やはり俺の受難は続くようだ 作:だるだる
こうして彼らのまちがった関係が始まる。
――――――そんな、アリア先輩。
――――――残念ながら、ここまでよ。結果としてあなたは星を掴めなかったのよ。
『ハイツ勝どき』の一室で強襲科一年である間宮あかりは起きる。いつもならば妹であるののかが起こすまでは寝ているはずなのだが、昨日のあの光景を夢に見たせいで起きてしまった。壁に貼られている神崎・H・アリアの写真を見て彼女はひどく落ち込む。いつもならば憧れの感情を幻の先輩にぶつけるところから始まるのだが今日に限ってはそんなに気にはなれなかった。
「お姉ちゃん、起きて、遅刻しちゃ……って起きてる!?」
妹ののかはその行為がよほど珍しかったのか驚愕の声を上げる。
「うん、ちょっと目が覚めちゃって。」
あかりは妹に気を使わせないようにする。そうして身支度を済ませ、朝食を摂り学校へと出かける。あかりが通う東京武偵高まではバス圏内でアパートから向かうことができる。
――――――――――東京武偵高
日本では凶悪化する犯罪のために、荒事を解決する『武装探偵』を養成する総合機関である。そこでは高校の一般教育と別に、闘いなどの分野を教えている。校則では銃や剣といった武器の所持を義務付けられている。
あかりはバスを降り、校舎向かう向かう最中になんというか目の腐った男子が目を引いた。彼は他の武偵と比べてもヒョロヒョロであり、ここには向かないように思われた。といっても普通と比べれば平均的な方だと思われるが。そんな彼があかりの目を何故か引いたのだ。恐らくあの目が原因だろうと思い。教室まで向かった。
「おはよう。志乃ちゃん。」
といつものように声をかけるのは探偵科であかりの友人の佐々木志乃である。彼女の黒くきれいな髪は腰のあたりまで伸びていて、まるでお姫様のような美しさがあり、物腰も柔らかい人物だ。
「おはようございます。あかりさん。今日は早いですね。」
「昨日は色々あったから、今日からまたがんばらないとって思って。」
昨日のことというのはアリアとの一件のことを指す。戦姉妹の申請をしたあかりはアリアとの試験において不合格となってしまったのだ。そのことを気にしているのではないかと志乃は気遣っていたのだが、今朝の様子からはそんなに見受けられないので少し安心したようだ。
「わっ」
後ろからあかりに飛びついてきたのは火野ライカ。あかりと同じ強襲科の一年で金色のポニーテールと翡翠色の瞳、男勝りの性格が特徴的な友人である。
「憧れのアリア先輩との戦姉妹契約が上手くいかなくて堕ちこんでんじゃないかと思ってな。にしてもまさか、あかりより遅く登校することになろうとは。」
人が気にしていることをさらりと言ってくる。悪い人物ではないが少しだけ傷つく。
そうしていつものように仲の良い三人で過ごしていた。外での実習訓練を終えて教室に戻るとあかりの机には黒い一枚の手紙が置かれていた。
どうやら謀報科ウー先生からの手紙のようだ。そこには
「あなたの戦徒に良さそうな人材を見つけましタ。放課後17:00に教務科まで来られたシ。」
と短い文章で伝えられている。
(なんで昨日の今日で『戦徒』に関する話題なんだろう。)
あかりは戦姉妹ならばアリア先輩が良かったが、昨日の一件であきらめるを得ない状況になってしまった。もちろん憧れのアリア先輩と組めるのが一番良いのではあるが、くせものの多い教師陣の一人から呼ばれたのであるから断った時の後が少し怖くなくもない。まさか、いきなり組めとは言われないだろうとあかりは放課後に教務科に向かおうとするのだった。
次回更新が遅くなりそううなのと文章が稚拙で皆様のお目汚しをしたのかもしれませんが一応続けるつもりです。
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