「筋トレすると腹へるしな」
「うまいな、このサンドイッチ」
「ロールケーキ、おいしい、この生クリーム、滑らかで油っぽくない、う~ん、最高~」
僕はダイチとカナさんと一緒にフジさんと一緒に来たことのある大山の
「ソラ、シオンちゃんは?」
「今日はシフトなの」
そこへ、
「いらっしゃいませ」
フジさんとシオンが入ってきたのだ。
「……来ていたのか」
「こんにちわ、みなさん」
「フジさんにシオン、あ、豆の買い出しですか?」
「……そうだ」
その後、フジさんとシオンも
「……おいしい、店長のもおいしいけど、負けないぐらいおいしい…ナグモ先輩はよくここ来るんですか?」
「いや、今日で3回目ぐらいかな、大山って微妙に遠いし、フジさんと1回と休みに1人で、で、3回目が今日」
「そうなんですね、
「そうだね」
「………!!先輩は……その、食べれるんですか?」
「…………………うん」
「…………」
「そうだよ!!シオンも訓練次第ではきっとできるよ、同じだもん、僕と」
「同じ……」
「……そうだな、だがなシオン、あまり人前でこうゆう話はしてはいけないぞ」
「えっ……あ、そうですよね、フジさん、ごめんなさい」
「……いい」
「え?」
「……わかればいい」
「はい」
フジさん、相変わらずだな。
「というわけで店長、シオンにもあの訓練を受けさせたんです」
「お願いします!!」
「構わないけど、わからないよ」
「え?」
「ソラ君の場合、確実に人間よりなのはわかってたけど、シオンちゃんはどっちよりかわからないよ」
「………」
「でも、やります、できる限り人のように生きたいんです、せめて食事ぐらいは」
「………わかった、やってみよう!!」
「「ありがとうございます!!」」
「うん」
シオンも僕と同じようにパンを使って訓練を始めた。
何度も吐いたりしていたけど順調にシオンは進めていったのだった。
「マズゥ……ん?先輩、何してるんですか!?」
「シオンだけにまずいもん食わせるの気が引ける」
僕は嘔吐神経麻痺剤を服用し
どんなに訓練した
「おがぁぁぁ!!頑張れ、シオン!!」
「もう、終わりました、先輩こそ頑張って」
「なにぃ!?」
「フッ、ごめんなさい」
「ねぇ、ダイチ君」
「ん?」
「あの2人、いい感じじゃない?」
「そうだな、境遇も似てるしピッタリだろ」
そして、
「ゲホッ、ゲホッ……」
「大丈夫か」
「これヤバイですね…ゲホッ……」
シオンは見事にパンを突破し最後の難関であるあれを食べていた。
「今までの食事も最低でしたけど、これは酷いです」
「でも、すごいよ、シオンは」
「えっ?」
「俺、なんかよりも全然要領がいい」
「そうですかね、まぁ、今までまずい肉や人間の食べ物で過ごしてきたから舌はこえてないです」
「そうか、ん?人間の食べ物ってことは嘔吐神経麻痺剤を知ってたってこと」
「……ハッカですよね」
「うん」
「……お父さんが」
「でも
「はい、もしかしたらお父さんは知っていたけどあえて黙っていたのかも」
「………」
「たぶん、味のあるもので私が
「そんな酷いでしょ」
「…………わからないですよ、もうお父さんに会えないし」
シオンの頬に雫が垂れていたのだ。
「あっ、ごめん」
「……ううん、ごめんなさい」
「………………よし」
「えっ」
「訓練が終わったらお父さんを探しにいこう!!」
「えっ!?」
「無事だけどペンダントが壊れて帰れないだけかもしれないし」
「……」
「希望を持とうよ!!そして、訓練頑張ろう!!」
「……はい!!」
僕はシオンにハンカチを渡したのである。
「さぁ、続きは明日だ、もう戻ろう」
「…………ナグモ先輩、ありがとうございます」
「……うん」
「そういえば私、スマホの所持許可が出るらしいですよ」
「そうか、じゃオススメのトークアプリ教えるわ」
「えぇ、でも、打ち方が」
「教えるって、てか、お父さん、スマホも持たせてくれなかったの!?」
「はい、通信は傍受される恐れあるって、フフ、神経質なんですよ、きっと」
「…………………君のお父さんを酷いなんて言ってごめん、君のお父さんは一番に君のことを考える父親の鏡だな」
「はい!!」
「うぐぅぅぅぅぅ!!ああ!?うぷっ……」
そして、
「ハァハァ、やった………先輩?」
「あいつならトイレいったぜ」
「ニシヤマ先輩」
「臭いな、確かに屋上じゃないとやっちゃいけないな、それ」
「あの」
「
「えっ!?」
「だから、砂糖入れてやってたからソラのやつ腹壊しちまって」
「ナグモ先輩……」
「呼んだ?」
「あ、大丈夫なんですか!?」
「うん、もう平気」
「よかった」
「……おめでとう」
「え、あ!!ありがとうございます」
「おいで」
「えっ!?」
僕とシオンは大山の
「いらっしゃいませ」
僕は中深煎りのブレンドを注文したのだ。
「シオンは?」
「同じものを」
「それとトーストサンドを2つ」
「えっ」
「食べれるだろ、うまいぞ、ここのサンドイッチ」
「うん」
「お待たせしました」
サンドイッチと
「いただきます」
「……いただきます」
シオンはトーストサンドを食べた。
「……おいしい」
シオンの頬にはまた雫が垂れていたのだ。
「また泣いてるのか」
「……だってぇ……初めて……」
「……そうだな」
「でも、探すって言ってもどこを探そうかな?お父さん」
「……わからない、私は行ったことなかったから」
「そうか」
シフトもない休日、僕とシオンはシオンのお父さんの手がかりを探して
「でも、東京って言ってもこっちはど広いからな」
「ですよね」
「どうしようか、しらみ潰しに回ってみるか?」
「そうですね」
「ここは?」
「高橋
「え、
「そ、店長も使ってる豆の農場だよ、僕らの世界で言うとマンデリンと同じものだよ」
「へぇ!!」
「て、買い出しでこなかった?」
「あ、あのときはノムラブレンドに使う大山の豆だけなくなっちゃって」
「そうか、よし、こっちこっち」
「何があるんですか?」
「これこれ」
「え、
「そ、生豆、
そこへ農場のオーナーがやって来て網を使った直火での焙煎を体験させてくれたのだった。
「うまっ!!」
シオンは目を輝かせながら寿司を食べていた。
「だろ、2区に漁港があるからうまい寿司が安く食えるんだ、バリエーションも多くてうまいよな」
こっちの寿司屋は僕らの世界とは違いビュッフェのように寿司が並べてありとったらその都度会計をして食べるパン屋みたいな感じだ、もちろん鮮度が気になる場合は直接注文もできるのだ。
「これなに!?」
「あ、トロだよ」
「泥!?」
「トロ!!マグロの脂の多い腹の身のことだよ」
「おいしい!!魚ってこんなにおいしいんだね」
「そうだな、僕もこんな身体になって魚を食べれた時は嬉しかったな」
「私だって
僕はシオンの口をふさいだのである。
「!?!?」
「……こっちは僕ら一応、駆逐対象だから
僕はシオンの耳元でそう呟いた。
「わかった?」
「……はい」
「よし、食うぞ、僕のオススメ、これと……これ!!食ってみ」
「うまっ!!これはなに!?」
「サーモンとえんがわ」
こんな喜んでもらえるなら連れてきて良かった。
「ハァ~お腹いっぱい」
「よく、食ったな」
「はい!!美味しかったです」
「そうか、よかった」
「先輩……」
「ん?」
「……ありがとうございます」
「え?」
「もし、先輩に助けられてなかったらどうなっていたことか……本当に感謝してます」
「……あれだ、お父さん、絶対見つかるよ、希望捨てないで」
「はい」
その時
「危ない!!」
僕はシオンを押し倒してそれと同時に僕の左肩に羽赫の赫子が突き刺さったのだ。
「先輩!?」
「平気だ……」
「なんてうまそうなんだ、おまえらぁぁ!!」
僕もシオンも
「シオン、下がってて」
僕は赫眼になり赫子を出した。
「おら!!」
僕は赫子を地面に叩きつけて
その時
「こっちだ!!」
「!!捜査官か……」
僕はシオンを抱えると建物の上を登りどこかの公園へ降りたのであった。
「すごっ……あ、怪我は」
「治った」
「はや」
「けど、服に穴空いたな、お、水道だ」
僕は洋服についた血を水道で洗うと荷物から裁縫道具を出したのである。
「え、そんなの持ち歩いてるんですか?」
「ああ、恥ずかしながら得意なんだぜ」
僕はアウターのみを応急で縫い付けた。
「……洋服」
「ああ、こうゆうのは対策部に言えば補償してくれるから」
「え」
「こうゆう被害の関係はね」
「ああ、なるほど」
「さて、捜査官に見つかる前に帰ろうか」
「うん」
ソラの背中を見るシオンの顔は僅かに紅潮していたのだった。
シオン、まじ可愛い!!因みに大山の珈琲専門店でこれ書いてました。でもな、そこのロールケーキまじでうまいからな