やはり俺の受難は続くようだ   作:だるだる

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そうして彼と彼女は動く。

――こうして場面は切り替わり間宮あかり

 

 あかりは追っていた美術館から飛び出してきた影を。比企谷先輩が言った通りの経路で抜け出してきたことと彼女は忍者のような悪路の走り方をお家柄少し習得していたので見失うことなく追いかけることができた。与えられた任務は一つ持っている荷物を鳶穿で奪うことだけであり、その他の交戦はせずにすぐに逃げろといった命令であった。

 

 相手も尾行には気付いているらしく、人気のないビルの間の通路で止まった。

 

「お前も忍の力を持つものか。少しだけ相手をしてやる。」

 

 相手は素早く飛びかかってくるこの瞬間に鳶穿を発動しようとするも、射程外からの蹴りを一発喰らってしまう。

 

 そんなにリーチはないはずなのに……そうしていると二度目の攻撃が来た。今度は見えた方向とは別の方向からの蹴りである。あかりにはこの攻撃が何なのか全く分からなかった。そしてもう一撃繰り出されようとしたところで、相手の後ろから投げナイフが飛ばされてくる。

 

「君の奪ったものは返してもらうよ。万面相。」

 

 さっきの探偵が銃を構えて相手の後ろに立っている。とっさに逃げようとあかりの方に向かって走ってくる。あかりをどかすためにさっきと似たような攻撃を加えようとするが、後ろからの牽制のために今度は普通の蹴りであった。そうしてあかりは蹴り飛ばされる。

 

 明智探偵は追うことなくあかりのの側に行き。

 

「お手柄だよ。それを取り返してくれて。」

 

そう探偵は間宮あかりに告げる。

 

 

 

 

 

――――再び、場面は変わり、美術館前。

 

 八幡は由比ヶ浜結衣が怪しいと感じていた。それと同じくらいに第三者における犯行も。そういった理由で犯人の逃げる経路として最も可能性が高い所に後輩の間宮を張らせておいた。自分は美術館に残りながら。

 

 八幡が疑問を覚えたのは由比ヶ浜結衣の呼称からではなく、むしろその気配の悟らせ方からともうひとつ――昼休みに会ったときの視線と同一のものなのだ。由比ヶ浜結衣のものではなく、別の視点から見られていた。その視線と同一のものなのである。八幡が探偵科として優れているのは当にその点で、視線に敏感であることだ。

 

 目は口ほどにものを言う――というのは八幡の前ではむしろ、口よりも多くの情報を与えてくれるのだ。むしろ、言葉にして出てくるものなんてほとんどが欺瞞である。虚構であり、偽物だ。そういったことから彼は明智が自分にさせようとしたことを全て読み取っていた。明智自身彼の特性を見抜いた上で一回外へ追い出したのだ。八幡との作戦のために。

 

 

 

 

 

 そして、雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣が同時に出てくる。

 

「あなたはアレを追わないのかしら。依頼が失敗になるわよ。」

 

「その必要はない。そろそろ正体を出せ、万面相。」

 

 そうして八幡は由比ヶ浜結衣の方へと指をさす。彼女は驚いた様子を浮かべているが――確信できた――視線が笑っている。

 

「あなたの目まであの探偵と同じように腐ったのかしら、彼女が万面相であることはないわ、あの探偵のおかげで確実に証明できたわ。」

 

 八幡は首の後ろを掻きながら、

 

「だったらその胸を調べてみろ、昼会った時より少しだけ形が変化しているぞ。それとなり済ますのが少し雑だぞ。あいつは俺のことを”ヒッキー”とその時に呼んでいた。」

 

「エロヶ谷君は彼女をそんな目で見ていたのかしら。確かめてあげるわ。由比ヶ浜さん。」

 

 ああ、視線が最高といったように彼女の目が笑っている。

 

「その必要はないよ。ゆきのん。あの時にね、入ってきた子に入れてもらったんだ。」

 

 そういって、雪ノ下の側を離れる。共犯者がいたのは予想していた。

 

「最高だよ。比企谷君。」

 

 そういって、彼女は頬笑みながらその場で一回転する。

 

「私ね、この誰かに見破られる瞬間が好きなの、自分という存在が誰かに見られているみたいでね。どうしてわかったのかな、比企谷君?」

 

 満面の笑みを浮かべながら八幡に問う。

 

「それをいうと思うか?そんなことより取引だ。逃がしてやるだから宝石はここにおいていけ。さすがにSランク二人に真正面から闘いを挑みたくないだろ。」

 

「待ちなさい、彼女を逃がすというの?」

 

 そう雪ノ下は八幡を睨む。

 

「俺のところに来た依頼は宝石を盗まれないようにすることであって、捕まえる事じゃない。俺はめんどくさいことはしたくない主義だ。」

 

 雪ノ下は納得いかないようにしていたが、あちらから、

 

「今回は比企谷君の顔を立ててこれは返すよ。その代わり逃げさせてもらうけどね。」

 

 そうして宝石を雪ノ下の方に投げる。そしてどこから取り出したのかスタングレネードを出して、

 

「もう一回、見破られた比企谷君に惚れちゃうかもね♪それじゃまた今度どこかのお宝の近くで♪」

 

 そう言って光が視界を支配し、それから脱した頃には彼女の姿は消えていた。

 

 

 

 

 

 あの後、雪ノ下からは冷たい視線で見られるし、依頼はこなしたしいいだろ。明智からは僕の助手にならないかい?と迫られるし、間宮は自分が取り返したものが偽物だとわかるやいなや俺のことをいいとこ取りとかいってくるし。

 

 本物の由比ヶ浜結衣は学校の更衣室の中で見つかったらしい。いきなり後ろから襲われたそうで、万面相の姿はみていないそうだ。そうしてこの依頼自体は幕を閉じたのであった。

 

 

 

 

 

――――――比企谷八幡には今回の件でもう一つやることがあった。

  




とりあえず、オリキャラはどうでしたでしょうか?初めての作品なので変な部分が出てくると思いますがそこはお見逃しを。いつかオリジナルのやつを作る時の練習をしたいので。
最後のやることは蛇足的な感じですがお付き合いください。
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