異空生物―喰種―イクーセイブツ―グール―   作:中2病人間M

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侵入

僕は喰種(グール)の世界のNI地区を歩いていた。

 

 

僕は地下への侵入方法ははっきりと分からない、以前入った時は生屍(ゾンビ)騒動が解決したあとに防衛省の軍隊に追われ絶対絶命の時に地下の住人の喰種(グール)であるハヤトに助けられ地下に逃げる形で入ったのだ。

 

 

しかし、今、ハヤトと連絡を取ることはできない、そのため何とかして侵入ルートを確保するしかないのだ。

 

 

以前、ハヤトに案内してもらった地下のルートを覚えてる限り通り、定期的に人間を捕獲し、地下から地上を通る車に乗る込む方法を考えていたのである。

 

 

できればハヤトの家に行けたらいいが流石にそこまでは覚えていない。

 

 

「やっと見つけた」

 

 

恐らく人間を捕獲し輸送している車を発見した。

 

 

そして、僕は走り気づかれないように車の上に飛び乗ったのだ。

 

 

このまま地下の王国の中に入り込めるといいけどそううまくはいかないよな、強行突破するか?

 

 

そして、恐らく地下の王国に入るであろう入口の前に車はやって来たのである。

 

 

入口は厳重な鉄の扉で守られており突破するには扉が開いた時しかなかった。

 

 

車が入るため扉が開いたその時、僕は赫者になり車の人間を解放して侵入したのだ。

 

 

「おい、なんだこいつは侵入者か!?」

 

 

見張りの喰種(グール)たちが騒ぎ出し赫子を使い攻撃してくる者もいたのである。

 

 

さて、どうするか、いきなり殺すのは気が引ける。

 

 

ここの喰種(グール)たちはハヤトもそうであったが本人の意思に関係なく定期的に人肉を食べさせられているらしい、だから地上のように匂いだけで判断するのが難しい。

 

 

「僕に攻撃するやつは殺すよ」

 

 

一応の警告はした、だから、戦闘の意思がある者は敵とみなす。

 

 

「赫者には赫者だ!!」

 

 

赫者の喰種(グール)が僕に赫子で攻撃してきた。

 

 

しかし、

 

 

「浅いしヌルいよ」

 

 

あっけなかった、赫者の喰種(グール)でも一撃で終わったのだ。

 

 

まだ、クラーケンの方がずっと強かったと僕は思ったのである。

 

 

流石に赫者がいとも簡単に倒されたことで他の喰種(グール)たちは逃げ出した。

 

 

さて、どうするか、流石にこれからこの王国を壊滅させるには力不足だよな、何処かに潜伏できないかな。

 

 

しかし、これだけの騒ぎを起こしたのだ、すぐに大勢の喰種(グール)が集まってきたのだ。

 

 

まずいな100以上はいるな、しかも、殆ど赫者か、倒せないこともないけど消耗しちゃうよな、それにまだ大勢来るかも。

 

 

僕は向かってくる喰種(グール)を倒していったのだった。

 

 

 

 

「ハァハァ、流石に多いな」

 

 

僕は建物を壊したりして混乱させ建物の中に立てこもったのである。

 

 

喰種(グール)たちは破壊した建物をまわり、僕を探しているようだった。

 

 

幸い喰種(グール)たちの匂いが蔓延してるため匂いで場所を当てられることはなかったが見つかるのは時間の問題だった。

 

 

「下には誰かいるみたいだな、喰種(グール)の匂いがしないから地下に捕らえられた人間か……!!」

 

 

ここをやり過ごすいい方法を思い付いた、僕にしかできない方法だからわかるわけないな。

 

 

恐らく人間に着せるであろう白い洋服を僕は見つけ、そのままこの建物の今いる2階と下の人間がいる1階の壁を破壊した。

 

 

「今だ!!」

 

 

僕は影に隠れ赫者から元に戻り、そして、喰種(グール)から人間の状態になるとその白い洋服を被ったのだ。

 

 

「どこだ、どこにいる!!」

 

 

喰種(グール)たちは建物に集まってくるが僕は1階に移り、破壊された壁から逃げ出す人間たちに紛れ込んだのである。

 

 

僕は喰種(グール)の状態だと喰種(グール)の匂いだが人間の状態だとすぐに人間の匂いに変わる、半喰種(グール)を知らない限りこの特性を知る者は少ない、今頃はさっきまでそこにいたはずの喰種(グール)がいなくなり混乱していることであろう。

 

 

今のうちに物陰に隠れて喰種(グール)に戻るか?いや、それだとただ単に赫者から戻っただけだと思われてバレるか?なら、いっそのこと人間のままで、もし、人間として捕らえられたらそのまま入り込んで油断させてやっちまうか?

 

 

とりあえず僕は路地裏に入り込んだ。

 

 

その時

 

 

僕は何者かに腕を掴まれたのだ。

 

 

「ちっ……」

「まて、お前、ソラだろ」

 

 

腕を掴んだのはハヤトだった。

 

 

「ハヤト!!」

「しっ、静かに……こっちだ」

 

 

ハヤトの手引きで少し移動し、とある建物の裏にやって来たのである。

 

 

「ここは?」

「このバーの地下には通路があって俺たちの家や、その他の集会場に繋がってる」

 

 

僕はハヤトの手引きでバーの地下通路を通りハヤトの家にやって来た。

 

 

「おう、懐かしいな、あの時もシオンとここで世話になったな」

「ソラ、喰種(グール)になっておけ」

「ん?」

「お前が暴れたことも問題だが人間が逃げ出したことも問題だ、きっと探してる、匂いで人間がいるとなると本気で探しに来る、喰種(グール)になっておけば人間を探してるやつは誤魔化せるだろう」

「暴れてたやつってバレないかな?」

「素顔見られたか?」

「人間の状態では見られたかな」

「なら、問題はない、流石にこの距離じゃ同一人物だとは思われないし、人間状態の顔を仮に覚えてるやついても喰種(グール)の匂いなら流石に逃げた人間とは思われないだろう」

「なるほどな、了解」

 

 

僕は喰種(グール)の状態になったのだ。

 

 

「それにしてもなんでこっちへ来た」

「あ、ああ、色々あってな」

 

 

僕はマザーのことやこれまでの経緯をハヤトに話したのである。

 

 

「ソラでも全く歯が立たない奴がいるなんて、眉唾だな、で、ここに来たのは力をつけるためか?」

「ああ、ここにいる喰種(グール)を食べれるだけ食べて自分を強化しようかと」

「俺たちレジスタンスからしたらソラが戦力になるのは嬉しい話だけどな……けど」

「なんだ?」

「さっき、途中からソラが赫者で戦うところ見てたんだが赫子に頼り過ぎだと思うんだ」

「というと?」

「俺は赫子は使えない、だから、格闘で勝負し傷ひとつが命取りになる、けど、ソラは傷がついてもすぐに回復してしまうからたいした深手にならない、けど、それって長期戦はきつくないか?」

「言われて見れば……」

 

 

いつもは相手をすぐに片付けてしまうから気にしなかったし、クラーケンの時は部下が弱かったからクラーケン以外は簡単だった、でも、さっきみたいに赫者大勢相手の長期戦は正直しんどいよな。

 

 

「だからソラも格闘技学ばないか?」

「え?」

「ソラの赫子は恐ろしく強い、そこに格闘技の技術取り込めば鬼に金棒だぜ」

「なるほど、ハヤトが教えてくれるのか?」

「それもいいけど、それより俺の師匠に頼もうぜ」

「ハヤトの師匠?」

「レジスタンスのリーダーなんだ、俺と違って一応、赫子は出せる、まぁ、ソラに比べたら弱いと思うけど、でも、格闘技の強さは化け物だぜ、きっと、ソラにも教えてくれるよ、紹介するよ」

「本当か、ぜひぜひ」

 

 

そして、僕はハヤトの師匠を紹介してもらうことになったのだった。

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