異空生物―喰種―イクーセイブツ―グール―   作:中2病人間M

23 / 26
膨張

「あがぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

大量の赫子が出現したカサイはほぼ自我がなくなっていた。

 

 

そして、さらにその赫子がカサイの体を囲みカサイの体は大きくなってきたのだ。

 

 

また、近くは他の生屍(ゾンビ)が何体か押し寄せてきたのである。

 

 

「おい、眼帯!!」

「はい?」

「お前と俺とナンブであの生屍喰種(ゾンビグール)をどうにかする、いいな、で、キリタニだっけ?お前は普通の生屍(ゾンビ)を何とかしろ」

「……そうしますか」

 

 

僕は指を鳴らした。

 

 

「了解」

 

 

キリタニは銃で生屍(ゾンビ)を撃ったのだ。

 

 

「上等……マジッすか」

「しょうがねぇだろ」

「……皆さん、噛まれたりしないでくださいね」

 

 

僕は赫者になりマスクを外したのである。

 

 

「あぎゃぁぁぁ」

 

 

カサイは大きくなった赫子を振り回してきた。

 

 

「何て強さだ」

「上等、一撃でも受けたら即死ですね」

 

 

さらにカサイは赫子を振り回してきたのだ。

 

 

「やばいっ」

 

 

僕は赫者の赫子でカサイの赫子を防いだのである。

 

 

「今だ、やれっ」

「すまない、眼帯」

「上等、来ますよ」

 

 

上等とナンブはクインケでカサイを攻撃した。

 

 

しかし、カサイは赫子を振り回して僕と上等たちを吹き飛ばしたのだ。

 

 

「ぐっ……」

「!!上等、生屍(ゾンビ)が……」

 

 

上等たちに生屍(ゾンビ)が迫ってきていたのである。

 

 

「ふせろっ!!」

 

 

キリタニが拳銃を発砲し生屍(ゾンビ)を倒していった。

 

 

その時

 

 

キリタニに生屍(ゾンビ)が遅いかかろうとしたのだ。

 

 

「しまっ……」

 

 

しかし、その生屍(ゾンビ)は羽赫で吹き飛んだのである。

 

 

「お前……」

 

 

僕は赫者の赫子を羽赫にしキリタニを生屍(ゾンビ)から守った。

 

 

「キリタニさん、まだ生屍(ゾンビ)来てますよ、気を付けて」

「………すまない、眼帯」

 

 

そこへ、

 

 

「あががぁぁぁ!!」

 

 

カサイが再び赫子を振り回してきたのだ。

 

 

僕は指を鳴らし赫子でカサイの赫子を弾いたのである。

 

 

「ナンブ!!」

「はい!!」

 

 

そして、上等たちがカサイをクインケで攻撃した。

 

 

「よけろっ、上等さん」

 

 

僕が弾ききれなかったカサイの赫子が上等たちに向かっていったのだ。

 

 

「上等!!」

 

 

ナンブがクインケで防ぐがナンブは吹き飛ばされたのである。

 

 

「ナンブっ!!」

「……大丈夫です……あ!!」

 

 

カサイの赫子が上等たちへ向かっていった。

 

 

僕は赫者の赫子を甲赫にし防ぎすぐに羽赫に変え発砲したのだ。

 

 

「うがぁぁぁ!!」

 

 

そして、僕は全てを鱗赫にしカサイに突き刺したのである。

 

 

「あがぁぁぁ……」

 

 

カサイは倒れカサイの赫子は消えていった。

 

 

その時

 

 

「まずい、弾切れだ」

 

 

キリタニの持っている拳銃の銃弾が切れてしまっていたのだ。

 

 

さらに周囲は大勢の生屍(ゾンビ)に囲まれていたのである。

 

 

「クソ、コバヤシの拳銃使ってもこの有り様か……」

喰種(グール)用の拳銃使っても絶対足りないな」

「どうします?上等」

「ナンブ、どこかで銃弾が補給できればいいんだが……」

「向こうの方に警備省の警備局がある、そこに行けばいくらでも銃弾ある」

 

 

キリタニは局の方角を指した。

 

 

「なら、僕がこいつらは一気に蹴散らすから走り抜けるぞ」

 

 

僕は羽赫で生屍(ゾンビ)たちを一掃したのだ。

 

 

その時

 

 

「あがぁぁぁぁぁ!!」

 

 

倒れていたカサイが起き上がり再び大量の赫子が現れ、膨張しカサイは肥大化したのである。

 

 

そして、再び周囲に生屍(ゾンビ)たちが集まってきた。

 

 

「局はこっちだ、走れっ!!」

 

 

 

 

 

僕たちはカサイと生屍(ゾンビ)から逃げ警備省の局へやって来たのだ。

 

 

しかし、局の中の警備省の捜査官たちは生屍(ゾンビ)と化していたのである。

 

 

その時

 

 

局の前にカサイが近寄ってきていた。

 

 

「上等、あれ」

「ああ、さっきよりも大きくなってるな」

 

 

カサイはさらに膨張し肥大化していたのだ。

 

 

「あの野郎、どんだけ膨張するんだよ……なぁ、カサイは僕は何とかするからみんなで銃弾の補充や生屍(ゾンビ)のことを頼む」

 

 

僕は指を鳴らすと局の外へと出ていったのである。

 

 

「眼帯!!」

「上等、銃弾を探しましょう」

「銃弾はこっちです」

 

 

 

 

そして、僕は外でカサイや生屍(ゾンビ)たちに囲まれていた。

 

 

「さて、どうやったらこの生屍喰種(ゾンビグール)を殺せるかな」

 

 

僕の方に生屍(ゾンビ)が接近してきたのだ。

 

 

「……」

 

 

僕は近寄ってきた生屍(ゾンビ)を赫子で弾いたのである。

 

 

「うごぉぉぉぉぉ!!」

 

 

カサイは膨張し肥大化した赫子を振り回してきた。

 

 

「……本体を殺傷するしかないか…………!!」

 

 

肥大化した一部から腕が見えていたのだ。

 

 

「あそこが腕なら心臓はあの辺りか……そこを鱗赫でぶち抜けば……」

 

 

僕はカサイに接近し鱗赫で貫いたのである。

 

 

そして、肥大化した赫子は消滅しカサイ本体が出てきた。

 

 

「念のため……」

 

 

僕はカサイの体を赫子でぐちゃぐちゃにしたのだ。

 

 

「……これで平気かな」

 

 

僕の周囲には再び生屍(ゾンビ)が近寄ってきたのである。

 

 

「またか……」

 

 

その時

 

 

その生屍(ゾンビ)に銃弾が直撃し生屍(ゾンビ)は倒れた。

 

 

「……キリタニさん」

「銃弾は揃いましたよ」

「そうですか、良かった」

「眼帯、あの生屍喰種(ゾンビグール)倒したんだな」

「上等、生屍(ゾンビ)がまだ来ますよ、皆さんもNIタワーに向かいましょう」

 

 

僕たちは生屍(ゾンビ)の横を切り抜けNIタワーの方へと向かっていったのだった。




次はNIタワーへ向かいます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。