LAST DAYS エクシーズ   作:ちょいワルドラゴン

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最後の決戦

「ここは……。」

 

ユートが目を覚ます。

そこはアジトのユートの部屋だった。隣には心配そうな眼差しで見つめる隼と瑠璃がいた。

 

「隼……何があったんだ?」

「ユート?覚えていないのか?」

「……よく思い出せない。」

 

ユートが最後に見たビジョンはコウライが瑠璃の身体を舐めた時の光景だ。あの時、彼の中で何かがはじけた。今まで理性という何かで押さえつけていた。そしてコウライの描かれたカードを破り捨てる夢……?

いや。

現実だったのか?

うっすらとではあるがその光景が脳裏に残る。

時分は……本当にコウライを殺したのか?

 

 

いや、夢だ……。

そうに決まっている。

 

「隼……何があったか教えてくれ。」

「あの時お前は……。」

「落ちてきた瓦礫の下敷きになってしまったの。いま新しい水を汲んできます。兄さんも英斗さんを呼びに行くんでしょ急いで。」

 

二人はいつも通りを装い全く怪しい素振りを見せずに部屋を出た。

 

「兄さん、あの話はしないでください。」

「すまなかった。でもあいつには嘘をつきたくない。」

「だったらもう少し元気になってから話しましょう。」

「そうだな……。」

 

数分後ユートの部屋にセーラと英斗が合流した。

 

「みんなに話さなければならないことがある。」

「あの姿の事ですね。」

「そうだ。」

 

一呼吸入れるとセーラが口を開く。

 

「みんなはハートランド出身よね。」

「そうです。」

 

ユート、隼、瑠璃は同時に返事を返す。

 

「ではハートランド中央の大遊園地『ハートランドワールド』がこの地に古くから伝わるおとぎ話をデザインに作られたのは知ってるわよね。」

 

この街を作った初代市長『ハートランド一世』はこの街を近未来の夢溢れる地にしようとしまず古くから伝わる伝承を元に世界的に有名な『ハートランドワールド』を作り上げた。

 

ハートランドのおとぎ話

 

昔々、どこにあるかはわからないが妖精と精霊が平和に暮らすアストラル王国がありました。

アストラル王国の王子はとても勇敢な少年で沢山の妖精や精霊に親しまれていました。

しかしある日、アストラル王国の反対側にある影の国から恐ろしい闇の王『ドン・サウザンド』がやってきたのです。

『ドンサウザンド』は闇の力を使いアストラル王国を乗っ取ってしまいました。

命からがらアストラル王子は父の一番の家臣である希望の騎士と共に人間界に逃げていきます。

王子は父の最後の言葉を思い出しました。

 

世界が闇に包まれる時神と使いである聖なる獣を操りし7人の栄光『バリアン』が目覚めるはずじゃ。

王子、希望を捨てなければ7人はきっと助けを貸してくれるはずだ。

 

そうこうしているととても陽気な人間の子供がやってきました。

 

王子は王国の話をすると少年は家から地図とお金と馬を連れてきました。

 

「王子、あなたの悲しみは私の悲しみです。

私はあなたと一緒に旅をし必ず7人の栄光を見つけ出しましょう。」

そう言いました。

 

こうして王子と少年の旅は始まりました。

 

王子は行く先々で7人の栄光を仲間にしていきます。

 

 

忍者の住む隠れ里

 

人々が熱く盛り上がるコロシアム

 

正義を守る聖堂騎士団

 

身も凍るような冬の国

 

嘘つきだらけの地底

 

竜が住むと言われる伝説の山

 

そして大海原の真ん中にある海の王国の王子

 

7人の頼もしい仲間を集めた二人はついにアストラル王国に戻りドンサウザンドと戦いをはじめます。

 

7人のバリアンが祈ると100を超えた力を持つ7匹の聖なる獣が現れます。

7匹の雄叫びに反応するように100匹の精霊達も助けにきました。

その大いなる力でドンサウザンドは光を取り戻し元の優しい少年に戻ることができました。

こうして王子と少年と7人の栄光達はアストラル王国で幸せにいつまでも暮らしましたとさ

 

おしまい

 

 

 

「これってさ。」

「いつも何気無く読んだり聞いたりしていたがこの希望の騎士って《希望王ホープ》だよな。」

「もしかしてこの7匹の聖なる獣ってオーバーハンドレッドナンバーズ。

じゃあこの100匹の精霊って……。」

No.(ナンバーズ)……だよな。」

 

3人は唖然とした。

このおとぎ話には自分たちが見てきたエクシーズモンスターたちが書かれていた。

 

「私も空想かと思っていました。ですがこのお話は事実です。」

「そして俺はこの7匹のバリアンの一人『竜騎士ミザエル』の末裔だ。」

「まさか!?」

 

すると英斗は腕に浮かんだ紋章とあのランクアップマジックのカードを見せた。

 

「少し前に俺の本にこのカードとある記憶が蘇ってきた。バリアンの記憶とバリアンの誓いだ。」

「バリアンの誓い?」

「世界が闇に包まれる時我らは再び立ち上がると。」

「つまり何処かで他の7人も……。」

「少なくとも6人だ。」

 

そう言ってもう一枚のカードを出す。

 

「《No.103 神葬零嬢ラグナゼロ》……。」

「つまり、一人はいないと。」

「残念だが6人でやるしかない。」

 

その時、ホテルの地上階から巨大な爆発音が発生する5人は地下客室から急いで向かうとそこには傷だらけのマルス達が倒れていた。

 

「マルス!!どうした!!」

「アカデミア……最強兵の……ユーリが……。」

 

その時正面玄関から奇妙な二人組が歩いてくる。

ユートは二人とも見覚えがある。

一人はハートランド公園で戦った融合使い。もう一人はユーリと呼ばれる少年だ。

 

「嘘!!」

「まさか…。」

「ユートが二人……。」

「ふっふっふ。お久しぶりです。」

「お前!!」

「今日こそは決着をつけてやる。」

 

その時、英斗は眉間に何かを感じた。

 

「……。」

「やはりな……。

わかっていたよ……セーラ。」

 

 

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