決まってるだろぉ」
「遅い!!!私が鳴らしたら5秒以内に出る事!!!」
そこには神崎=H=アリアがそこにいた。
なんでだ!?
何でこいつがここにいるんだよ!?
おれの疑問を他所にずけずけと神崎さんは俺の部屋に重そうなトランクを持って上がってくる。
「おい、ここは俺の部屋だぞ!?勝手に上がんな」
「あんたこの部屋に一人でいんの?贅沢な奴ね。四人部屋を一人で使うなんて」
俺の抗議をさらっと無視してリビングにあるソファーに深々と腰を下ろしてしまう。
「へぇー、あんたチャンと自分の武器のメンテナンスこまめにやってるのね。そこは武偵としてちゃんとしてるのね」
そんな事はいいからさっさと出ていってくれないかなぁ…
「で、神崎さん。なんで突然俺の部屋に来たんだい?要件は?」
「アリアで良いわ、呼び捨てでね?」
そこで可愛くウインクなんてするなよ。追い出しずらくなるだろう?
「じゃあ、アリア。要件はなんだ?俺は今日いろいろあったから早く寝たいんだ。」
アリアは呼び方の所で満足そうに頷くと、要件の所から待ってましたとばかりに口角を少しつり上げてにやけている。
そして、息を吸い込み、まさに人生で一番重要な事を宣言するといった風体で衝撃な言葉を発した
「キンジ、あんた私の奴隷に成りなさい」
ありえんだろ…こいつ…